※ 高社の1位の作品は優れていましたが、要約の部分がやや多く含まれていたので、代表作品としては掲載しませんでした。
次回から、清書にする際は、要約は省略するか、自分の言葉に直して説明する形にしておいてください。(^o^)/
2月の森リン大賞(高1高2高3社の部121人中)
大成を呼ぶ視野
よい書物とは、文章がただの文字ではなく、その中に小さな広場、世界を作っているようなものである。この世界とは、書き手が長く、たった一人で思いわずらい、作った場所なのである。ここにたどり着いた読者は、書き手を捕まえたということができるだろう。
筆者は若いころ、言葉でしゃべることによっては自分を他人に伝えることができないと思っていた。読書を始めるようになると、書物の中には書き手や登場人物として、自分と同じような人がいると気づいた。
しかし、同類は身近にはいないのに書物の中に多く見つけられるということに気がつき、それは自分の周囲の人間も、自分と同じことで悩んでいるのではないかと思った。筆者が恐れるのは、彼らのような人間なのである。
私は、自分だけが特別だとは思わずに生きてゆきたい。そのための方法としては第一に、自分のやり方だけにこだわりすぎないことである。
私は二年生の間、経営学の授業を受けていた。そのなかで、よい経営をしてゆくには会社の異部門間のつながりが重要であるということを学んだ。教授の話によると、ある家電会社が、新しく乾燥機を作ろうとしており、新しい技術の導入をしたいと思っていたところに、エアコン部門の技術を取り入れたことによって大成功を収めたということである。この授業で、製品開発に際し、自分たちだけの技術にとらわれずに、別部門との提携をすることがむしろ新しい製品開発につながる、ということを学んだ。
第二の方法としては、自分の世界に閉じこもらないことである。
歴史上有名な勝海舟は、元は幕府に使えている身でありながら、坂本竜馬や西郷隆盛らに肩入れし、統幕を手伝った。忠臣としてただ幕府に尽くして生涯を終える、ということにならなかったのは、彼が幾度かの渡米を行っているからかもしれない。彼はこのときの経験によって外国のすばらしさを知り、開国論者になったとも言う。また、江戸の無血開城に当たっては、フランスに対するイギリスの思惑を利用したり、かつてのロシア戦役の戦術を利用したりするなど、数々の場面で視野が広かったといえる。
確かに、自分が特別であると自覚し、自信を持つことも時には必要である。しかし、大きな成功を収めるためには大きな視野が必要なのである。
スポーツの世界でも、自分が行っている競技を極めたつもりになっても、大会や海外選手を見ることによって、まだまだであると気づかされるということが多々あるだろう。また、ひょんなことから、まったく関係がなさそうな競技からヒントを得ることができた、という経験も私にはある。
どのような分野にいようとも、他人との関係がまったくないという状況にはならないだろう。他人を拒絶することなく自分と比べ、決して見下すことなくおたがいの違いを冷静に分析し、そこから何かを得ることができれば成功に一歩近づいたといえるのではないだろうか。
順位 | 題名 | ペンネーム | 得点 | 字数 | 思考 | 知識 | 表現 | 文体 |
---|
1位 | ●客観的目線(清書) | PINK | 90 | 1244 | 59 | 79 | 84 | 92 |
2位 | ●大成を呼ぶ視野 | あほーどり | 88 | 1202 | 61 | 96 | 97 | 87 |
3位 | ●時代と共に変化する価値観 | LOLLIPOP | 86 | 1433 | 57 | 68 | 81 | 84 |
4位 | ●感情を出すこと | いへゆ | 84 | 1162 | 52 | 61 | 77 | 86 |
5位 | ●私はある時から | ターミネーター | 84 | 1139 | 57 | 53 | 72 | 100 |
6位 | ●まっしろい風 | くま王子 | 83 | 1620 | 49 | 61 | 70 | 84 |
7位 | ●ある書物がよい書物であるか(感) | まいう | 80 | 1517 | 56 | 109 | 112 | 86 |
8位 | ●横や上には猛虎居ず | ピカチュウ | 80 | 1020 | 48 | 75 | 83 | 90 |
9位 | ●教育という料理 | カエル | 78 | 1558 | 61 | 62 | 92 | 83 |
10位 | ●ある書物がよい書物であるか | おとめ | 76 | 450 | 49 | 67 | 69 | 92 |
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読書の大切さは、多くの人が感じています。実際、本をよく読んでいる子は、勉強が多少遅れていてもいつでも追いつけます。逆に、本を読んでいないと、いくら勉強ができていても、やがて頭打ちになります。わかりやすい例は漢字の書き取りで、本をよく読んでいるが漢字の書き取りがあまりできない子と、本をあまり読まないが漢字の書き取りはよくできる子がいた場合、漢字力は途中で逆転します。
