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記事 1724番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/30
作文の勉強は、なぜ早くからスタートするのがよいか as/1724.html
森川林 2013/01/24 04:53 


 今日の記事は漫画です。

 小学校1、2年生から作文なんて、まだ早いと思っている人が多いと思いますが、中学生や高校生になるまで長く続けられる子は、小学校1,2年生のころから始めた子が多いのです。
 それは、なぜかというと、学年が上がり課題が難しくなっても、それまでに書き慣れているので、その難しい課題も自然にこなしてしまうからです。

 逆に、中高学年になってから始めると、難しい課題になると詰まってしまうことが多くなります。
 というのは、言葉の森では、小学校3年生から感想文の勉強が入り、小学校5年生から受験にも対応できる難しい感想文が入ってくるからです。
 そして、中学生では意見文、高校生では論説文と、課題はどんどん高度になります。

 作文の勉強というのは、問題を解く勉強と違って、自分の中から書くものが出てこないと進みません。
 だから、作文のような主体的な勉強こそ、低学年からスタートする必要があるのです。













 以下は、今日のfacebook記事からの引用です。

====
 勉強を長く続けられる子の共通点は、小学校低学年の早めの時期から始めていることです。
 しかし、学年が上がり勉強に飽きる子の共通点は、小さいころに勉強をさせられすぎていることです。

 ここから出てくる結論は……。
 早めに始めて、楽しく続ける、ということです。

 言葉で言うのは簡単ですが、これがなかなか難しい。
 早めに始められるようなお母さんは、どうしても熱心になりすぎで、楽しく続けられるお母さんは、スタートが遅くなりがちです。

 だから、大事なことは、勉強の内容を絞って、その絞ったことだけを確実に毎日続けることです。

 その絞った勉強の中でいちばん大事なのが読書と対話です。
 読書や対話というのは、勉強のように見えないかもしれませんが、子供たちの思考力を育てる最も重要な要なのです。



 今日は、ちょっと雨模様。
 しかし、暖かい雨なので、草木の春の準備のようなお湿りです。(先日の大雪とは大違い。)

 もうすぐ新年度です。
 草木も、人も、新しいスタートに向けて動き始めているようです。

 それでは、今日もいい一日をお過ごしください。
====

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記事 1723番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/30
国語力をつけるための教育漢字集と常用漢字集 as/1723.html
森川林 2013/01/23 19:18 


 国語力をつけるいちばんのポイントは、難しい文章をしっかり読むことです。
 国語の成績を上げるテクニックのようなものはありますが、それらはすべて枝葉の技術であって、受験前の短期間でも身につくものです。しかし、技術が身につくといっても、それはその生徒のもともとの実力の範囲までであって、そのもともとの実力が難しい文章を読んでいるという蓄積なのです。

 国語力と運動力は似ているところがあります。
 あるところまで力がつくと、その力が持続できるというところもありますが、同時にメンテナンスをしていないと、やはり力は落ちるのです。
 小学校低中学年のころに国語の成績がよかったが、高学年や中学生になって成績が下がり始めたとすると、それは学年が上がるにつれてその学年にふさわしい読書をしていなかったということになります。

 しかし、ここで問題になるのは、低中学年のころの読書は誰でも楽しく読めますが、高学年や中学生にふさわしい読書は、なかなか読めないということです。それは、そういう本を読む機会自体があまりないからです。
 そこで、役に立つのが問題集読書です。これは、入試問題集の問題文を読書の補助として読んでいく練習です。実は、入試問題集の文章というのは、読む力がある生徒にとっては興味を持って読める文章なのです。

 ところが、入試問題集の文章は、受験生を対象にしているので、最低限のルビしか振ってありません。そのため、5年生の生徒が中学入試問題集を読もうとすると、読めない漢字が結構出てきます。
 そこで、言葉の森が考えたのが、漢字の読みだけを学年を先取りしておくという勉強法です。漢字の書き取りも、もちろんできるに超したことはありませんが、大事なのは読みの力の方です。

 読みだけを先行させる教材として開発したのが、教育漢字集と常用漢字集です。これは同じような性質の漢字を並べて、イメージを描きながら暗唱できるようにした漢字集です。
https://www.mori7.com/kg/koku/kk.pdf
https://www.mori7.com/kg/koku/jk.pdf

 中には、面白いつながりのものがあります。
 例えば、小3の漢字で、「九州 県央 空港 世界」。九州から世界へ飛び立つ感じで暗唱できます。
 また、小4の漢字で、「氏名、順番、着席、配置」。これも、教室で勉強の始まるような感じがわかると思います。
 小5の漢字で、「女性、婦人、美容、素敵」。これは。そのままです。
 常用漢字では、「昆布、漬物、釜飯、飽食」。食べ過ぎに注意というイメージです。
 こういうつながり方の約50文字を暗唱して、それを読めるようにするとともに、暗写で書けるようにするというのがこの漢字集の使い方です。

