ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 381番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
学力の基本は、読書対話愛情——勉強の習慣は小学校低学年までにつく as/381.html
森川林 2009/02/04 04:35 
 子供たちの学力にとって最も大切な読書と対話と愛情について説明します。
 第一は、読書です。読書は、毎日50ページ以上読んでいくことを目標とします。もちろん、小学校低学年では、もう少し少ないページ数になります。
 生活の中で、何か機会があれば読書をするという形にしていきます。例えば日曜日、子供が暇になってすることがない、子供としてはゲームをしたい、というようなとき、読書を50ページしたらゲームを15分するというような提案を親が子供にします。読書好きになるのは、読む量が増えるからです。このように生活の隅々に読書組み入れていくと、子供は必ず読書好きになっていきます。
 勉強は、よく学びよく遊べという形で進めていく必要があります。ゲームもさせない、インターネットもさせない、勉強だけだらだらさせる、というようなやり方では、学力はつきません。そして何よりも、そのような生活が楽しい生活であるとはいえません。子供が小学生の間に、親子で、よく学びよく遊べの習慣を家庭生活の中に作っていくことが大切です。
 第二は、対話のある生活です。
 言葉の森の長文音読を話題にしたり、作文の題名を話題にしたりして、親子の対話を進めていきます。
 例えば、食事のときに、今度の作文は何の題名かを聞き、その題名に合わせて、例えばお父さんが、「お父さんが子供のころは、……」というような話をしていきます
 この時にもちろん、母親の協力も大切です。母親が「なるほど」と関心を示したり、「私もそういうことがある」という似た話をしたりすれば話がはずみます。逆に、子供と両親が一つの話題で話をはずませるという勉強ができれば、子供の頭は必ずよくなっていきます。
 第三は、愛情です。
 叱られながら100点を取るような勉強させられた場合、半年後にその知識は50点ぐらいにまで下がっていると思います。逆に、笑いながら80点取るまでの勉強した子は、半年後もその80点の知識が生きています。幼稚園や小学校低学年のころの記憶がたくさんある子は、そのころに愛情のある楽しい生活をしていた子です。このような愛情のある生活も、親子で小学校低中学年の時期に習慣として作ってことが大切です。

 次は、暗唱の話です。
 暗唱のような勉強の習慣がつくのは、小学校低学年のころまでです。小学校3年生以降になると単純な勉強はなかなか定着させにくくなります。
 しかし、これは子供のせいではなく、親の子育ての習慣が固定化していくためです。
 例えば、暗唱などの短時間の毎日やる勉強は、朝ご飯の前にする方が続けやすくなります。食事の前は、頭の回転がいいからです。逆に、食後の作文は、なかなか進みません。
 ところが、朝食前に暗唱の勉強するとか、食後は読書のような軽い勉強するとかいう習慣は、親がそのような子育てを低学年の間にしていなかった場合、途中から変えていくのがなかなか難しいのです。
 読書は、くたびれていても、食後でも、いつでもできるものです。そして読書は、いつまでも続けやすくなるという特徴があります。ですから、勉強の前や勉強の途中に読書入れるというのは、いいやり方ではありません。勉強の最後に読書の時間をあて、その読書50ページ以上が終わればあとは自由に何でもしてよいとします。
 よくだらだら勉強して長い時間をかける子がいます。この原因の一つは、早く終わると次の勉強させられるということがあります。親が、勉強を内容ではなく時間で決めているために、集中して勉強するメリットが子供には感じられないのです。勉強のさせ方というような親の習慣も、子供が小学校低中学年のころに作られます。ですから、小学校3年生以上になると、親自身が勉強のさせ方という習慣を直せなくなるために、暗唱の自習などが定着させにくくなるということです。
(この文章は、構成図をもとに音声入力した原稿をamivoiceでテキスト化したものです)

マインドマップ風構成図
 記事のもととなった構成図です。

(急いで書いたのでうまくありません)
 子供たちの学力にとって最も大切な読書と対話と愛情について説明します。
 第一は、読書です。読書は、毎日50ページ以上読んでいくことを目標とします。もちろん、小学校低学年では、もう少し少ないページ数になります。
 生活の中で、何か機会があれば読書をするという形にしていきます。例えば日曜日、子供が暇になってすることがない、子供としてはゲームをしたい、というようなとき、読書を50ページしたらゲームを15分するというような提案を親が子供にします。読書好きになるのは、読む量が増えるからです。このように生活の隅々に読書組み入れていくと、子供は必ず読書好きになっていきます。
 勉強は、よく学びよく遊べという形で進めていく必要があります。ゲームもさせない、インターネットもさせない、勉強だけだらだらさせる、というようなやり方では、学力はつきません。そして何よりも、そのような生活が楽しい生活であるとはいえません。子供が小学生の間に、親子で、よく学びよく遊べの習慣を家庭生活の中に作っていくことが大切です。
 第二は、対話のある生活です。
 言葉の森の長文音読を話題にしたり、作文の題名を話題にしたりして、親子の対話を進めていきます。
 例えば、食事のときに、今度の作文は何の題名かを聞き、その題名に合わせて、例えばお父さんが、「お父さんが子供のころは、……」というような話をしていきます
 この時にもちろん、母親の協力も大切です。母親が「なるほど」と関心を示したり、「私もそういうことがある」という似た話をしたりすれば話がはずみます。逆に、子供と両親が一つの話題で話をはずませるという勉強ができれば、子供の頭は必ずよくなっていきます。
 第三は、愛情です。
 叱られながら100点を取るような勉強させられた場合、半年後にその知識は50点ぐらいにまで下がっていると思います。逆に、笑いながら80点取るまでの勉強した子は、半年後もその80点の知識が生きています。幼稚園や小学校低学年のころの記憶がたくさんある子は、そのころに愛情のある楽しい生活をしていた子です。このような愛情のある生活も、親子で小学校低中学年の時期に習慣として作ってことが大切です。