読書は、特別な練習など必要でなく、だれでもできるものと考えられがちですが、実際にはそうではありません。保護者の方からよく、「子どもが本を読まないが、どうしたらいいか」という相談があります。教室でも、子供たちに本を読む課題を出すと、小学校低中学年では、おっくうがってなかなか読もうとしない子がいます。また、小学校高学年や中学生、高校生で普通に読む力はあるのに、今読んでいる本がないとか、いつも同じ本が読みかけであるという子がかなりいます。つまり、家で本を読んでいないのです。理由を聞くと、「忙しくて本を読んでいる暇がない」と言います。
無読率の調査というものがあります。毎年5月の1ヶ月間で、読んだ本が1冊もない子の割合で、1990年では、高60%、中50%、小15%でした。それが、2004年には、高40%、中20%、小7%と改善されています。とは言っても、小学生は学校で本を読む時間があるでしょうから、小中学生の約2割、高校生の役4割が家庭で本を読んでいないと考えてよいと思います。5月の1ヶ月間本を読んでいないということは、読書というものは、習慣ですから、年間を通してほとんど読んでいないということです。小中学生の5人に1人は本を読んでいないし、高校生の2人に1人は本を読んでいないというのは、ある意味で驚くべき数値ではないでしょうか。
では、読書の対策は、どのようにしたらいいのでしょうか。答えは、とても単純です。朝の10分間読書の原則は、毎日、10分間、自分の好きな本を読む、ということです。ただこれだけの方法で、子供たちの読書習慣が大幅に改善されました。読めば、力がつき、本が好きになる、というのが読書の仕組みです。本を好きにして、読ませて、力をつける、という順序ではありません。どんな本を読むか、どう読むかということ以前に、まず読むことが大事なのです。本には、どの本にも必ず読み手を引きつける力があります。だからこそ、本という形になっているのです。
ところが、朝の10分間読書の問題は、学校で読んでいるから家庭で読まなくてもよいと保護者に思わせている面があることです。読書とは、本来家庭中心で行うものです。家庭でできない子がいるから学校でカバーしているのに、読書は学校でやるものだと勘違いしてしまう人もいるのです。また、学校では朝の10分間でやめなければなりません。読み続けたい本があっても、そのあとの授業に食い込むことはできないからです。
そこで、考えたのは、家庭における夕べの10分間読書です。時間は、夜の勉強のあと、又は、夕食のあとと決めておきます。勉強の締めくくりに読書、又は、食後の一休みに読書という時間設定です。このときに、その日に読み終えたページに付箋を貼っておくのが役に立ちます。付箋を貼っておくと、外からどこまで読んだかわかるので、読み続けやすくなります。また、何冊かの本を並行して読んでいくことができます。この単純な読書指導に、今後力を入れていきたいと思っています。
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これは、ブログに書いた記事(四行詩)ですが、日本の現状を考えて、言葉の森のホームページにも載せます。
子供たちの教育を考える場合、その教育の土台となる社会を支える、政治、経済、文化もともに考える必要があります。
よりよい教育を目指すために、よりよい社会を作っていきましょう。
アメリカと中国という二つの超大国にはさまれている日本が、
その条件を不利にする戦略と、
有利にする戦略とがある。
その根本を考える。
不利にする戦略は、
日本人が米国派と中国派に分かれて、米中の代理戦争をすることだ。
単なる反米、単なる反中は、そうなるだろう。
日本人は、日本人どうし戦ってはならない。
二つの超大国のそれぞれの長所は、それぞれの短所だ。
アメリカの軍事力は、アメリカの強さであるとともに弱さである。
中国の人口は、中国の強さであるとともに弱さである。
日本は、ミニアメリカ、ミニ中国になろうとするな。
アメリカの軍事力は、平和な世界では単なる負担になる。
アメリカの弱点は平和だ。
中国の人口は、自由な世界ではその大きさが制約になる。
中国の弱点は自由だ。そして、アメリカにも中国にも貧富の差がある。
だから、日本は第二のアメリカになろうとして軍事力を強化するのではなく、
むしろ、平和で平等な国家を目指せ。
また、日本は第二の中国になろうとして移民で人口を増やすのではなく、
むしろ、粒ぞろいの国民で、自由と平等の国家を目指せ。
アメリカの国民は、次第に日本のような平和で平等な社会を目指すようになり、
中国の国民は、次第に日本のような自由と平等の社会を目指すようになる。
そのようにして、世界の国民が日本のような社会を目指すことが、
日本の国家戦略になる。
平和と自由と平等の世界の中で、
日本は、日本の文化を発展させるとともに、
アメリカのよい点と、中国のよい点に学び、
新しい世界の希望の国となれ。
