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記事 1861番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/26
高校入試小論文問題と解説3「日頃関心を持っている学問分野」 as/1861.html
森川林 2013/07/02 13:41 


■千葉公立高校 特色化・一般入試 2009年度 60分 600~800字

 人間は長い歴史の中で、さまざまな見方や学問の力によって、自然現象や人間社会、人間の生き方などを探求してきました。あなたが、日頃関心を持っている学問分野を一つあげて、その分野があなたの生き方や考え方に与えた影響について書きなさい。


 第一段落は、説明。「私がいちばん関心を持っている学問分野は、教科で言えば国語だが、学問として言うと文学ということになるだろうか。私は、昔から国語の授業が好きで、教科書などは学年が新しくなるたびに、その日のうちに全部読んでしまうことが多かった。また、国語の授業では積極的に発言し……。」など。

 第二段落は、影響1。「文学の分野を学ぶことによって、私は自分の経験だけでは得られない広い知識を得ることができた。また、現代の人だけでなく、過去の人がどのように感じ考えていたのかも知ることができた。例えば、私が好きな古典のひとつは『枕草子』で、その中で……。」など。

 第三段落は、影響2。「また、文学という学問を学ぶことで、私は自分でも文章を書き、自分の考えを表現することができるようになった。私は、今自分のブログで毎日感じたことを書いているが、文章を書くことによって、自分の知識を確かめる機会が増えた。例えば、あるとき、国際連合と日本の常任理事国化について意見を書こうとしたとき……。」など。

 第四段落は、まとめ。「学問分野には、理科や社会や数学などの分野もある。それらも確かに人類の進歩に大きく貢献してきた。しかし、私は、それらの学問分野の根底に、言葉によってものを考えるという文学の分野があるのではないかと思う。私はこれから……。」など。

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sizuku 20170221 51 
受験作文のエッセンス第3弾。
考えられる影響を挙げるだけでなく、その根拠となる体験実例がしっかり書けることが大切です。

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高校入試小論文問題と解説2「因果関係と相関関係」 as/1860.html
森川林 2013/07/02 13:40 


■神奈川県立柏陽高校 前期 2010年度 60分 300字+300字



問1は省略。300字の感覚を身につけておくこと。消しゴムは使わずに、頭の中で全体の骨格を考えてから一気に書く。「理由」というキーワードを早めに使う。
 差がつかない問題なので、深く考えずに、多少はずれていてもいいからすばやく思いつくことが大事。例えば、「身長の高い人は体重も重い」「右目の視力がよい人は、左目の視力もよい」など。

問2

 600字程度の課題にも対応できるようにヒントは長めに書いてあるが、短くするためには実例などを省略してもよい。

 第一段落は、説明。「グラフを見ると、教科の種類に関係なくどの教科においても、朝食をとるグループの方が、朝食をとらないグループよりもペーパーテストの成績がよい。」など。

 第二段落は、考えられる要因1(字数を短くする場合は実例を省略してもよい)。「考えられる要因としては第一に、朝食をとる子は家庭における自分の時間管理ができているために、テストのための勉強もうまくやれるのではないかということである。例えば、私は毎日朝食を取っているが、それは夕方寝る時間がほぼ決まっているからで……。」など。

 第三段落は、考えられる要因2(字数を短くする場合は、要因は1つでもよい)。「第二の要因は、朝食を取る子は、小さいころから家庭での生活が安定しているため、テストの前に限らず勉強も計画的に進めているのではないかということである。私も小さいころ、夜更かしをしようとすると母親に、『毎日同じように生活する方がいいんだよ』とアドバイスされたことがある。……。」など。

 第四段落は、まとめ。「相関関係があるということと、因果関係があるということは、区別して考える必要がある。また、推測される因果関係についても、条件をさまざまに変えた調査によって裏付けることが必要だ。また、更に重要なことは、例外についての研究で、このグラフの例で言えば、朝食をきちんと取っているのに成績が悪い生徒や、朝食を全く取っていないのに成績がよい生徒がいれば、その背景を探る必要がある。」など。

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sizuku 20170214 51 
受験作文のエッセンス第二弾です。
因果関係と相関関係について理由を書く問題です。
全体の骨格を考えてから一気に書くことは特に受験作文の場合大切です。

