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これから広がるオンライン教育――顔の見える交流で勉強の意欲がわく as/2781.html
森川林 2017/01/04 07:45 


 言葉の森では、今、オンラインで行う、作文、勉強、家庭学習の指導を行っています。それぞれ、オンエア講座、オンエア作文、寺子屋オンエアという名称です。
 また、保護者とのオンエア懇談会も行っています。

 パソコンやスマホやタブレットを使って、オンラインで勉強をしたり懇談をしたりするというのは、まだ多くの人にとって敷居が高いので、参加している生徒は、言葉の森の生徒のわずか5パーセント程度です。

 しかし、このオンラインで行う企画は、いったん始めてみると、なかなか効果があるのだとわかります。
 いちばんの効果は、子供たちが意欲的に勉強に取り組むようになるということです。
 特に、オンエア講座の場合は、6、7人のグループで互いの読書の紹介や勉強の発表などができるので、通学の教室で勉強しているのと同じ雰囲気があります。

 電話指導だけの場合でも、先生と生徒とのつながりが深くなるのですから、互いに顔が見える生徒どうしの交流があれば、勉強を通してのつながりは更に深くなります。

 このオンエア講座の特徴は、勉強を教えるのではなく、勉強のきっかけを作ることです。
 約45分間のオンエア講座のあと、子供たちがお母さんやお父さんと相談しながら勉強をしていくのが、勉強の中身になります。

 このオンエア講座のスタイルの勉強が広がれば、自宅でいながらにして、同じ興味や関心を持つ仲間たちと、密度の濃い勉強ができるようになると思います。

 今後、このオンラインの勉強を、もっと参加しやすいものにしていきたいと思っています。

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森川林 20170104 1 
 オンライン教育の便利なところは、場所の制約がないところです。
 将来は、田舎の山奥にいる先生が、何十キロも離れた離島に住む子供の勉強を見るというようなことが出てくると思います。
 そういえば、先日のオンエア講座には、フランスの小2の女の子が、「今日は風邪で学校を休んだから」ということで、日本の平日の夕方のオンエア講座に参加してくれました。


nane 20170104 1 
 オンラインで毎回顔を合わせて話をしていると、実際に会ったことは一度もなくても、いつも会っているような気持ちになります。
 だから、オンラインでの交流を土台にすれば、リアルな夏合宿なども自然に行えるようになると思います。


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教育の自由化とオンライン教育 as/2780.html
森川林 2017/01/03 08:43 


 教育の役割は、基礎学力をつけることと、集団活動の中で子供たちの意欲を伸ばすことの大きく二つに分けられます。
 基礎学力は、学校の授業で行われるとともに、定着力を高めるための家庭での宿題として行われてきました。
 しかし、今、学力の低下が問題となっているのは、家庭で行われる自学自習形式の学習に十分に対応できない家庭があったからです。

 そこで、今考えられているのは、家庭での自学自習を支援するためのネットワークの利用です。
 教育にネットワークが利用できるような技術革新が、ここ数年の間に急速に発達してきました。
 これが、これからの教育が大きく変わる第一の条件です。

 教育の変化の第二の条件は、副業が原則容認となる社会になりつつあることです。
 これまでのインフレの時代には、需要が供給を上回っていたので、どこでも長時間の労働が必要でした。
 しかし、これからの時代には、供給力が常に需要を上回る傾向にあるので、ワークシェアリング、派遣労働の普及と同じように、副業が原則として容認される社会になります。
 すると、会社員でも土日や早朝に子供たちの教育に関与することができるようになります。早朝の教育は特に、時差のある海外で暮らす日本の子供たちの教育に活用できます。
 また、平日でも、定年後の高齢者や、子育て中の主婦は、家庭にいながらにしてできる教育の仕事というものが可能になります。
 一斉授業の場合の先生の役割には、エンターテイナーの要素が必要でした。
 しかし、家庭学習の場合の先生の役割は、ティーチングの力よりもコーチングの力、つまり、子供たちの自学自習をうまく軌道に載せる力が必要になります。
 だから、子育ての終わった人で、あまり苦労せずに子育てを行い、子供たちがいずれもいい子に育ったというような家庭の主婦が、教える先生役としては、もっとも適役なのです。

 教育の変化の第三の条件は、これから教育の自由化が進むということです。
 これまで、国や自治体の教育予算は、学校におろされてきました。それを学校におろすのではなく、保護者におろすバウチャー制度という仕組みがこれから検討されるようになります。そして、保護者が自由に学校や先生を選べるようになるのです。
 教育の自由化には、ある程度の基準が必要ですが、その基準をもとにした学力試験や資格試験があれば基礎学力の担保は十分に可能です。

 以上の三つの条件のもとで進む教育の大きな変化に対応できるオンライン教育がこれから求められてきます。
 そのオンライン教育は、これまで行われてきたMOOCのようなビデオ授業型のオンライン教育でも、マンツーマンの個別指導型のオンライン教育でもなく、少人数のグループ学習を行えるようなオンライン教育です。

 そういうオンライン教育を広げるものは、コミュニティです。
 インフレ時代には、何かを社会に広げるためには、メディアの力や宣伝の力が必要でした。それは言い換えれば資金力が必要だったということです。
 しかし、デフレ時代には、コミュニティの力が社会に広がる原動力になります。コミュニティの中で、よりよいものを提供し、相手の助けになることをするというコミュニティ貢献力がこれからの重要になってくるのです。

 そして、このオンライン教育の普及のあとには、リアルな体験型の教育の場もまた必要になってきます。
 言葉の森が今考えているのは、自然寺子屋合宿教室をオンライン教育と組み合わせて行っていくことです。
 これから、そのための講師募集と講師のコミュニティ作りを進めていきたいと思っています。


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森川林 20170103 1 
 これまでの一斉授業型の教育では、教える先生にエンターテイナーとしての力や、子供たちの集団をコントロールする力が必要でした。
 しかし、家庭学習をカバーするような基礎学力の教育には、子供たちの自学自習をうまく軌道に載せる力が必要になります。
 そういう先生の適役は、自分が子育てを済ませ、子供たちの教育にあまり苦労をせず、子供たちがいずれもいい子に育ったというような経験を持つお父さん、お母さんです。
 これから、そのように誰もが子供の教育に関われるという社会がやってくると思います。


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