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2月の清書の森リン大賞を発表します。
2月の森リン大賞(中2の部78人中)
行くがよい
おむふ
私の日本の文化とはトキであり長寿の亀であり小海老であった。トキのあの白銀をほんのりとにじませ、薄紅に色づいた身。それが密色に彩られた収穫の秋の空にて舞う。なんとも優美でえもいわれぬ日本の風景だろうか。長寿の亀、その甲羅は鎧にも見え歴史を刻んだ書にも見える。重く奥深きこの静かなる身が和の庭園の池にてまどろむ。その様は奥ゆかしい日出づる国、日本の真髄である。料亭でまろやかに味わえる小海老の添えられた手料理。人の手のぬくもりと今なお海老に宿る磯の侘しき香。その海老の龍のごとき風格はまさに味わい深い島、日本そのものであろう。私は日本の文化とはこうした繊細なる侘しさにあるかと思って疑わなかった。私のみならず多くの日本人がそう思っていたことだろう。だが日本の文化とはそれだけではないようである。今、挙げてきた文化よりもさらなる太古。稲作が始まるよりも前の日本、縄文時代というものがある。今の文化の根幹にしっかりと構えるものだ。花火のような風流な大とは少しばかり違うものだ。あの力強き縄文土器、今までの夜露のごとき暗き文化とは違う。なにより強き怒涛の文化である。銅鐸、豪気な祭囃子。どれもなんと大きいものだろうか。だが、日本のこの侘しき細やかな文化、芸術の中に私は生きてきた。日本の今日の文化をさまたげ、大いなる文化の中で生きてゆくというのも苦難となってしまう。一途にあのやんごとなき文化と芸術の道をたどるのもよかろう。しかし、日本の今の道をたどってゆくのも妥当な道であるのかもしれない。どちらも固有の苦難があるだろう。これはもはや文化、芸術の話だけの問題にはとどまらない。人とは自分の思う道を行くべきか、それとも理想ばかりに目を向けず現実を噛みしめてゆくべきか。それを考えていきたい。
まさに黒猪のごとく自分の路を行く。これほど良い事は他にないという意見がある。私は今の日本の芸術文化よりもより古き古代文明、古代の芸術が好きだといった。もちろんそれらが強烈であるというのも好きである理由の一つであるがそのほかにも今日の、芸術文化が非常に狭い範囲でのことであるというのもその理由のひとつだ。美しく優雅であるとされるヨーロッパ音楽や洋楽、伝統の習わしなど、こうした多くの芸術運動は随分と狭い枠組みの中でのことだ。だれもが必ずしも理解できる文化であるわけでもなく、理解者だけで形作られたものとなってしまっている。だが縄文文化といったものにはだれもが深い感銘を覚える燃え滾る焼き刀のようなものがある。古代メソポタミア文明もそのひとつだ。あの堂々たる壁画。七宝、宝玉、世の美を全て盛り込んだともいっていい装飾品。これこそ私が信じるものである。 こういったように自分がなにより好きなもの。これの道を行くのが最適ではなかろうか。このように理由もしっかりとしたものがありそれを真に思う心が活路が開けるはずだ。げんにこうして古代を思っている私は心に大いなる充足を得ている。こういった言葉まである。“自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう”
だが周囲の考え、これまでの常識に従うのはなにより安全な路である。周囲に従い生きてゆくというといかにも保守的で臆病とまで思われるかもしれないがそうではない。自分を守り安定して生きてゆくにはなによりの道である。自分の信ずる道を行くというのはいかにもりりしく勇ましきものと思われるがこれは危うい綱渡りでもある。もし自分の行った道が途中で誤りだと思うようなことがあったらどうだろうか。道を後戻りして、世間一般の道に変更するというのも容易なものではない。第一、世間の道というのもだれもがたどり共に行く仲間が数多くいる。失敗は自分の道を行くよりは少ないだろうし、まさに平安の街道。なによりの道と思われる。特に家庭をもつような人は安定がなによりであるはずだ。自分の信じた道を行って犯罪にその道をいってしまったり経済の不安定ともなっている。周囲の声にも耳をすましてみてはどうだろうか。
こうして二つの意見を述べてきたがふと気づいたことがある。世間一般の道をゆくというのはそれこそ自分の道を貫くということなのではなかろうか。しばし考えてみよう。世間一般の道を行くというのはそれこそ世間一般を信じその道を行くということだろう。考えて見れば多くの事柄がつながりを持っている。今の文明は私の好きな古代文明から発達していったのだ。実はよりよき道を行きたいという一つの道を我々はたどっていたのだ。そうこそ、今我々は行かなくてはならない。自分の生の思うところへたどりつくために。それが我々であり、一つの答えだ。
順位 | 題名 | ペンネーム | 得点 | 字数 | 思考 | 知識 | 表現 | 文体 |
---|
1位 | ●行くがよい | おむふ | 91 | 1938 | 81 | 78 | 84 | 87 |
2位 | ●目の前の壁 | 音楽大好き少年 | 87 | 1243 | 59 | 73 | 83 | 83 |
