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勉強に対する意欲を持たせるには――作文の勉強にも意欲が必要 as/2689.html
森川林 2016/09/26 05:56 


 意欲を持って勉強する時間は、意欲を持たずに勉強する時間の何倍もの価値があります。
 だから、受験勉強なども、早めにコツコツ始めるのはいいのですが、最後までそのペースでコツコツ続ける子よりも、最後の半年から1年で意欲的に集中して取り組む子の方が成果が出ることが多いのです。

 だから、子育てで大事なことは、小さいころからその意欲を育てるようにしておくことです。
 そのためには、ニーズの時間だけでなくウォンツの時間も大切にすることです。
 子供の生活を、必要だと思われることばかりで埋めずに、全然必要ではないし将来役に立ちそうもないが本人が熱中していることがあればその時間をしっかり確保し尊重してあげる、ということです。

 さて、作文の勉強に対する意欲の話ですが、作文というのはかなり精神的エネルギーを必要とする勉強です。
 普通の勉強であれば、食後すぐでもできますが、作文を書くというのは食後すぐではできません。
 特に、高学年の考える作文の場合は、ある程度空腹でないといいのは書けません。
 それは、それだけ頭脳に酸素を供給する血液の流れが必要になるからです。

 また、作文の勉強は、小学校低学年のころはある程度行われますが、高学年になるとだんだん学校では行われなくなります。
 本当は、高学年ほど作文の勉強が必要なのですが、大勢の人数の添削の負担を考えると、どうしても作文の指導というのは後回しになってしまうのだと思います。

 学校で作文をやらなくなり、しかも負担の大きい勉強だということになると、高学年から次第に、作文の勉強をすることに意欲的になれない子が出てきます。
 その時期は、小5から中2にかけてです。
 ちょうどこの時期は、文章を読む力と文章を書く力が最もかけ離れる時期に相当します。
 つまり、読めるほどには書けないという状態になるので、自分の書いた文章を読んで自分でうまく書けたとは思えなくなるのです。
 だから、この時期は、作文の勉強に対する意欲が最も低下する時期だとも言えます。

 では、この時期には、どういう取り組みをしたらよいのでしょうか。
 第一は、書くことよりも読むことに力を入れることです。それは読書と音読です。
 特に、課題の長文の音読を毎日2、3分続けておくと、そこに使われている表現に慣れて、作文に書くための語彙力が育ってきます。
 すぐに成果を上げることを期待するのではなく、気長に底力をつけておくようにするといいのです。

 第二は、パソコンを使って書くようにすることです。
 なぜパソコンがよいかというと、手書きのものよりも、テキストとして入力されたものの方が作品として完成されている印象があるからです。
 作品としての完成感があると、書いたあとに、やり遂げたという気持ちになりやすいのです。

 また、言葉の森では、パソコンで書いた作文は、自動採点の森リンで点数が出るようになっています。
 この点数はある程度の字数以上でないと誤差も大きいので、小学校高学年で長く書けるようになってからの取り組みにちょうど合っています。
 自分の書いた文章がその場で点数になるというのは手応えがあるので、高学年の生徒も意欲的に取り組みやすくなるのです。

 そして、第三に、作文の勉強の大切さを親子で話し合っておくことです。
 将来必要になる学力は、ただ知識を覚えて再現するような学力ではなく、自分で文章を読み取り、自分なりに考えて、それを文章に書き上げる力になるからです。
 高学年の生徒は、こういう理屈をしっかり話してあげると、それで納得します。
 ただし、そのためには、お父さんやお母さんがその理屈を自分の言葉としてしっかり話してあげることです。
 そして、本人が書いた作文のよいところをいつも認めていくようにしていくといいのです。



 意欲を持って勉強する時間は、意欲を持たずに勉強する時間の何倍もの価値があります。
 だから、受験勉強なども、早めにコツコツ始めるのはいいのですが、最後までそのペースでコツコツ続ける子よりも、最後の半年から1年で意欲的に集中して取り組む子の方が成果が出ることが多いのです。

