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直す読書感想文指導ではなく、褒める読書感想文指導へ as/2375.html
森川林 2015/07/06 08:13 


 悪い読書感想文指導の例は、次のようなものです。
先生「自由に書いてごらん。」
生徒「先生、できました。」
先生「どこどこ。うーん、これがだめで、あれがだめで、ここもだめで、あっちもだめだ。」
生徒「じゃあ、どうしたらいいんですか。」
先生「それは自分で考えるんだ。」
 そして、中に、よく書けた子がいると、
先生「みんな、こういうふうに書くんだ。」
 褒められたごく少数の子は、なぜ褒められたのかわかりません。注意された大多数の子は、どうしたら褒められるようになるのかわかりません。
 しかし、たくさんの生徒を教えているから、中に必ず上手に書く子がいるので、こういう指導でも通用するのです。

 よい読書感想文指導の例は、次のようなものです。。
先生「最初に、こう書いて、次にこう書いて、あれを入れて、これを入れるといいよ」
生徒「先生、できました。」
先生「どこどこ。なるほど、あれも入れたし、これも入れたね。よくできた。」
生徒「わあい。」
 すべての子が、どう努力したらよいかわかるので、誰でも書けるのです。
 しかし、なぜこういう指導が行われていないかというと、誰でも書ける方法は、苦手な子でも書けるので、レベルが低いと思われてしまうからです。
 ところが、言葉の森の読書感想文指導は、この誰でも書ける書き方で、例年いろいろな賞をもらう子がいるのです。

 読書感想文指導の目的は、上手な作品を書かせることではありません。
 読書感想文を通して、子供の書く力を向上させていくことが第一の目的です。
 今、学校や塾で行われている読書感想文指導の多くは、指導がなくて評価だけがある教え方になっています。

 では、どうしたらよいかというと、家庭でお母さんが書き方を教えてあげればよいのです。

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国語の勉強法としての音読、問読、難読 as/2374.html
森川林 2015/07/02 21:14 

 国語の勉強というと、ほとんどの人は、国語の問題集を解くようなことを考えると思います。しかし、問題集をいくら解いても、その解説をいくら聞いても、国語力はつきません。
 国語力とは、国語の問題を解く力ではなく、日本語の文章を読み取る力だからです。更に言えば、その読み取る力の土台の上に、日本語の文章を表現する力だからです。
 国語力があれば、国語の問題を解く力は、短期間で身につきます。
 例えば、高3の生徒が、夏休みの8月ごろ、試しに国語のセンター試験をやってみると、平均点と言われる6割ぐらいしか取れないことがあります。
 しかし、その生徒に、1、2時間解き方を説明するだけで、次の週からは、満点近い成績を取れるようになることが多いのです。それぐらい、国語力と国語の成績との間にはギャップがあります。
 だから、基準にするのは、国語の成績ではなく、国語力です。
 その国語力は、どうやってつくのかというと、それは、繰り返し難しい文章を読むことによってです。
 ところが、その単純なことがなかなかできません。なぜできないかというと、難しい本を読むということは、真っ暗なでこぼこ道をろうそくの火を頼りに進むようなものだからです。
 これに対して問題集を解く勉強は、明るい舗装された道を、わかりやすいクイズを解きながら進むようなものです。
 だから、ほとんどの人は、やりやすい問題集を解く勉強をしてしまうのです。

 難しい文章を読むためには、読むという行為を外化させる必要があります。それが音読です。
 黙読では、途中で挫折してしまう文章も、音読であれば読み続けることができます。そして、読み続けているうちに読む力がついてくるので、やがて黙読でも読めるようになってくるのです。

 この音読は、小学校低学年から始められます。大事なことは、どんなに下手な読み方をしても、間違った読み方をしていても、すべて褒めてあげることです。
 音読が続けられなくなるいちばんの原因は、読み方の注意だからです。注意を一切しなくても、読み続けていれば読み方は自然に上手になっていきます。
 しかし、注意をすれば、すぐに親の前で読むことを嫌がるようになり、結局肝心の音読を続けることができなくなってしまうのです。

 小学校高学年になるころから、問読(問題集読書)に取り組むことができるようになります。
 国語力をつけるための最適の文章は、新聞のコラムよりも、むしろ実際の入試問題の文章です。
 力のある生徒は、この入試問題集の文章を喜んで読みます。力のない生徒は、読むとすぐに眠くなります。だから、ここでも音読が必要になるのです。(つづく)

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