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作文力・記述力・表現力の指導だけではなく、国語力と読解力を結びつけた作文指導(その3) as/1235.html
森川林 2011/04/15 07:52 


 言葉の森では、国語力、読解力をつける勉強を進めながら作文指導を行っています。

 言葉の森以外の作文通信講座は、作文・記述力・表現力という言葉にとらわれているためか、書く指導を行うとすぐに、書いたものを直す指導をしてしまいます。これは、学校の先生も、塾の先生も同じです。作文指導というと、作文を赤ペンで直すものだというふうに多くの人が考えているのです。中には、赤ペンで作文を直すだけでなく、その直した箇所をもとに再度子供に書き直させる指導を行っているところもあります。

 この「作文を直す指導」で上手になる子はまずいません。逆に、教える人が熱心に直す指導をすればするほど、子供は作文が書けなくなり、苦手になっていきます。熱心に教えることで、かえって子供たちの作文力が伸びなくなっているのです。

 確かに、熱心な赤ペン添削を見ると、親も子供も最初のうちはいい指導を受けたような気がします。しかし、赤ペンで指摘されたことを一度で直せるようなことはほとんどありません。何度も同じことを言われているうちに、子供は次第にくたびれてきます。親は、なぜ言われたことができないのかと子供に不満を言うようになります。一方、教える先生の方は、ますます熱心に欠点を直そうとしていきます。

 赤ペンの添削を何年受けても上手にならないのは、植物で言えば、根が育っていないのに、枝や葉の剪定(せんてい)だけで形をよくしようと刈り込んでいるだけだからです。大事なことは、根を育てることです。そうすると、枝や葉も茂るようになり、刈り込みをしなくても立派な樹木に成長していくのです。

 今、社会人で文章が上手に書ける人は、作文の書き方を教えてもらった人ではありません。本をよく読み、自分でよく考えた人です。この本を読み、自分で考えるということが、根を育てるということです。

 言葉の森の作文指導では、作文を書くだけでなく、読む力をつける指導を並行して行っています。例えば、課題の長文を読んで感想文を書いたり、暗唱用の長文を読んで長文を覚えたり、国語の問題集を読書がわりに読む練習をしたり、さまざまな読む学習を取り入れています。

 言葉の森以外の作文通信講座では、作文を教えるときに、作文力・記述力・表現力の観点からしか指導していません。その一方で読む勉強は、国語の問題を解くような形で作文とは切り離された勉強として行っています。

 言葉の森では、読む学習と書く学習を結びつけて行っているので、ゆとりのある作文指導ができます。だから、欠点を直す作文指導ではなく、いいところをたくさん褒める作文指導でありながら、だれでも作文の力を伸ばしていくことでできます。


 言葉の森では、国語力、読解力をつける勉強を進めながら作文指導を行っています。

 言葉の森以外の作文通信講座は、作文・記述力・表現力という言葉にとらわれているためか、書く指導を行うとすぐに、書いたものを直す指導をしてしまいます。これは、学校の先生も、塾の先生も同じです。作文指導というと、作文を赤ペンで直すものだというふうに多くの人が考えているのです。中には、赤ペンで作文を直すだけでなく、その直した箇所をもとに再度子供に書き直させる指導を行っているところもあります。

 この「作文を直す指導」で上手になる子はまずいません。逆に、教える人が熱心に直す指導をすればするほど、子供は作文が書けなくなり、苦手になっていきます。熱心に教えることで、かえって子供たちの作文力が伸びなくなっているのです。

 確かに、熱心な赤ペン添削を見ると、親も子供も最初のうちはいい指導を受けたような気がします。しかし、赤ペンで指摘されたことを一度で直せるようなことはほとんどありません。何度も同じことを言われているうちに、子供は次第にくたびれてきます。親は、なぜ言われたことができないのかと子供に不満を言うようになります。一方、教える先生の方は、ますます熱心に欠点を直そうとしていきます。

 赤ペンの添削を何年受けても上手にならないのは、植物で言えば、根が育っていないのに、枝や葉の剪定(せんてい)だけで形をよくしようと刈り込んでいるだけだからです。大事なことは、根を育てることです。そうすると、枝や葉も茂るようになり、刈り込みをしなくても立派な樹木に成長していくのです。

 今、社会人で文章が上手に書ける人は、作文の書き方を教えてもらった人ではありません。本をよく読み、自分でよく考えた人です。この本を読み、自分で考えるということが、根を育てるということです。

 言葉の森の作文指導では、作文を書くだけでなく、読む力をつける指導を並行して行っています。例えば、課題の長文を読んで感想文を書いたり、暗唱用の長文を読んで長文を覚えたり、国語の問題集を読書がわりに読む練習をしたり、さまざまな読む学習を取り入れています。

 言葉の森以外の作文通信講座では、作文を教えるときに、作文力・記述力・表現力の観点からしか指導していません。その一方で読む勉強は、国語の問題を解くような形で作文とは切り離された勉強として行っています。

 言葉の森では、読む学習と書く学習を結びつけて行っているので、ゆとりのある作文指導ができます。だから、欠点を直す作文指導ではなく、いいところをたくさん褒める作文指導でありながら、だれでも作文の力を伸ばしていくことでできます。


 創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

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●小1からの作文で親子の対話
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●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
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●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
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●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

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