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記事 2614番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/6
小学1~3年生の学力は、問題集を解くことによってではなく、少し難しい読書と対話によって育つ as/2614.html
森川林 2016/07/04 14:18 


 小学1~3年生のオンエア講座は、現在、読書と感想と実験を主な内容として行っています。

 読書は、それぞれの生徒による自分の読んだ本の紹介と、先生からの読み聞かせです。
 先生から本の読み聞かせを聞いたあと、その話の内容を構想図(構成図)に書きます。10分程度の短い時間ですが、みんなそれぞれに内容を読み取って書いています。今後は、この構想図をもとに家族との対話をするような企画を考えています。
 読み聞かせの話を参考に、家庭でいろいろな実験に取り組んでもらいます。この取り組みは自由です。実験の結果を写真や動画に記録した場合は、その発表を参加者に紹介します。

 小学1~3年生は、学力の土台ができる大切な時期です。しかし、それは問題集を解いて身につけるような学力ではありません。この学年では、普通の問題集を解いても、ただ勉強の習慣ができるだけで、その問題を解くことによって学力が大きく伸びるということはありません。
 しかし、この時期に難しい問題集をやると、その難問というのはただ読み取りにくいという難問であることがほとんどなので、実力がつかないどころか、勉強が嫌いになってしまうのです。
 小学1~3年生の学力は、勉強的なものによってではなく、日常生活の中で、少し難しい本を読むこと、少し難しい話で親子の対話をすることによって育ちます。
 その少し難しい読書と対話を、参加者の交流の中で行っていくのが、小1~小3のオンエア講座です。

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記事 2613番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/6
微妙になりつつある中学受験という選択肢――むしろ家庭学習で中高一貫校並みの勉強を as/2613.html
森川林 2016/07/01 21:15 


 子供に中学受験をさせるべきかどうか迷っている家庭は多いと思います。
 そういう迷いに答える出版物もいくつか出ていますが、あまり多くありません。
 中学受験の得失をかなり客観的に取材したものもありますが、その取材時よりも加速度的に現在の状況は変化しているようです。

 中学受験のプラス面は、大学入試に有利になることです。
 今はまだ就職は、大学のブランド名で左右されるところがありますから、名前の通った大学にいることはかなり有利です。
 もちろん、仕事を始めたら学歴はもう関係ありません。同窓生の人脈ということはあるかもしれませんが、仕事は基本的に実力の世界です。

 私立高と公立高を比べると、公立高には勉強面で約1年の遅れがあります。だから、公立高でも1年浪人する覚悟であれば、私立高に行ったことと変わりません。しかし、今の社会では一浪してまで目指す大学に行くという人は少なくなっていると思います。
 そういう点では、進学実績の高い私立中学に入るのは、大学合格とその後の就職に関しては有利な選択になると思います。

 公立校が荒れているから私立を選びたいという人もいると思いますが、学校の荒れは子供の勉強にはあまり関係ありません。というのは、中学高校の勉強では先生に教わって力がつくのではなく、自分でやって力がつくものだからです。
 私立中でも勉強しなくなる子はたくさんいますし、たとえ荒れた公立中でも勉強する子はちゃんとします。すべて本人次第です。

 中学受験のマイナス面は、パズルの解き方を身につけるような条件反射的な学力の詰め込みをしてしまうことです。その結果、考える力が低下し、勉強に対する喜びがなくなり、勉強以外の読書や経験の厚みが不足するという問題が出てきます。今の受験は、そういう詰め込みに耐える子の方が合格するようになっているのです。
 その結果、一流と言われる大学に入っていながら、本当の学力という点ではかなり怪しい人も最近は増えているようです。

 これは、公立中高一貫校の入試でも、残念ながら次第にそういう傾向になりつつあるようです。
 また、塾に通って公立中高一貫校の受験を目指すと、その公立中高一貫校の受験にとどまらず自然に私立中も併願するようになります。すると、やはり同じように考えない勉強の詰め込みになります。
 そして、この傾向は、最近更に加速しているようなのです。

