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勉強とテレビゲーム――素直に言うことを聞く時期に、子供の自主性を育てる as/2426.html
森川林 2015/09/25 18:15 


 テレビゲームばかりしていて勉強をしないという子がいると思います。
 同じように、昔は、マンガばかり読んで、ちゃんとした本を読まないという子がいました。

 しかし、悪いのはテレビゲームでもマンガでもありません。
 勉強をしっかりしてテレビゲームを楽しむ子もいます。読書をしっかりしてマンガも楽しむという子がいます。
 問題なのは、勉強をしないとか読書をしないとかいうことであって、テレビゲームやマンガそのものではないのです。

 だから、子供のときからテレビゲームを禁止するということは、あまりいいやり方ではありません。それでは、誘惑のある娯楽に対する免疫が弱くなるからです。

 テレビゲームの時間を守る約束をして、約束が守れなかったらテレビゲームを捨てるということを主張する人もいます。
 しかし、そういうやり方をすること自体が、もう手遅れです。

 ここでも問題は、テレビゲームの時間を守れないことではなく、テレビゲームの時間を自分で守る練習をしてこなかったことにあります。
 そういう練習は、小学校中学年以上になってテレビゲームの楽しさがわかってからでは遅いのです。子供がまだ小学校低学年で、テレビゲームなどにあまり興味を持たない時期から、時間を守るという練習をしておく必要があります。

 これは、テレビの視聴などでも同じです。
 子供がテレビ好きになってから、時間を決めて見るような約束をしても、なかなか守らせることはできません。
 子供がテレビなどにそれほど興味を持たない時期に、時間を決めて見る練習をしておくのです。

 そのときのやり方は、禁止や命令ではなく、子供の自主性を生かす形をとる必要があります。
 子供が小学校低学年のころは、誰でも親の言うことを素直に聞きます。その素直に聞く時期に、命令のような形で一方的に何かをさせると、子供の自律心が育ちません。

 子供の自主性を生かす形にすると、最初は必ず守れない場面が出てきます。そのために、叱ることが出てきます。この小さな叱責が大事なのです。
 逆にうまく守れる場面も出てきます。そのときの小さな賞賛もまた大事です。
 この小さな叱責と小さな賞賛を繰り返す中で、自然に自分で自分をコントロールすることができるようになります。

 こういうことができていないと、大きくなってから、大きく叱るようになるのです。それが、「約束を守れなかったらゲーム機を捨てる」というような叱り方です。

 この躾面で言えることが、勉強面でも同じように言えます。
 小学校低学年のころの勉強の内容は簡単です。そして、子供は、親がやれと言ったことは素直にやります。
 この時期に、自主的な勉強の仕方を身につけておけば、大きくなってからでも自分で勉強することができるようになります。
 しかし、この時期にやらされる勉強をさせてしまうと、そのときはよくても、将来自分で勉強する習慣が育たないのです。


 テレビゲームばかりしていて勉強をしないという子がいると思います。
 同じように、昔は、マンガばかり読んで、ちゃんとした本を読まないという子がいました。

 しかし、悪いのはテレビゲームでもマンガでもありません。
 勉強をしっかりしてテレビゲームを楽しむ子もいます。読書をしっかりしてマンガも楽しむという子がいます。
 問題なのは、勉強をしないとか読書をしないとかいうことであって、テレビゲームやマンガそのものではないのです。

 だから、子供のときからテレビゲームを禁止するということは、あまりいいやり方ではありません。それでは、誘惑のある娯楽に対する免疫が弱くなるからです。

 テレビゲームの時間を守る約束をして、約束が守れなかったらテレビゲームを捨てるということを主張する人もいます。
 しかし、そういうやり方をすること自体が、もう手遅れです。

 ここでも問題は、テレビゲームの時間を守れないことではなく、テレビゲームの時間を自分で守る練習をしてこなかったことにあります。
 そういう練習は、小学校中学年以上になってテレビゲームの楽しさがわかってからでは遅いのです。子供がまだ小学校低学年で、テレビゲームなどにあまり興味を持たない時期から、時間を守るという練習をしておく必要があります。

 これは、テレビの視聴などでも同じです。
 子供がテレビ好きになってから、時間を決めて見るような約束をしても、なかなか守らせることはできません。
 子供がテレビなどにそれほど興味を持たない時期に、時間を決めて見る練習をしておくのです。

 そのときのやり方は、禁止や命令ではなく、子供の自主性を生かす形をとる必要があります。
 子供が小学校低学年のころは、誰でも親の言うことを素直に聞きます。その素直に聞く時期に、命令のような形で一方的に何かをさせると、子供の自律心が育ちません。

 子供の自主性を生かす形にすると、最初は必ず守れない場面が出てきます。そのために、叱ることが出てきます。この小さな叱責が大事なのです。
 逆にうまく守れる場面も出てきます。そのときの小さな賞賛もまた大事です。
 この小さな叱責と小さな賞賛を繰り返す中で、自然に自分で自分をコントロールすることができるようになります。

 こういうことができていないと、大きくなってから、大きく叱るようになるのです。それが、「約束を守れなかったらゲーム機を捨てる」というような叱り方です。

 この躾面で言えることが、勉強面でも同じように言えます。
 小学校低学年のころの勉強の内容は簡単です。そして、子供は、親がやれと言ったことは素直にやります。
 この時期に、自主的な勉強の仕方を身につけておけば、大きくなってからでも自分で勉強することができるようになります。
 しかし、この時期にやらされる勉強をさせてしまうと、そのときはよくても、将来自分で勉強する習慣が育たないのです。


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コメント欄

森川林 2015年9月25日 18時17分  
 小学校1年生のころは、誰でも親の言うことをよく聞きます。  その時期に、親が命令によって子供に言うことをか聞かせると、子供の自律心が育ちません。  簡単に言うことを聞く時期にこそ、子供の自主性を生かしていくことが大事です。  例えばテレビゲームの時間なども、親が簡単に、「はい。時間になったからおしまいね。ブチッ」などとやっていると、かえって時間を決めてゲームをするという自律心が育ちません。  親が一方的に言うことを聞かせられる時期にこそ、「自分で時間を決めてやるようにしようね」と優しく教えていく必要があるのです。

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