ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 1715番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/18
「小3で読書が好きだが作文の苦手な子」という質問とその答え(facebook記事より) as/1715.html
森川林 2013/01/15 05:07 



 小3の子の母親からの質問とその答えというのが、あるサイトにありました。

====
【質問】
作文が苦手です。話す時はいろいろな表現で上手に話しますが、そのことを文字にするとうまく表現できません。読書は大好きで、物語をよく読みます。(小3男子の母親)

【○○氏からのアドバイス】
「話せる」が「書けない」子どもには、共通する文章の特徴があります。

●語彙不足
 ……(略)……。

●文頭から文末の流れがおかしい
 ……(略)……。

●文と文の関係があいまい
 ……(略)……。

●文章の構成が苦手
 ……(略)……。

一足飛びに上手な文章を書けるようにはなりません。「一文の流れ」はよいか、「文と文の関係」はしっかりしているかなど、段階的に学んでいきましょう。練習をくり返すと、意外に短い期間で、書き方が上手になっていきます。
====

 うーん、こういうアドバイスだったら、誰でも考えつきそう。
 それで、このアドバイスを見て、お母さんは納得するでしょうか。

 実は、本当は、こういうことなのです。
 話すことが上手で読書が好きだが、作文が苦手というのは、書いた作文をいつも注意されていたからです。

 読書が好きな子なら、例外なく、作文も好きになります。
 そして、もちろん上手になります。

 しかし、このアドバイスのとおりに、いろいろおかしいところをチェックしていけば、作文は更に苦手になっていくだけです。

 この違いはどこから来ているかというと、作文の教え方なのです。
 世間の多くの作文指導は、事前に何も教えずにただ書かせて、そのあとじっくり添削するタイプの教え方をしています。
 指導がないのに評価だけに力を入れているのです。

 また、指導があるとしても、「あれをしちゃいけない」「これをしちゃいけない」という後ろ向きの指導ばかりです。
 禁止事項だけの指導で、そのとおり書けたとしても面白くも何ともありません。
 作文指導に熱心な先生にあたるほど作文が嫌いになる子が多いというのは、こういう事情があるからなのです。

 小3から小4にかけてというのは、本当は書くことが好きで楽しくなる時期です。
 その時期に作文が苦手になるとしたら、それは周囲の大人の問題なのです。



 昨日は、降りすぎというほどの雪の降り方でした。
 成人式のみなさんは、大変だったと思います。
 しかし、今日はもう快晴です。

 これから成人になる人も、そして日本も、自立する前には雪や雨や風や嵐があるということでしょう。
 しかし、それもすぐに過ぎ去り、明るい太陽が昇ってくるのです。

 大雪と思えば大雪ですが、この程度と思えばこの程度です。
 大難が小難に変わったと思えば、かえってよかったということでしょう。

 今日はまだ道路に雪が凍っています。
 一歩一歩踏みしめて、今日もいい一日を迎えてください。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
facebookの記事(165) 作文教育(134) 

記事 1714番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/18
楽観論が大勢(google toolsで国別グラフ)(facebook記事より) as/1714.html
森川林 2013/01/14 08:49 



 グーグルのチャートツールで、教室の生徒数の国別グラフを作ってみました。
https://www.mori7.net/graph/geo.php

 リアルタイムで表示されるところが面白い。
 これを見ると、やはり日本がいちばん多い。(あたりまえか。)

 これまで、グラフを描くとすれば、フラッシュを使うとか、javascriptを使うとか、今度のHTML5を待つとかいうようなことばかりでしたが、APIを利用するという方法があったということです。
 これが、クラウド化のひとつの姿でしょう。

 自分のところにあるよいものは、ほかの人にも自由に利用してもらう、そういう考えが情報文化の中に生まれているのです。
 それは、かつてオープンソース運動と言われてきたものが、社会の中に静かに定着してきているということです。

 奪い合う社会から、与え合う社会へという大きな流れが、今は時々世の中に現れてくるようになったのです。

 楽観的すぎるという人もいるかもしれませんが、人類の歴史は700万年、地球の歴史は46億年と続いてきたのですから、楽観論が大勢です。


 ところで、今日はせっかくの成人式なのに雨……。

 でも、雨のあとには必ず晴れが来ます。
 晴れが大勢だと思って、元気に冷たい雨を乗り切ってください。

 それでは、今日もいい一日を。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
facebookの記事(165) 言葉の森サイト(41) 

記事 1713番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/18
国語の勉強は、「読める」から「言える」へ(facebook記事より) as/1713.html
森川林 2013/01/13 05:03 



 勉強の世界では、「『わかる』から『できる』へ」ということがよく言われます。
 教えてもらい、わかっただけでは不十分で、自分でできるようにならなければ、本当にできたとは言えません。

