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作文力は思考力――学年が上がるほど、本を読むことが作文力の支えになる as/2713.html
森川林 2016/10/13 06:39 


 小学生のころの作文は、最初は生活作文から始まります。
 自分の身の回りに起こった身近な出来事を文章で書いていくのです。

 実は、これだけでも子供たちにとってはかなり大変です。
 普段の生活で、言葉のやりとりは音声で行われていますが、それが文字のやりとりとして行われることはほとんどないからです。

 特に、まだ本を自分で読めるようになったばかりの小学1、2年生の子にとってはそうです。
 だから、大人が、できて当然と思っているような、「わ」と「は」の区別や、文の終わりに「。」をつける、などということが勉強のような形で教えられなければできないのです。

 しかし、子供たちは、自分が文字を書けるということがうれしくてたまりません。だから、間違った書き方であっても、喜んでたくさん書こうとします。
 小学2年生の時期は、この「長く書く」ことに燃える時期です。自分が作文を長く書けることがうれしいので、長さだけを目的にして書くことがあるのです。

 しかし、やがて、小学3、4年生になり、文章を書く力がついてくると、長く書くことに対する情熱は自然に冷めてきます。
 そして、その長さの代わりに出てくるのが、面白く書くという目標です。

 この時期の子供たちは、面白いことが大好きです。いろいろな場面で笑って過ごしたい時期なのです。
 そこで、作文にも、面白い場面、面白い出来事を書こうとします。それは、特に身近な大人である、学校の先生やお父さんやお母さんのドジな場面などです。
 出来事の面白さを書くことに燃えるというのが、文章力がついてきた小学3、4年生の作文の主な関心事になるのです。

 小学5、6年生になると、面白いことを書きたいという気持ちは変わりませんが、そこに考える力が加わってきます。
 特に、読む文章が難しいものになってくると、自分でも自然にそういう文章に出てくる言葉を使って作文を書こうとするようになります。

 今の中学入試問題の国語は、小学5、6年生が到底普通の生活の中では読まないであろうような文章が多数掲載されています。
 物語文であれば屈折した心理の動き、説明文であれば言語や人生や文化や学問のような抽象的なテーマが盛り込まれた文章です。
 この段階になると、作文力の差がはっきり出てきます。身近なテーマでは、どの子も上手に書けますが、考えるテーマになると、使える語彙の量がまず差になり、その語彙を使ってどう考えを組み立てるかということがまた大きな差になって現れてくるのです。

 この考える作文が、このあと、中学生、高校生と続きます。
 高校生になると、考えるテーマ自体に社会的な広がりが出てくるので、世の中の動きに対する知識の裏付けも必要になります。書くための材料も必要になってくるのです。

 小学校のとき、楽しく作文を書き、それなりに上手に書けていた生徒が、中学生になったころからだんだん書けなくなるのは、この材料不足が主な原因です。

 材料は、読書によって供給されます。本を読んでいる子は、語彙も、表現も、知識の材料も、読書から入ってくるので、作文を書くときも文章がスムーズに出てきます。だから、楽に書き出すことができます。
 書き出す段階で苦労しているのは、本を読んでいない子と言ってもいいと思います。

 今の中学生、高校生は、一般に本をあまり読みません。
 理由を聞くと、勉強が忙しいから本を読んでいる暇がない、ということをよく言います。
 しかし、本当の理由は、小学生の間に本を読む習慣を確実につけていなかったために、本を読む楽しさが身についていないのです。
 本の好きな子は、受験勉強の真っ只中でも、息抜きのために本を読みます。将来、学力が伸びるのはこういう生徒なのです。

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森川林 20161013 1 
 本をよく読んでいる子は、作文の表現がなぜかスムーズです。
 本をあまり読んでいない子は、同じことを同じように書いていても表現がどこかぎくしゃくしているところがあります。
 読んでいる本は、易しい物語文の本でもいいのです。
 言葉というのは、川のようなもので、上流から読むものが絶えず供給されていないと、下流が干上がってしまうのではないかと思います。


nane 20161013 1 
 子供に難しい勉強をやらせるというのは、一般にあまりよくありません。
 というのは、その場合の難しさは知識でカバーできるので、結局知識の詰め込み勉強になっていくからです。
 しかし、難しい文章を読ませるというのは、程度にもよりますが大体がいいことです。
 それは、読むことによって考える力がついてくるからです。


jun 20161013 2 
小学生のうちに読書の習慣をつけておくことが大事ですね。そのためには、幼児期の読み聞かせも大切ですね。

jun 20161013 2 
 本を読んでいる子の作文は、文章の流れが自然で、気の利いた言い回しがよく使われています。ちょっとしたところで、本を読んでいるかいないかが分かりますね。

