ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 3441番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/13
作文力をつけるための三つの方法 as/3441.html
森川林 2018/11/05 09:32 

 作文力をつけるのは、一般にかなり時間がかかります。。
 算数や英語など、主に知識の勉強は、始めてからすぐに成果が上がり、三ヶ月も一生懸命やれば見違えるほどできるようになります。
 苦手だった科目が得意になるぐらいの大逆転の成果が出ることもあります。

 ところが、作文の場合はそうではありません。
 上達することは、もちろん必ず上達しますか、普通の勉強よりもずっと時間がかかります。
 しかし、上達させる方法ははっきりしています。

 第一は、事前の指導をしっかり行うことです。
 何をどのように書くかという指示をもとに、目標を持って書く練習をすることです。
 ただ漠然と作文を書いて、赤ペンの添削を受けただけでは、作文力はつきません。
 例えば、学校から日記を書く宿題が出されたときも、ただその日にあったことを書くのではなく、たとえを入れて書くとか、会話を思い出して書くとか、「どうしてかというと」という理由がわかるように書くとかいう目標を決めて書く練習をするのです。
 この事前の目標のひとつに、身近な人への取材というものがあります。
 作文に何かを書く場合、それと似た話を身近な両親に取材します。
 すると、そこで生まれる親子の対話の中で、題材力、語彙力、主題力がついてくるのです。

 第二は、音読、暗唱、読書など、生活の中で自然にできる日本語の読み取りの練習をしていくことです。
 作文力の土台にあるのは、書く力よりもむしろ読む力です。
 音読については、学校や塾でも取り上げられるようになってきましたが、やり方はまちまちです。
 音読に必要な文書は、やや難しい説明文的な文章にしていく必要があります。
 そして、2、3回読めばいいというのではなく、同じものを何度も繰り返して半ば暗唱できるぐらいまで読んでいくことが大切です。
 この音読の練習の延長に、暗唱があります。
 また、生活の中で、自然にできるのは読書です。
 日常生活の中で、毎日の習慣として無理なく行える勉強が、音読、暗唱、読書なのです。

 第三は、作文をほかの人の前で発表する機会を作ることです。
 子供たちは、無機的なテストの点数で成長するのではなく、人間との関わりの中で成長していきます。
 小学校低学年のうちは、親や先生の励ましによって、小学校中学年からは友達との関わりの中で、作文の勉強に対する意欲を持ち続けていくようになります。
 だから、子供の作文を見たり聞いたりする機会があったら、親は必ずその作文のいいところを見て励ましてあげることが必要なのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20181105  
 読書力は、ただ何でも読めば身につくというものではありません。
 本人が好きなものを読むのが基本ですが、そこに、語彙と文章のレベルも考慮する必要があります。
 作文力も同じです。ただ何でも書けば身につくというものではありません。
 やはり、それなりに努力する目標が必要です。
 そして、そういう目標があった方が、子供たちは作文に意欲的に取り組むようになるのです。


nane 20181105  
 作文力の本質は思考力です。
 小学生の間は、まだ「正しい書き方を身につける」というような表記の練習が中心になりますが、そういう段階はすぐに終わります。
 中学生、高校生になると、上手な作文を書くためには、深く考える力が必要になります。
 だから、作文力の土台は、難しい文章を読み取る力になります。
 そのためには、小学生の間から読書に力を入れていく必要があります。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
作文教育(134) 

記事 3440番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/13
小学生の新しい英語の勉強法 as/3440.html
森川林 2018/11/04 15:01 
△鎌倉の朝の海

 英語の勉強が、小学生の段階から本格的に始められるようになります。
 しかし、これまで中学生になってから始めていた英語の勉強を、同じように小学生の頃から始めるというのでは工夫がありません。

 中学生は、文法的な知識をもとにした英語の勉強をします。
 小学生は、文法の知識以前にもっと身体感覚的な英語の勉強をしていく必要があります。
 それが英語の暗唱です。

 言葉の森では、現在、日本語の暗唱検定試験を行っています。
 この暗唱検定の最初の文章は宮沢賢治の「雨ニモマケズ」ですから、誰でも多少は聞いたことがあるのですぐに暗唱できるようになります。

 暗唱検定の級が進み、途中から古事記の一部が暗唱に出てくるようになると、中には初めて聞くような神様の名前が次々と出てくる文章にになります。
 しかし、暗唱に慣れた生徒は、それをいとも簡単に暗唱できるようになってしまうのです。

