教室の玄関によくスズメが来るので、えさをやっていたらだんだん慣れてきて、手の届くぐらいのところまで近づくようになりました。
ある日、新聞で、都会からスズメが減っているという記事を見ました。スズメの住宅難なのだそうです。
そこで、楽天で、セキセイインコ用の巣箱が安く出ているのを見て、早速10箱注文して、表に出した本棚に並べておきました。
翌日、ふたを開けてみると、何とその中にもう巣の材料の草が運び込まれています。10箱とも全部そうなので、思わず笑ってしまいました。
子供はみんな生き物が好きです。しかし、住宅事情やアレルギーなどで、なかなかペットを飼う機会が持てません。そういうとき、自然に目を向けると、人間と仲のよい生き物はたくさんいます。例えば、奈良公園のシカです。奈良公園と同じように日本中の公園にシカを放し飼いにしたら、子供たちは大喜びするでしょう。
シカがだめなら、ニワトリやアヒルでもかまいません。子供が朝起きたらすぐに公園に行って、朝ごはん用の玉子を探してくるなどということになれば、子供たちは毎朝張り切って早起きするでしょう。
本当は、街路樹も、ユリノキなどではなく、実のなるイチョウやカキやクリなどを植えて、そこにアケビやノブドウのつるをはわせておけば、毎日学校に行くのも楽しくてたまらなくなるはずです。
と、そこまで行かなくても(笑)、ベランダにスズメ用の巣箱を一つ設置しておき、毎朝あまったご飯でえさをやっておけば、家の中でカゴに入れたペットを飼うよりも、ずっと面白い生き物体験ができるということがわかりました。
未来の地球は、人間どうしの争いがなくなるとともに、人間と動物の間にも争いはなくなるようになると思います。それでも、ステーキやフライドチキンを食べたいという人はいるでしょうから、植物性タンパク質で肉と同じような食感のものが開発されるようになるはずです。そうすれば、もう牛や豚や鶏を食べる必要はなくなります。
動物園も、やがてなくなるので、動物を見たければ、その土地に行けばよいというようになるでしょう。
ペットも、カゴに入れて飼うようなものではなく、自然の生き物と人間が共存することがペットのある生活ということになると思います。
日本人は、ツバメと仲よく暮らす文化を持っています。その文化を、スズメやほかの生き物たちに少し拡張するだけで、すぐにたくさんの和やかな、動物たちとの関係が生まれてくるのです。
小学校4、5、6年生で、もうすっかり上手に書けるという子がいます。こういう子をどう指導したらよいのでしょうか。
こういう子に、更に上手に書かせるようとすれば、あら探しをするような指導になります。小学生の生活作文の一つの完成した形に到達したと見なしておく必要があります。
そこで、学習の目標は、ひとつには、この段階で小学校時代の思い出に残る生活作文をたっぷり書くということになります。
もうひとつは、次の説明文、意見文の課題の準備をするということです。
小学校高学年の上手な子の中には、「こう書けば先生に受けるだろう」というような発想をする子もいます。しかし、こういう技術的なことに満足してしまうと進歩は止まります。
感想文や意見文では、裏の裏の裏の考えまで意見を深めることができます。そういうことを親や先生など大人の人が話してあげると、作文についてもずっと向上心を持って取り組むことができます。
実は、小学校6年生まで上手だった子が、中学生になるとがくんと下手になる(ように見える)ケースがよくあります。それは、生活作文(事実文)は上手に書けても、意見文には慣れていないからです。意見文にふさわしい、語彙、実例、意見は、事実文で書いていたものとは異なります。
したがって、小学校4、5、6年生の作文の勉強というのは、作文だけではなく、途中から読解の勉強に力を入れる必要が出てきます。生活作文的な題名の文章は上手に書き続ける一方で、感想文課題で実例を広げたり、問題集読書などで難しい文章を読む練習をしたりしていくことです。
あくまでも一般論ですが、小学校6年生までは、女の子の方が上手に作文を書きます。しかし、中学生、高校生になると、体験実例は上手に書くものの、なかなか社会的実例の広がりのある文章が書けなくなります。一方、小学校6年生までは、ごく普通に書いていた男の子が、中学生、高校生になると、社会的な実例のあるよく考えた文章を書いてくるようになります。
作文の勉強は、その学年の中で見るのではなく、その先の学年との関連の中で見ていく必要があります。