ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 2451番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/26
遊びの持つ創造性――プログラミング教育は枠のない遊び as/2451.html
森川林 2015/10/28 05:17 


 なぜ勉強がつまらなくて遊びが面白いかというと、勉強には答えという枠があるのに対して、遊びにはそういう枠がないからです。自由に自分の可能性を広げることができるから、遊びによって工夫する力、創造する力がつくのです。

 ところが、現在の遊びの中には、創造性に結びつかない遊びもあります。そのひとつがゲーム、もうひとつがソーシャル・コミュニケーションです。
 もちろん、こういう遊びも息抜きとしてはあっていいのです。しかし、本当の自由な遊びの持つ充実感は、こういう遊びからは得られません。

 そこで、言葉の森が今考えているのは、ネットワークを使った自由な遊びの創造です。これは、オンエア特別講座という形で今企画しているところです。
 もうひとつは、生活に役立つプログラミング教育です。
 現在行われているプログラミング教育の中には、単なるお絵かきごっこやレゴ遊びのような決められた枠の中でプログラミングの雰囲気を味わうようなものが多いのではないかと思います。
 プログラミングが面白いのは、そこに無限の工夫の可能性があり、その可能性を広げていくと、生活に役立つものができるというところにあります。

 現在のプログラミング教育について、清水亮さんが、とても参考になる記事を書いていました。
「プログラミング教育の落とし穴」
https://wirelesswire.jp/2015/10/47351/

 ネットワークは、子供の遊びの時間を創造性のないゲームやコミュニケーションに置き換えてしまう面がありましたが、うまく活用すれば新しい遊びの可能性を生み出すものとなっているのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20151028  
 昔の小学生は、学校から帰ると、カバンを家の中に放り投げてすぐに近くの原っぱに行き、夕飯の時間までたっぷり遊んでいました。
 日曜日などは、今日は何をして遊ぶかと考えると嬉しくてたまらなくなり、自然に早起きをしていました。
 今の子が、日曜日は平日の勉強の疲れを取るために、朝ご飯ぎりぎりまでゆっくり寝ているのとは大違いです。
 昔の子供たちは、この遊びの中で創造性を育て、生きることの楽しさを味わう力を育てていたのだと思います。


森川林 20151028  
 追加の記事が載っていました。
「ハックから始めるプログラミング教育」
https://wirelesswire.jp/2015/10/47401/

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
プログラミング教育(5) 遊び(6) 

記事 2450番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/26
作文と読書の深い関係 as/2450.html
森川林 2015/10/27 08:36 


 作文がなかなか書き出せない、書くことがない、書いてもすぐ止まってしまう、という子がいます。本人も悩んでいますが、近くで見ている親はいらいらしてきます。
 作文がなかなか書けない原因のひとつは、実は作文にあるのではなく、読書にあることが多いのです。

 その反対に、いつも楽に書き出す子がいます。思いついたことを苦もなく書いて、しかも書くことを楽しんでいるような書き方をする子です。
 そういう子は、本をよく読んでいる子です。

 読書と作文がなぜ結びつくかというと、それは比喩的に考えれば、次のように言えると思います。
 運動をするには、エネルギーが必要です。そのエネルギーは、食べ物から来ます。「腹が減っては戦はできぬ」という言葉のように、エネルギーとして入るものがなければ、力として出てくるべきものも出てこないのです。
 しかも、食べ物が、一度に1週間分のものを食べるわけにいかないように、読書も、あるときまとめて読んだから、あとはしばらく読まなくていいというわけにはいきません。
 毎日食べるように、毎日読む必要があるのです。

 書く力を本格的につけるためには、まず読むことです。読書の原則は毎日です。週に何日か読むという読み方ではなく、少ないページ数でもかまわないので、何しろ毎日読んでいくことです。毎日読んでいれば、必ず読む力がつき読書が好きになります。
 そして、小中学生の場合は、家庭で本を読む習慣がある子と、がfっ子雨の成績がよい子との間には、高い相関があるのです。

