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オンライン教育と創造教育 as/3459.html
森川林 2018/12/11 02:12 


 これからの教育の大きな方向は、形の上ではオンライン教育です。
 そして、内容的には創造教育です。

 オンラインの教育自体は、これからどこでも行えるようになります。
 しかし、それを少人数の教育として組み立てることは、まだ難しいところがあります。

 また、オンラインで従来の教育をやっていくだけでは、参加者がやや便利になったという程度で何も大きな変化はありません。
 オンラインという新しい革袋(かわぶくろ)に入れるものは、従来の詰め込み教育とは異なる新しい中身である必要があります。

 その中身とは、これからの社会では創造教育になります。
 創造教育の中身をわかりやすく言えば、東大の推薦入試や京大の特色入試に対応するような学力です。
 それは、東大や京大の枠を超えて、今後、世界の教育の標準になるものだと思います。

 ここ数年、世界中で、スマホなどを利用した入試のカンニングが問題になっていますが、カンニングできるような試験は、もともとやる必要がないのです。
 社会に出れば、必要に応じて何をカンニングしてもいいから、というよりも、カンニングを創造的に組み合わせて成果を上げることが重要になってきます。

 時代遅れの入試に合わせた勉強をするよりも、新しい時代に必要な実力を育てていくことが大事です。
 その新しい実力の中心が創造力で、その周辺にコミュニケーション力や、幅広い知識、新しい知識を吸収する理解力などが配置されているのです。

 言葉の森では、それをこれから寺子屋オンライン教育として行っていく予定です。

ようやく日常的な体制に――言葉の森の移転落ち着く

 さて、話は変わって。
 まだ、NTTコミュニケーションズの技術的な問題による電話不通は回復していませんが、日常的な仕事に関しては、12月10日時点でようやく落ち着いてきました。(ただし、電話はまだ1回線のみ、ファクスは使用できません。)

 これまで、保護者掲示板や質問掲示板や直接のメールでいただいた多くのご質問やご相談にまだお答えできていませんでしたが、今日からは返信していけると思います。

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森川林 20181211  
 オンライン教育はこれから広がっていきますが、それがただ利便性を目的としているだけでは、これまでの教育との大きな違いはありません。
 オンライン教育は、創造教育と結びついて初めてその真価を発揮します。
 これからの教育は、量的な尺度を超えたより質的なものになっていきます。
 そこでは、生徒どうしの個人性が重要になってくるのです。

nane 20181211  
 偏差値という数値的なツールによって、それまでの手作りと勘の教育は大きく変化しました。
 しかし、今はその量的な尺度を超えた質的なものが見直されている時期です。
 質的な教育で重視されるのは、数値に還元されない人間の個人性です。


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学力の二つの道とそれぞれの個性 as/3458.html
森川林 2018/12/09 06:50 


 学力には、二つの道があります。
 ひとつは、与えられたものを咀嚼し自分のものにする従順な学力。
 もうひとつは、無いものを作り出し、作ったこと自体を喜びとする奔放な学力です。

 人間が小さいころは、二つの道はつながっていて同じ一本の道を進んでいるように見えます。
 しかし、年齢が上がるにつれて、二本の道はだんだん分かれていきます。
 それは、それぞれの個性です。

 作文力にも同じような二本の道があります。
 ひとつは、まともな作文を書く力。
 もうひとつは、面白い作文を書く力です。

 まともな作文(構成、表現、字数などの項目が一応全部できていて習った漢字もきちんと使ってある作文)を書いている子を見ると、親は、「何かものたりなところがある」と思いがちです。
 しかし、そういう子は心配は要りません。
 学力はしっかりしているので、そのまともな作文をそのまま伸ばしていけばいいのです。

 面白い作文を書いている子をみると、親は、「何か心配だ」と思いがちです。
 確かに、学校の成績にはムラのあることも多く、放っておくと自分の好きなことしかしない子になりそうな気がします。
 しかし、そういう子は社会に出ればどこでも活躍できるのですから、家庭では基本さえしっかり押さえておけばよいのです。

