ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 2000番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/12/16
自習検定試験と寺子屋オンエア as/2000.html
森川林 2013/12/10 19:17 


 自習検定試験のページを作りました。
https://www.mori7.com/jks/
 これは、生徒が自主的に行っている、漢字、英語、数学、長文の自習を、検定試験という形で評価して励みにするものです。今後、この検定試験は、毎月やっていく予定です。

 勉強の基本は、家庭で自分で行う学習です。
 反転授業という勉強の仕方が、大学だけでなく、小中高校など下の学年でも行われるようになってきました。この反転授業というのは、勉強は自宅で(ネットを使って)行い、学校はその成果を発表し友達や先生と交流するために行くという形の授業です。「学校で先生が教え→家庭で復習や応用をする」から「家庭で自分で学び→学校で発表や交流をする」というふうに反転しているので反転授業と言います。

 ところが、この反転授業が成り立つ前提は、子供たちが家庭で自分で行う勉強ができるということです。この家庭での自学自習ができないと、学校での発展や応用ももちろんできません。
 言葉の森でも、家庭で行う自習に力を入れたいと思っていますが、子供たちの意識が、「勉強は学校や塾で教わるもの」という昔からの考え方のままだと、家庭での自習はなかなか進みません。
 そこで、家庭での自習の目標として検定試験を行うようにしたということです。

 そして、この検定試験のほかに、もうひとつ考えているのは、寺子屋オンエア(仮称)です。
 反転学習を行っている学校では、やはり家庭で学習を行えない子がいることがいちばんの問題になっています。その解決策として、考えられているのは、家庭だけではなく地域で子供たちの家庭学習をカバーするという方法です。
 しかし、いずれ地域が子供たちの教育を支えるという仕組みはできてくると思いますが、今そこまでの地域のつながりができているところは、ほとんどありません。
 そこで、言葉の森では、ネット環境を使い、複数の生徒がそれぞれの家庭にいながら一緒に家庭学習を行える寺子屋オンエアというものを企画することにしました。

 子供たちは、高校生以上になれば自分ひとりで勉強をすることができますが、小中学生のころは、友達も一緒に同じ勉強をしているという実感がないと勉強に対する意欲を持てません。
 家庭学習がうまく行っている家庭は、そういう実感や意欲がなくても毎日の習慣として、例えば朝起きたら長文音読をするというような習慣ができている家庭です。しかし、その習慣作りも、自動的にできるわけではありません。毎日のように親が声かけをして初めて習慣を持続させることができます。

 その親の声かけの代わりにもなり、集団で勉強するという実感も作るのが、オンエアによる家庭学習です。
 近いうちに、モニターを募集して、寺子屋方式のオンエア学習を行っていきたいと思っています。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20131211  
 ネットを使った授業ということでよくある勘違いは、ネットで教える形になっていること。
 人間は、教わっているときには、学習内容は身についていない。
 自分の中で反芻し納得したときに、初めて学習した中身が身につく。
 テレビを見ていると頭が悪くなるように、ビジュアルで楽しくてわかりやすい勉強ばかりしていると考える力がなくなるのではないかと思う。

森川林 20131211  
 考える過程で大事なのは、紙とペンと手だ。
 目と耳は情報を受け入れる器官で、手と口は情報を出力する器官だ。
 手で書いたり、声に出して読んだりすることによって、情報をいったん咀嚼して初めて自分のものになる。
 テレビを消したときに考え事が始まるように、ネットのスイッチを切ったときに本当の勉強は始まる。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
寺子屋オンライン(101) 自習検定試験(10) 

記事 1999番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/12/16
作文の項目指導は、相撲や柔道などの技の型と同じ as/1999.html
森川林 2013/12/09 19:30 



 相撲でも、柔道でも、いろいろな技があります。上手投げ、一本背負い、大内刈りなど。
 それらの技が型として作られているので、型の練習をすることが技を身につける練習になります。

 ただの力や体の大きさで相手に勝つのではありません。技で勝つので、小さい者が大きい者を倒すこともできるのです。
 力よりも技が物を言うのが、人間の動物と違うところです。

 この技の型に相当するものが、作文で言うと構成や表現の項目です。

 言葉の森では、作文のテーマに合わせていくつかの型を組み合わせて書く練習します。
 例えば、複数の実例と一般化の主題、複数の理由と是非の主題、複数の意見と総合化の主題、複数の方法と当為の主題、複数の原因と社会問題の主題など。

 こういう型の練習をしていると、作文試験の本番でも自然に構成のしっかりした文章を書くようになります。
 力で書くのではなく技で書くのが、言葉の森の勉強法です。

 しかし、技が効果を発揮するためには、それなりの力も必要です。
 作文において力に相当するものは、豊富な語彙力です。

 本をよく読んでいる子は作文もうまいというのは、読書によって語彙力がついているからです。
 小学生の作文でよくあるのが、せっかくいい話を書いているのに、そのまとめの感想で、「楽しかった」「嬉しかった」「面白かった」などの平凡な言葉を使ってしまうことです。
 読書の好きな子は、こういう平凡なまとめ方をすると、自分の中に何か納得できなものを感じるらしく、自然にもう一工夫をした書き方をします。

 作文の勉強は、半分は作文の型の勉強で、もう半分は読書によって語彙力をつける勉強なのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
作文教育(134) 作文の書き方(108) 
コメント61~70件
……前のコメント
優しい母が減っ 娘の友達
娘は中3。私は自称甘い母親です。世の中の厳しい先輩ママたちか 5/7
記事 979番
学習グラフのペ 森川林
言葉の森の今後の方針は、デジタルなデータをアナログで送信する 5/6
記事 5058番
森リンベストの 森川林
じすけ君、ありがとう。 統合失調症のような、また似たような 4/21
記事 4657番
森リンベストの じすけ
こわばんは 今日は元気一杯、体験発表をさせて頂きます。 4/20
記事 4657番
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
記事 5034番
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
記事 5030番
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
記事 5028番
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
記事 5027番
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
記事 5018番
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
記事 5017番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
「給与の決め方 佐藤隆
経営者・経営層の皆さまへ 突然ですが、御社の人件費?? 12/12
森の掲示板
3I/atla 森川林
日本にはかつて穏やかに何万年も続いた縄文文明があった。そのよ 12/12
森川林日記
Re: 11月 森川林
 これは、解き方の問題ではなく、読む力の問題です。  読解 12/5
国語読解掲示板
Re: ICレ 森川林
 ChatGPT、あまり文章うまくないなあ(笑)。  音声 12/5
森川林日記
ICレコーダと 森川林
AI時代に子どもが伸びる――全科学力クラスという新し 12/5
森川林日記
noteのペー 森川林
https://note.com/shine007 12/4
森川林日記
11月分 4  あういと
問題7と問題8が分かりません。 キーワードはわかるのですが 12/3
国語読解掲示板
Re: 森川林
 字がきれいだったのは、そのあとの日記の内容を見ると、弟が葛 11/30
国語読解掲示板
Re: 11月 森川林
 お返事遅れて失礼しました。  易しい国語問題は、「同じ言 11/30
国語読解掲示板
ともとも
小5の11月の読解検定のBの問題が誕生日だから字が綺麗だと思 11/28
国語読解掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習