ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 4846番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/11
「読書をする子は算数に強い」を読んで――低学年の時期はとくに勉強よりも読書。高学年の生徒では説明文の読書を as/4846.html
森川林 2023/11/14 04:26 

メジロ

●動画:https://youtu.be/1-lejLltNQc

 言葉の森に、小学校低学年から来る子供たちは、みんな優秀です。
 クラスでも、1番か2番という子も多いです。

 しかし、その子たちが、受験勉強に入ると、だんだん頭が悪くなっていくのです。
 成績は良くなっていくのですが、それに反比例して頭が悪くなっていくのです。

 それがわかるのは、話をするときの中身が、次第に表面的になっていくからです。
 要するに、考えない、知識中心の話が多くなっていくのです。

 その路線で、大学入試までは、やっていくことができるでしょう。
 大学入試は、答えのある勉強なので、その頭の使い方で十分なのです。

 しかし、大学入試の先は、もう答えのある勉強はありません。

 就職試験によっては、答えのある勉強で、成績だけで合否が決まる科挙のようなものもあるので、過去問対策で対応できますが、その先はもうありません。

 過去問対策ができない現実の世界で大事なのは、考える力と行動する勇気です。


 では、考える力はどこで育つかというと、それはやはり読書です。
 中学生高校生以降は、特に難読です。
 「難読」とは、難しい本の読書という意味の造語です。


 先日、算数の成績も、読書力によるという記事を見ました。
====
【算数】なぜ「読書をする子」は「算数に強い」のか?
https://news.yahoo.co.jp/articles/4863d1cfdb8568e4ab2df9322e13de6dca9068c9
====

 この記事に納得する人は、読書をしてきた人です。

 読書力(特に難読力)があると、考える力ができるので、算数数学の解法のややこしい説明も理解することができます。
 読書力がないと、解法の難しい説明を理解しようとしなくなります。
 この理解力が、算数数学の学力の差になります。


 言葉の森の読書記録のページにも、説明文の本が多くなってきました。
 特に、小学校高学年の生徒は、かなり難しい本を読んでいる子もいます。

 もちろん、読書は楽しく読むことが大事なので、無理に難しい本を読み続ける必要はありません。
 難しい本を読もうとして、読書量自体が少なくなってしまえば、その方がマイナスだからです。

 試みに、小6の読書記録を見てみると、次のようなリストになっています。

【例】小6の読書記録(11/14現在1109件)
https://www.mori7.com/teraon/ds.php?gakunenn=%E5%B0%8F6

※読書記録は、学年のところをクリックすると、その学年の記録だけが表示されます。タイトルの「読書記録」という文字をクリックすると全学年の表示に戻ります。


 ただし、読書が大事だとは言っても、中学生の定期テスト対策などで言うと、読書力だけでは、いい成績は取れません。
 それは、今の学校のテストは、生徒に差をつけるために行われているので、テストのための勉強をしなければ対応できないからです。


 このテスト対策の勉強で役に立つのは、暗唱力です。
 小学校低中学年までに暗唱力をつけておけば、中学生になってからの知識の勉強も、楽にできるようになります。

【例】暗唱検定のページ
https://www.mori7.com/askt/

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20231114  
低学年のよくできる子は、特に勉強しすぎないことが大事です。
できる子だと、つい親が勉強をさせすぎてしまうことがあるからです。
勉強よりも、読書と遊びが大事と考えておくといいと思います。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
読書(95) 

記事 4845番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/11
ベネッセの上場廃止のニュースから、未来の教育を考える――一年の計は穀(こく)を樹(う)うるにしくはなく、十年の計は木を樹うるにしくはなく、終身の計は人を樹うるにしくはなし as/4845.html
森川林 2023/11/12 03:40 

最近庭に植えたガーデンシクラメン

●動画:https://youtu.be/F0kW3Kzd9s0

 ベネッセがMBOで、株式公開を廃止。
 世間の目先の評価から距離を置くことは大事だ。

====
ベネッセ創業家が自社買収、上場廃止へ 「進研ゼミ」会員減止まらず、立て直し急務
https://www.sankei.com/article/20231110-IOSJR2AANFMXRFJMNYFZQ2IVLM/
====

