聖母学院中学校 N.E.さん
<<担当講師より>>
短い受講期間でしたが、集中して真面目に取り組んでくれました。
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作文を上達させるコツは、何しろ長く続けることです。
小学生のころに表現も内容も今一つだと思われていた子が、作文の勉強を続け、中学生になり高校生になると、最初のころとは見違えるほど上手に書けるようになっていることがあります。
それは、長文を読んで感想文を書く練習を地道に続けていった成果なのです。
しかし、このような形で文章力が上達しない子もいます。
その子たちは、小学生の中学年の段階で、書くことが次第に苦しくなり、続けられなくなってしまう子です。
続けられなくなるいちばんの原因は、周囲の人、先生やお母さんやお父さんが、その子の作文を早く上達させたいと思って、書くたびに注意をしたり直したりしてしまうことによってです。
注意する大人の側は、ほんのちょっとひとことしか注意していないように思っていても、子供にとっては、いつも注意されているという感覚で聞いていることが多いのです。
子供の作文を直すと、確かにそのときは作文が少し上手になったように見えます。
しかし、子供の立場に立ってみると、せっかく一生懸命書いた作文の、その一生懸命書いたこと自体は評価されずに、自分が予想していなかったようなところで注意を受けて直されるということになっているのです。
このような注意が続くと、それがたとえ善意の注意であっても、子供は作文を書く前から、「今度も、何かを書いたら欠点を見つけて直される」と思ってしまうのです。
だから、子供の作文は、よく書けたところを褒めるだけにして、その一方で長文の音読を毎日続け、読むく力をつけることによって書く力を伸ばしていくという方法をとることが作文と勉強の鉄則です。
この、「作文を褒めて、読む力をつける」という方法とは別のもう一つの方法は、子供どうしの関係の中で作文を書くことです。
小学校4年生ぐらいから、子供は、親や先生という大人から自立し、子供どうしの関係を重視するようになります。その子供どうしの関係の中で作文を書いていくのです。
オンラインのクラスの中で作文を書くと、友達と交流をする時間があるので、作文を書く勉強が自然なことのように感じられてきます。
作文を書くという機会は、普段の学校生活の中ではあまりありません。
まして友達どうしが作文を発表しあうというような機会は、ほとんどないと言っていいでしょう。
小学校3、4年生は、作文が最も楽しく書ける時期で、読書も最も進む時期です。
この時期に、子供の作文や読書を親がコントロールするのではなく、友達関係の中でのびのびと読書と作文を進める工夫をしていくことが大事になります。
オンラインクラスでの勉強の中心は、それぞれの生徒が自分が準備してきたことや両親に取材してきたことを発表することです。
作文の勉強は、書いたあとの添削の中で行われるのではなく、書く前の準備の中で行われるのです。
作文の勉強が思うように進まないと思っている人は、ぜひオンライン学習の体験をして、みんなの中で一緒に作文を書くという勉強の仕方を検討してみてください
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作文を上達させる方法と、うまく書かせる方法とは別のものです。
試験に合わせるために書く作文は、うまく書かせることが目標ですから、添削でいろいろ直してもいいのです。
しかし、作文の実力をつける方法は、添削ではありません。
長文の音読を続け、書いた作文を褒めることによって、長く続けることによって上達するのです。
読書力と作文力の間には、高い相関があります。
さらに言うと、読書力と学力の伸びとの間にも高い相関があります。
読書力のある子は、勉強を始めるとすぐに成績が上がります。
この場合の読書力とは、むずかしい本を読める読書力です。
そのむずかしい本を読むかわりになる勉強が、長文の音読や問題集読書です。
だから、子供の作文を上達させるには、長文の音読を続け、作文を褒め続けることです。
そして、長文の音読を続けるためには、音読がどんなに下手であっても、これも褒め続けることなのです。
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2020年1月の読解検定の問題と解答用紙を本日(1月17日)発送しました
言葉の森の生徒と生徒の保護者の方については、2月の受講料に550円/人の加算をさせていただきます。
