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国語力アップの秘訣(6)――作文、感想文、小論文 as/3052.html
森川林 2017/09/27 07:04 


 要約や記述以外のもっと長い作文、感想文、小論文などの練習については、家庭で勉強をするのは難しいと思います。

 逆に、要約や記述の練習は、家庭でやっていく方がずっと能率よく数多く楽に勉強できます。

 以下、作文、感想文、小論文などをまとめて、広義の「作文」という言葉で説明していきます。

 ときどき、「作文と小論文は違う」などと言う人もいますが、全然違わないというのが言葉の森の立場です。

 例えば、「私の友達」のような身近な説明文的な課題でも、出来事を中心に生活作文的に書くこともできますし、友情論のような形の論文として書くこともできます。

 題材が中心になれば作文的になり、主題が中心になれば論文的になり、その中間の文章は随筆的なものになります。

 そして、どのような文章であっても、構成、題材、表現、主題が優れているものが上手な文章です。

 だから、作文と小論文の区別を考えるよりも、まずよい文章を書くことを心がけていけばいいのです。

 さて、この作文の練習については、言葉の森の作文教室で勉強をしていくのが最もよいやり方になると思います。

 言葉の森には、通信コースも通学コースもありますが、通信コースは電話指導なので、通学と同じような形で勉強できます。

 今は、希望者には、オンラインで先生の顔を見て電話指導を受けることもできます。

 オンラインの場合は、そのままほかの生徒の勉強している様子を見ながら勉強できます。

 他の教室を否定するわけではありませんが(笑)、作文教室と銘打っている教室の多くは、あまり系統的な指導をしていません。

 講義の多くは原稿用紙の使い方や表記の仕方の注意のようなもので占められ、あとは生徒の書いた作文を赤ペンでたっぷり添削するという方法です。

 子供の作文は、いくら赤ペンで添削しても上手にはなりません。

 作文を書き出す前の準備の段階で、どう書いたらいいかを指導し、その指導に沿って評価していく中で書く力が少しずつ上達していくのです。

 そして、書く勉強だけでは作文力の上達には限界があるので、書くことと並行して長文音読のような読む勉強に力を入れていく必要があります。

 作文の練習は、言葉の森で勉強をするのがいちばんいいとは書きましたが、勉強の内容をより充実させるためには、先生の指導に任せきりにしないことも大事です。

 家庭では、次の二つの取り組みをしておくといいのです。

 一つは、書く前の準備として、作文の課題に関して、親が似た話をしてあげることです。

 この家庭での似た話の準備をしてくる生徒は、毎回の作文がとても充実したものになります。

 また、親と話をすることで、語彙力や思考力が育ってきます。

 準備というと親の負担が大きいと思う人もいるかもしれませんが、作文の課題について親子であれこれ話をするというのは、実は楽しいことなのです。

 話のコツは、勉強的にやらずに、脱線してもいいので楽しい雑談のような雰囲気で話していくことです。

 家庭での取り組みのもう一つは、返却された作文の誤字や表記ミスを家庭で書き直す練習をしておくことです。

 それは、誤字や誤表記は、一度指摘されたぐらいではなかなか直らないからです。

 受験作文の場合は、特にこの書き直しが重要になります。

 先生から返却された作文を、親子で協力してよりよい表現や実例に書き直し、一つの模範解答の作文となるように仕上げておきます。

 それを受験の前までに、何度も音読し、同じテーマで同じ文章が短時間で書き上げられるようにしておくといいのです。

 以上のように、作文の練習の場合も、家庭での親の関わりが必要になります。

 大事なことは、その関わりをできるだけ親の負担がなく続けられるように工夫していくことです。


 要約や記述以外のもっと長い作文、感想文、小論文などの練習については、家庭で勉強をするのは難しいと思います。

 逆に、要約や記述の練習は、家庭でやっていく方がずっと能率よく数多く楽に勉強できます。

 以下、作文、感想文、小論文などをまとめて、広義の「作文」という言葉で説明していきます。

 ときどき、「作文と小論文は違う」などと言う人もいますが、全然違わないというのが言葉の森の立場です。

 例えば、「私の友達」のような身近な説明文的な課題でも、出来事を中心に生活作文的に書くこともできますし、友情論のような形の論文として書くこともできます。

 題材が中心になれば作文的になり、主題が中心になれば論文的になり、その中間の文章は随筆的なものになります。

 そして、どのような文章であっても、構成、題材、表現、主題が優れているものが上手な文章です。

 だから、作文と小論文の区別を考えるよりも、まずよい文章を書くことを心がけていけばいいのです。

 さて、この作文の練習については、言葉の森の作文教室で勉強をしていくのが最もよいやり方になると思います。

 言葉の森には、通信コースも通学コースもありますが、通信コースは電話指導なので、通学と同じような形で勉強できます。

 今は、希望者には、オンラインで先生の顔を見て電話指導を受けることもできます。

