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記事 4606番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/25
12月29日から、作文講座は、新学期 as/4606.html
森川林 2022/12/29 10:41 
 12月29日から、作文講座は新学期扱いになります。
 作文の丘から作文を送信する際、「山が違います」などの表示が出ることがありますが、こちらであとで修正しますので、そのまま送信してください。

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記事 4605番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/25
低学年の勉強習慣は、読書、暗唱、算数、対話――そして親は笑顔で子供に接すること as/4605.html
森川林 2022/12/29 06:29 


●動画: https://youtu.be/GW2jwjFIEtU

 保護者懇談会で、低学年の子のお母さんから、「集中して勉強しない」という相談がありました。

 これは、いろいろな事情があると思うので、それぞれの家庭のケースによって対策は違ってきますが、大きく言えば、次のようなことが大事になります。

 第一に、勉強の量を多くしないということです。
 また、勉強が早めに終わったときに、新しい勉強を追加しないということです。
 低学年は、勉強をする習慣をつけることだけが大事なので、長い時間やる必要はないのです。

 第二に、学校の宿題を勉強の中心にしないということです。
 宿題の多くは、無駄なものです。
 家庭で決めた毎日の勉強が家庭学習の中心です。
 宿題があると、勉強をさせやすくなる気がしますが、逆に言うと、宿題がないときは勉強しないという癖がつくことになります。
 進んでいる学校では、宿題を出さないという方針を決めているところもあります。

 第三は、親の指示で勉強させることをできるだけ少なくし、子供が、毎日決まったことを決まったようにやる習慣をつけることです。
 勉強する内容を決めておけば、子供は何をやるか迷わずに取り組めます。
 親がそのつど、何をやるか決めるような勉強の仕方をすると、勉強の習慣はつきません。

 第四に、勉強の中で何を重点にするかというと、低学年に必要なのは、読書、暗唱、算数、対話です。
 ただし、家庭学習の最初に読書をすると、そのまま読書で終わってしまうので、読書は学習の最後に行うという時間設定も必要です。
 読書は、できるだけ説明的な文章の本を読む必要があるので、親の読み聞かせも並行して進めていきます。

 暗唱は、毎日やっていく方が定着します。
 朝ごはんの前に、暗唱や音読という10分か15分の時間を取ると、続けやすくなります。

 算数は、将来の数学力の基礎になるので、算数が苦手にならないように毎日の習慣としてやっていきます。
 ただし、将来の数学力の中心になるのは考える力ですから、算数よりも読書の方が優先です。
 優先順位は読書が一番ですから、忙しくて家庭学習の時間が取れないときは、「今日は読書○ページだけ」というやり方でいいのです。

 対話は、親子で楽しくお喋りをすることですが、浅い表面的な対話をするのではなく、深い思索的な、しかし面白い対話をする必要があります。
 浅い対話が多すぎると、かえって子供の考える力は低下します。
 同じように、軽い読書が多すぎると、かえって子供の読む力は低下します。
 量も大事ですが、質も大事です。
 軽い対話が多すぎると、子供は人の話を注意して聞かなくなります。
 中身のある楽しい会話をすると、人の話を注意して聞く子に育ち、考える力がつきます。

 第五に、習慣はすぐに崩れるものと考えることです。
 何かの用事があったために、1日でも毎日の決まったことをやらない日があると、そのままやらないようになる、ということはよくあります。
 それをそのつど軌道修正するのが、親の役割です。
 そのきっかけとしては、「来週から、またやろうね」とか、「来月からまたがんばろうね」という言葉かけが有効です。
 「言わなければやらない」というのは、子供の普通の状態です。
 逆に、一度言っただけで、それをやり続けるという子は、むしろ問題があります。
 「すぐさぼる」というのは、その子が人間らしく成長している証拠でもあると考えることです。

 第六に、親はいつも明るく楽しく子供に接する必要があります。
 親の明るさは、子供の成長の基盤です。
 時々鏡を見て、自分が笑顔でいるかどうか確かめて子供に接するようにするといいと思います。
 この親の笑顔も、習慣になります。

 子供の教育の目的は、成績をよくすることや、いい学校に合格することではありません。
 将来、立派な社会人として仕事をしていける子にすることです。
 与えられた場所で、世の中をよくすることに貢献できる子に育てることが大事なのです。

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森川林 20221229  
子供の学力の土台となるものは、勉強ではなく読書と対話です。
 しかし、浅い読書や浅い対話はかえって学力を低下させます。
 深い読書と深い対話を楽しく進めていくことが大事です。

匿名 20230103  
思索的な深い会話とは、どのような会話をすればよいのか参考に教えて下さい。
どういう情報から得ていけばよいでしょうか?

