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寺子屋オンエアの家庭学習は凡事徹底の勉強 as/2417.html
森川林 2015/09/15 18:21 


 江戸時代の日本の各地で広がっていた寺子屋は、自学自習のシステムでした。
 共通の場で勉強するので、自然に勉強する雰囲気ができますが、先生は一斉指導で教えるわけではありません。
 勉強の方向性はありますが、何を勉強するかは生徒一人ひとりに対応して、先生がアドバイスする形でした。

 寺子屋オンエア(以下寺オン)は、この寺子屋方式の自学自習を家庭にいながらにして、先生のコントロールのもとで、インターネットを利用して自由な時間できるようにしたものです。
 寺オンを始めるようになった生徒の中に、すぐに驚くような成果が現れることがあります。
 ひとつには、家庭で勉強をしたり読書をしたりする習慣がほとんどなかった子が、毎日勉強や読書をするようになることです。
 またもうひとつには、既に家庭学習の習慣のあった子は、それまでひとりで又は親子で勉強していたときに比べて、より集中度の高い勉強をするようになることです。
 しかも、寺オンの勉強法は、よくありがちな家庭学習の次々と新しいプリントをやる形ではなく、1冊を徹底反復する形ですから、確実に実力がつくのです。

 例えば、中学生のある生徒は、小学6年生から寺オンを始め、塾には行かずに家庭だけで勉強しています。中学生になってからの成績は全教科ほとんど5を維持しています。
 小学3年生のある生徒は、それまで家庭で勉強したり読書をしたりする習慣がほとんどありませんでした。しかし、寺オンを始めるようになってからすぐに、毎日の勉強と読書の習慣がつくようになっています。

 しかし、このような例がある一方、寺オンのコンセプトが新しいこともあって、時々勘違いした受け止め方で勉強している人もいます。
 例えば、勉強する習慣のなかった子が、寺オンで勉強するようになったから、もっと勉強させるために塾に行かせるというようなことがありました。
 寺オンを週4日やっていたのを、週2回にして、残りの2回は塾に行かせるというような形です。
 そのようなことをすれば、塾に行っている2回分は家庭学習ができなくなります。そして、結局勉強の方向が定まらなくなるので、どちらも中途半端にしかできなくなってしまうのです。

 子供が家庭で勉強するのを見ていると、時どき飽きたり、遊んだり、ふざけたりすることがあります。
 それが気になると、つい塾に行かせてもっと集中して勉強させるようにしようなどと思いがちですが、子供は塾でも同じように、飽きたり遊んだりふざけたりしています。塾に行かせると、それが親の目から見えなくなるだけなのです。
 だから、家庭で、時どき飽きたり遊んだりするのを許容しながら、毎日の習慣として勉強を続けさせていくというのが最もよいやり方なのです。

 寺オンを、週に1回か2回見てくれる家庭教師のようなものを考えてしまう人もいます。
 勉強は、毎日同じことを同じようにやるのが大切なのですが、寺オンのときだけ、せっかく先生が見てくれているのだからと、普段できない勉強をするという人もいました。
 これは、寺オンも、その特別の勉強も、どちらもやりたがらなくなる最悪のやり方です(笑)。
 特別の勉強をさせるのであれば、それは、その特別の勉強を専門とする特別の先生に頼んで、より高い月謝で本格的に取り組むべきです。
 寺オンは、低価格で日常の勉強の習慣をつけ、実力をつけるという、言わば「凡事徹底」の勉強ですから、そういう特別の勉強をする場ではないのです。

 勉強は、平凡なことを継続するということが大事ですから、寺オンの回数が、週に1回や2回の場合でも、同じ勉強の仕方を寺オンのない日もやっていく必要があります。
 ほかの曜日はそれぞれほかの習い事をして、寺オンのある日は国語の勉強というやり方では、国語もほかの勉強も力がつきません。
 寺オンのある日の国語・算数数学・英語・読書の勉強の仕方を基準にして、寺オンのない日も、土曜日曜も含めて毎日同じような家庭学習を続けていくというのが、最も能率よく実力をつける道なのです。