 言葉の森で作ったオリジナルの漢字集ですが、ホームページにアップロードしているので誰でも使えるようになっています。

 PDFなので、ちょっと重いため、表示されるまでに少し時間がかかるかもしれません。
 本当はphp版(html版)の方が縦書きで軽く表示できるのですが、まだ縦書き表示のブラウザが限られているために、php版とpdf版を両方併用しています。

 言葉の森では、この春からこの漢字集の取り組みを強化して、子供たちがなるべく早く入試問題集のような難しい文章を楽に読めるようにしたいと思っています。

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記事 1722番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/30
ゲームのように楽しい勉強を その5「集団活動がもたらす意欲、グラフ化による実感、個性を伸ばす教育」 as/1722.html
森川林 2013/01/22 06:29 



●目標の明示化、数値化、集計化の共有

 子供が小学校低学年のころは、親子だけで勉強を進めていくことができます。しかし、小学校の中学年や高学年になると、子供ひとりでは、勉強に張り合いが持てなくなってきます。
 そこで活用できるのが、友達と一緒に取り組む勉強です。子供時代は、他人も同じことをしているというだけで、そのことに対して意欲を持ち続けられる時期です。単に誰かが一緒にいるだけで、やる気になるのです。学校や塾での勉強が進みやすいのも、そういう事情があるからです。
 そこで、家庭学習でも、近所の子供たちと一緒に勉強するという方法が考えられます。親が先生のように何かを教えるという形の勉強ではなく、子供たちの自学自習を見守るという勉強ですから、勉強中には私語を慎むなどというルールさえ決めておけば、誰でもこの勉強法に取り組めます。この場合、学年が違っても問題はないので、兄弟のいる家庭では、兄弟が一緒に勉強するというだけでも、家庭学習を進めやすくなります。もちろん、学年の近い子が一緒にいれば、それだけ意欲は持ちやすくなります。

●グラフ化による実感

 集計した数値は、簡単に棒グラフや折れ線グラフで表せるようにします。数値化の利点は、このようにビジュアルなものに変換できることです。
 一般に、勉強にビジュアルな要素を持たせようとすると、教材の段階からの工夫が必要になります。現在の通信教材などの中にはそのように工夫をしているものが数多くありますが、教材に最初から盛り込まれたビジュアルな要素に頼っていると、そういう教材がないと勉強できないということになります。
 勉強の基本は、自分で選んだ教材と方法で自分なりに勉強することですから、シンプルな教材でも自分なりに楽しく取り組めるように工夫する必要があります。その楽しさが、数値化に基づいたグラフ作成なのです。

●自習表を活用したグラフ作成

 言葉の森の港南台通学教室では、生徒が自分なりの自習をできるように、作文ノートの末尾に簡単な自習表を作ってもらうようにしています。
 自習の中心になるのは、音読、暗唱、読書ですが、このほかに、算数・数学や英語の自習をしている生徒もいます。この自習の内容は、本人が決めるものですから、無理のない範囲で自由に決めることができます。最低限共通して取り組むものは、読書を毎日10ページ以上することですから、誰でもそれなりに自分の自習表を作ることができます。
 この自習表で、その日の自習のできたところに本人が○又は◎をつけ、保護者のサインをもらってきます。それを1週間分、先生が見て先生もチェックをします。
 ◎や○や×がついた自習表だけでは、集計をしていないので、推移や比較などがわかりません。そこで、◎や○の数をもとに棒グラフや折れ線グラフを作ります。こうすると、自分の勉強の跡がビジュアルに確認できるので、毎日の学習が意欲的に続けやすくなります。
 また、勉強の最中は、タイマーなどを利用して、自分の決めた時間内にできることを目標にします。これも、意欲的に取り組む動機になります。
 勉強の進み具合が自分の目で見られるようになると、外部からの強制や競争、「早くしさない」などの催促がなくても、自然にてきぱきと勉強に取り組めるようになります。これが、理想的な自学自習の方法です。
 そして、週に1回の教室での授業の際に、それらの成果を生徒どうしで共有して楽しめる機会を作れば、意欲化は更に進みます。通信の生徒の場合は、ネット利用をうまくコントロールすれば、ネットを利用して成果を共有することができます。