森川林 20230105  
 お返事遅くなって失礼しました。
 思索的な深い会話をする前提は、読書です。
 今は、子供だけでなく大人も、スマホでYouTubeのようなビジュアルなものを見る時間が多くなっているので、本を読む時間を確保することが大事です。
 そうすると、日常会話の中に、本を読んで考えたことが出てくることが多くなります。
 本は、物語文でなく、できるだけ説明文や意見文のものがいいと思います。

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記事 4604番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/25
これから来る未来の教育の目標――科挙の教育から創造の教育へ as/4604.html
森川林 2022/12/27 05:56 


 未来は大きく変わります。
 そして、子供たちは、未来に生きています。
 その子供たちの教育を考える場合、今の基準ではなく、未来の基準で考える必要があります。

 最近のニュースで、多くの新しい話題が出ています。
 ひとつは、チャットボットの登場です。
 これからは、検索エンジンで情報を探すよりも、チャットボットに聞いてみるというやり方が広がると思います。

 画像生成AIも、新しい技術です。
 この技術を利用すれば、文章を書くだけでなく、その文章を四コマ漫画でも説明するということが誰にでもできるようになります。
 これは、文章表現の新しいジャンルになります。

 もうひとつ、これは既に多くの人に知られていますが、自動翻訳が既に英検2級のレベルになり、スマートグラスとセットにする形で、ヒアリング、スピーキングも日常的にできるようになる技術が開発されつつあります。

 もっと大きな社会的影響のある技術としては、フリーエネルギーと元素転換の技術です。

 地球は太陽の周りを時速11万キロメートルで回っています。
 また、地球自身も時速1500キロメートルで自転しています。
 これらのエネルギーの一部でも生かせれば、地球での人類の生活に必要なエネルギーはすべてまかなえます。

 牛や馬が草しか食べていないのに、あれだけ大きな体を作り上げているのは、体内で元素の転換が起こっているからですが、そういう元素転換がこれから技術的に再現されようとしています。
 そういう技術が開発されれば、レアメタルも必要に応じて作られるものになります。

 これらのフリーエネルギーや元素転換の技術が開花すると、資源とエネルギーの問題は解決します。
 すると、そのあとに来るのは、ベーシックインカムが個人の所得の大部分になる社会です。

 ベーシックインカムの時代に必要なのは、「メシの食える大人になる」ことではなく、そこから更に進んで「創造を楽しむ大人になる」ことです。

 子供たちは、皆それぞれの個性を持っています。
 成績という面からだけ見れば、平面的な序列しか見えません。
 しかし、個性という面から見れば、それぞれの子供が立体的に生きていることがわかります。

 その個性的な興味関心を学問に高め、その学問を創造に発展させることが、これからの教育の目標になります。


 個人的な話ですが、今度、中根が創造発表クラスを土曜日の10:00と水曜日の19:00に開講します。
 本当はもっとたくさんのクラスを作りたいのですが、時間的に難しいので今はできません。

 このクラスでは、自分の好きなことを創造的に研究し、それを互いに発表します。
 分野は主に理科や社会になると思いますが、文学や音楽や体育や美術も含めてあらゆるジャンルが対象です。
 「個性を学問に、学問を創造に」という基本だけが根底にあればいいということです。


 現在、東大の推薦入試、京大の特色入試など、さまざまな大学のAO入試が広がりつつありますが、それは、世の中の教育全体が、知識の詰め込みから、個性と創造の開発へと動いているからです。

 ペーパーテスト中心の日本の大学入試は、世界から見れば遅れています。
 ある大学の合格者のほとんどが、ある学校の生徒で、その学校の合格者のほとんどがある学習塾の生徒だというのは、大きく見れば、今の日本の大学入試が科挙の歴史をなぞっているということです。

 日本の社会が停滞しているのは、科挙の基準で生きようとしている人が多いからです。
 しかし、世の中は、これからもっと自由な社会に変わります。
 その未来の社会を基準にして生きていく時期になったのです。

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森川林 20221227  
 講師募集:理科系の勉強が好きな人。平日17:00~、18:00~、19:00~。又は、土曜8:00~、9:00~、10:00のいずれか、週1コマから可。