namura 20161014 10 
本から得るものはたくさんありそうです。

kira 20161014 52 
 小学校低学年に、本を読むことの楽しさを体験することが、そのあとの成長に大きく影響するのですね。

mae 20161014 9 
今、小4の娘が学校で、よく百マス作文に取り組んでいます。初めは長く書かない作文にかなり戸惑っていましたが、ここでいうなら、長く書くことが面白い時期を卒業し、面白く書こうとする時期に入っているのだなあと思います。
詰め込み型で語彙を覚えていくよりも、読書で身につけた語彙を上手に使えることが、後々の「考える力」につながっていくのだなと思いました。

sizuku 20161015 51 
本を多く読んでいるかどうかは文章を読むとわかりますね。ちなみにおしゃべりしていてもわかります。

sizuku 20161112  
やはり読書です!

sizuku 20161112 51 
やはり読書です。

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小学生のころの勉強はできるだけ子供に自分でやらせ、中学生のころの勉強は塾に任せず親が見る as/2712.html
森川林 2016/10/11 20:32 


 今の子供たちの勉強の様子を見ていると、二つの大きな問題があるように思います。

 第一は、小学校低学年のころの勉強に、親が関わりすぎることです。
 このころは、できるだけ子供が自分でやるようにさせるのが大事なのですが、お父さんやお母さんが手をかけすぎてしまうことが多いのです。

 もちろん、親子の対話を楽しむという意味で親が子に関わることはいいことなのですが、それは主に遊びや読書の分野ですることです。
 勉強の分野で、親が手をかけすぎると、親がいなければ勉強のできない子になってしまいます。
 親は、勉強面で手を出したくなってもできるだけ我慢して、子供が自分でやるように工夫していく必要があるのです。

 しかし、小学校低学年の手のかけすぎは、それほど大きい問題ではありません。

 第二の、もっと大きな問題は、子供の学年が上がり、小学校高学年になり、中学生になってくると、今度は親が子供の勉強を見るのをあきらめて、本人に任せてしまうようになることです。

 中学生になると、勉強面も難しくなるので、親も小さいころほど簡単には教えられなくなります。
 また、中学生本人も、親に助けを求めるようなことはせずに、自分でやろうとするようになります。
 しかし、ここで、ほとんどの中学生が自己流の能率の悪い勉強法になるのです。

 その結果、小学生のころまではよくできていた子が、中学生になるとだんだんと思ったように点数が取れなくなり、苦手分野なども出てくるようになります。

 すると、生徒本人も、親も、その解決策として塾を選択するようになることが多いのです。

 塾の先生は、みんな熱心に子供たちのことを考えて指導していますから、子供がひとりで勉強するよりは、確かに成績面ではプラスになります。
 しかし、塾はもともとは大勢の生徒を一斉に教える仕組みになっていますから、全生徒に最大公約数的な宿題を出すような勉強の仕方をします。
 すると、塾に合わせた勉強は、生徒個人にとっては無駄な部分もかなりある勉強になるのです。

 だから、塾に行って成績の上がる子は、宿題を真面目にやる子、つまり無駄な勉強も我慢して長時間やれる子ということになります。
 すると、成績は確かに上がるかもしれませんが、余裕のある時間の中で読書をしたり趣味を深めたりということがどうしてもできなくなるので、ただ勉強をするだけの面白みのない生活になることが多くなるのです。

 ひとつの解決策としては、個人指導の力量のある家庭教師をつけ、その家庭教師のアドバイスをもとに勉強していくことです。
 加山雄三さんの中学生時代は、まさにそうでした。それまで勉強はあまりしなかった加山さんは、中学3年生になり突然勉強に目覚めたとき、親に専属の家庭教師をつけてもらいそれから短期間で猛烈に勉強をしたそうです。
 そして、当時の成績ではまず無理だと思われていた慶應義塾高校に合格したのです。

 高校入試は、本気でがんばると半年ほどで実力が大幅に上昇しますから、こういうことは意外とよくあります。
 しかし、生徒本人の学力に応じた具体的な勉強計画を指示できる家庭教師というのは、あまりいません。また、いたとしても、どの家庭でも頼めるようなものではありません。

 そこで、中学生にとっていちばんいい勉強法は、本人の家庭での自学自習を親が見るという形になるのです。
 しかし、親が見るといっても、手取り足取り教えるというのではありません。

 中学生の勉強は、基本的に他人が教える必要はありません。今は、解説の詳しい参考書や問題集が豊富にあるので、ほとんどが自分で勉強できます。
 勉強を、戦闘、戦術、戦略と分ければ、親が見るのは主に戦略面です。中学生本人は、戦闘や戦術ぐらいまではできますが、勉強の大きな方針というのはまだ無理だからです。
 そして、たまに、勉強の内容について質問があったとしたら、それは勉強のできる大人(主に先生)に聞くようにすればいいのです。

