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個性の発見と創造が教育の第一目標となる時代 as/3785.html
森川林 2019/07/12 06:52 

 これれまでの教育は、あるレベルの知識や技術をすべての人が等しく身につけることを目標として行われてきました。
 それはなぜかと言うと、これまでの工業時代には多くの働く人が必要で、その仕事をする人は、機械の部品のように正確に役割を果たさなければならなかったからです。

 しかし今、正確に役割を果たせるものは、人間から機械や人工知能に取って代わられています。
 与えられた仕事を正確にやり遂げることは、これからの人間には求められなくなっていくのです。

 では、何が人間に求められてくるかと言うと、それは世の中に何らかの新しいものを生み出すことです。
 つまり創造こそが人間のできる最も重要な役割となってくるのです。

 その創造のもとになるものは個性で、その人が自分の好きなものを追求していった先に、他の人のまだ発見していないものや作り上げていないものを、見つけ出したり作り出したりしたときに新しい創造が生まれます。

 その意味で創造のもとになる第一のものは個性で、その個性を生かす手段として学力や能力があるという関係になってきます。
 これまでの社会では、学力や能力第一で、そのあとの個性は本人の問題だから特に重視しないという考えで教育が行われてきました。
 これからの教育の目的は、個性の発見と個性の創造が第一で、そのあとに個性を生かす方法として学力や能力の育成があるという関係になってきます。

 その個性の発見と創造に結びつく教育のひとつが発表学習です。
 発表学習の中では、自分の個性を学問的に深め、創造的に発展させる発表が増えています。
 ほかの子供たちの発表を見て、自分も新しい個性に気づき、その個性を生かしてみんなの前で発表することでさらに学問的に深めていくというような循環が生まれています。

 この学習を、今後、幼児のころから行えるようにすることを考えています。
 幼児の段階での発表学習は、そのまま親子作文の題材としても活かせるので、作文プラス発表学習という形が、これからの幼児教育の一つの新しいスタイルになっていくと思います。
 そして、小学校に上がるようになると、ここに自主学習が加わっていくのです。

▽発表学習の授業から(小学4年生の発表木1800)
https://youtu.be/3Bg5L26FALw

 発表学習クラスの見学を希望される方は、曜日時間などをお電話でお問い合わせください。

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森川林 20190712  
 発表学習のいいところは、うまく行ったことも、うまく行かなかったことも、どちらもいい発表になることです。
 それは、目的としているものが、正しい答えではなく、自分らしい問題の解き方だからです。
 その発表学習で個性を伸ばす一方、自主学習は正しい答えを出す勉強と割り切って能率のよい学習を進めていきます。
 そして、作文の学習で、その個性と学力を生かすための読解力と表現力を高めていくのです。


nane 20190712  
 これまでの教育では、学力が先で、個性はおまけのようなものでした。
 正しい答えを出すのが先で、自分らしく考えるのは後回しだったのです。
 これからは違います。
 自分らしく考えることが第一で、正しい答えは後回しになります。
 そして、その方がずっと学力がつくようになるのです。


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社会人のための文章講座――社会人作文クラス as/3784.html
森川林 2019/07/11 08:21 

 先日、昔お世話になったある出版社の方から相談がありました。
 一流企業のある会社で、採用されている新人がみな高学歴の人たちなのに、文章力がかなり見劣りがするということで、どういう対策があるかというような相談でした。

 現在、小中学生でも、作文力の低下という傾向が幅広く見られるようになっています。
 昔も、作文を書けない子がいましたが、今の子供たちの中には さらに重症な子も増えてきています。

 その最も大きな原因は、読書を通して文章語に接する時間が少なくなったことです。
 テレビや YouTube やインターネットの SNS の断片的な文章に接していると、自分が文章を書くときにも、同じように断片的な言葉しか出てこなくなるのです。

 今の受験勉強は、文章力がなくても、知識を詰め込めばなんとかなるという面があります。
 ですから、高学歴にも関わらず文章が書けないという問題が起きているのではないかと思います。

 この問題を解決する道は、しっかりした文章を読むことと、それをもとにして自分の考えを感想文という形でしっかり書く練習をする以外にありません。

 ところが、文章を読むことは独学でひとりでも何とかできるとしても、文章を書く練習をひとりで続けることはまずできません。
 与えられたテーマでひとまとまりの文章を書くということは、かなり負担の大きいことだからです。

 また、文章を読むことも、本当は、社会人になったあとでは独学ではなかなかできません。
 軽い文章はもちろん誰でも読めますが、本格的な古典と呼ばれるような文章は、学生時代まででなければ読めないからです。

 そこで今、社会人のための文章講座を開くことを考えています。
 言葉の森は、最初に設立した段階で、小学生から社会人までの作文指導をすることを考えていたので、現在も既に高校3年生を卒業したあとの大学生社会人向けの教材を途中まで作ってあります。

 しかし、その後、システムがあまり複雑にならないように、現在のように高校3年生までの課題でいったん卒業ということにしたのです。

 今後、社会人の方で文章力を身につけたいという方も学べるように、社会人向けの課題を復活させることを考えています。

 今の段階で、社会人の方が言葉の森の作文を受講される場合は、小学6年生相当から始めるようになります。(もちろん、小学1年生から始めることもできますが。)
 小学6年生の、「複数の実例プラス一般化の主題」が、作文・小論部の基本ですから、小6の課題を1年間こなすだけでも、文章力はかなりつきます。
 その後、中1から中3までの意見文の書き方を身につければ、文章を書くことに関しては、かなり自信がつくようになると思います。


この記事に関するコメント
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森川林 20190711  
 学校教育で最も力が伸びる時期は、高3からの数年間だと思います。
 ところが、今は、高3は受験勉強に追われ、大学生になれば遊びっぱなし(笑)となることが多いと思います。
 ただし、大学生は、高校生までのような教科書的な勉強をする時期ではありません。
 もっと自由に高度なことを考える時期です。
 だから、本当は、この時期に読書と作文に力を入れることが重要なのです。


nane 20190711  
 言葉の森は今は高3で卒業ということになっていますが、実は、大学生になっても続けたいという人は多いのです。
 そして、本当は、作文力は高3からまた一段と質的に向上します。
 高3から大2ぐらいの間に、難しい文章を読んで論説文を書く練習をすると、考える力はかなり伸びます。


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