ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 3320番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/26
答えのない勉強としての読書――子供の読書生活をどう発展させるか(その1) as/3320.html
森川林 2018/05/25 05:18 

 読書は、作文と同じように、答えのない勉強です。
 これが、算数の計算問題や国語の漢字書き取り問題など答えのある勉強と違って、一律の取り組みというものを難しくさせています。
 読書も、作文も、その子の個性が関係する勉強なのです。

 答えのある勉強が客観的な基準を持っているのに対して、答えのない読書には、これがよいと言えるものがありません。
 その反対に、こういうことはよくないということを、それぞれの子供に応じて言うことはできます。
 その子に応じた読書が必要になるので、ある子にはAがよいと言い、ある子にはBがよいと言うことがあるのです。


 どういう読書が大切かということについて、大きく四つのことが言えます。
 しかし、この四つを全部やればよいということではなく、それぞれの子供の読書力の状態に応じて、重点を決めていく必要があります。

 第一は、毎日読むということです。
 読書は習慣になるものなので、毎日本を読む時間があれば、それが生活の一部として無理なく続けられるようになります。
 しかし、読まない日が2、3日続くと、そのまま本を読まない生活が習慣になってしまうことが多いのです。

 したがって、どんなに本が苦手な子であっても、最初の出発点とするのは、毎日10ページ以上を読むということなのです。


 読書が苦手な子でも、10ページという基準は苦になりません。
 そして、毎日欠かさずに10ページ読んでいるうちに、あるとき、ふとその本の内容に引かれて10ページ以上読み、そのまま最後まで読んでしまうというようなことが出てきます。
 そこから、読書の面白さということに目覚めるのです・

 この、毎日10ページ以上必ず読むという読み方が、読書生活の出発点です。
 どんな本を読ませたらいいかということよりも、毎日10ページは読むということが最も大切なことなのです。

 しかし、ここで大きく誤解する人が出てきます。
 それは、毎日10ページ読んでいるから、それで十分だと考えてしまう人がいることです。

 毎日10ページという基準は、最初の出発点なのであって、それがゴールなのではありません。
 毎日読むというところから、それぞれの子供の読書力に応じて、読書を発展させていく必要があります。
 それが、以下に述べる、第二、第三、第四の読み方です。
 それは、多読、復読、難読という読み方です。
(「難読」というのは、難しい本を読むという意味の造語です。)
(つづく)

 読書は、作文と同じように、答えのない勉強です。
 これが、算数の計算問題や国語の漢字書き取り問題など答えのある勉強と違って、一律の取り組みというものを難しくさせています。
 読書も、作文も、その子の個性が関係する勉強なのです。

 答えのある勉強が客観的な基準を持っているのに対して、答えのない読書には、これがよいと言えるものがありません。
 その反対に、こういうことはよくないということを、それぞれの子供に応じて言うことはできます。
 その子に応じた読書が必要になるので、ある子にはAがよいと言い、ある子にはBがよいと言うことがあるのです。


 どういう読書が大切かということについて、大きく四つのことが言えます。
 しかし、この四つを全部やればよいということではなく、それぞれの子供の読書力の状態に応じて、重点を決めていく必要があります。

 第一は、毎日読むということです。
 読書は習慣になるものなので、毎日本を読む時間があれば、それが生活の一部として無理なく続けられるようになります。
 しかし、読まない日が2、3日続くと、そのまま本を読まない生活が習慣になってしまうことが多いのです。

 したがって、どんなに本が苦手な子であっても、最初の出発点とするのは、毎日10ページ以上を読むということなのです。


 読書が苦手な子でも、10ページという基準は苦になりません。
 そして、毎日欠かさずに10ページ読んでいるうちに、あるとき、ふとその本の内容に引かれて10ページ以上読み、そのまま最後まで読んでしまうというようなことが出てきます。
 そこから、読書の面白さということに目覚めるのです・

 この、毎日10ページ以上必ず読むという読み方が、読書生活の出発点です。
 どんな本を読ませたらいいかということよりも、毎日10ページは読むということが最も大切なことなのです。