 もちろん、読書は、勉強ができるようになったり、作文が得意になったりするためだけに読むものではありません。読書は、まず楽しいから読むものです。
 しかし、その楽しい読書の結果として、勉強もできるようになるし、作文も書けるようになるし、自分のものの見方も豊かになっていくのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20151027  
 作文を書く力をつけるためにはまず読書、と言っても、それでは時間がかかりすぎます。
 そこで、即効的な対処法は、お母さんが子供と一緒に書く構成図です。これで、どの子も楽に書けるようになります。
 もっと簡単な対処法は、お母さんがアドリブで文章を口頭で言ってあげることです。そういう呼び水があると、途中から子供は自然にその続きを書くようになります。
 しかし、根本的な対策は、やはり読書なのです。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
読書(95) 

記事 2448番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/26
中学生以上の生徒に必要な考える勉強 as/2448.html
森川林 2015/10/26 09:07 


 中学生や高校生にテスト結果を聞いたとき、「大体できました」という生徒は、あまり成績がよくありません。「こことここを間違えたんです」という生徒は、大体成績がいいのです。
 「できた」という生徒はあまりできていなくて、「できなかった」という生徒はできているという逆転が起きるのは、テスト問題に対する姿勢が違うからです。

 テストというのは、勉強の結果ではなく、次の勉強の出発点です。
 テストが返されたとき、どういう傾向のテストで、自分がどう間違えたのかを知ることが、次の勉強の土台になります。
 受験用の過去問を、受験勉強を開始する前(大学入試なら高2の終わりか高3の始め)にやっておくというのも、こういう理由からです

 時間をかけているわりに成績が伸びない生徒は,テストを勉強の結果としてだけしか考えていません。
 だから、成績がたまたまよかったり悪かったりしても、それは、当たり外れのレベルの話になってしまうのです。

 定期テストの対策は、まず自分で作戦を立てることから始まります。
 前回のテスト結果を分析し、今回の勉強の方向を決め(つまり、教材と範囲と回数を決め)、スケジュールを考えてから勉強を始めるのです。

 ところが、こういう自分で立てた作戦を持たずに、ただ塾に行って、言われたことをやるという生徒が意外と多いのです。
 人間の得手不得手は、人それぞれに違います。みんなと同じ一律の勉強をしていたのでは、時間がかかるだけです。
 自分の勉強の作戦を立てられるのは、自分しかいないのだということをしっかり自覚することが大事なのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
中学生の勉强(21) 

記事 2447番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/26
親子三代で楽しめる暗唱長文を作成中 as/2447.html
森川林 2015/10/24 11:10 


 言葉の森の暗唱長文は、これまでは現代文でその学年の生徒が作文を書くのに役立つようなものを載せていました。
 これはこれで大事な役割があったのですが、せっかく暗唱までするのですから、今後は生涯覚えていて時どき口ずさめるようなものを暗唱長文にしたいと思いました。
 そうすれば、その暗唱はやがて親子三代で楽しめるようなものになります。
 聞くところによると、群馬県には上毛かるたというものがあるそうで、これは既に家族全員で楽しめる文化になっているようです。

 作文に使えるような文章の暗唱が教育的暗唱で、親子三代で楽しめるような文章の暗唱が文化的暗唱と言ってもよいと思います。
 教育的暗唱の長文の方は、その学年の作文の模範例文として別途読めるようにしていく予定です

 さて、文化的暗唱と言っても、人それぞれに好みがありますから、選択の範囲はかなり広がります。
 そこで、いくつかの基準を設けて、新しい暗唱長文を選ぶことにしました。

 第一は、親子三代ですから、百年の風雪に耐えるような文章にしたいということです。
 第二は、既にある程度知られているような親しみの持てるものにしたいということです
 第三は、日本語の文章の暗唱ですから、できるだけ日本文化につながるものにしたいということです。