 すでに、紙ベースの通信教育には限界がある。
 しかし、受験のニーズでSAPIXなどのリアルな教室に人が集まるのは一時的だ。

 AI技術の時代には、受験教育は不要になる。
 やがて、IT技術によって受験自体が不要になる。

 更に言えば、競争自体が不要になる。
 誰もが創造で生きる時代になるからだ。

 ついでに、戦争も不要になる。
 どの国も創造で生きる時代になるからだ。

 いまだに、漢字の書き取りを覚えさせる教育、間違えやすい計算問題を出す教育、生涯使わない知識を覚えさせる教育などが残っている。
 漢字は読めればよい、計算は理屈がわかっていればよい、知識は探せればよい。

 教育に携わる人は、真面目に勉強してきた人が多い。
 学校の先生、塾の先生、高学歴のお父さんお母さんたちは、「でも、一応は……」と言うだろう。
 しかし、時代は先に進んでいる。

 江戸時代の末期に、「でも、一応は、剣術と馬術と四書五経はやっておいた方が……」と言っていたのと共通している。
 新しい時代は見えないから、古い時代の確かなものに、一応は頼ろうとする。
 大事なことは、先を見ようとすることだ。

 しかし、新しい時代の方向は、STEM(STEMA)ではない。
 GAFA(GAFAM)の好きな人たちが言っているSTEM(STEMA)ではなく、もっと文化的なものだ。

 今、日本でも起業という概念が広がってきたが、若い人たちの起業の方向の多くがAI技術、特にLLMの技術だというところに視野の狭さがある。

 時代の方向は、個性、思考力、創造力、共感力であり、具体的には、読書、作文、発表、対話、学力の教育だ。

 学力の土台として、日本語力と数学力がある。
 英語力はもうない。AIにまかせればいいからだ。
 理科も社会もない。読書ができればいいからだ。

 精選された学力の土台の上に、創造と共感の文化を作ることが、今後の教育の方向である。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20231112  
 ひとことで言えば、答えのある教育の時代は、もう終わったということだ。
 しかし、答えのない教育をわかっている人は、まだほとんどいない。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
教育論文化論(255) 
コメント11~20件
……前のコメント
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
【合格速報】東 森川林
 T君、いつも椅子に腹ばいになってずっと本を読んでいたものね 3/11
1月の森リン大 森川林
 小1から高3までの作文が並ぶと、学年に応じて、みんなの考え 3/11
未来の子育て、 森川林
 「今は、勉強が大事なのだから、自分のしたいことは大学に入っ 3/8
未来の子育て、 森川林
 かつて、三井三池炭鉱は、日本のエネルギー産業の花形で、安定 3/7
未来の子育て、 森川林
幼児期や小学校低学年のころは、何でも吸収できます。 しかし 3/6
未来の子育て、 森川林
 今の日本の受験勉強は、清朝末期の中国の科挙に似てきています 3/5
朝の10分間読 森川林
 読書は、読む力と理解する力です。  草野球とプロ野球では 3/4
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
Re: 読解検 森川林
 ご質問ありがとうございます。  こういう質問ができる 5/10
男は、というか 森川林
男は、というか、自分は、あれこれ説明はしない。 聞かれれば 5/10
大事なのは理念 森川林
大事なのは理念だ。 損得や利害ではない。 遠くの星を目指 5/10
読解検定4月中 あうせれ
問3のAが×だと思いました。←「小学校低学年らしい男の子」と 5/8
マスクしない、 森川林
マスクしない、ワクチン打たない、消毒しない。 人類は、何十 5/7
まだ夜なのに、 森川林
まだ夜なのに、小鳥が鳴いている。 元気がよくていいや。 5/7
夜の山道を車で 森川林
夜の山道を車で走っていると、なぜか左側が暗い。 降りてみる 5/7
競争から創造へ 森川林
競争で勝つということは、負ける相手がいるということだ。 大 5/6
人はみな、未来 森川林
人は皆、未来に生きている。 親がレールを敷こうとしている未 5/4
Re: 読会検 森川林
 千個というのは、立方体のことなので、例えば、1辺が1ミクロ 5/3

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習