ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 学童クラブにおけるオンライン少人数クラスの教育 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 4472番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
学童クラブにおけるオンライン少人数クラスの教育 as/4472.html
森川林 2022/06/01 07:48 


●動画:https://youtu.be/wW8R3OmFboA

 学童クラブにおけるオンライン少人数クラスの教育の仕組みは、かなりシンプルです。
 まず、学童クラブの中に、パソコンとヘッドセットを1台又は数台置いたブースを作ります。ヘッドセットを使うのは、外部の雑音を防ぐためです。
 そして、ある生徒は、その学年に応じたオンライン4人クラスに参加します。他の生徒も、それぞれの学年やそれぞれの進度に対応したオンライン4人クラスに参加します。45分間の授業の中で、同学年同進度の生徒と読書紹介や作文発表をしながら作文を書きます。書いた作文は、スマホ撮影、又はデジカメ撮影、又はスキャナで画像を読み込みウェブにアップロードします。書いた作文や先生の講評は、自宅でも見ることができます。

 この学童クラブ内のオンライン学習の利点は、少人数クラスの個別指導が、学童クラブの指導員の手をわずらわせずにできることです。しかも、単なる個別指導ではなく、オンライン4人クラスの指導ですから、子供たちがそのオンライン学習の中で友達と交流しながら楽しく勉強できるという利点があります。また、授業に参加できなかった日は、他の曜日や時間のクラスに振替出席することもできます。

 オンライン教育は、よく対面教育と比較されることがあります。しかし、オンライン4人クラスは、オンラインの対面教育です。そして、オンラインですから、同学年、同進度、同趣味の生徒とのクラス分けも、随時できます。

 オンラインは中国語で在線的と言うようです。遠くにいる人と人が線でつながっているというイメージです。しかし、今のネット環境は、線でつながるというよりも、面でつながっているというイメージです。オンライン4人クラスの教育は、4人の個性ある生徒が面でつながっているということで、四人のオンライン対面教育と呼んでもいいと思います。

 ところで、オンライン教育は、低学年の生徒には向かないと言われています。しかし、個別対応ができる少人数のオンラインクラスであれば、幼児や小学1年生の生徒でも十分に対応できます。現に、言葉の森の基礎学力クラスや親子作文クラスは、幼長や小1の子が、毎週にぎやかに参加しています。
 このオンライン4人クラスの教育を、学童クラブでも利用できるようにすることを考えています。

 厚生労働省の2021年のデータによれば、全国の学童クラブは、約27,000か所、登録児童数は小1が約42万人、小2が約38人、小3が約29万人、小4が約15万人、小5が約7万人、小6が約4万人です。
 これらの子供たちが、放課後から夕方の時間を、単なる宿題やプリントをこなすような味気ない勉強ではなく、友達と対話しながら思考力と表現力を伸ばす勉強をすることができれば、時間の使い方はかなり有意義なものになります。

 リアルな通学教室でオンライン学習をするというのは、形の上ではブレンディッドラーニングに似ていますが、その方向はかなり違います。
 ブレンディッドラーニングは、例えば、現在の学校でも、生徒をそれぞれの習熟度に応じてスタディサプリなどで教える形で取り入れているところがあります。1人の先生が、一斉指導で数十人の生徒に同じことを教えるのに比べれば、このようなブレンディッドラーニングはかなり効果的です。
 しかし、この学習法をつきつめれば、そもそもブレンディッドである必要はなく、生徒は自宅でオンラインの動画教育を見ていればいいことになります。しかし、自分にとってどの動画を優先して見たらいいのか、どういう進度で進めばいいのかという個別的なことを教えてくれる人はいません。通学教室にいる先生でも、一人ひとりの生徒にそういうアドバイスはできません。
 だから、ブレンディッドラーニングは、単なる集団一斉指導よりも優れている面はあるにしても、リアルにおいてもオンラインにおいても、どちらもまだ不十分な学習になっています。
 オンライン教育は、オンラインの中で完結できる対面教育である必要があるのです。しかも、その対面教育の中に、友達との交流があることも、ある意味で必須です。それは、子供は友達の中で成長するからです。

 学童クラブ内でのオンライン4人クラスの学習は、パソコンとヘッドセットがあればすぐにできることですから、今後、言葉の森の作文学習を、学童クラブにも広げていきたいと思います。


 対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
学童クラブ(0) オンライン教育(0) 

コメント欄

コメントフォーム
学童クラブにおけるオンライン少人数クラスの教育 森川林 20220601 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
こさしす (スパム投稿を防ぐために五十音表の「こさしす」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
学童クラブ(0) オンライン教育(0) 
コメント1~10件
森リンベストの 森川林
じすけ君、ありがとう。 統合失調症のような、また似たような 4/21
森リンベストの じすけ
こわばんは 今日は元気一杯、体験発表をさせて頂きます。 4/20
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
近所のローソン 森川林
毎日新聞を見たけど、記事はまだ載っていまでした。 4/25
毎日新聞に言葉 森川林
 しばらく前に、毎日新聞の人が取材に来ました。  そのとき 4/24
テスト送信 森川林
https://www.mori7.com/za2024d0 4/24
4月保護者懇談 森川林
シラン ●今後の「森からゆうびん」の学習デ 4/22
マスクにしても 森川林
マスクにしても、ワクチンにしても、消毒にしても、 自分たち 4/21
イエスも釈迦も 森川林
イエスも釈迦も、理想の社会を築きたいと思っていた。 しかし 4/21
日本復活の道筋 森川林
 工業製品を経済発展の原動力をした資本主義は終わりつつある。 4/17
メモ 森川林
https://www.mori7.com/za2024a0 4/16
単なる作業 森川林
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったので、ある人から夜中だけ辞 4/8
勉強は、人に教 森川林
勉強は、人に教えてもらうのではなく、 自分で学べばよい。 4/7

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習