子供の作文を見て間違いに気づいたとき、それをすぐに直そうとしてはいませんか。
作文の間違いは直してもすぐには直りません。
それは、作文の上での間違いではなく、日本語力の不足から来ている間違いで、それがたまたま作文に現れただけだからです。
だから、間違いはその場で直すのではなく、次回の作文を書く前に、どう書いたらいいか話してあげることなのです。
つまり、事後的な添削ではなく、事前の指導が大事なのです。
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踏まれて元気に育つ麦はありますが、叱られて元気に育つ麦はありません。
踏まれることと叱られることは、少し違います。
植物でも優しい言葉をかけていると、大きく成長します。
人間は、植物よりももっと言葉に敏感です。
優しい言葉をかけられることによって、体も心も頭も成長していくのです。
子供の作文というのは、欠点の目につきやすいものです。
慣れないうちは、それをすぐに指摘して直したくなります。
しかし、子供の立場になってみると、作文を書くのにかけた時間の大部分は見てもらえずに、ほんのわずかの間違った部分だけ目を向けられて評価されたという印象を受けるのです。
小学4年生のころまでは、どの子も親や先生の言うことをよく聞きます。
そのよく言うことを聞く時期のうちにこそ、できるだけ叱ったり強制したりせずに、優しく認めてあげる言葉かけをしていくことが大事なのです。
ということを書いたのは、昨日も、お父さんにびっしり直されて、全部書き直しをさせられた子の作文が届いたからです。
こういうことをすると、子供はすぐに作文が苦手になります。
そして、やがて親子での勉強ができなくなります。
目の前の小さな欠点にこだわって、もっと大事な大きなことを忘れてしまう人が多いのです。
しかし、こういう失敗は、どの親も多かれ少なかれしています。
では、どうしたらいいかというと、子供を叱りすぎてしまったあとに、正直に親が子供に謝ればいいのです。
「お父さんは、昨日ちょっと叱りすぎちゃったみたいだなあ。本当は、いいところがたくさんあったのに、つい間違いの方をたくさん指摘してしまったかもしれない。ごめんな」
親子は、日常生活を一緒にしているので、こういう軌道修正もすぐにできるところがいいのです。
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小学校低学年の子のお母さんから、よく相談があります。
「こんなことをしたり、あんなことをしたりしてやったのに、あれもできなくて、これもできなくて……」
例えば、「毎日読み聞かせをしていたのに、本の内容も読み取れないし、感想文も書けなくて……」など。
もし、そこに、おばあさんがいたら、
「何言ってんの。あなたなんて、もっとできなかったわよ」
とつっこみが入って、おしまいです。
お母さんやお父さんは、自分が小学校1年生や2年生だったころのことを忘れているだけです。
そのころ、何がいちばん楽しかったかを思い出して、子供にも同じことをしてあげることです。
小学生は、中学生や高校生になるための準備期間ではなく、その時代を小学生らしく過ごすための時期です。
できないことを数え上げるよりも、今できていることをたくさん認めてあげるといいのです。
8月の後半になっても、まだ夏の暑さが続きます。
生徒の家に電話をすると、電話口の向こうからよくにぎやかな叫び声が聞こえてきます。
子供が家にいる家庭では、暑さプラスうるささで大変だと思います。
それでは、今日も暑さに負けず、いい一日をお過ごしください。
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ときどき、「いや、自分は、子供のころもっとよくできていた」というお父さんやお母さんがいます。
それは、おじいちゃんやおばあちゃんの育て方がよかったのだと思います。
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長かった夏休みも昨日で終わり、今日から通常の仕事です。
こんなに好天の続いた、そして、植物が枯れないように時々大雨のあったバランスのいい夏休みは珍しかったと思います。
地球全体と日本がいい方向に進んでいるような気のする1週間でした。
この夏休みの間に、オープン教育のシステムの案をほぼ作りました。
まだこれからプログラムの手直しが続きますが、たぶん魅力的なものができると思います。
一応、オープンの分野だけ決まっています。
オープン長文、オープン勉強、オープン読書、オープン遊び、オープン生活。
(「オープン生活って、ガラス張りの家に住んでいるみたい」と言われましたが)
このオープンのページ(名前はオープの川)とつながる形で、リンクの森とアフィの泉があります。
リンク、アフィ、オープは、妖精の3人姉妹です。ってゲームのようになってきましたが。
それでは、8月後半も好天でスタート。
今日も、いい一日をお過ごしください。
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スイカの水分は、生きている水分で、長く体内にとどまって、水分としての役割を充分に果たすように思えます。
それに対して、水道の水は、普通の水で、すぐに体内を素通りしていく気がします。