 だから、子育てで大事なことは、小さいころからその意欲を育てるようにしておくことです。
 そのためには、ニーズの時間だけでなくウォンツの時間も大切にすることです。
 子供の生活を、必要だと思われることばかりで埋めずに、全然必要ではないし将来役に立ちそうもないが本人が熱中していることがあればその時間をしっかり確保し尊重してあげる、ということです。

 さて、作文の勉強に対する意欲の話ですが、作文というのはかなり精神的エネルギーを必要とする勉強です。
 普通の勉強であれば、食後すぐでもできますが、作文を書くというのは食後すぐではできません。
 特に、高学年の考える作文の場合は、ある程度空腹でないといいのは書けません。
 それは、それだけ頭脳に酸素を供給する血液の流れが必要になるからです。

 また、作文の勉強は、小学校低学年のころはある程度行われますが、高学年になるとだんだん学校では行われなくなります。
 本当は、高学年ほど作文の勉強が必要なのですが、大勢の人数の添削の負担を考えると、どうしても作文の指導というのは後回しになってしまうのだと思います。

 学校で作文をやらなくなり、しかも負担の大きい勉強だということになると、高学年から次第に、作文の勉強をすることに意欲的になれない子が出てきます。
 その時期は、小5から中2にかけてです。
 ちょうどこの時期は、文章を読む力と文章を書く力が最もかけ離れる時期に相当します。
 つまり、読めるほどには書けないという状態になるので、自分の書いた文章を読んで自分でうまく書けたとは思えなくなるのです。
 だから、この時期は、作文の勉強に対する意欲が最も低下する時期だとも言えます。

 では、この時期には、どういう取り組みをしたらよいのでしょうか。
 第一は、書くことよりも読むことに力を入れることです。それは読書と音読です。
 特に、課題の長文の音読を毎日2、3分続けておくと、そこに使われている表現に慣れて、作文に書くための語彙力が育ってきます。
 すぐに成果を上げることを期待するのではなく、気長に底力をつけておくようにするといいのです。

 第二は、パソコンを使って書くようにすることです。
 なぜパソコンがよいかというと、手書きのものよりも、テキストとして入力されたものの方が作品として完成されている印象があるからです。
 作品としての完成感があると、書いたあとに、やり遂げたという気持ちになりやすいのです。

 また、言葉の森では、パソコンで書いた作文は、自動採点の森リンで点数が出るようになっています。
 この点数はある程度の字数以上でないと誤差も大きいので、小学校高学年で長く書けるようになってからの取り組みにちょうど合っています。
 自分の書いた文章がその場で点数になるというのは手応えがあるので、高学年の生徒も意欲的に取り組みやすくなるのです。

 そして、第三に、作文の勉強の大切さを親子で話し合っておくことです。
 将来必要になる学力は、ただ知識を覚えて再現するような学力ではなく、自分で文章を読み取り、自分なりに考えて、それを文章に書き上げる力になるからです。
 高学年の生徒は、こういう理屈をしっかり話してあげると、それで納得します。
 ただし、そのためには、お父さんやお母さんがその理屈を自分の言葉としてしっかり話してあげることです。
 そして、本人が書いた作文のよいところをいつも認めていくようにしていくといいのです。



 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

コメント欄

森川林 2016年9月26日 6時1分 1 
 勉強でも、仕事でも、最も大切なのは意欲です。
 賞罰や競争で外側から持たせた意欲は長続きしません。
 子供のころから、何かに熱中することを通して意欲の土台を作っておくとよいのです。


nane 2016年9月26日 6時12分 1 
 テストのための勉強の中には、役に立つものもありますが、役に立たないものも結構あります。
 そういう勉強は、テスト直前の短期間の集中学習で仕上げてしまう方がいいのです。
 そのかわり、自分の関心のある事柄や読書に、普段からコツコツ取り組んでいくのです。
 これからは、勉強力だけでなく、勉強力+個性力が重要になってくるからです。


namura 2016年9月27日 21時28分 10 
ダラダラ勉強することは、逆効果ですね。

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