 今は、塾に行っている中学生がほとんどなので、塾に行っていないと不安になるという心理はあると思います。
 だから、塾に行ってもいいのですが、勉強を塾に百パーセント任すようでは、時間がかかるだけで、実力はあまりつきません。
 中学生で成績のいい子は、必ず親が子供の勉強に何割かかかわっています。

 言葉の森の勉強も、今後この親の関与ということをもっとバックアプできるようにしていきたいと思っています。

-------------------------------------------

 10月29日の講演会は、作文の話が中心ですが、やはりこの親の関与の仕方という話もします。
 親が関与できるというのは、実は楽しいことなのです。

 「家庭で子供に作文を教えるライフワーク」講演会in横浜10.29

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森川林 20161011 1 
 中学生は、みんな真面目に勉強しています。
 試験前は、寝る時間も惜しむような勉強もしています。
 しかし、肝心の大きな方針というものがなく、目先の狭い視野でがんばっていることも多いのです。
 それをアドバイスできるのは、親しかいません。
 親は、子供の小学生のときはできるだけ手を抜いて、中学生になったらできるだけ本人任せにせずに、ということが大事なのです。

https://www.mori7.com/index.php?e=2712


nane 20161011 1 
 中学生で成績のいい子は、親がしっかり勉強の内容面にも口を出しています。
 本人任せ、塾任せでは、時間ばかりかかるようになります。
 中学生のころに、親が勉強を見てやれるから、高校生になって自分で勉強ができるようになるのです。


mae 20161011 9 
ついつい、親が手を出したくなってしまう我が子の勉強……。
ぐっと我慢するのも親の勉強なのだろうと思いました。

namura 20161012 10 
塾に行くことも、受験をすることも、情報や周りに流されず、しっかり自分で見極めていきたいですね。

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「家庭で子供に作文を教えるライフワーク」講演会のお知らせ as/2711.html
森川林 2016/10/10 14:20 


 このたび、言葉の森では、作文教育に関連する講演会を開催することにいたしました。

 今回は、言葉の森の35年間12,000人の子供たちの作文指導の経験に基づいた「作文の教え方とそれをライフワークにする方法」の講演です。

 この講演では、次のような方に向けたお話をする予定です。

○お子様が小中学生で、家庭で作文を教えるコツを知りたい方、また、まだお子様が小さいが将来そういうことをしてみたい方。(お子様が受験直前の方にも参考になる話をします。)
○自分で既に教室を開いていて、そこに作文指導のコースも付け加えてみたいと思っている方。
○国語や作文を授業などで教えていて、更によい指導をしたいと思っている方。
○定年後の将来の自分のライフワークを見つけたいと思っている方。
○森林プロジェクトに参加し、現在作文指導を行っている方。
○インターネット技術を使った新しい教育の可能性に関心を持っている方。

 参加を希望される方は、言葉の森までご連絡くださるようお願いいたします。

 詳細は、下記のページをごらんください。

「家庭で子供に作文を教えるライフワーク」講演会

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jun 20161010 2 
シェアします。

森川林 20161010 1 
 これは、ただの講演会ではなく、これからの日本の未来の教育を考えた講演会です。
 世の中で、まだ誰も言っていないことを中心にお話しする予定です。
 しかし、あまり飛びすぎてもいけないのでほどほどに。


nane 20161010 1 
 言葉の森の持ち味のひとつは、年季が入っていることです。何しろ、世の中に作文教室という言葉自体がないときから作文教室を始めたからです。
 もうひとつは、先端技術を迷わずに取り入れていることです。だから、科学的な作文指導と国語指導なのです。
 そして、もうひとつは、講師の人柄がみんなとてもいいことです。これは、私のせいではありません(笑)。なぜか、そうなったのです。


namura 20161011 10 
一生続けられる仕事になりそうです。

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国語力は、受験だけでなく社会に出てから役に立つ(再掲) as/2709.html
森川林 2016/10/09 21:25 


 国語の勉強の仕方について、質問が多かったので、言葉の森新聞の記事から参考になる話を再掲します。

 受験の主要科目は、国、数、英です。
 この中で、最も差がつきにくいのが国語です。というのは、国語は全くできない人でもそこそこの点数を取ることができる代わりに、よくできるからと言って満点を取ることは難しい科目だからです。

 これに対して、数学と英語は、勉強力の差がはっきり出ます。特に、数学は大きい問題ができるかできないかで全体の点数が大きく変わってきます。だから、受験を左右するのは、数学と英語なのです。

 では、なぜ数学と英語は、勉強力の差が出るのでしょう。それは、問題作成に人工的な要素が盛り込めるので、さまざまなレベルの難しい問題を作れるからです。

 だから、学習塾も予備校も、数学と英語に力を入れています。そして、国語には力を入れていません。
 国語は差がつきにくいから力を入れないということもありますが、それ以上に、勉強をさせてても力がつかないから、塾でも予備校でも力を入れられないのです。

