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日本は新しい世界の希望の国となれ。―アメリカと中国のはざまにおける日本の国家戦略 as/839.html
森川林 2010/03/25 02:11 


 これは、ブログに書いた記事(四行詩)ですが、日本の現状を考えて、言葉の森のホームページにも載せます。
 子供たちの教育を考える場合、その教育の土台となる社会を支える、政治、経済、文化もともに考える必要があります。
 よりよい教育を目指すために、よりよい社会を作っていきましょう。


 アメリカと中国という二つの超大国にはさまれている日本が、
 その条件を不利にする戦略と、
 有利にする戦略とがある。
 その根本を考える。

 不利にする戦略は、
 日本人が米国派と中国派に分かれて、米中の代理戦争をすることだ。
 単なる反米、単なる反中は、そうなるだろう。
 日本人は、日本人どうし戦ってはならない。

 二つの超大国のそれぞれの長所は、それぞれの短所だ。
 アメリカの軍事力は、アメリカの強さであるとともに弱さである。
 中国の人口は、中国の強さであるとともに弱さである。
 日本は、ミニアメリカ、ミニ中国になろうとするな。

 アメリカの軍事力は、平和な世界では単なる負担になる。
 アメリカの弱点は平和だ。
 中国の人口は、自由な世界ではその大きさが制約になる。
 中国の弱点は自由だ。そして、アメリカにも中国にも貧富の差がある。

 だから、日本は第二のアメリカになろうとして軍事力を強化するのではなく、
 むしろ、平和で平等な国家を目指せ。
 また、日本は第二の中国になろうとして移民で人口を増やすのではなく、
 むしろ、粒ぞろいの国民で、自由と平等の国家を目指せ。

 アメリカの国民は、次第に日本のような平和で平等な社会を目指すようになり、
 中国の国民は、次第に日本のような自由と平等の社会を目指すようになる。
 そのようにして、世界の国民が日本のような社会を目指すことが、
 日本の国家戦略になる。

 平和と自由と平等の世界の中で、
 日本は、日本の文化を発展させるとともに、
 アメリカのよい点と、中国のよい点に学び、
 新しい世界の希望の国となれ。

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2月の森リン大賞(中2、中3) as/838.html
森川林 2010/03/24 04:31 

 2月の清書の森リン大賞を発表します。





2月の森リン大賞(中2の部78人中)

行くがよい
おむふ

 私の日本の文化とはトキであり長寿の亀であり小海老であった。トキのあの白銀をほんのりとにじませ、薄紅に色づいた身。それが密色に彩られた収穫の秋の空にて舞う。なんとも優美でえもいわれぬ日本の風景だろうか。長寿の亀、その甲羅は鎧にも見え歴史を刻んだ書にも見える。重く奥深きこの静かなる身が和の庭園の池にてまどろむ。その様は奥ゆかしい日出づる国、日本の真髄である。料亭でまろやかに味わえる小海老の添えられた手料理。人の手のぬくもりと今なお海老に宿る磯の侘しき香。その海老の龍のごとき風格はまさに味わい深い島、日本そのものであろう。私は日本の文化とはこうした繊細なる侘しさにあるかと思って疑わなかった。私のみならず多くの日本人がそう思っていたことだろう。だが日本の文化とはそれだけではないようである。今、挙げてきた文化よりもさらなる太古。稲作が始まるよりも前の日本、縄文時代というものがある。今の文化の根幹にしっかりと構えるものだ。花火のような風流な大とは少しばかり違うものだ。あの力強き縄文土器、今までの夜露のごとき暗き文化とは違う。なにより強き怒涛の文化である。銅鐸、豪気な祭囃子。どれもなんと大きいものだろうか。だが、日本のこの侘しき細やかな文化、芸術の中に私は生きてきた。日本の今日の文化をさまたげ、大いなる文化の中で生きてゆくというのも苦難となってしまう。一途にあのやんごとなき文化と芸術の道をたどるのもよかろう。しかし、日本の今の道をたどってゆくのも妥当な道であるのかもしれない。どちらも固有の苦難があるだろう。これはもはや文化、芸術の話だけの問題にはとどまらない。人とは自分の思う道を行くべきか、それとも理想ばかりに目を向けず現実を噛みしめてゆくべきか。それを考えていきたい。

 まさに黒猪のごとく自分の路を行く。これほど良い事は他にないという意見がある。私は今の日本の芸術文化よりもより古き古代文明、古代の芸術が好きだといった。もちろんそれらが強烈であるというのも好きである理由の一つであるがそのほかにも今日の、芸術文化が非常に狭い範囲でのことであるというのもその理由のひとつだ。美しく優雅であるとされるヨーロッパ音楽や洋楽、伝統の習わしなど、こうした多くの芸術運動は随分と狭い枠組みの中でのことだ。だれもが必ずしも理解できる文化であるわけでもなく、理解者だけで形作られたものとなってしまっている。だが縄文文化といったものにはだれもが深い感銘を覚える燃え滾る焼き刀のようなものがある。古代メソポタミア文明もそのひとつだ。あの堂々たる壁画。七宝、宝玉、世の美を全て盛り込んだともいっていい装飾品。これこそ私が信じるものである。 こういったように自分がなにより好きなもの。これの道を行くのが最適ではなかろうか。このように理由もしっかりとしたものがありそれを真に思う心が活路が開けるはずだ。げんにこうして古代を思っている私は心に大いなる充足を得ている。こういった言葉まである。“自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう”

