https://youtu.be/6pp0pB0OsRw
◆◆スマホと学力の関係をどう考えるか
川島隆太氏の調査で、スマホの時間の長さと成績の伸びない度合いに深い関連があるという調査結果が出ていました。
同じ勉強時間でもテストで約20%の差…「3年間で脳の発達がほぼ止まる」たった1つの習慣
https://diamond.jp/articles/-/391629
これと似たことは、過去にも言われたことがあります。
例えば、「テレビを見る時間が長いと」とか、「漫画ばかり読んでいると」とか、「ゲームばかりしていると」とかいうような話です。
しかし、読書好きな子は、総じて漫画も好きです。
けれども、漫画好きな子が読書好きになるというわけではありません。
勉強のできる子は、ゲームも好きです。
しかし、ゲームの好きな子が勉強好きになるというわけではありません。
大事なことは、ゲームをしているかしていないかではなく、勉強をしているかしていないかの方なのです。
◆◆本当に大事なのは読書の時間
同様に、スマホについても次のことが言えると思います。
大人の人は、「子供がスマホを見る」という、自分たちが子供時代に経験しなかったことを見ると違和感を覚えます。
そこで、スマホを見ることを禁止すれば、勉強もできるようになると思ってしまいがちです。
しかし、本当はスマホを見るか見ないかということではなく、読書の時間が確保されているかどうかということなのです。
スマホを見る子の中には、惰性でスマホを見ている子もいます。
そういう子は、ほかの時間に本を開いて読むというようなことはありません。
毎日読書をしている子が、折に触れてスマホを見るというのは、特に問題はありません。
◆◆禁止よりも免疫をつける
大人は、自分が経験しなかったことに触れると、すぐに禁止しようとします。
大事なことは、禁止するのではなく、早めに免疫をつけておくことなのです。
今はスマホが子供たちにも普及し始めた時期ですから、ほとんどの子供はまだ免疫ができていません。
だから、それを親が工夫して、免疫をつける方向でスマホを利用するようにするといいのです。
◆◆わが家のゲームとの付き合い方
実は、私の家でも、子供が小学校低学年か幼稚園のころに、ゲームが流行り始めていました。
私も最初は、保護者からの質問で、「子供がゲームばかりしていて困る」という話を聞いて、ゲームのしすぎはよくないと思っていました。
しかし、途中から考えを変えました。
そんなに子供たちが熱中するゲームだとしたら、早めに免疫をつけておいた方がいいと思ったのです。
そして、子供2人が、たぶん小学1年生と幼児だったと思いますが、中古のゲーム機とゲームソフトを買ってきて、家で一緒に遊ぶようにしたのです。
そのゲームの名前は「ゼルダの伝説」と「ファイナルファンタジー」でした。
そこで、一緒にゲームをやり始めてみると、面白いのなんのって(笑)、親が熱中するほどの面白さでした。
◆◆読書を中心にしたルール作り
小学1年生の子は、攻略本を隅から隅まで読みました。
攻略本にはルビが振ってあったので、爆弾とか呪文とかいう漢字もスラスラ読めるようになりました。
そして、そのあとは、毎日15分だけゲームをするという時間を決めるようにしたのです。
雨の日などで子供が外で遊べず退屈しているときは、「読書を50ページ読んだら、ゲームを15分やっていい」というようなことをしていました。
そういうことをしている家庭は、当時たぶんどこにもなかったので、すべて試行錯誤でした。
◆◆読書を生活の中心に置く
こういうやり方が、誰にとっても参考になるかどうかはわかりません。
しかし、禁止するのではなくコントロールする力をつけるということと、読書を生活の中心に置くということは、あらゆる子育てに共通していると思います。
※言葉の森のnoteの記事もごらんください。
https://note.com/shine007
https://youtu.be/X3TWMnCQWdI
◆◆学力の三つの土台
学力は読解力と語彙力でほぼ決まるというタイトルの記事がありました。
「学力は“語彙力と読解力”でほぼ決まる?」東大受験で痛感した“伸びる子・伸びない子”の残酷な国語力格差
https://news.yahoo.co.jp/articles/76d5e756123bc09bf2895255290b4a0c5ba5141b
これは、私が普段接している子供たちの実態とも合っています。
しかし、もうひとつ付け加えるならば、学力は、読解力と語彙力と数理的な力を土台としていると言えると思います。
数理的な力とは、計算力をはじめとする、物事を数理的に考える力です。
これによって、数学が少なくとも苦手にならない、できれば数学が得意になる力をつけておくことが学力のひとつの要素になります。
しかし、本当に大事なのは読解力と語彙力の方で、数理力は3番目の学力の土台と言っていいと思います。
◆◆読解力は読書によって育つ
さて、読解力を育てるのは読書です。
国語の問題集を解くことではありません。
しかし、その読書は、ただ本を読んでいればいいというのではありません。
最初は、多読が大事です。
次に、熱中する読書が大事です。
そして、もっと大事なのは、中学生や高校生になったときに、難しい本を熱中して読む力をつけておくことです。
読書は最初は量が必要ですが、最後は質が必要になるのです。
◆◆語彙力は親子の対話の中で育つ
では、語彙力はどう身につけるかというと、ことわざ辞典や漢字の問題集で身につけるのではありません。
親子の知的な対話の中で身につけるのです。
親子の知的な対話の機会を作るのに最もよい方法は、作文の勉強をすることです。
毎週書く作文や感想文のテーマに合わせて、お父さんやお母さんが似た話をしたり、自分の考えていることを話したりするのです。
それは、勉強のように話すのではありません。
親子の楽しい雑談として話していくのです。
家族で食事をするときは、みんなでテレビを見ながら食事をするのではなく、親子で楽しく話をしながら食事をするというのが理想です。
◆◆「解ける学力」から「使える学力」へ
さて、読解力、語彙力、数理力が大事だと書きましたが、さらにその先の話があります。
それは、読解力を、読み取るための読解力ではなく、使うための読解力にしていくことです。
それが作文力です。
読解力の先にあるのは、作文力だと考えておくことです。
語彙力も同様です。
その語彙を知っているという意味の語彙力ではなく、その語彙を自分の日常的な考えに使える語彙力としておくことです。
知っている語彙力から使える語彙力にしていくのです。
それはやはり、親子の対話や雑談の中で、自分の話をする習慣によって育ちます。
◆◆数理力を生かすプログラミング
数理力については、数学の問題を解けるというレベルより先に、自分でその数理的な考えを生かせるということが必要です。
その分野に最も近いのが、プログラミングです。
プログラミングで自分の作りたいものを考えて作ろうとするときに、必然的に計算や図形を処理する考え方が必要になってくることがあるのです。
◆◆ペーパーテストの学力を超えて
現在の学校での勉強では、学力は、ペーパーテストで測られるものに限られています。
しかし、本当に大事なものは、自分が日常生活や仕事の中で使える学力なのです。
※言葉の森のnoteの記事もごらんください。
https://note.com/shine007