 オンラインの場合は、そのままほかの生徒の勉強している様子を見ながら勉強できます。

 他の教室を否定するわけではありませんが(笑)、作文教室と銘打っている教室の多くは、あまり系統的な指導をしていません。

 講義の多くは原稿用紙の使い方や表記の仕方の注意のようなもので占められ、あとは生徒の書いた作文を赤ペンでたっぷり添削するという方法です。

 子供の作文は、いくら赤ペンで添削しても上手にはなりません。

 作文を書き出す前の準備の段階で、どう書いたらいいかを指導し、その指導に沿って評価していく中で書く力が少しずつ上達していくのです。

 そして、書く勉強だけでは作文力の上達には限界があるので、書くことと並行して長文音読のような読む勉強に力を入れていく必要があります。

 作文の練習は、言葉の森で勉強をするのがいちばんいいとは書きましたが、勉強の内容をより充実させるためには、先生の指導に任せきりにしないことも大事です。

 家庭では、次の二つの取り組みをしておくといいのです。

 一つは、書く前の準備として、作文の課題に関して、親が似た話をしてあげることです。

 この家庭での似た話の準備をしてくる生徒は、毎回の作文がとても充実したものになります。

 また、親と話をすることで、語彙力や思考力が育ってきます。

 準備というと親の負担が大きいと思う人もいるかもしれませんが、作文の課題について親子であれこれ話をするというのは、実は楽しいことなのです。

 話のコツは、勉強的にやらずに、脱線してもいいので楽しい雑談のような雰囲気で話していくことです。

 家庭での取り組みのもう一つは、返却された作文の誤字や表記ミスを家庭で書き直す練習をしておくことです。

 それは、誤字や誤表記は、一度指摘されたぐらいではなかなか直らないからです。

 受験作文の場合は、特にこの書き直しが重要になります。

 先生から返却された作文を、親子で協力してよりよい表現や実例に書き直し、一つの模範解答の作文となるように仕上げておきます。

 それを受験の前までに、何度も音読し、同じテーマで同じ文章が短時間で書き上げられるようにしておくといいのです。

 以上のように、作文の練習の場合も、家庭での親の関わりが必要になります。

 大事なことは、その関わりをできるだけ親の負担がなく続けられるように工夫していくことです。


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コメント欄

森川林 2017年9月27日 7時17分 1 
 作文は、家庭で親子だけでやっていくのが難しい勉強です。
 それは、指導の方法がないので、注意するだけの勉強になってしまうからです。
 また、上達に時間がかかるので、教えることに自信が持てなくなってくるからです。
 だから、家庭では書く前の準備の対話と、基礎力作りの読書に力を入れていくのがいいのです。


nane 2017年9月27日 7時30分 1 
 よく、「作文なんか、さっさと書いちゃいなさい」というお母さんがいますが、なかなかそういうふうにはいきません。
 特に、高学年の作文はかなり苦しいのです。
 字数も、小学4年生までは自然に伸びていきますが、5年生、6年生になると逆に字数が減ってきます。
 更に、小学生のときに作文が上手に書けた子が、中学生になるとみんな下手になります。
 それは課題が意見中心になり難しくなるからです。
 この苦労をのりこえて高校生までがんばるといいのです。


nami 2017年9月28日 16時45分  
お世話になっております。
物語を書くことを続けていても、国語力は伸びますか?
作文、感想文、小論文などをまとめて、広義の「作文」としているとのことですが、物語も作文に入るのでしょうか?小1,2年のころから、物語ばかり書き、心配になってこちらで質問しました。「3年生になると題名作文や、感想文があるので自然と移行していきます。」と言われ、安心していたのですが、3年になった今、結局「題名」に関連した物語もしくは創作童話を付属した感想文を書いており、すべて物語に分類されるような気がします。このままでよいのでしょうか?

森川林 2017年10月1日 8時10分  
nami様

 お返事遅れて失礼しました。

 小さころから物語の本をよく読んでいる子は、生活作文も物語のようになってしまうことがあります。
 しかし、物語的な作文は、どれも同じような表現と内容のものになってしまうことが多くなります。

 この場合は、(1)物語の本だけでなく、説明文の本の面白さを経験できるようにする、(2)読書だけでなく実際の経験の時間を豊富にする、ということで少しずつ作文の内容を、物語から現実に変えていくようにするといいと思います。

 しかし、子供がいまやっていることを別の方向に直そうとすると、子供は自分の作文が否定されたように感じますから、直すのではなく、新しい方向を広げていくということでやっていくといいです。

 そして、子供が偶然そういう現実的な作文を書いたときに、それを大いに評価してあげるのです。
 できないことを直すのではなく、できたときに褒めるということでやっていってください。

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