 同じことが国語の勉強にもあてはまります。それは、「『読める』から『言える』へ」です。
 難しい文章を読んで書いてあることが理解できたとしても、その文章の内容を人にも言えるようにならなければ本当に読めたとは言えません。
 読めれば言えるはずとは思っていても、読んだ理解の度合いに応じてしか言えないものなのです。

 「読める」から「言える」に関して大事なことは、それを聞く人が気長に励ましてあげることです。

 算数・数学の勉強では、「昨日、教えてわかったのだから、今日はできるはず」ということはありません。
 同じことを何度も同じように教えてあげる必要があります。

 国語の勉強でも、「長文を読んで理解できたのだから、もうちゃんと人にわかるように説明できるはず」ということはありません。
 下手な説明を気長に聞いてあげることが必要です。

 川の流れのように、気長に同じことを繰り返していきましょう。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
国語力読解力(155) facebookの記事(165) 音読(22) 

記事 1712番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/18
算数・数学も、解く勉強から読む勉強へ(facebook記事より) as/1712.html
森川林 2013/01/12 16:56 



 解く勉強から読む勉強へというのは、国語についての話だけではなく、算数・数学についても同様です。
 問題を見て解くよりも、問題を見て解き方を読んでなるほどと理解する方が、ずっと密度の濃い勉強ができます。

 そういう勉強の仕方なら、解き方がわかっているものはもうする必要がありません。(計算の練習というのはまた別でしょうが。)
 初めて接する難問も、かえって楽しいものになります。

 これまでの勉強は、答えのある問題をいかに速く正確に解くかという勉強でした。
 これからの社会に必要なのは、答えのない問題をいかに創造するかということです。

 答えがあるのなら、それを見て理解できればそれでいいのです。
 そして自由な時間は、もっと創造的なことに向けていくべきなのです。

 たぶん、将来、勉強というのはそういうものになっていくと思います。



 さっき、表に出て空を見たら、雲一つない青空に太陽がまぶしく浮かんでいました。
 風は冷たくても、もう、気分は春ですね。

 それでは、いい連休をお過ごしください。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
facebookの記事(165) 算数・数学(22) 

記事 1711番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/18
勉強にもウォーミングアップが必要(facebook記事より) as/1711.html
森川林 2013/01/11 05:47 



 運動の場合は、本番に入る前に、体を温めて、柔らかくして、軽く動かすということをしますが、勉強の場合は、あまりそういうことをしません。
 勉強がイスに座ってやる静かなことなので、ウォーミングアップなど必要ないと思われているのですが、本当は頭のウォーミングアップが必要なのです。

 子供たちを見ていると、みんな、勉強の最後の方は集中力を発揮します。
 しかし、そうなるまでに時間のかかる子がかなりいます。

 特に、作文の勉強というのは、1200字の文章を書くとすれば、どの子も大体1時間半ぐらいかかります。
 その1時間半という巨大な相手に取り組む前に、軽いウォーミングアップが必要なのです。

 勉強を教えるのは誰でもできますが、難しいのは勉強の仕方を教えることです。
 家庭でも、学校でも、そういう工夫が必要なのだと思います。


生徒「先生、急に勉強したら、脳みそがつっちゃいました」
先生「そんなこと、あるわけないだろ」


 今日は、いい天気で、気温も昨日より暖かいようです。
 それでは、軽くウォーミングアップをして、今日もいい一日をお過ごしください。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
facebookの記事(165) 勉強の仕方(119) 
コメント1~10件
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
【合格速報】東 森川林
 T君、いつも椅子に腹ばいになってずっと本を読んでいたものね 3/11
1月の森リン大 森川林
 小1から高3までの作文が並ぶと、学年に応じて、みんなの考え 3/11
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
日本復活の道筋 森川林
 工業製品を経済発展の原動力をした資本主義は終わりつつある。 4/17
メモ 森川林
https://www.mori7.com/za2024a0 4/16
単なる作業 森川林
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったので、ある人から夜中だけ辞 4/8
勉強は、人に教 森川林
勉強は、人に教えてもらうのではなく、 自分で学べばよい。 4/7
タイマー勉強法 森川林
 勉強も、家事も、仕事も、やらなければならない細かいことがた 4/2
人間の役割 森川林
うちの子が1歳か2際のとき、 車で30分ほどの三浦海岸につ 4/2
舞岡のシラサギ 森川林
舞岡八幡宮に行ったら、帰りにシラサギがいた。 3/29
身体や物理的現 森川林
身体や物理的現実は、時間や空間に限定されているが、意識はそれ 3/29
メジロとか、ヒ 森川林
メジロとか、ヒヨドリとか、スズメとか、ヤマバトとかが、毎日わ 3/28
批判と創造 森川林
人を批判することはたやすい。 大事なことは、批判ではなく創 3/27

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習