森川林 20221227  
 教育の世界は、これから大きく変わります。
 どう変わるかというと、科挙の教育から、創造の教育に変わるということです。

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記事 4603番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/25
オンラインクラス保護者懇談会12月資料 as/4603.html
森川林 2022/12/22 05:23 


●動画https://youtu.be/sGOb09YFnU8

■オンライン4人クラスは反転学習

 これからの学習は、反転学習が中心になります。
 従来の学習は、生徒が学校や塾に行き、そこで教えてもらい、家に帰って宿題をする形の学習スタイルでした。
 これは、能率の悪いやり方で、特に学力の高い子にとっては無駄な時間の多い勉強の仕方でした。
 つまり、聞く必要のない講義を聴く時間があるとともに、家に帰ってわからないことがあっても質問する機会がないという二重の非能率があったということです。

 反転学習では、生徒が自宅で勉強を進め、授業の中では先生がその勉強をチェックするとともに、生徒の質問を聞き、クラスによっては生徒が自分のしてきたことを発表する時間があります。
 これは、能率のよい勉強法で、高学年の生徒や学力の高い生徒ほど、反転学習の勉強の仕方を好みます。

 この反転学習を進めるためには、第一は、講師が生徒の学習状況を毎回チェックする必要があります。
 第二は、生徒又は保護者が、毎回学習記録をつける必要があります。

 12月から学習記録に、ページ数だけでなく繰り返しの回数を入れられるようにしました。
 学習記録で1冊の問題集を繰り返し勉強している生徒は、確実に学力がついています。
 その反対に、問題集の繰り返しの少ない生徒や、授業のあるときだけしか勉強していない生徒は学力がなかなかつきません。

 今後、教室から生徒の学習状況を連絡するようにしますので、保護者の方は、ときどき生徒の勉強の進み具合を確認してください。

■できるだけパソコンで参加を

 オンラインクラスは、生徒の参加と生徒どうしの対話を中心にした授業を行っています。
 スマホやタブレットでは、画面が小さかったり、文字入力の操作がしにくかったりするという問題があります。
 今後、生徒がプログラミングの勉強などをすることを考え、できるだけパソコンで参加するようにしてください。
 慣れてきたら、生徒専用のパソコンを買ってあげるといいと思います。
 これからの学習には、パソコンは、ノートや教科書と同じ必需品になります。

■新年度の改訂版の教材が注文できます

 新年度から、国語、算数数学、英語で教材を大幅に入れ替えました。
 理由は、難しい問題もある問題集にすることと、確認テストができるようにすることの2つです。
 小6の国語・算数と高2の国語の改訂版は、12月27日ごろから発送できますので、教材注文フォームから注文してください。
 上巻と下巻の両方がある場合は、当面上巻だけを注文しておくといいです。

■新年度の教材は、各学年1教科1種類に統一する予定

 新年度の教材の入れ替えに伴い、旧年度の教材と、改定前の教材と、改定後の教材がしばらく混在するようになります。
 これは、2月を目処に、新年度の改定後の教材に統一したいと思います

 旧年度の教材や改定前の教材は、内容的には充実しているので、そのまま自宅での学習に使っていただくといいのですが、授業の中では新年度の改定後の教材で授業を進めていきます。

 一時的に教材が2種類になる方もいると思いますが、授業の能率を上げるためということでご了解くださるようお願いします。

■自習室を活用できるようにします(計画中)

 オンラインクラスには、自習室がありますが、この自習室をもっと活用できるようにします。
 具体的には、自習室の生徒の入退室を管理し、生徒がどういう勉強をしたかを記録し、保護者に連絡するようにします。
 「何時に入室し、何の勉強を行い、何時に退室した」という記録です。
 勉強の内容に関する質問は取り扱いません。
 参加できるのは、言葉の森の生徒だけです。
 管理できる時間帯は、夕方15時ごろから20時ごろまでと考えていますが、管理時間外でも自習室は自由に利用できます。
 ただし、安全のために、パスコードを設定する予定です。
 実施できるようになりましたら、改めてご連絡します。

■低学年の読書紹介は、保護者も協力して準備を

 読書紹介は、子供たちの読書習慣を定着させ、読書の幅を広げるのに役立っています。
 読書紹介は1人2分以内としているので、本のあらすじを紹介するのではなく、自分がいちばん印象に残ったところを紹介してもらうようにしています。
 低学年の生徒の場合は、本のあらすじを説明してしまいがちになるので、保護者が紹介の仕方をアドバイスし、必要なところに付箋を貼っておくなどの準備をしておいてください。