■言葉の森の今後

 言葉の森では、創立以来、作文の指導だけを行ってきました。幼稚園生から社会人までの作文専科の教室です。
 なぜ作文専科かというと、ほかの教科の勉強、つまり国語、算数・数学、英語などは、勉強するための教材も方法も世の中に豊富にあるので、教える必要はない思っていたからです。答えのある勉強は、自分で答え合わせをして進めることができるので、他人が教える必要はないと考えていました。
 しかし、今は、教材が豊富にありすぎて、かえって勉強の仕方が混乱している時代のようです。低学年のころから、学習塾に通ったり通信教材をやったりしている子の中に、いろいろなことをやって忙しいわりに本当の実力がついていない子が増えてきたのです。
 子供たちの中には、低中学年なのに勉強が忙しくて読書の時間が取れないという子も出てきました。低中学年のころは、勉強など何もしなくても読書さえしっかりしていれば心配はありません。逆に、本を読んでいない子は、低中学年のころにいくら成績がよくても、それがあとまで続きません。
 このようなことから、簡単にできて実力のつく正しい勉強の仕方を、作文指導のオプションとして行うことしたのです。
 これからの時代は、個性の時代です。単にみんなと同じような勉強が、みんなよりもよくできるだけでは不十分です。勉強しか取り柄がないということでは、社会で自分らしく活躍することはできません。しかし、勉強ができずに個性だけがあるということでも困ります。それでは、社会に役立つ個性にはなりにくいからです。
 勉強もできて、遊ぶ時間もたっぷりあり、自分の個性を伸ばしていける、そういう教育の環境が求められています。
 そんな新しい勉強のスタイルを、家庭学習を進める形で作っていきたいと考えています。

 (おわり)

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ゲームのように楽しい勉強を その4「勉強の中身を形として表すこと」 as/1721.html
森川林 2013/01/21 04:15 


●目標の明示化

 まず、何の勉強をどのぐらいするかをはっきりさせます。
 親子で相談して、どんな勉強を、どの時刻に、どれだけの分量するかを決めます。これらを決めずに、漠然と時間があったら本を読むなどとしていると、読書の時間は確保できません。(既に本を読む習慣が定着している人は、時間を決めなくても読むことができますが。)
 親が言えばやるが、親が言わないとやらないというのも、やることがはっきりしていないためです。
 やることは、口頭で決めるだけでなく、紙に書いて親子で共有しておく必要があります。そして、内容を修正するときは、親子で相談して決め直します。

●やることの数値化

 勉強の内容は、できるだけ数値で表せるようにしておきます。
 数値で目標を決めるというと、わざわざそこまでしなくてもいいのではないかと思う人もいると思います。しかし、数値で決めるのは、勉強の成果をはっきりさせて褒めることができるようにするためです。
 作文でも、漠然と書かせたあとでは、褒めると言っても単なるリップサービスで終わってしまいますが、目標の字数や項目が決まっていれば、焦点を絞って評価することができます。

●数値化のひとつとしての時間測定

 数値化に役立つものとして、時間測定があります。これは、同じことをするなら、早くできた方が努力をしたと考えられるからです。
 しかし、この時間測定をストップウォッチのような形でやると、作業が機械的なものになり歪みが出てくることがあります。速ければ速いほどいいというと、内容がおろそかになるのです。
 例えば、百ます計算でも、ストップウォッチを使ってやっていると、最初のうちは速く計算するという効果が出ますが、やがて速さだけが目標になり、字が乱雑になるなどのマイナス面が出てきます。
 時間測定を機械的ではなく人間的なものにするためには、ストップウォッチの機能ではなく、タイマーの機能を活用することです。つまり、自分で決めたある時間内で終わるようにするという時間設定です。
 タイマーであれば、最初に人間の判断として「この作業は何分ぐらいできそうだ」という見通しをつけることができます。この判断を、子供本人が自分の目標として設定すれば、時間測定は、時間に追われるものではなく、自分が時間を利用するものになります。

 タイマーの条件としては、時間の設定が簡単にできることが大事です。腕時計などについているタイマーでは、例えば、1分から順番に1回ずつボタンを押していかないと、1分、2分、3分と時間を進められないものがあります。こういう方式では、「ちょっと30分計ってみよう」というようなことが気軽にできません。
 もうひとつの条件は、時間になったときの通知が、音だけでなく光や振動で、周囲の人に迷惑にならないように知ることができる機能がついていることです。
 こういうタイマーで、「音読を3分で済ませよう」「暗唱を10分でできるようにしよう」という目標を立てれば、音読や暗唱という形に残らない勉強に数値目標という形をつけることができます。
 (おすすめのタイマーとしては、リズムタイマーコンビ8RTA01RH08、8RTA01RH03などがあります。)