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森川林 20181209  
 面白さとまともさは、相反する面があります。
 多少の軌道修正は必要ですが、基本はその子の持っている個性を伸ばしていくことです。
 今あるよい面を褒めて伸ばしていくのが主で、ない面を付け加えようとすると、注意することが多くなります。
 注意が多くなると、子供は自信をなくし、いつでも親に聞くようになります。
 他人依存で間違いなく進むより、多少間違えても自分の判断で行動する子の方が得るものは多くなるからです。


nane 20181209  
 面白い作文を書ける子が、意外と勉強が嫌いだったりします。
 しかし、そういう子も必要になれば、熱心に勉強に取り組むようになります。
 反対に、勉強のしっかりできる子が、意外と面白い作文が書けなかったりします。
 しかし、そういう子は読書や勉強の中でいろいろなものを吸収するので、自然に内容の充実した作文を書けるようになります。
 だから、今あるよいところを伸ばしていけばよいのです。


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災難に逢う時節には災難に逢うがよく候 as/3457.html
森川林 2018/12/06 20:24 

 笑い話かと思うくらい、NTTコミュニケーションズの電話の切り替えが、あれこれ意味不明の技術的な理由で全くできない状態になっています。
 よくそれだけできない条件が重なったと思うほどです。

 たまたま、携帯に転送していた回線だけが1本生きていたので、それでかろうじて電話の受け付けができています。

 ここでふと思ったのは、人間はこういう三次元のトラブルをいろいろ経験するために生きているのだろうということでした。
 かつて勝海舟は、辞書を買うお金がないので、持っている人から借りて、夜中に全部書き写しました。
 しかも、その書き写した1冊を売って家計の足しにしたので、結局2冊書き写すことになりました。

 今ならコピー機があるし、ネットでいくらでも辞書の代わりができますが、その当時は、書き写すしかないというところに、その時代を生きる人の経験があったのだと思います。

 現代を生きる私たちは、ついトラブルがないことやスムーズにうまくいくことがよいと思いがちですが、本当は、何でもうまく行く状況では、人間の生きる意味は希薄になります。

 では、トラブルには、どのように対応していけばよいのでしょうか。
 ひとつは、そのトラブルを創造的に克服することです。
 しかし、トラブルのほとんどは、簡単には克服できないのが普通です。

 だから、もうひとつは、そのトラブルを楽しむことです。
 楽しむとは、しみじみとそのトラブルを味わうことです。
 そして、それを苦にしないことです。
 更に、そういうトラブルを経験できたことに感謝さえすることです。

 トラブルの原因はいろいろありますが、悪いのは相手でも自分でも運勢でもありません。
 それは、起こるべくして起こり、それが自分や相手や宇宙の経験を豊かにしたということなのです。


 災難に逢う時節には災難に逢うがよく候。
 死ぬる時節には死ぬがよく候。
 これはこれ災難をのがるる妙法にて候。

  良寛

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森川林 20181206  
 山中鹿之介は、「我に艱難辛苦を与え賜え」と月に祈りました。
 「葉隠」の山本常朝は、犬死が最も価値ある死に方だと言いました。
 近代は、意味ある生き方だけが前面に出た時代でした。
 しかし、人間の本質には、意味を超えた実存的な面もまたあるのです。
 それが良寛の「災難に逢う時節には災難に逢うがよく候」の意味です。



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作文は、子どもたちの学力を全面的に育てる as/3456.html
森川林 2018/12/06 08:29 


 作文は、子供たちの学力を全面的に育てる勉強です。

 第一に、作文は、子供たちの理解力や読解力を育てます。
 本当の学力の中心となるものは、物事を理解する力です。
 読解力は、問題集を解くような形で行うものではなく、感想文を書くために文章を深く読み取ろうとすることによってついてくるものです。
 深く読み取るために必要な準備が、長文を繰り返し読むことと、その長文をもとに両親に取材し対話をすることです。

 第二に、作文は、家庭での親子の関わりを豊かにします。
 小学校低学年では、実行課題集などを参考に、親と子が協同で実験や遊びや工作や料理や旅行などに取り組むことによって親子の関わりが生まれます。
 この家庭における親子の関わりが、机上で知識や技能を学ぶこと以上に、子供たちの将来の役に役立つものとなるのです。
 また、小学校中学年以降は、与えられた題名や長文で作文感想文を書く練習をします。
 このときに、課題となっているテーマや長文を親子で話し合うことによって、子供たちの語彙力、思考力、理解力、表現力が育ちます。
 これらが、大人になったときに、社会で役立つ本当の実力の基礎になるのです。