 もちろん、受験指導をするという建前上、塾や予備校は一応国語も教えるようにはなっています。しかし、国語は教えても力がほとんどつかないとわかっているので、問題集をやらせて解説を詳しくするような勉強しかしていません。
 国語力をつけるとうたっているところも、せいぜい解き方のコツを教える程度の指導です。解き方のコツがわかると、確かにある程度の点数は上がります。しかし、それは国語力がついたのではありません。

 国語力は、実は国語のテストではあまり測ることができません。
 本当の国語力は○×式のテストではなく、文章を読み、それをもとに文章を書かせることでわかるからです。
 だから、今後、このような国語の試験が増えてくると思います。

 本当の国語力は、受験のときにも役立ちますが、それ以上に社会に出てからも役に立ちます。
 数学や英語の場合は、社会に出てからはあまり使わない人もいます。逆に、仕事などで使う場合は、学生時代さぼっていた人でもがんばれば比較的短期間で身につけることができます。
 これに対して国語力は、社会に出るといやがうえにも使わざるをえなくなります。

 文章を読むことでも、書くことでも、話し合いをすることでも、考えることでも、すべて広義の国語力が必要です。
 しかも、こういう国語力は、必要になったからといって短期間では身につけることができないのです。

 だから、子供時代の国語の勉強は、国語の成績を上げるということももちろん大事ですが、それよりももっと大事なのは、読む力、書く力、考える力をつけるといことを考えていくといいのです。
 そういう国語力は、問題集を解くような勉強法では、決して身につきません。
 実際に文章を読み、考え、文章書くことによって身につくのです。

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森川林 20161009 1 
 国語は点数の上では、できる人とできない人との差があまりつかない勉強です。
 しかし、受験に有利かどうかだけでなく、将来の自分にとっての意味を考えて勉強をしていくべきです。
 そのためには、まず読む力をつけることを第一に考えて本を読んでいくことです。
 国語の点数を上げるのは、受験の直前になってからでも間に合うのです。


namura 20161010 10 
社会に出て、メール一つ書くにも国語力が見え隠れしますね。

jun 20161010 2 
国語力は、問題集を解くような勉強法では、決して身かないからこそ、日々の生活の中で意識して取り組む必要があるのですね。

kira 20161010 52 
 国語の成績は、塾任せではあがらないと思います。

sizuku 20161011 51 
確かに国語は点数を上げるのは難しい、学生のころから実感していました。数学など他の教科と実力をつけるアプローチが全然違うのですね。
出来れば受験までまだまだという時期に国語の問題集などやらず、たっぷり本を読み書く力をつけておきたいものです。

mae 20161025 9 
学生時代、「読む」「考える」分野は自信がありましたが、実は「書く」というのは苦手分野でした(それなのに作文講師(笑))。
受験に小論文が必要になって、最初は苦戦しましたが、何回か書くうちに求められている文章がどういうものかわかってきてからは、全く苦ではなくなりました。
「書く」ことも慣れです。書き慣れているか、そうでないかということが、文章を書くときのハードルの高低差になるのだと思います。

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人生は、面白いと嬉しいの繰り返し as/2708.html
森川林 2016/10/08 12:55 


 誰でも、大きな喜びがあったらいいと思っています。
 しかし、大きな喜びの裏側には、そこに至るまでの大きな苦しみがあります。
 大きな苦しみの必要のない喜びは、小さな喜びでしかありません。

 投資の世界では、ハイリスク・ハイリターンということが言われます。
 ローリスク・ハイリターンというのは、本来ないのです。

 しかし、例えば賭け事のようなことでも、投下資金が無限にあると仮定すれば、負けは絶対にありません。
 負けても、その負けた分だけ賭け続ければ、必ずいつかは確率的に勝つから、勝ちしかないのです。

 喜びと苦しみの場合も、これがヒントになります。
 喜びがもたらされたときは、そのまま素直に嬉しいと思えばいいのです。
 そのかわり、その途中の苦しい時期を、苦しいと思わずに面白いと思っていればいいのです。

 すると、人生は、喜びと苦しみの繰り返しではなく、嬉しいと面白いの繰り返しになります。

 今の社会では、子供も大人もさまざまなストレスに取り囲まれています。
 子供は、本来楽しく生きるようにできています。
 それを、周囲の大人が暗い顔をして、子供にもその暗さに付き合わせようとしてはいけません。

 まず、自覚のできたお父さんとお母さんから、明るく楽しく生きていく必要があります。
 そして、苦しいことがあったら、それを面白いと思えばいいのです。

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●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
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