 百年の風雪に耐えるとなると、やはりできてから百年以上経っているということが目安になります。
 明治時代の始まりが、今から約150年前でした

 明治維新は、現代日本のひとつの大きな原点になっています。
 この明治時代の文化の方向が、その後の日本の大きな方向を決定づけました。

 例えば、その一つが和魂洋才です。西欧の優れた科学技術は積極的に吸収するが、日本の文化の根は守るという方向が日本人の共通の意識となったのが明治時代でした。
 しかし同時に、それにもかかわらず、明治以降の日本の文化は次第に西欧文化に侵食されていきました。

 そこで、明治の初期をひとつの基準として、それ以前の古代・中世・近世・近代の文章を中心に暗唱長文を選定することにしました。

 参考までに近代のよく知られている人物の生年です。
 これらの人々は、江戸時代の成熟した日本文化を背景にしつつ、明治時代の急速な西欧化との葛藤の中で自身の精神形成をしていったのです。

勝海舟   1823~1899 文政
西郷隆盛  1828~1877 文政
吉田松陰  1830~1859 文政
福沢諭吉  1835~1901 天保
内村鑑三  1861~1930 万延
森鴎外   1862~1922 文久
新渡戸稲造 1862~1933 文久
夏目漱石  1867~1916 慶應
幸田露伴  1867~1947 慶應
鈴木大拙  1870~1966 明治3
島崎藤村  1872~1943 明治5

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
暗唱(121) 

記事 2446番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/26
帰国子女の国語力は、学校ではなく家庭で as/2446.html
森川林 2015/10/23 08:37 


 海外で子育てをしなければならない人は、子供の日本語教育の問題で悩まれることが多いと思います。
 これまで帰国子女の保護者の相談を受けていてよく感じるのは、日本語学校のような教育機関だけでは日本語の力をつかないということです。これが、同じ勉強のように見える算数数学、英語、理科、社会などと違うところです。
 
 海外で子育てをしながら、子供に現地の言葉も日本語もしっかり身につけさせている家庭に共通するのは、家庭で日本語を使う機会を意識的に増やしていることでした。
 中には、日本語学校が近くにないので、家庭だけで日本語教育をやらざるを得なかったという人もいました。しかし、その方がよい結果を生んでいたようなのです。
 
 家庭での日本語教育の方法は、youtubeで日本語のアニメを見る、近所の子供たちを読んで日本語のゲームをする、家庭の中では両親と日本語で話すなどでした。つまり、勉強として日本語を身につけさせるのではなく、遊びや日常生活の中で自然に身につけさせようとする工夫でした。
 
 このことは、帰国子女に限らず、日本で日本語で生活している日本人の子供たちでも共通です。例えば、親が子供に話しかけるときは、できるだけ断片的な言葉ではなく、ひとつの文がある程度の長さを持っているような言葉で話しかけることです。国語力は、こういう日常生活の中で育っていくのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
帰国子女(12) 
コメント1~10件
森リンベストの 森川林
じすけ君、ありがとう。 統合失調症のような、また似たような 4/21
森リンベストの じすけ
こわばんは 今日は元気一杯、体験発表をさせて頂きます。 4/20
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
近所のローソン 森川林
毎日新聞を見たけど、記事はまだ載っていまでした。 4/25
毎日新聞に言葉 森川林
 しばらく前に、毎日新聞の人が取材に来ました。  そのとき 4/24
テスト送信 森川林
https://www.mori7.com/za2024d0 4/24
4月保護者懇談 森川林
シラン ●今後の「森からゆうびん」の学習デ 4/22
マスクにしても 森川林
マスクにしても、ワクチンにしても、消毒にしても、 自分たち 4/21
イエスも釈迦も 森川林
イエスも釈迦も、理想の社会を築きたいと思っていた。 しかし 4/21
日本復活の道筋 森川林
 工業製品を経済発展の原動力をした資本主義は終わりつつある。 4/17
メモ 森川林
https://www.mori7.com/za2024a0 4/16
単なる作業 森川林
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったので、ある人から夜中だけ辞 4/8
勉強は、人に教 森川林
勉強は、人に教えてもらうのではなく、 自分で学べばよい。 4/7

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習