 言葉の勉強は、知識の勉強よりも前に、運動感覚的な慣れのようなものが必要です。
 英語の場合も、文法的な理屈を通して理解するのは中学生から上の段階であって、小学生まではもっと感覚的に身につけていく土台が必要なのです。
 英語の文章の流れに慣れるという意味で、英語の暗唱は小学生段階で最初に取り組んでいく勉強になると思います。

 言葉の森では、以前アメリカの出版社の英語の教材をもとに、希望する生徒に暗唱の練習を行っていました。
 ところが、最近、日本でも子供向けの優れた英語の教材とその音声ファイルがそろうようになりました。

 そこで、現在日本語の暗唱検定の5級が終わった生徒は、英語の暗唱も選択できるようにしています。
 この英語の暗唱の音声は、その出版社のホームページからダウンロードして聞くことができます。

 「暗唱のよさはわかるが、家でやらせるのは難しい」と思われるお母さん方は多いと思います。
 その場合は、寺子屋オンラインの少人数クラスに参加すれば、すぐに暗唱ができるようになります。
 ただし、現在、寺子屋オンラインはクラスの再編成を行っていますので、その受け入れ体制が整いましたら、また改めて募集を行う予定です。

▽英語暗唱のページ
https://www.mori7.net/teraon/tanngenn_eiann.php

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20181104  
 野口悠紀雄さんは、中学生のときに英語の弁論大会に出たことをきっかけに、英文の丸暗記を始めました。
 中学、高校の英語の教科書も同じように暗記すると、英語の勉強は苦労もせずに得意になったそうです。(「超英語法」P226<私は英語をどう勉強してきたか>)
 「暗唱」と聞くと、難しそうと思う人が多いと思いますが、実は暗唱はとても簡単で、大人でも子供と同じようにでき、しかもやっていると楽しくなります。
 寺子屋オンラインのクラスでは、親子で暗唱に取り組んでいる家庭もあります。
 本当はこれが理想で、子供ひとりにさせるより、兄弟も、お母さんも、家族みんなで一緒にやっていくといいのです。


nane 20181104  
 小学生時代に暗唱力をつけておけば、国語だけでなく、数学も、英語も、勉強的なことはどれも簡単にできるようになります。
 それは、今の受験勉強のほとんどは、記憶力でカバーできるからです。
 そして、人間は、もっと大事な創造力を発揮することに時間を費やしていくべきなのです。
 よく、「思考力を問う問題」などと言われるものがありますが、その対策は、解き方のパターンを覚えることだけです。
 これからの子供たちは、そういうところに力をいれるのではなく、もっと自分らしい考えを深めることに力を入れていくことです。
 だから、暗唱と創造は、ひとつのセットとして取り組んでいく勉強なのです。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
英語教育(10) 
コメント1~10件
優しい母が減っ 森川林
 娘さんの友達から怖がられているというお母さん、コメントあり 5/8
優しい母が減っ 娘の友達
娘は中3。私は自称甘い母親です。世の中の厳しい先輩ママたちか 5/7
学習グラフのペ 森川林
言葉の森の今後の方針は、デジタルなデータをアナログで送信する 5/6
森リンベストの 森川林
じすけ君、ありがとう。 統合失調症のような、また似たような 4/21
森リンベストの じすけ
こわばんは 今日は元気一杯、体験発表をさせて頂きます。 4/20
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
Re: 読解検 森川林
 ご質問ありがとうございます。  こういう質問ができる 5/10
男は、というか 森川林
男は、というか、自分は、あれこれ説明はしない。 聞かれれば 5/10
大事なのは理念 森川林
大事なのは理念だ。 損得や利害ではない。 遠くの星を目指 5/10
読解検定4月中 あうせれ
問3のAが×だと思いました。←「小学校低学年らしい男の子」と 5/8
マスクしない、 森川林
マスクしない、ワクチン打たない、消毒しない。 人類は、何十 5/7
まだ夜なのに、 森川林
まだ夜なのに、小鳥が鳴いている。 元気がよくていいや。 5/7
夜の山道を車で 森川林
夜の山道を車で走っていると、なぜか左側が暗い。 降りてみる 5/7
競争から創造へ 森川林
競争で勝つということは、負ける相手がいるということだ。 大 5/6
人はみな、未来 森川林
人は皆、未来に生きている。 親がレールを敷こうとしている未 5/4
Re: 読会検 森川林
 千個というのは、立方体のことなので、例えば、1辺が1ミクロ 5/3

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習