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記事 2073番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/21
勉強は、ひとりでするより、ほかの人が一緒にいる方がはかどる as/2073.html
森川林 2014/02/04 16:39 


 facebook記事より。

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 子供は、みんなと一緒にいるのが好きです。
 その点では、子犬にちょっと寝ています。(うちの犬は寝るときにも、人の腕を枕にして寝ます。)

 遊びでも、勉強でも、友達がいるから楽しいのです。

 居間で勉強した方がはかどるというのは、雑音に強くなるからではありません(笑)。
 日本人の日本語脳は、雑音、特に人の話し声がない状態でフルに能力を発揮します。
 居間で勉強が進むのは、近くに誰かがいるという感覚があるからなのです。(実際にはいない場合であっても)

 高校生で、自分の家でひとりで勉強するより、図書館や自習室に行った方が勉強する気になるのは、やはり同じ事情からです。

 だから、勉強は、そういう環境をうまく作ることが大事になるのです。

 今日は、久しぶりの曇り空。
 ときどき、細い雨がパラパラと降ってきます。
 でも、暦は立春。寒いとはいっても、もうあたりは春の気配です。

 近所の庭に、白い梅が咲いていました。

 それでは、今日もいい一日をお過ごしください。

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記事 2072番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/21
ネット教育に必要なのは、ITテクノロジーではなく教育についての哲学 as/2072.html
森川林 2014/02/03 18:40 



 ネットを使った教育には、大きな可能性があります。
 それは、まずネットが持つ利便性、「いつでも、どこでも、誰でも、限りなく無料に近く」というものがあるからです。
 更にそこに、「双方向性、リアルタイム性、リッチコンテンツ性」などが加われば、ネットは子供たちの教育に大きな力を発揮します。
 そして既に、その実践は、さまざまなところで行われています。

 ところが、ここにいくつかの問題もまたあるのです。
 それは、魅力的な教育コンテンツを作るために、教材が果てしなくリッチになっていくことです。
 そういったネット教育は、勉強がゲームをやるよりも面白いものになることを目指しています。ところが、このゲーミフィケーション的な面白さの追求に問題があるのです。

 その問題点は、大きく四つあります。

 第一は、従来から指摘されていることですが、ゲーム化できるような教材は、低学年の初歩的なものに限られるということです。
 小学校の低中学年で学ぶ簡単なものが、いくらゲーム的に面白いものになっても、それで子供たちの学力がこれまでよりも意味があるほど早くつくわけではありません。

 第二は、これもしばしば指摘されていることですが、勉強の内容が身につくのは、先生に教えてもらったり、画面に見入ったりしているときではなく、ひとりで静かに内容を反芻しているときだからです。
 ネットの勉強の面白さが、かえってその本当の勉強を定着させる時間を減らしてしまう可能性があるのです。

 第三は、これはまだ多くの人が気づいていないと思いますが、面白い教育というものが、人間の動物性を助長するような面白さになりがちだということです。それが、特に低学年のころに集中して行われることに、大きな問題があります。
 幼児や低学年のときに、刺激と感覚で面白い勉強の仕方を味わうと、確かに知識は多少は早くつくかもしれません。しかし、それによって、衝動的、感覚的、物質的、自己中心的な感性が身についてしまうのではないかと思うのです。
 数学者の岡潔(おかきよし)氏は、「情緒と想像」という著書の中で、幼児期に衝動的な判断や物質主義的な考えを持たせてしまうことの危険性を繰り返し述べています。
 ゲーム的な面白い勉強を低学年のうちにさせることによって、かえって人間らしい成長を阻害してしまう可能性があるのです。
 そして、学年が上がり勉強が高度になるにつれて、ゲーム的な面白い勉強というものは次第に作れなくなります。本当は、高校生ぐらいになれば、勉強そのものの持つ面白さに目覚めていくものなのです。

 第四は、教材や授業がリッチコンテンツになり、ゲーム的な面白いものになるにつれて、その教材作りを担うのが、資本のある大企業に限られてくるということです。
 教育は、社会全体の関心事です。子供にどういう勉強をしてほしいかを決定するのは、本当は親を中心とした社会全体でなければなりません。だから、教材や授業は、手作りが可能な範囲で、いつでも誰でも作成や編集に関与できるものであるのが理想なのです。
 ところが、ネットで提供されるゲーム的な面白い勉強というものは、その理想と逆行する旧時代的な教育になる可能性が大きいのです。

 以上、ネット教育について、四つの問題点を挙げました。
 教育に生かすネットの可能性はまだ未知の部分が広範囲に残っています。
 だから、ネットを使った教育を考えるときに大事なのは、ITテクノロジーではなく、教育についての哲学なのです。

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記事 2071番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/21
教育のネット化が、人間の動物性を助長するものにならないように as/2071.html
森川林 2014/02/03 17:27 



 facebook記事より。

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 教育のネット化が進んでいます。

 しかし、面白い授業を配信するというのは、テレビ番組に似てくるようです。
 カラフルな教材というのは、中身よりも余計なところに飾りがついている感じです。
 ゲームで興味を引きつけるというのは、競争心を育てるだけのような気がします。
 いろいろな賞品がおまけにつくというのは、かえって射幸心を煽る結果になりそうです。

 と考えると、人間の動物性を助長するような形で、教育にネットが利用されていくような感じがするのです。

 能率よく知識をつけるというのはいいのです。
 しかし、それよりももっと大事なのは、人間性を育てていくことです。

 いちばんいいのは、知力も育て、人間性も育てることです。
 そこで今考えているのは、江戸時代の寺子屋をネット化するという方向です。

 新しいネット教育は、これからいろいろな試行錯誤の中で進んでいくと思います。



 近所の庭に、もう梅の花が咲いていました。

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記事 2070番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/21
本質的な変化や成長は、忘れたころにやってくる as/2070.html
森川林 2014/02/03 17:23 



 facebook記事より。

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 よく、「○日間で偏差値が○上がった」などと言いますが、それはもともと偏差値で測るようなものではないのです。
 すぐ変わるようなものは、表面的なものです。
 本当に大事なものは、少しずつ時間をかけて変わっていきます。

 子供の作文を見ていると、なかなか上達しないと思うことがあります。
 しかし、それでもいつも褒め続けて、毎日音読を続けていると、ある日、「いつの間にか上手になっていた」と思うときが来ます。

 本質的な変化は、このように、「ある日気がついたら」という形でやってくるのです。

 今日から2月。
 もうすぐ立春です。
 太陽の光も、心なしか暖かさを増したような気がします。

 やがて、本当に暖かい春が来るでしょう。

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記事 2069番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/21
外的刺激によって普通の細胞が万能細胞に。それは人間にも…… as/2069.html
森川林 2014/02/03 17:21 



 facebook記事より。

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 STAP細胞:外的刺激によって普通の細胞が万能細胞になる。

 細胞レベルだけでなく、人間の個体レベルでもありそうな気がした。

 その場合、重要なのは外的刺激で、何がその刺激になるかわからないのだから、とりあえずいろいろな刺激を与えてみることだ。
 人間の個体の場合は、とりあえずいろいろ行動してみることだろう。

 そして、何かの拍子に、普通の人間が万能人間に……。(なるかも(笑))

 そこで思い出すのは、空海の虚空蔵求聞持法の真言百万回。
 百万回よりも、もっと能率のいい方法がありそう。

 と、いろいろ空想したところで、今日で1月も終わり。
 明日から、また新しい月が始まります。

 今日も、いい一日をお過ごしください。

▽関連記事「無の文化と教育4」
https://www.mori7.com/index.php?e=1344

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