 江戸時代の日本の各地で広がっていた寺子屋は、自学自習のシステムでした。
 共通の場で勉強するので、自然に勉強する雰囲気ができますが、先生は一斉指導で教えるわけではありません。
 勉強の方向性はありますが、何を勉強するかは生徒一人ひとりに対応して、先生がアドバイスする形でした。

 寺子屋オンエア(以下寺オン)は、この寺子屋方式の自学自習を家庭にいながらにして、先生のコントロールのもとで、インターネットを利用して自由な時間できるようにしたものです。
 寺オンを始めるようになった生徒の中に、すぐに驚くような成果が現れることがあります。
 ひとつには、家庭で勉強をしたり読書をしたりする習慣がほとんどなかった子が、毎日勉強や読書をするようになることです。
 またもうひとつには、既に家庭学習の習慣のあった子は、それまでひとりで又は親子で勉強していたときに比べて、より集中度の高い勉強をするようになることです。
 しかも、寺オンの勉強法は、よくありがちな家庭学習の次々と新しいプリントをやる形ではなく、1冊を徹底反復する形ですから、確実に実力がつくのです。

 例えば、中学生のある生徒は、小学6年生から寺オンを始め、塾には行かずに家庭だけで勉強しています。中学生になってからの成績は全教科ほとんど5を維持しています。
 小学3年生のある生徒は、それまで家庭で勉強したり読書をしたりする習慣がほとんどありませんでした。しかし、寺オンを始めるようになってからすぐに、毎日の勉強と読書の習慣がつくようになっています。

 しかし、このような例がある一方、寺オンのコンセプトが新しいこともあって、時々勘違いした受け止め方で勉強している人もいます。
 例えば、勉強する習慣のなかった子が、寺オンで勉強するようになったから、もっと勉強させるために塾に行かせるというようなことがありました。
 寺オンを週4日やっていたのを、週2回にして、残りの2回は塾に行かせるというような形です。
 そのようなことをすれば、塾に行っている2回分は家庭学習ができなくなります。そして、結局勉強の方向が定まらなくなるので、どちらも中途半端にしかできなくなってしまうのです。

 子供が家庭で勉強するのを見ていると、時どき飽きたり、遊んだり、ふざけたりすることがあります。
 それが気になると、つい塾に行かせてもっと集中して勉強させるようにしようなどと思いがちですが、子供は塾でも同じように、飽きたり遊んだりふざけたりしています。塾に行かせると、それが親の目から見えなくなるだけなのです。
 だから、家庭で、時どき飽きたり遊んだりするのを許容しながら、毎日の習慣として勉強を続けさせていくというのが最もよいやり方なのです。

 寺オンを、週に1回か2回見てくれる家庭教師のようなものを考えてしまう人もいます。
 勉強は、毎日同じことを同じようにやるのが大切なのですが、寺オンのときだけ、せっかく先生が見てくれているのだからと、普段できない勉強をするという人もいました。
 これは、寺オンも、その特別の勉強も、どちらもやりたがらなくなる最悪のやり方です(笑)。
 特別の勉強をさせるのであれば、それは、その特別の勉強を専門とする特別の先生に頼んで、より高い月謝で本格的に取り組むべきです。
 寺オンは、低価格で日常の勉強の習慣をつけ、実力をつけるという、言わば「凡事徹底」の勉強ですから、そういう特別の勉強をする場ではないのです。

 勉強は、平凡なことを継続するということが大事ですから、寺オンの回数が、週に1回や2回の場合でも、同じ勉強の仕方を寺オンのない日もやっていく必要があります。
 ほかの曜日はそれぞれほかの習い事をして、寺オンのある日は国語の勉強というやり方では、国語もほかの勉強も力がつきません。
 寺オンのある日の国語・算数数学・英語・読書の勉強の仕方を基準にして、寺オンのない日も、土曜日曜も含めて毎日同じような家庭学習を続けていくというのが、最も能率よく実力をつける道なのです。


 創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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●本当の国語力は作文でつく
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●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

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●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
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●公立中高一貫校の作文合格対策
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●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
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