言葉の森の生徒でない方は、お手数ですが、検定日までに下記の口座に検定料550円をお振込みください。
三井住友銀行 港南台支店 普通 6599615
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プログラミングの勉強をするのがなぜいいかというと、それは自分で工夫のできる創造性のある面白い勉強ができるからです。
他の教科の勉強も、本質的には面白いものですが、アプローチの単調な登りの時間がかなり長く、自分で工夫ができる尾根にたどり着くまでにくたびれたり飽きたりしてしまいます。
だから、子供たちにとって、ほとんどの勉強は面白くないのです。
ところが、プログラミングの勉強は、比較的短い習得期間で、すぐに自分の自分なりの工夫ができるようになります。
これはゲームの面白さとも共通しています。アプローチが比較的短く、工夫できる余地が多くあるという面白さです。
ところが、プログラミングを仕事として行うのは、面白さとはほとんど無縁の世界です。
プログラミングは、それ自体を仕事や目的として行うものではなく、自分の個性を生かすツールとして行うものなのです。
では、子供たちの面白い勉強としてのプログラミングは、これからどういう方向で進めたらいいのでしょう。か。
プログラミングの教育には、今いくつかの方向があります。
ひとつは、ロボットプログラミングという方向です。
また、スマホアプリを作るという方向もあります。
その一部で、ゲーム作りという方向もあります。
しかし、よく考えてみると、ロボットにしても、スマホアプリにしても、ゲームにしても、それらは実は多様性がかなり限られている分野です。
しかも、自分が作ろうと思うようなものは、大抵はもっと優れたものが製品として出されています。
すると、二番煎じのようなプログラミングをやることになり、しかもそれは製品版の劣化バージョンのようなものにしかなりません。
こういうプログラミングを面白いと思う人は少ないでしょう。
だから、プログラミングは、ロボット作りやゲーム作りなどの方向を目指して取り組むのではないのです。
では、プログラミング教育は、何を目標にしたらいいのでしょうか。
私はまず、人間は先に自分の個性を発揮したいものがあって、そのためのツールとしてプログラミングが使えるようになるべきだと思います。
プログラミング自体は、個性でもなんでもありません。
あるいは、プログラミングで個性を出すようなところまで行くには、かなり限られた専門的な高度な知識が必要になります。
自分の個性が先にあって、それを表現するツールとしてプログラミングがあると考えるのです。
そして、やがてプログラミングを学習した子が成長して大きくなり、自分の個性的な仕事をするようになったとき、その仕事を生かすためのツールとしてプログラミングの技術があると考えていくのです。
そう考えると、今はどのような仕事をする場合でも、ウェブからの発信が必要になります。
その基礎として、インターネットの仕組みを知っている必要もあります。
さらに、仕事には数値的なものが必ず入ってくるので、データベースの管理が必要になります。
このウェブ作成とデータベースの管理ができれば、オフィス製品で提供されているワード、エクセル、パワーポイント、アクセスなどの機能は、すべて自前で自分の必要にあったものが作れるようになります。
プログラミングの最初の導入部分は、ロボットやゲームでもちろんいいのですが、その先にあるものは、より発展したロボットやより発展したゲームではなく、ウェブ作成とデータベースの管理というふうに考えていくといいと思います。
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プログラミング教育は、最初は子供にとってとても面白いものです。
なぜなら、比較的短い学習期間で、すぐに自分なりの個性的な工夫ができるようになるからです。
しかし、最初の面白いプログラミングを発展させていくのは難しいところがあります。
それは、今のプログラミング教育が、ロボットプログラミングや、ゲーム作りのような方向に行くことが多いからです。
言葉の森の通学教室の卒業生の結構多くの人が、システム関係の仕事につきました。
しかし、プログラミングの技術を仕事として生かすのは、実はかなり苦しいことだと思います。
本当は、自分のしたいことが先にあって、そのしたいことを実現しやすくするひとつの手段としてプログラミングの技術があるのです。
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