 そこで、私が今考えているのは、中学の受験はしないが、家庭で中高一貫校と同じような勉強、特に数学の先取りをしてしまうことです。
 今の小学校高学年の勉強にしても、中学生の勉強にしても、勉強内容が易しすぎるので、普通に学力のある子にはかなり物足りない授業になっています。しかし、そこで受験を目指すのではなく、家庭で国語も数学も英語も学校よりも先のレベルの問題もやってしまうようにするのです。

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記事 2612番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/6
勉強力と文化力 as/2612.html
森川林 2016/06/29 07:58 


 小学校1、2年生の頃にとてもよくできる子がいました。国語も算数も音楽もでき、スポーツもでき、ハキハキして目から鼻に抜けるという印象の子でした。
 その子が学年が上がるにつれてだんだん普通の子に近づいていき、小学校高学年になった頃には、必要最小限、最低限のことしかやらないような性格になっていったのです。

 必要最小限とは、次のようなことです。例えば、言葉の森では、作文の字数は学年の100倍から200倍書くとしています。6年生の1学期の頃は600字で、三学期になると1200字になります。
 すると、その子は1学期の頃は600字まで書くと、ほぼぴったりとやめるのです。
 普通、作文の好きな子は、書き始めると熱中して止まらなくなることがあります。ところが、その子は先生に言われた字数まではちゃんと書くのですが、その字数まで書くと義務を果たしたようにピッタリとやめてしまうのです。

 真面目な子ですから、勉強はそこそこできます。しかし、小学校低学年の頃のように、同じ学年の子と比べてダントツにできるということはありません。だから、学年が上がるにつれて、段々とごく普通の実力になっていったのです。

 この原因は何かと言うと、小学校低学年の頃に身につけていた勉強の力は、人に言われてやる勉強力だったということです。だから、言われたことを素直にやる小学校低学年の頃はよくできていたのです。

 しかし、学年が上がってから必要になる勉強の力は、自分から進んでやる勉強力です。この「自分から進んで」という部分が、文化力と呼ばれるものなのです。
 つまり、小学校低学年の頃は、勉強力を育てるよりも「自分から進んでやる」という文化力の方を重点にして育てる必要があったのです。

 しかし、普通のお母さんは、文化力を育てるという余裕をなかなか持てません。子供にできないことがあったらすぐ教えようとします。本当は子供が自分でできるようにする工夫をしなければならないのです。

 また、子供がやるべきことをお母さんが全てコントロールするということもありがちです。本当は回り道や無駄が多かったとしても、子供が自分で自分をコントロールするための工夫をしなければならないのです。

 今のお母さんの多くは、孤独の中で子育てをしています。親と子が向き合って、2人だけで過ごすような時間が多いのです。
 もし、その子に弟や妹がいたり、友達がいつも遊びに来ていたり、親が近所の人とよく交流するような地域の文化があったり、祖父母が同居していたり、お父さんの帰りが早くて子供と接する時間があったりすれば、極端な行き過ぎはありません。
 しかし、母子だけで暮らす時間が長いと、勉強だけが大きな価値観になり、勉強力をつけることだけが突出してしまうことがあるのです。

 勉強力は植物の花の部分で、文化力は根の部分です。花を咲かせるのは子供の成長にとって大事な一つの目的ですが、そのためには、始めのうちは根を育てる必要があります。
 小学校低学年の頃は、特に文化力の根を育てる時期です。この頃は勉強の花はまだ咲いていなくてもよいのです。
 学年が上がり、中学3年生ぐらいになると、子供は自然に自分で花を咲かせようとするようになります。その時期に自分で咲かせるための根の力を育てておくのが小学校低学年の頃です。

 親は、その子の今の状態を見るだけでなく、その子が高校生や大学生になり、自分の力で勉強をするようになる状態を念頭におきながら、低学年の頃の子供の勉強を見ておく必要があるのです。

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