■冬期講習

 今回の冬期講習は、講座数が少ないため、満員になってしまうところが多くなりました。
 希望した講座に入れなかった方には、申し訳ありませんでした。
 次回の春期講習は、講座数を増やすようにしていきます。

■休講時の分散振替

 講師の急な休講があった場合、代講の講師が代わりに入れないことがあります。
 その場合、同じ時間帯の同じ講座のクラスに分散して振替で参加していただくことがあります。
 そういうケースは、ほとんどないと思いますが、やむを得ない場合は分散振替になることがあるとご了解ください。
 もとの講師の会場には、事務局が待機していて、生徒に会場の変更先を連絡するようにします。

■小学生の作文を上達させるポイントは親子の対話

 小学生で作文が上達する子は、保護者への取材を毎回よく行っています。
 子供に似た話を聞かれた場合、お父さん、お母さんは、自分の子供時代を思い出して、面白い話をたっぷりしてあげてください。
 できれば、子供の課題を見て、事前に似た話の準備をしておくといいと思います。

 また、小学生は、上手に書けた作文があったら、新聞社などに投稿してください。
 その際、言葉の森の作文用紙は使わないこと、お父さんの会社の封筒などは使わないこと、複数の媒体に同じものを送らないことなどに注意してください。

■中学生、高校生は、パソコンで作文を書き、字数と森リン点を基準に

 小学校高学年、中学生、高校生は、パソコンで作文を書くようにしてください。
 字数と森リン点を基準にして勉強に取り組むと毎回の学習の目標ができます。
 今後、大学入試でも、就職試験でも、文章力が問われることがますます多くなります。
 学校では作文の勉強はほとんどないので、言葉の森の勉強で独自に作文力をつけていってください。

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森川林 20221222  
 反転学習の前提は、家庭で学習する習慣があることです。
 しかし、両親の帰りが遅いと、子供は自分だけではなかなか家庭学習ができないことがあります。
 そこで、オンライン自習室で、子供の入退室を管理し学習内容を記録する仕組みを作る予定です。


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記事 4602番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/25
暗唱力が伸びる総合学力クラスの勉強――英語の暗唱もできるようになり、数学も得意になる as/4602.html
森川林 2022/12/21 06:31 


●動画:https://youtu.be/9Zp0ujArVck

 総合学力クラスでは、毎月第3週に暗唱の時間を取っています。
 総合学力クラスは、学年が小1~小3の生徒が多いので、年齢的に暗唱がいちばん得意になる時期です。

 暗唱が得意になる時期は、幼長から小2までです。
 この時期は、模倣の時期なので、あらゆるものをすべてそのまま自分のものにすることができます。
 だから、この時期のお父さん、お母さんの接し方はとても大事です。
 子供は、お父さんやお母さんの生き方を模倣して成長していくからです。
 お父さん、お母さんが毎日楽しそうに本を読んでいる姿を見せると、子供は自然に本好きになります。

 この模倣の時期は小3まで続きますが、小4になると、今度は模倣から離れて自立の時期に入ります。
 小3までは、親の言うことをよく聞いて言われたとおりに勉強していた子が、小4になると、親の指示に従わないときが出てきます。

 実は、これが子供の正しい成長の姿です。
 子供が反発するようになったら、それは子供がたくましく成長しているという証拠です。

 逆に、子供がいくつになっても素直に親の言うことに従っていたら、その子は、大きくなっても頼りになりません。
 親が将来話し相手になれるような一人前の子は、親に反発できる子なのです。

 と、話が脱線しましたが、この小2か小3までの模倣の時期に最もやっておきたい勉強が暗唱です。
 暗唱ができるようになると、読解力、表現力、思考力、語彙力、記憶力が育ちます。
 こういう多くの効果がある勉強法は、ほかにはありません。

 しかし、暗唱の勉強というのは、親自身が子供時代に暗唱をした経験がないので、子供にさせにくい面があります。
 掛け算の九九などは、親がしたことがあるので、子供にさせることも無理なくできますが、暗唱は、プログラミングと同じように親がさせにくい勉強なのです。

 ところが、総合学力クラスで、みんなが暗唱の発表をする機会があると、ほとんどの子が自分から進んで暗唱の練習をするようになります。
 子供は、友達と一緒に暗唱したところを発表し合うのが楽しいのです。