 次は、暗唱の話です。
 暗唱のような勉強の習慣がつくのは、小学校低学年のころまでです。小学校3年生以降になると単純な勉強はなかなか定着させにくくなります。
 しかし、これは子供のせいではなく、親の子育ての習慣が固定化していくためです。
 例えば、暗唱などの短時間の毎日やる勉強は、朝ご飯の前にする方が続けやすくなります。食事の前は、頭の回転がいいからです。逆に、食後の作文は、なかなか進みません。
 ところが、朝食前に暗唱の勉強するとか、食後は読書のような軽い勉強するとかいう習慣は、親がそのような子育てを低学年の間にしていなかった場合、途中から変えていくのがなかなか難しいのです。
 読書は、くたびれていても、食後でも、いつでもできるものです。そして読書は、いつまでも続けやすくなるという特徴があります。ですから、勉強の前や勉強の途中に読書入れるというのは、いいやり方ではありません。勉強の最後に読書の時間をあて、その読書50ページ以上が終わればあとは自由に何でもしてよいとします。
 よくだらだら勉強して長い時間をかける子がいます。この原因の一つは、早く終わると次の勉強させられるということがあります。親が、勉強を内容ではなく時間で決めているために、集中して勉強するメリットが子供には感じられないのです。勉強のさせ方というような親の習慣も、子供が小学校低中学年のころに作られます。ですから、小学校3年生以上になると、親自身が勉強のさせ方という習慣を直せなくなるために、暗唱の自習などが定着させにくくなるということです。
(この文章は、構成図をもとに音声入力した原稿をamivoiceでテキスト化したものです)

マインドマップ風構成図
 記事のもととなった構成図です。

(急いで書いたのでうまくありません)


 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

コメント欄

コメントフォーム
学力の基本は、読書対話愛情——勉強の習慣は小学校低学年までにつく 森川林 20090204 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
おかきく (スパム投稿を防ぐために五十音表の「おかきく」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。

コメント11~20件
……前のコメント
【合格速報】東 森川林
 T君、いつも椅子に腹ばいになってずっと本を読んでいたものね 3/11
1月の森リン大 森川林
 小1から高3までの作文が並ぶと、学年に応じて、みんなの考え 3/11
未来の子育て、 森川林
 「今は、勉強が大事なのだから、自分のしたいことは大学に入っ 3/8
未来の子育て、 森川林
 かつて、三井三池炭鉱は、日本のエネルギー産業の花形で、安定 3/7
未来の子育て、 森川林
幼児期や小学校低学年のころは、何でも吸収できます。 しかし 3/6
未来の子育て、 森川林
 今の日本の受験勉強は、清朝末期の中国の科挙に似てきています 3/5
朝の10分間読 森川林
 読書は、読む力と理解する力です。  草野球とプロ野球では 3/4
低学年の作文の 森川林
低学年の作文でいちばん大事なことは、題材選びです。 その題 3/3
作文における書 森川林
 作文で大事なのは中身です。  しかし、中身はなかなか進歩 3/2
これからの新し 森川林
 今はまだ、勉強のゴールは、大学入試になっています。  大 3/1
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
近所のローソン 森川林
毎日新聞を見たけど、記事はまだ載っていまでした。 4/25
毎日新聞に言葉 森川林
 しばらく前に、毎日新聞の人が取材に来ました。  そのとき 4/24
テスト送信 森川林
https://www.mori7.com/za2024d0 4/24
4月保護者懇談 森川林
シラン ●今後の「森からゆうびん」の学習デ 4/22
マスクにしても 森川林
マスクにしても、ワクチンにしても、消毒にしても、 自分たち 4/21
イエスも釈迦も 森川林
イエスも釈迦も、理想の社会を築きたいと思っていた。 しかし 4/21
日本復活の道筋 森川林
 工業製品を経済発展の原動力をした資本主義は終わりつつある。 4/17
メモ 森川林
https://www.mori7.com/za2024a0 4/16
単なる作業 森川林
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったので、ある人から夜中だけ辞 4/8
勉強は、人に教 森川林
勉強は、人に教えてもらうのではなく、 自分で学べばよい。 4/7

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習