同じように言葉も、術語集やことわざ集で身につけたものは、すぐに体内を素通りしていきますが、父や母の話の中で聞いた言葉は、生きた言葉としていつまでも体内に残っています。
国語の勉強の根本には、こういう生きた言葉の蓄積があります。
人間には、誰でも、読めるほどには書けないという面があります。
わかりやすいのが、英文で、英語の文章を読み取れても、同じような英文を書くことはまずできません。
英文読解>英作文なのです。
日本語も同じです。
例えば、国語の教科書に書いてある文章を読み取れても、同じような文章を書くことはできません。(書き写しだけならできますが)
読めるようになっているだけの言葉は、まだ充分に生きた言葉ではありません。
書けるようになって初めて言葉は、自分が使える生きた言葉になるのです。
それにしても、スイカは偉いなあと思う、今日このごろ。
今日も水分補給をたっぷりして、いい一日をお過ごしください。
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6月の森リン大賞(小5の部127人中)
知識のありかた
なむな
人によって感じ方は様々である。日本だとコオロギの音が「リーリー」と表現されるが。決して世界中の人がみんな「りーりー」と感じるわけではない。知識、習慣は、現実の見方感じ方を変える力がある。例えば、アオマツムシが外来虫という知識によって、アオマツムシの声がうるさいと感じてしまうことなど、自分の物の見え方や感じ方が絶対のものだと思わないようにするのも大切だ。
私はこの話を読んで、知識のすごさにびっくりした。現実の物の見え方や感じ方を変えられるのだ。だが、本当に知識があったほうがよかったいいのだろうか。
例えば、本を読むとき。今、本が映像になっていることが多い。映画、アニメ、ドラマ・・・・。私が大好きなリンドグレーンやケストナーの作品も映像化されている物がある。この間、私は「レ・ミゼラブル」の映画を観た。岩波少年文庫の本を先に読んでから、観た。本は大人用でなくとも上下にわかれていて、簡単に読めるものでなはい。だが、私は本を先に読んだ。
「レ・ミゼラブ」の本と「レ・ミゼラブル」の映画。同じ「レ・ミゼラブル」でも私の中では少し違った。本を先に読めば、場面や登場人物の様子をイメージする。それは一人ひとり違う。読みとり方は多種多様だ。映画はそのいろいろな想像のなかの一つを映像化したものだ。だから、私のイメージとはかなり異なることがある。
まず、監獄の様子だ。本文にはこの場面はのっていないが、話を読みながらもっと暗いところでじめじめしていて、まるでカビが生えそうな地下に鎖でつながれているところだと思っていた。でも、映画は外での重労働となっている。
エポニーぬはあまり美しい感じではないイメージがあったのに、美しい女性だった。
テナルディエは背が高く人を見下ろすような感じの人だと思っていたが、かなり太っていて社会の底辺をさまよっているような人だった。
このようにイメージが合わないことが多かった。
私の友達には、映画をみないと本を読めない子がいる。けれど、私は何も知らずに読むからこそ、イメージをして本をより楽しめるのだと思う。映画等の映像を観てしまったら、本の楽しさが減ってしまうはずだ。
しかし、このように知識が絶対あったほうがいいわけではない。オペラやミュージカルを観るときには話を知っていたほうが面白い。
「魔笛」というオペラは有名な歌がたくさんあるが、あらすじを知らないと分からなくなり、お話を楽しめない。音楽にも集中できなくなってしまう。しかも日本語ではないので、さらにわからなくなってしまう。これは、知識があったほうがいい。
知識の有無は時と場合によってどちらがよいかが変わる。大切なのは考え方や見方を深く掘り下げるために知識を使うといいということがわかった。そして、それを実際にやりたい。
順位 | 題名 | ペンネーム | 得点 | 字数 | 思考 | 知識 | 表現 | 文体 |
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1位 | ●知識のありかた | なむな | 84 | 1166 | 54 | 80 | 78 | 81 |
2位 | ●平和 | 湖れいくん | 81 | 1037 | 53 | 60 | 75 | 79 |
3位 | ●国がちがえば感じ方もちがう | くあゆ | 81 | 1030 | 57 | 62 | 75 | 86 |
4位 | ●楽しいクラス | アリス | 79 | 1465 | 44 | 77 | 85 | 87 |
5位 | ●楽しい先生おもしろい先生(清書) | ゆめく | 78 | 1005 | 47 | 73 | 100 | 79 |
6位 | ●MOTTAINAI精神を育め! | みんみ | 78 | 662 | 42 | 102 | 90 | 93 |
7位 | ●物を大切にする心 | にえに | 78 | 1349 | 41 | 60 | 71 | 83 |
8位 | ●楽しいな | ゆこぷん | 78 | 1239 | 43 | 59 | 65 | 87 |
9位 | ●ピカピカきれいな星空 | こゆり | 76 | 817 | 42 | 62 | 76 | 84 |
10位 | ●人間の本来の 生の姿 | レモン | 76 | 767 | 46 | 62 | 72 | 90 |
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