ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 921番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/6
地震が起きたらひとりひとりが消火の呼びかけを。経済危機が来ても子供の教育は家庭教室制度で守れる。 as/921.html
森川林 2010/06/03 02:48 



 地球全体の地殻変動が活発になっているようです。日本でも、近い将来、地震の起こる可能性が指摘されています。最も近いところでは、6月6日、11日、12日、16日……などの予測があります。

 さて、多くの人は既にいろいろな対策を立てていると思うので、見落とされがちな、しかしある意味でも最も重要な対策を書きたいと思います。

 地震が起きたとき、助かるか助からないかは半ば運です。それは天災だから仕方ないとあきらめるしかありません。

 しかし、地震の被害よりももっと大きいのは、その後の火災の発生による被害です。これは人災なので、心構えでいくらでも防げるものです。

 大きな災害があったときは、消防署のような公の機関が動き出すまで待っているわけにはいきません。各人が自己責任で行動する必要があります。

 自分と家族がとりあえず助かったとわかったら、表に出て、次のように呼びかけます。

「助かった人は、すぐに近所で火災が発生していないか巡回してください。煙が出ているところを見つけたら大声で知らせてください」

 こういう奇特な人が町内に一人でもいれば、その声に気づいてすぐに巡回する人が出てきます。いったん何人かの巡回体制ができれば、その街の火災発生はもう防げることになります。

 地震に対する最も重要なことは、この地震が起きた直後の消火の呼びかけを、気づいた人が自分の責任として行っていくことなのです。

 言葉の森の通学教室でも、ハンドマイクを数本用意して、いつでもこういう呼びかけができる準備をしています。


 次は、地震よりももう少し長いスパンの問題として、経済危機が起きたときのことを考えてみたいと思います。

 経済危機がいつどこで起きるかはわかりませんが、その進展する形は大体予想できます。アメリカのドルも、日本の円も、結局払うべきお金がないという事実が明らかになったときが破綻するときです。したがって、ハイパーインフレ、又は徳政令という形で、すべてがいったんゼロになるという形でスタートすることになるでしょう。

 すると、困るのは年金などの資産で生活している人です。何とかなるのは、農漁業など実際のニーズのある仕事をしている人ですが、そういう人はあまり多くありません。

 しかし、こういう時期でも子供の教育は待ってはくれません。そこで、言葉の森で考えているのは、塾に行かなくても大丈夫なように、家庭でできる家庭教室のシステムを提供していくことです。

 家庭教室の勉強の内容は、暗唱と読書と作文です。ウェブから、その学年で必要な教材をすべてダウンロードできるようにしておき、指導の仕方のマニュアルも読めるようにしておきます。指導に関する質問などは、随時掲示板で受け付けます。

 このような形で、自分の子供プラス近所の同学年の子供数人を家庭で教えていくことができれば、経済危機の中でも、子供の教育は安心です。

 暗唱、読書、作文であれば、勉強の内容がシンプルなので、子供たちを毎日でも教えることができます。しかも、この三つの勉強は、勉強の中で最も大事な学力をつけるものです。

 現在、この家庭教室の制度をほぼできあがっているので、これから経済的な問題が起きたら、まず言葉の森にご相談ください。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
政治経済社会(63) 

記事 920番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/6
「授業についていけない高校生が4人に1人」という記事を読んで as/920.html
森川林 2010/06/02 03:32 



 5月31日の日本経済新聞に、「授業についていけない高校生が4人に1人」というPTAの調査結果が出ていました。

 同じ日の日経新聞の教育欄のコラムに、塾の先生が、「23-1.8」の小4の正答率が40%弱だという結果を紹介して、中高の先生はこの実態を知らないと述べています。

 こう見てくると、高校生の授業についていけないという内容が、主に数学、次に英語で、小中学校で行うべき積み重ねができていないからではないかということがわかります。


 では、この対策は、どうすればよいのでしょうか。

 すぐに考えつくのは、授業についていけなくなった数学に力を入れることです。わからなくなったところまで戻って勉強するというのが、オーソドックスな考えです。

 しかし、苦手な子の力を短期間に向上させるコツは長所伸展法です。

 考えてみれば、数学や英語は、授業についていけるのにこしたことはありませんが、それができないからといって、特に大きな困難に見舞われるわけではありません。普通の社会人で、仕事や生活に高校の数学や英語の学力が必要な人はそれほど多くありません。

 問題は、これらの高校生が、たかだか数学や英語が苦手なために、勉強そのものが苦手だと勘違いして向上心そのものを失ってしまうことにあります。

 教育で最も必要なのは、日常生活の判断力につながるような勉強をしていくことです。それが国語力です。しかし、漢字書き取りのような国語力では、苦手をなくすというよりも逆に短所是正法の迷路に入り込みます。