 しかし、ここで大きく誤解する人が出てきます。
 それは、毎日10ページ読んでいるから、それで十分だと考えてしまう人がいることです。

 毎日10ページという基準は、最初の出発点なのであって、それがゴールなのではありません。
 毎日読むというところから、それぞれの子供の読書力に応じて、読書を発展させていく必要があります。
 それが、以下に述べる、第二、第三、第四の読み方です。
 それは、多読、復読、難読という読み方です。
(「難読」というのは、難しい本を読むという意味の造語です。)
(つづく)


 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

コメント欄

森川林 2018年5月25日 5時31分  
 勉強の差は点数ですぐに見えますが、読書の差というものは見えません。
 しかし、勉強の差は大きく見えても、やればすぐに追いつくものですが、読書の差は目立たないように見えても、どんどん広がっていくものなのです。
 だから、家庭では、子供の読書生活を発展させることを第一に考えていくことです。
 宿題が多くて読書の時間が取れないなら、宿題はお母さんがやってやり、子供には読書をさせることです。
 それぐらい、今の子供たちは、わけのわからない勉強で忙しいのです。


nane 2018年5月25日 5時41分  
 「勉強は成績をよくするが、読書は頭をよくする。」
 これが、これからの子育ての標語です。
 勉強の差は、どんなに大きく見えても、集中勉強をすればすぐに追いつきますが、読書の差はいったんついたら、集中読書ぐらいではもう追いつきません。
 それぐらい、読書力は本質的な学力なのです。


コメントフォーム
答えのない勉強としての読書――子供の読書生活をどう発展させるか(その1) 森川林 20180525 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
ちつてと (スパム投稿を防ぐために五十音表の「ちつてと」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
読書(95) 
コメント11~20件
……前のコメント
【合格速報】東 森川林
 T君、いつも椅子に腹ばいになってずっと本を読んでいたものね 3/11
1月の森リン大 森川林
 小1から高3までの作文が並ぶと、学年に応じて、みんなの考え 3/11
未来の子育て、 森川林
 「今は、勉強が大事なのだから、自分のしたいことは大学に入っ 3/8
未来の子育て、 森川林
 かつて、三井三池炭鉱は、日本のエネルギー産業の花形で、安定 3/7
未来の子育て、 森川林
幼児期や小学校低学年のころは、何でも吸収できます。 しかし 3/6
未来の子育て、 森川林
 今の日本の受験勉強は、清朝末期の中国の科挙に似てきています 3/5
朝の10分間読 森川林
 読書は、読む力と理解する力です。  草野球とプロ野球では 3/4
低学年の作文の 森川林
低学年の作文でいちばん大事なことは、題材選びです。 その題 3/3
作文における書 森川林
 作文で大事なのは中身です。  しかし、中身はなかなか進歩 3/2
これからの新し 森川林
 今はまだ、勉強のゴールは、大学入試になっています。  大 3/1
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
近所のローソン 森川林
毎日新聞を見たけど、記事はまだ載っていまでした。 4/25
毎日新聞に言葉 森川林
 しばらく前に、毎日新聞の人が取材に来ました。  そのとき 4/24
テスト送信 森川林
https://www.mori7.com/za2024d0 4/24
4月保護者懇談 森川林
シラン ●今後の「森からゆうびん」の学習デ 4/22
マスクにしても 森川林
マスクにしても、ワクチンにしても、消毒にしても、 自分たち 4/21
イエスも釈迦も 森川林
イエスも釈迦も、理想の社会を築きたいと思っていた。 しかし 4/21
日本復活の道筋 森川林
 工業製品を経済発展の原動力をした資本主義は終わりつつある。 4/17
メモ 森川林
https://www.mori7.com/za2024a0 4/16
単なる作業 森川林
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったので、ある人から夜中だけ辞 4/8
勉強は、人に教 森川林
勉強は、人に教えてもらうのではなく、 自分で学べばよい。 4/7

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習