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デフレ時代の教育―新しい価値を創造する高付加価値低価格の教育 as/888.html
森川林 2010/05/01 12:18 



 デフレの時代を生み出したものは、生産力の増加と、世界的な平和という要因です。この結果、必需品の価格は下がり、グローバルな生産活動と消費活動が生まれ、既存の産業がある完成された段階に到達し、消費者の求めるものがより大量により安く提供されるデフレ状態が生み出されました。

 また、グローバル化に伴い賃金が世界で平準化される結果、途上国では賃金の上昇が起こりますが、先進国では逆に賃金の低下が起こりました。

 このデフレの時代に、先進国で必要になるものは、新しい創造的な国内需要です。先進国では、経済の活性化を外部に求めるのではなく、内部の国民の需要に求めていく必要があります。なぜならば、既存の外部の需要は、利益もそれなりに確保できる勝手のわかった安心できる道ですが、その道の先はしだいに狭く混み合っていき、やがて追い上げる途上国によって埋め尽くされてしまう道だからです。

 先進国での新しい国内需要は、三つの方向で進みます。

 第一は、高付加価値のものをより高価格で提供するという方向です。これは、狭い市場で生き残る道で、教育の分野で言えば高額の個別指導というものにあたります。

 第二は、既存の商品を徹底したコスト管理で大規模に提供する方向です。言わば、低付加価値低価格の教育で、これは、大手の通信教育などの路線にあたるでしょう。

 第三のもう一つの道は、新しい価値を生み出す方向です。

 パックス・アメリカーナの時代に、アメリカでは、3Cに象徴されるアメリカ的消費生活産業、新しいビジネスモデルに基づいたサービス産業、IT産業、金融工学産業などが生まれました。

 日本でこれから生まれるものは、美、知、健、快、幸、愛、楽、創などの、人間のより根源的な欲求に根ざした価値観に基づく産業になるでしょう。物と金の産業から、心と頭と体の産業になるというのが、今後の大きな流れです。この新しい産業の「知」の部分を担うものが新しい教育です。

 ここで、教育の本質を考えてみると、教えるための教室や、教えるための先生は、必ずしも教育の本質的な要素ではありません。教育の本質は、むしろその教材と方法と目的にあります。

 現在、言葉の森では、デフレの時代に対応した新しい価値ある教育を、高付加価値、低価格で提供することを考えています。


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