 苦手を見つけて直すのではなく、普通の高校生が既に自分の実力相応にできて、苦手意識を持たないものに力を入れていく必要があります。

 それが、暗唱、読書、作文です。

 授業についていけない高校生が面白く取り組める勉強が、同時に、今の教育に欠けている理解力、思考力、創造性を育てる勉強につながっているということなのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
教育論文化論(255) 

記事 919番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/6
暗唱の意義は、読む力を育てることで、それが作文力につながる as/919.html
森川林 2010/06/01 12:09 



 前回は、暗唱の教材と、暗唱の時期について説明しました。今回は、暗唱の意義について説明したいと思います。


 しかし、実は、暗唱に対する研究というものは、ほとんどありません。塙保己一、湯川秀樹、シュリーマンのような、有名な人の有名な話はいくつかありますが、理論的な裏づけを持った説明というものは、今のところないようです。

 ここで、自分の経験と、これまで生徒に指導してきた経験から、暗唱の意義というものを考えていきたいと思います。

 まず、暗唱というと、暗記することや記憶することと考えがちです。暗唱によって記憶力がつくかというと、そういう直接的な効果はそれほどありません。長い文章でも、手順どおりやれば記憶ができるという確信はわきますが、記憶力がつくということではないようです。

 また、暗唱を記憶するものと考えると、易しい文章のうちは苦もなく暗記できますが、難しい長い文章になると、途端に全くできなくなるという状態になります。

 暗唱は、記憶ではなく、方法であると考えることが必要です。その方法とは、言葉の森でやっている暗唱用紙などを使った反復法です。


 暗唱によって力がつくのは、第一に理解力です。第二に読解力です。第三に発想力です。第四に感受力です。つまり、暗唱によって文章を深く読む力がついてくるのです。

 暗唱と作文力には関連がありますが、それは、暗記した表現がそのまま作文に出てくるというだけの根の浅いものではありません。暗唱が読む力を育て、その育った読書力によって書く力が伸びるという関係にあるようです。

 だから、暗唱の勉強だけでは不十分で、暗唱とともに読書に力を入れていくことが必要です。更に、読書の成果を表現するために作文の勉強が必要になってくる、という関係にあるのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
暗唱(121) 
コメント211~220件
……前のコメント
言葉の森には、 森川林
言葉の森のホームページは、文章ばかりです。 だから、体験学 12/10
記事 4593番
学力8割個性2 森川林
 個性と創造力のような未来の空想的な話を理解してくれる人はあ 12/8
記事 4591番
優しい母が減っ 森川林
 親は最初は愛情から厳しくなるのですが、そのうちに厳しくなる 12/8
記事 979番
優しい母が減っ
私の母も優しい母です、でも、どんどん厳しくなっていくんでしょ 12/5
記事 979番
ゼロサムゲーム 森川林
 自分も得をして、他人も得をして、世の中全体が得をするものが 12/4
記事 4586番
受験作文の取り 森川林
 受験作文にもコツがあります。  しかし、それは上手に書く 12/4
記事 4585番
頭の悪い子が増 森川林
「うちの子は本を読まないんです」ということをよく聞きます。 12/2
記事 4584番
日本の教育を根 森川林
 対面教育とオンライン教育を比較する人がまだいますが、その発 11/30
記事 4582番
日本の教育を根 森川林
 書き忘れましたが、オンライン4人クラスの受講料は、週1回4 11/30
記事 4582番
世の中で活躍す 森川林
 母親が子育てでできる最も大事なことは、対話と愛情です。 11/29
記事 4581番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
画像送信テスト 森川林
回回回 11/2
森川林日記
Thunder 森川林
https://www.thunderbird.net/ja 10/29
森川林日記
この忙しいとき 森川林
この忙しいときに、というかいつも忙しいけど、今は特にというと 10/28
森川林日記
もう二度とGm 森川林
 Gmailが突然、大量のPOP3は受信できないようにした。 10/28
森川林日記
2025年10 森川林
△ミズヒキグサ ●紙ベースの勉強が基本。デジタルの 10/22
森の掲示板
3I/Atla 森川林
それは、いい結果になるだろう。 10/2
森川林日記
SDGsとかL 森川林
SDGsとかLGBTQとかいう新しい言葉を使う人は、考えの浅 9/27
森川林日記
千葉県立千葉中 森川林
受験生に点数の差をつけるためだけのテスト。 横浜市立南 9/25
森川林日記
2025年9月 森川林
●家庭学習の習慣を  小学生のうちから家庭学習 9/22
森の掲示板
OCRのオシロ 森川林
今からOCRのオシロンの作り直し。 これまでgoogl 9/20
森川林日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習