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高校入試小論文問題と解説1「生きるということは徐々に……」 as/1859.html
森川林 2013/07/02 13:39 


■東京都立西高校 2010年度 600字

 生きるということは徐々に生まれることである。(サンテグジュペリ)

 象徴的なテーマなので、生き方の主題で。
 「生きる」「徐々に」などがキーワード。キーワードは、結びに生かすと効果的。しかし、生かすためには、文章力が必要になる。

 第一段落は、状況実例と意見。「小学生のころ、アサガオの植え替えをしたときに、水やりを忘れて枯れさせてしまったことがある。しばらく、そのままにしていてある日、見てみると、根の近くに新しい緑の葉が出ていた。それを見たとき、生き物の生命力に驚くとともに、待つことの意味について学んだような気がした。機械的なものは、壊れたときに待っていても直ることはない。しかし、生命や人間については、待っていると徐々に育つということが多いように思う。私もまた、徐々に生きることの大切さを忘れないようにしたい。」など。

 第二段落は、そのための方法1。「そのためには第一に、物事の可能性に目を向けることだ。昔、学校のテストでかなり悪い点数を取ったとき、先生が、『間違えるからそれだけ成長する』と教えてくれた。この言葉を聞いて、今できたかできなかったかということよりも、それをこれからどう生かすかを考えることが大切だと……。」など。

 第三段落は、方法2。「第二に、社会の側にも、『徐々に生きる』ことを待つようなゆとりが必要になる。現代の社会はともすれば、すぐに結果を見出そうとする。例えば……。」など。

 第四段落は、反対理解とまとめ。「確かに、世の中にはスピードと成果が要求されるものもある。例えば、織田信長が桶狭間に向かったときのように、その一番が勝敗を決する場面だ。しかし、人間の本当の成長は、徐々に生きることにある。私もこれから……。」など。

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sizuku 20170208 51 
シンプルかつわかりやすい解説です。

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今日から七夕週間 as/1858.html
森川林 2013/07/02 10:13 


 facebook記事より。

====
 教室は、もうすぐ七夕。
 今年は、どんな夢を書くかなあ。

 今日からにぎやかに子供たちの短冊が飾られる予定。



 もうすぐ夏休み。
 夏休みと言えば、読書感想文(笑)。

 言葉の森では、今、受講案内を申し込まれた方に、小学生から高校生まで作文や感想文の書き方がわかる小冊子(全16ページ)をプレゼントしています。
https://www.mori7.com/at/mima.html

 大人の方でもどうぞ。
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選択式から記述式へ。googleリーダーの引っ越しをしながら考えたこと as/1857.html
森川林 2013/07/01 05:41 



 今日のfacebook記事より。

====
 googleリーダーが7月から使えなくなるので、いろいろ試した結果、Yahoo!のRSSリーダーに引っ越ししました。
 最初は使いにくいように思っていましたが、慣れてくるとそれなりに便利です。

 googleはRSSリーダーの提供をやめて、googleナウという方向に力を入れるそうです。
 つまり、その人の興味関心のありそうなコンテンツを先回りして提供してくれるサービスです。

 自分で探しに行く手間が省ける反面、あまり主体性がないような気も……。
 今の子供たちをめぐる教育環境の先回りとちょっと似ていると思いました。

 これからの世の中は、選択式の時代ではなく記述式の時代です。
 選択肢の多さに満足せずに、自分で作る力を大事にしていく必要があると思いました。
====

 今の子供たちは、考える勉強が苦手で、選択する勉強の方が好きなようです。
 情報の選択肢が増えたので、その中のいくつかを選んでコピーして組み合わせれば、それでひとつの作品ができあがります。
 そういう社会状況なので、自分で苦労して作り出すよりも、コピー&ペーストで仕上げてしまえばいいという感覚になりがちなのだと思います。

 記述力をつけるためには、記述の力だけつけようとしても限界があります。
 記述力の前提として、読解力と思考力がついている必要があるからです。

 提供される情報の量に埋没しないためには、情報を読み取る力と考える力が育っていなければなりません。
 そのための方法が、長文を読み、親子で対話し、感想文を書くという言葉の森の勉強が目指しているものなのです。

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