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記事 3768番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/6/5
暗唱は毎日欠かさずやるのが最も続けやすい――できるようにさせて褒めるのが教育、できるようにさせないで叱るのは自分勝手(笑) as/3768.html
森川林 2019/06/28 06:00 

 この話は、タイトルのとおりの話です。
 お母さん方の中に、子供といつも楽しく過ごしているのに、子供はしっかりしているという人がいます。
 その反対に、子供をいつも叱っているのに、子供が言うことを聞かないという人もいます。

 優しく褒めて育てるのと、厳しく叱って育てるのとどちらがいいかという話ではありません。
 どんなにいい子でも、叱る場面はありますし、どんなに言うことを聞かない子でも、褒めたくなる場面はあります。

 褒めるにしても、叱るにしても、そのこと自体はそのときの状況に応じてですから、いいことでも悪いことでもありません。
 大事なことは、それ以前の生活の仕組みの中で、子供がうまくできるように準備してあげているかどうかということなのです。

 暗唱の例は、わかりやすい例です。
 暗唱は毎日やっていれば、必ず誰でもできるようになります。
 毎日やると言っても、時間はわずか10分程度です。
 これは、能力や努力の問題ではなく、やれば自然にできるようになることです。
 だから、毎日やる習慣さえつければ、「よくできたね」と、いつも褒めることができます。

 しかし、1日おきにやったり、週に5回やってあとの2回は休みというようなやり方をしていると、スムーズにやることは難しくなり、途中でつっかえたり間違って言ったりするようになります。
 その結果、子供を叱るとまではいかなくても、注意をしたり小言を言ったりしてしまうお母さんが多いのです。
 「もっとちゃんとやらなきゃね」などという言葉です。

 このときのお母さんの注意は全く正しいように思えるので、子供はしゅんとなります。
 悪いのは子供で、それを注意しているお母さんは正しい、というような関係になります。
 しかし、本当は、子供をできるようにさせて、それを褒めるというのがお母さんの役割だったのです。

 では、暗唱を毎日欠かさずにやる時間が取れないという場合は、どうしたらいいのでしょうか。
 そうしたら、それはやらないと決めるのです。

 中途半端にやってあとから小言を言うのではなく、しっかりやって褒めるか、全くやらないでおくかのどちらかです。
 そして、そのかわり、子供を褒めてあげることができるようなことを見つけて、それをやるようにするのです。

 もし、毎日はできないが、暗唱は続けさせたいとしたら、先に進むことは遅くなってもいいので、確実にできるところを何度も繰り返して少しずつやっていくことです。
 そのやり方であれば、無理がないので、どの子も褒めながら続けさせることができます。

 しかし本当は、暗唱はやれば誰でもできることなので、小2までの生徒は特に、毎日やることを習慣にしていくといいのです。
 小3以降になると、暗唱するときに、覚えようという意識が出てくるので、かえって暗唱が難しくなります。
 暗唱は、覚えようという気持ちでやるのではなく、回数を決めて繰り返し音読しているうちに、いつの間にか覚えていたというやり方でやるものです。

 ところで、齋藤孝さんが最近、暗唱に似ているもので、速音読ということを言っています。
 この速音読の方が簡単に取り組みやすいように見えるせいか、暗唱のかわりに速音読をやらせようという人もいると思います。
 しかし、これは暗唱とは、効果が全く違います。
 そして、まず長続きしません(笑)。
 たぶん1回やったら終わりですから、結局何も残りません。
 子供の力を育てるものは、ずっと続けられるものなのです。

 暗唱は、次の動画のような感じで楽しくやっている子もいます。
https://youtu.be/ea0TKJSULIg
(読んでいるのは、言葉の森の読解マラソンの長文です。)

※暗唱の練習を自宅でひとりでは続けにくいという人は、寺子屋オンラインの発表学習クラスや自主学習クラスに参加して、毎週暗唱の発表をしていくといいと思います。

□寺子屋オンライン案内
https://www.mori7.net/teraon/

 発表学習クラス、自主学習クラスの体験学習を希望される方は、お電話でお問い合わせください。
□電話 0120-22-3987(平日9:00~20:00)


 この話は、タイトルのとおりの話です。
 お母さん方の中に、子供といつも楽しく過ごしているのに、子供はしっかりしているという人がいます。
 その反対に、子供をいつも叱っているのに、子供が言うことを聞かないという人もいます。

