●動画:
https://youtu.be/DUXyMGrXKb8
学習の基本は、同じ教材を繰り返し勉強して、その教材の中身を確実に頭に入れることです。
1、2回やって理解した気持ちになっても、それはそのときだけの理解であって、自分のものになっていないことが多いものです。
これは、読書も同じです。
特に、説明文や意見文の読書は、1回目に読んだときは、自分が既に知っていることに近い内容しか頭に入っていません。
説明文や意見文の本は、印象に残ったところに線を引きながら読み、2回目以降は、その線を引いたところだけを繰り返し読んでいくといいのです。
問題集や参考書も、大事だと思ったところに線を引きながら読み、2回目以降は、線を引いたところを重点に読んでいくようにします。
オンライクラスの学習記録の欄は、これまでページ数しか記録するところがありませんでしたが、今度、読んだ回数も記録できるようにしました。
国語読解、算数数学、英語の勉強をしている人は、ページ数とともに、回数も記録するようにしてください。
回数の大事なことは、読み聞かせでも同じです。
幼児は、読んでほしい本を何度も親にせがみます。
何度も読んでいると、その絵本の文章がすっかり頭に入り、暗唱できるようになります。
そのぐらい繰り返し読む本があると、そこで幼児の思考力は伸びるのです。
よく、「同じような本ばかり読んでいるから、たまには違うジャンルの本を読んでほしい」と言う保護者の方がいます。
気持ちはわかりますが、子供が同じような傾向の本を読んでいるときは、そこで考える力がついているのです。
違うジャンルの紹介してあげるのはいいことですが、本は満遍なく読むことがいいのではありません。
その子の好きな本を繰り返し読むような読み方がいちばんいいのです。
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●動画:
https://youtu.be/EYoOdD9kRAQ
「何か質問がありますか」と言うと、すぐに、「はい」と手を挙げる人がいます。
そこまででなくても、「○○さん、どうですか」と聞くと、すぐに自分の考えを言える人がいます。
そういう人は、仕事のできる人ですし、グループで仕事をするときもリーダー的な役割を果たせる人です。
これは、頭のよさももちろんありますが、それ以上に、いつも主体的に行動できる姿勢を持っている人だということです。
しかし、こういう発表の練習をする場は、今の教育ではほとんどありません。
むしろ、日本では、授業中に質問するような人は、先生から煙たがられることがあります。
「出る杭は打たれる」という文化の中では、黙って素直に聞いているだけの人が生まれやすいのです。
言葉の森のオンライン4人クラスでは、発表の機会が数多くあります。
まず、授業の最初の読書紹介がありまです。
自分の読んでいる本をわかりやすく紹介するというのは、かなり難しいことですが、小学校高学年になると、その本の要約を簡潔に述べつつ、印象に残ったところを説明し、自分なりの感想を言うというところまでを短時間でわかりやすく説明する子が増えてきます。
先日、小学5年生のお母さんから、「子供が、病院で、自分のことをわかりやすく医師に説明したので、その先生に褒められた」という投稿がありました。
ほかの人の前で、自分の言いたいことを具体的にかつ簡潔に述べることができるというのは、慣れていないとなかなかできません。
オンラインクラスでは、授業の中身も、生徒の説明を重視しています。
先生が教えるのではなく、先生はむしろ質問役で、子供が説明する時間が長いのです。
こういう授業スタイルは、35人の生徒のクラスではまずできません。
オンラインクラスでは、授業の最後の締めくくりの時間に、「一人一言」という時間を設けることがあります。
これは、今日のことでも、昨日のことでも、未来のことでも、自分が思っていることでも何でもいいので、一人一言のスピーチをする時間です。
この時間帯に、子供たちの個性が出ます。
勉強という答えの決まった世界では、個性はほとんど出せませんが、自由な一言の時間には、誰もがそれぞれ個性的な自分らしさを発揮します。
これからの教育では、このような答えのない時間に、自分らしい個性を出すことが大事になってきます。
こういう発表型の勉強で育った子には、今の学校や塾での勉強は、物足りなさを感じることが多いと思います。
発表の時間は、勉強の知識を吸収する時間に比べて、おまけの時間のように思う人がいるかもしれませんが、実は、この発表の時間は、単なる勉強の時間よりもずっと頭が活性化しています。
発表と参加を中心とした主体的な学習で、頭自体がよくなっていくのです。
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発表力というのは、まだ成績の評価のような形になっていません。
しかし、社会に出ると、その発表力があるかどうかが大きな差になります。
それは、ものごとを自分なりに考える力であるとともに、そのものごとに主体的に関わろうとする姿勢なのです。
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小学6年生で受験中の生徒は、まだ中学の勉強の先取りの余裕はありませんが、特に受験をしない生徒に関しては、早めに中学の勉強の先取りをしておくといいと思います。
中学の勉強の数学、英語は、最初のころは基本的なことがらなので、問題集の解説を読めば自分で進めることができます。
中学生用の教材中1~中3には、標準新演習と発展新演習があります。
標準新演習は、「教科書内容や入試頻出問題を取り入れ、公立高校入試で合格するための工夫が満載」という説明です。
発展新演習は、「標準的な問題から発展的な難問までこの1冊で! 私国立高校受験の対策に最適」となっています。
発展新演習の難問には、かなり難しいものもありますが、発展新演習の標準的な問題を中心にやっていくこともできます。(標準問題はA、発展問題はBとなっているので、Bは飛ばしてAを中心にやっていくということです。)
数学が苦手か普通の人は標準新演習、数学が普通か得意の人は発展新演習でやっていくといいと思います。
いずれも、1冊を5回を目安に繰り返し、その問題集を完璧に仕上げることが大事です。
学校や学習塾では、次々に新しいプリント類が渡されることがありますが、いろいろな問題をただこなすだけというのが、最も能率のよくない勉強です。
「1冊を完璧に」ということをいつも思い出してやっていってください。
教材の注文は、こちらのページからできます。
(中学生の教材については、新年度も変更はありません。)
https://www.mori7.com/teraon/jgkyouzai.php
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