 総合学力クラスでは、毎月1週から4週まで、国語、算数、暗唱、発表という順序で週ごとに勉強をしていきますが、国語と算数は、勉強習慣をつけるというような意味なので、他の塾での勉強と内容的に大差はありません。
 しかし、暗唱と発表は、ほかではまずやる機会のない勉強です。
 国語と算数の週は、自由になにをしてもいいので、この週のときも暗唱を選ぶ子もよくいます。
 このあたりは、自由選択になっています。

 小2の終わりまでに暗唱の力をつけ、暗唱のコツを身につけておくと、それは高学年になっても、中学生になっても、高校生になっても、更には社会人になっても役に立ちます。

 今、オンラインの英語クラスでは、英文の暗唱を勉強の中に取り入れていますが、日本語の暗唱のコツをつかんでいる子は、この英文の暗唱もすぐにできるようになります。
 この英文の暗唱が、英語の学力の土台として最も役に立ちます。

 野口悠紀雄さんの「図解超英語法」の本に、英語と暗唱の話がわかりやすく載っています。

https://www.mori7.com/izumi/gazou/2022/7201500140.jpg

「教科書を全部覚えていれば、試験はほぼ完全にできる。単語の意味がそれが含まれる文章を思い出せば、前後関係からわかる。穴埋め問題もすぐにわかる。英作文は、覚えている文章を基本にして単語を適宜入れ替えるだけだから、簡単だ。あまりに簡単なので、まるでルール違反をしているような後ろめたささえ覚えた。」

 野口さんは、大学生になると、ケネディ大統領の就任演説を全文暗唱したそうです。
 卒業して役所に入り、アメリカに留学する機会がありましたが、英語で苦労した思い出はなかったということです。

 先日聞いた話ですが、言葉の森の高校生で、「英語好きな子に育つたのしいお話365」の「桃太郎」「かぐや姫」「赤ずきん」「ガリバー」「ヘンゼルとグレーテル」「ジャックと豆の木」の文章を暗唱した生徒が、英語が超得意になったいうことでした。
https://www.amazon.co.jp/dp/4416716311/

 「暗唱って何の役に立つのですか」と聞かれる方がよくいますが、やってみなければわからないというのが正直なところです。
 だから、小学2年生までのうちに、何しろ日本語の暗唱に慣れておくといいのです。

 英語の暗唱は、今後AI翻訳の実用化によって、暗唱学習の意義は薄れるかもしれませんが、日本語は日本人にとっては、伝達の手段であるとともに思考の手段です。
 日本語の暗唱力をつけておくことは、子供たちの将来の学力の土台になります。

 私がこれまで子供たちの暗唱を見ていて思うのは、暗唱力と頭のよさは関係が深いということです。
 中学生や高校生でも、成績のいい子は、暗唱がすぐにできます。
 逆に、暗唱のできる子は、成績もよくなります。

 林学博士の本多静六氏は、大学生時代、赤点を取った数学を暗唱の勉強で一気に学年一番の成績にまで引き上げ、卒業時には恩賜の銀時計を賜るまでになりました。
 何を暗唱したかというと、数学の問題集の例題をすべて暗唱できるようにしたということです。

 この勉強法は、「数学は暗記科目である」を書いた渡部由輝さんや、「数学は暗記だ!」を書いた和田秀樹さんと、本質的には同じ勉強法です。

 暗唱をするから頭がよくなるのか、頭がいいから暗唱が得意になるのかと言えば、どちらもあると思います。

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森川林 20221221  
 言葉の森が、なぜ暗唱の勉強を始めるようになったかというと、音読の勉強は徹底させにくかったからです。
 言葉の森の長文を毎日音読できる子は、かなり限られています。
 数少ない長文を何度も繰り返し音読すれば、作文力も読解力もつきます。しかし、それがなかなか続かないのです。
 小学校低学年のうちは何とかできても、高学年や中学生になっても音読を続けられる子はほとんどいません。
 今は学校でも音読の勉強をするようになったので、更に音読は続けにくい勉強になりました。
 「速音読」などという本も出ていますが、これも続けられる子はまずいません。
 音読は繰り返すことに意味があるので、1回や2回読んでも効果はありません。

 音読の勉強が続かない最も大きな原因は、結果が見えないことです。
 しかし、暗唱の勉強は結果が見えます。そして、最初は無理だと思っていたことができるようになると、達成感があります。
 そこで、言葉の森では、暗唱検定を作り、暗唱文集を作り、子供たちの暗唱が続けやすくなるようにしたのです。

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手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
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