 優しく褒めて育てるのと、厳しく叱って育てるのとどちらがいいかという話ではありません。
 どんなにいい子でも、叱る場面はありますし、どんなに言うことを聞かない子でも、褒めたくなる場面はあります。

 褒めるにしても、叱るにしても、そのこと自体はそのときの状況に応じてですから、いいことでも悪いことでもありません。
 大事なことは、それ以前の生活の仕組みの中で、子供がうまくできるように準備してあげているかどうかということなのです。

 暗唱の例は、わかりやすい例です。
 暗唱は毎日やっていれば、必ず誰でもできるようになります。
 毎日やると言っても、時間はわずか10分程度です。
 これは、能力や努力の問題ではなく、やれば自然にできるようになることです。
 だから、毎日やる習慣さえつければ、「よくできたね」と、いつも褒めることができます。

 しかし、1日おきにやったり、週に5回やってあとの2回は休みというようなやり方をしていると、スムーズにやることは難しくなり、途中でつっかえたり間違って言ったりするようになります。
 その結果、子供を叱るとまではいかなくても、注意をしたり小言を言ったりしてしまうお母さんが多いのです。
 「もっとちゃんとやらなきゃね」などという言葉です。

 このときのお母さんの注意は全く正しいように思えるので、子供はしゅんとなります。
 悪いのは子供で、それを注意しているお母さんは正しい、というような関係になります。
 しかし、本当は、子供をできるようにさせて、それを褒めるというのがお母さんの役割だったのです。

 では、暗唱を毎日欠かさずにやる時間が取れないという場合は、どうしたらいいのでしょうか。
 そうしたら、それはやらないと決めるのです。

 中途半端にやってあとから小言を言うのではなく、しっかりやって褒めるか、全くやらないでおくかのどちらかです。
 そして、そのかわり、子供を褒めてあげることができるようなことを見つけて、それをやるようにするのです。

 もし、毎日はできないが、暗唱は続けさせたいとしたら、先に進むことは遅くなってもいいので、確実にできるところを何度も繰り返して少しずつやっていくことです。
 そのやり方であれば、無理がないので、どの子も褒めながら続けさせることができます。

 しかし本当は、暗唱はやれば誰でもできることなので、小2までの生徒は特に、毎日やることを習慣にしていくといいのです。
 小3以降になると、暗唱するときに、覚えようという意識が出てくるので、かえって暗唱が難しくなります。
 暗唱は、覚えようという気持ちでやるのではなく、回数を決めて繰り返し音読しているうちに、いつの間にか覚えていたというやり方でやるものです。

 ところで、齋藤孝さんが最近、暗唱に似ているもので、速音読ということを言っています。
 この速音読の方が簡単に取り組みやすいように見えるせいか、暗唱のかわりに速音読をやらせようという人もいると思います。
 しかし、これは暗唱とは、効果が全く違います。
 そして、まず長続きしません(笑)。
 たぶん1回やったら終わりですから、結局何も残りません。
 子供の力を育てるものは、ずっと続けられるものなのです。

 暗唱は、次の動画のような感じで楽しくやっている子もいます。
https://youtu.be/ea0TKJSULIg
(読んでいるのは、言葉の森の読解マラソンの長文です。)

※暗唱の練習を自宅でひとりでは続けにくいという人は、寺子屋オンラインの発表学習クラスや自主学習クラスに参加して、毎週暗唱の発表をしていくといいと思います。

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□電話 0120-22-3987(平日9:00~20:00)



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コメント欄

森川林 2019年6月28日 6時19分  
 小学1、2年生のうちに暗唱の習慣をつけておくと、あとでかなり得をします。
 中学生や高校生になると、学校の勉強も覚えることが多くなります。
 そのときに、覚えることが苦にならないのです。

 というのが、目に見える効果ですが、本当はそれ以上にもっと大事なものがあります。
 それは、日本語の語彙力、リズム感、ものの見方、感じ方が自然に自分のものになることです。
 言葉の森の暗唱文集は、日本の歴史のある古典を題材にしています。
 暗唱を通して、日本文化に親しむという大きな効果があるのです。


nane 2019年6月28日 6時19分  
 今の学校の勉強のほとんどは、受験勉強も含めて暗唱力でカバーできます。
 数学の難問も、解法を暗唱してしまえばできるようになるのです。
 そして、学校の勉強は暗唱力でできるようにさせておく一方で、考える勉強は作文でやっていくのです。


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