 第三に、作文は、点数に表れない子供たちの文化力を育てます。
 何かのテーマを書く際に、自分なりに深く考えようとすると、自然に人間の本来の生き方や、社会の本来のあり方のようなものを考えるようになります。
 このときに、勇気や思いやりや他人に対する共感を自分の問題として考える機会が生まれます。
 作文を書かなければ気づかなかった感受性を、作文を書くことによって自分の内面に自覚することができるのです。

 第四に、作文は、子供たちの創造力を育てます。
 与えられた構成で書こうとすれば、その構成に合わせて実例や理由や方法や原因を考えなければなりません。
 たとえや名言の表現を工夫しようとすれば、その表現や思考がそのまま創造になります。
 そして、作文を発表するときに最も重要になるものが、その子の独創的な内容です。
 答えのある勉強では、いくら成績がよくても行き着く先は誰も同じです。
 しかし、これから大事になるのは、人それぞれに違う個性です。
 その個性を学力で豊かにしていくことが、作文の創造力なのです。


 世間にある作文教室の多くは、作文試験に間に合わせるという目標のために勉強を教えています。
 もちろん、そういう勉強もそれなりに必要です。
 だから、言葉の森も、受験作文に対応した指導をもう何十年も行っています。
 しかし、本当は、その受験よりももっと先にある本当の学力をつけるために作文の勉強をしていると考える必要があるのです。

 言葉の森で、小学生のときに作文の勉強を始めた子は、中学生になっても、高校生になっても勉強を続けていくことができます。
 そして、もちろん、大学生になっても、社会人になっても勉強を続けていくことができます。
 特に、高3からの数年間は、人間の思考力が最も伸びる時期です。
 今後、この高3以降の年齢の生徒を対象にした学問クラブを作っていきたいと思っています。


 子どもたちは、点数として表される勉強にどうしても目を奪われがちです。
 それは、大人ももちろん同じです。
 しかし、あとあとまで残るのは、今点数として表れている勉強ではなく、まだ表れていない子供たちの内面に育っているものです。
 そういう長期的な視野で、子供たちの勉強を考えていく必要があります。

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森川林 20181206  
 今の子供たちは、いろいろ忙しいようですが、本当に大事なものは何かというのをときどきふりかえってみる必要があります。
 明日必要なものよりも、十年、二十年先に必要になるものを第一に考えるのが子育ての基本です。


nane 20181206  
 自分で言うのも何ですが、うちの子がやっていたのは小1から高3まで言葉の森だけで、ほかには塾にも予備校にも行きませんでした。
 それもまた極端だとは思うので、人にすすめるわけではありませんが(笑)。

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作文教育(134) 

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【重要】言葉の森への電話は、フリーダイヤル0120-22-3987へ【訂正12/6 18:33】 as/3455.html
森川林 2018/12/06 08:23 
★訂正です。NTTコミュニケーションズによると、フリーダイヤルも同じように切り替えに数週間かかるため、しばらくは1回線しか使えません。
 また、ファクスはしばらくの間、全く使えません。

 ただの電話番号の切り替えに、2週間も3週間もかかり、しかもこちらが事前に携帯電話への転送を設定していなければ、その間電話が何も使えない状態になっていました。
 これは、単純に技術的な対応の遅れだと思いますので、NTTコミュニケーションズは猛省して、技術面の改善を進めていただきたいと思います。
 また、今後引越しを予定される方は、NTTコミュニケーションズが通話料に関与しない形にしておくといいと思います。
 言葉の森は、とりあえず12月中は携帯電話1本で電話対応していきますので、つながらない場合は再度おかけなおしくださるようお願いいたします。
====▼元の記事
 あいかわらず電話の転送ができない状態が続いておりますので、しばらくの間、言葉の森へのお電話は、通常の045-830-1177ではなく、フリーダイヤル0120-22-3987の方におかけください。(「丸い庭二つ咲く花」と覚えてください)
■電話は、0120-22-3987
■ファクスは、0120-72-3987
です。

※12月中旬には、もとの045-830-1177(ファクスは045-832-1466)が使えるようになる予定です。

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