●数値の集計化

 タイマーなどを利用して計測した数値は、単独ではそれほど活用できません。測定したそのときだけでなく、長期間生かしていく必要があります。そのために必要なものが、比較や推移や蓄積という形の集計化です。
 例えば、かかった時間を測定するにしても、その測定が蓄積されているということが実感としてわかれば、意欲は継続しやすくなります。また、みんなの平均値がわかれば、自分の目標を上げるということも自発的に考えつくようになります。
 この数値による比較は印象が強いので、外部からの強制として行うと、小学校低中学年の子供にとってはマイナスになることがあります。比較や競争は、強制されるものではなく、自分の内部から自然に出てくるものに留めておくことです。

(つづく)

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家庭学習(92) 勉強の仕方(119) 

記事 1720番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/30
ゲームのように楽しい勉強を その3「遊びの大切さ、『させる勉強』から『する勉強』に」 as/1720.html
森川林 2013/01/20 04:01 



■能率的な勉強でできた自由な時間は個性を育てる遊びを

 家庭における国語、算数・数学、英語、理科、社会の勉強の仕方を身につけておけば、勉強の能率が上がり自由な時間が確保できるようになります。

 子供の教育で最も大事なのが、この自由な時間にその子の個性を伸ばすことです。みんなと同じことが、より優れたレベルでできるというだけでは、優れた規格品になったということにすぎません。
 規格品の先にあるのが、自分にしかできないものを持つことです。この個性の芽を、子供時代に育てておくのです。

 優秀な高校生の中には、やりたいものがわからない、勉強しか得意なものがない、やりたいことを見つけるために大学に行くという人がよくいます。しかし、それでは大学に入っても、やりたいことは見つかりません。
 自分の本当にやりたいことの芽は、子供時代の自由な遊びの時間の中で育ちます。だから、子供時代は、勉強と同じぐらい自由な遊びが大切なのです。

 ただし、現代の社会では、商業主義的な遊びの機会が多いため、遊びが創造的なものではなく消費的なものになりがちです。創造的な遊びの環境を用意するというのも、親の役割になってきます。

■「させる勉強」から「する勉強」に

 さて、理想的な勉強法を確立するためには、子供の勉強の仕方を、させる勉強から自ら進んでする勉強に変える必要があります。
 小学校低学年のうちは、子供は誰でも親の言うことをよく聞きます。もし低学年のうちから言うことを聞かないとすれば、それはまた別の問題です(そのことはいつかまた別の機会に説明します。)。
 その言うことをよく聞く時期に、勉強の中心を、「させる勉強」から「する勉強」に切り換えていく必要があります。
 そのためには、子供自身が、何をするか、どれぐらいするか、どう評価するかという過程に参加できるようにすることです。勉強の内容も、分量も、その評価も親や先生が決め、子供はただ馬車馬のように言われたことを遂行するだけというのでは、「自ら進んでする勉強」にはなりません。
 馬車馬のようなスタイルの勉強で意欲を持たせようとすると、賞罰や競争が欠かせないものになってきます。もちろん賞罰や競争はあってもいいのですが、それが勉強の目標のように大きなものになると、勉強の本来の目標がかえってわからなくなります。
 小学校低学年のうちは、子供が言うことを素直に聞くので、親の決めたとおりに勉強をさせることができます。しかし、子供がやがて自立する時期になると、勉強をさせられすぎた子ほど、親の言うことを聞かなくなります。その結果、学年が上がると、塾に通わせるような勉強スタイルになることが多いのです。
 ところが、塾の勉強が中心になると、勉強の内容を親が把握できなくなります。すると、勉強の方法の改善ができなくなり、かえって能率の悪い勉強が続いてしまうことも多いのです。
 子供が自分の力で勉強法を改善できるようになるのは高校生ぐらいになってからです。中学生の間はまだ周囲の大人(親や先生)がアドバイスをしなければ、勉強法の改善はできません。だから、中学生の間までは、勉強は家庭中心で、できれば家庭の居間で行う方がいいのです。

■ゲームのような勉強の工夫

 では、具体的に家庭での勉強はどのようにしたらいいのでしょうか。
 言葉の森では、毎週の作文の課題とは別に、毎日の自習で長文の音読、暗唱、読書などをすすめています。しかし、勉強は無理なく楽に続けることが最も大事なので、いろいろなことをしようとして三日坊主になるよりも、最低限の自習として読書だけは毎日続けると考えていくといいと思います。(読書さえも続かないというのは、また別の問題で、それにはまたそれなりの対処法があります。)
 音読や暗唱は単調な勉強なので、子供が自主的に進んでやることはまずありません。しかも、形に残らない勉強なので、親が強制してもなかなか続けられません。
 計算練習をしたり、漢字の書き取りをしたり、問題を解いたりする勉強は形が残るので、取り組みやすいのですが、本当に実力がつくのは、読書をする、音読や暗唱をする、問題を読む、という形に残らない勉強です。
 この形には残らないが実力のつく勉強の仕方は、まず形をはっきりさせることから始まります。
 (つづく)

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