 だが周囲の考え、これまでの常識に従うのはなにより安全な路である。周囲に従い生きてゆくというといかにも保守的で臆病とまで思われるかもしれないがそうではない。自分を守り安定して生きてゆくにはなによりの道である。自分の信ずる道を行くというのはいかにもりりしく勇ましきものと思われるがこれは危うい綱渡りでもある。もし自分の行った道が途中で誤りだと思うようなことがあったらどうだろうか。道を後戻りして、世間一般の道に変更するというのも容易なものではない。第一、世間の道というのもだれもがたどり共に行く仲間が数多くいる。失敗は自分の道を行くよりは少ないだろうし、まさに平安の街道。なによりの道と思われる。特に家庭をもつような人は安定がなによりであるはずだ。自分の信じた道を行って犯罪にその道をいってしまったり経済の不安定ともなっている。周囲の声にも耳をすましてみてはどうだろうか。

 こうして二つの意見を述べてきたがふと気づいたことがある。世間一般の道をゆくというのはそれこそ自分の道を貫くということなのではなかろうか。しばし考えてみよう。世間一般の道を行くというのはそれこそ世間一般を信じその道を行くということだろう。考えて見れば多くの事柄がつながりを持っている。今の文明は私の好きな古代文明から発達していったのだ。実はよりよき道を行きたいという一つの道を我々はたどっていたのだ。そうこそ、今我々は行かなくてはならない。自分の生の思うところへたどりつくために。それが我々であり、一つの答えだ。


順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1行くがよいおむふ91193881788487
2目の前の壁音楽大好き少年87124359738383
3飽きない話のその間arugebak87133964647492
4自分らしさを保つこといちごサクラ83122756596493
5意志と意見疾風81116253769487
6すべての行動は自分の意志から出てくるのここ81118054556883
7最後までショウ78125648678889
8目標、達成への熱意snow boy7876648677893
9shortタイム or longタイムむさし7881752647292
10コトバは忠実に。少年A7878361677187


※ 中3の1位の作品は要約の部分がありましたが、要約以外の部分も得点も高かったため代表作品としました。
 次回からはできるだけ要約部分は省略するか、自分の言葉による説明に直して書いておくかしてください。(^o^)/

2月の森リン大賞(中3の部36人中)

雑草の存在理由
きへあ

   

 私は新聞の行間と余白の読み手であるかもしれない。私は新聞を、月一度とかではなく、毎日立つ縁日のようなものであると見ているふしがある。そういう意味で私は、夜店をひやかす客のような存在だ。こうなると、一番楽しくぴったりしているのはやはり広告欄になるかもしれない。また縁日には様々な偶然の介入があった方が良い。それは、あちこちに散らばっている情報だ。そのようなものは、宝さがしのようにそれらしくないところに置いてあった方がよい。新聞にカーニバル的活力を与えるには、「~面」のような区別を一切取り去る日を作るなどすればよいのかもしれない。

要するに私達は、行間や余白のようなおまけの部分をもっと大切にすべきなのだ。

 なぜならば、そのようなおまけの部分にこそ重要なことが隠されているからである。例えば、皆さんは英和辞典を引いたことがあるだろうか。一つの単語にも、辞書を引いてみると沢山の意味があることがわかる。その膨大な数の意味の中から、自分の意図に合ったものを見つけるのは容易なことではないだろう。そこで誰しも、一つ一つの意味を文章に照らし合わせる。そして目当てのものを見つけるのである。面倒な作業ではあるが、その時になにげなく知ったその単語別の意味が、他の機会に役立ったという経験はないだろうか。このように、メインではない「余白」の部分から、他の情報を手に入れることも出来るのである。

 もう一つ理由を挙げるとするならば、ゆとりがなかったら非常に疲れてしまうからである。このようなデータがある。「収入増加と労働時間短縮どちらを選ぶか」というものだ。アンケート調査の結果、男性女性どちらも、時間短縮を選んだ人の方が圧倒的に多い。それは何故だろうか。私は、「お金も欲しいが、自由になれる時間が欲しいから」ではないかと思う。家庭の経済面を維持するためには、沢山働いて沢山給料をもらうことも大切だろう。しかしどんなに大人になっても、「自分が自由になれる時間」というものには心引かれるのではないか。もし、収入を一番に考え、一日中下を向いて働き続けたらどうだろうか。それが何年も何年も続いたら、その人の人生には、仕事をした充実感の他には、何も残らないのではないだろうか。そう考えると、やはり「余白」とか「ゆとり」といったものは大切なのであろう。

 ゆとりが大事と言って、中身がなっていなかったら駄目じゃないか、という意見もあるだろう。確かに、ゆとりが大事だといっても、メインのものが充実していないことには何も始まらないだろう。しかしあなたはこのような言葉を聞いたことはないだろうか。「雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことである」という言葉だ。私達がすべきことは、新聞という大きな草原の中から、雑草を見つけ、その一つ一つの、美しいと思えるところを見つけることではないだろうか。だから、余白にこそ、意義があるのだ。

私は新聞を楽しいと思って読んだことは一度もない。どちらかというと、「新聞というものを全く読まないと言い切っている人」の一人である。しかしこれからは、縁日の夜店でお宝をゲットすべく、新聞を楽しんで読んでみようと思う。


順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1雑草の存在理由きへあ89131873717790
2。ノLetマロン86164357848684
3自分らしくゆうちゃり~86134057708587
4皆で楽しむということ 清書かせり85118452687996
5信念と協調野球小僧83121652607883
6勝負の時期はっピー8292562697686
7笑うかどには福きたるゆりん8299254707584
8清書うずら81137446637584
9集中するちな8195853677390
10子供脱出計画きこう791471498410390


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