3位 | ●飽きない話のその間 | arugebak | 87 | 1339 | 64 | 64 | 74 | 92 |
4位 | ●自分らしさを保つこと | いちごサクラ | 83 | 1227 | 56 | 59 | 64 | 93 |
5位 | ●意志と意見 | 疾風 | 81 | 1162 | 53 | 76 | 94 | 87 |
6位 | ●すべての行動は自分の意志から出てくる | のここ | 81 | 1180 | 54 | 55 | 68 | 83 |
7位 | ●最後まで | ショウ | 78 | 1256 | 48 | 67 | 88 | 89 |
8位 | ●目標、達成への熱意 | snow boy | 78 | 766 | 48 | 67 | 78 | 93 |
9位 | ●shortタイム or longタイム | むさし | 78 | 817 | 52 | 64 | 72 | 92 |
10位 | ●コトバは忠実に。 | 少年A | 78 | 783 | 61 | 67 | 71 | 87 |
※ 中3の1位の作品は要約の部分がありましたが、要約以外の部分も得点も高かったため代表作品としました。
次回からはできるだけ要約部分は省略するか、自分の言葉による説明に直して書いておくかしてください。(^o^)/
2月の森リン大賞(中3の部36人中)
雑草の存在理由
きへあ
私は新聞の行間と余白の読み手であるかもしれない。私は新聞を、月一度とかではなく、毎日立つ縁日のようなものであると見ているふしがある。そういう意味で私は、夜店をひやかす客のような存在だ。こうなると、一番楽しくぴったりしているのはやはり広告欄になるかもしれない。また縁日には様々な偶然の介入があった方が良い。それは、あちこちに散らばっている情報だ。そのようなものは、宝さがしのようにそれらしくないところに置いてあった方がよい。新聞にカーニバル的活力を与えるには、「~面」のような区別を一切取り去る日を作るなどすればよいのかもしれない。
要するに私達は、行間や余白のようなおまけの部分をもっと大切にすべきなのだ。
なぜならば、そのようなおまけの部分にこそ重要なことが隠されているからである。例えば、皆さんは英和辞典を引いたことがあるだろうか。一つの単語にも、辞書を引いてみると沢山の意味があることがわかる。その膨大な数の意味の中から、自分の意図に合ったものを見つけるのは容易なことではないだろう。そこで誰しも、一つ一つの意味を文章に照らし合わせる。そして目当てのものを見つけるのである。面倒な作業ではあるが、その時になにげなく知ったその単語別の意味が、他の機会に役立ったという経験はないだろうか。このように、メインではない「余白」の部分から、他の情報を手に入れることも出来るのである。
もう一つ理由を挙げるとするならば、ゆとりがなかったら非常に疲れてしまうからである。このようなデータがある。「収入増加と労働時間短縮どちらを選ぶか」というものだ。アンケート調査の結果、男性女性どちらも、時間短縮を選んだ人の方が圧倒的に多い。それは何故だろうか。私は、「お金も欲しいが、自由になれる時間が欲しいから」ではないかと思う。家庭の経済面を維持するためには、沢山働いて沢山給料をもらうことも大切だろう。しかしどんなに大人になっても、「自分が自由になれる時間」というものには心引かれるのではないか。もし、収入を一番に考え、一日中下を向いて働き続けたらどうだろうか。それが何年も何年も続いたら、その人の人生には、仕事をした充実感の他には、何も残らないのではないだろうか。そう考えると、やはり「余白」とか「ゆとり」といったものは大切なのであろう。
ゆとりが大事と言って、中身がなっていなかったら駄目じゃないか、という意見もあるだろう。確かに、ゆとりが大事だといっても、メインのものが充実していないことには何も始まらないだろう。しかしあなたはこのような言葉を聞いたことはないだろうか。「雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことである」という言葉だ。私達がすべきことは、新聞という大きな草原の中から、雑草を見つけ、その一つ一つの、美しいと思えるところを見つけることではないだろうか。だから、余白にこそ、意義があるのだ。
私は新聞を楽しいと思って読んだことは一度もない。どちらかというと、「新聞というものを全く読まないと言い切っている人」の一人である。しかしこれからは、縁日の夜店でお宝をゲットすべく、新聞を楽しんで読んでみようと思う。
順位 | 題名 | ペンネーム | 得点 | 字数 | 思考 | 知識 | 表現 | 文体 |
---|
1位 | ●雑草の存在理由 | きへあ | 89 | 1318 | 73 | 71 | 77 | 90 |
2位 | ●。ノLet | マロン | 86 | 1643 | 57 | 84 | 86 | 84 |
3位 | ●自分らしく | ゆうちゃり~ | 86 | 1340 | 57 | 70 | 85 | 87 |
4位 | ●皆で楽しむということ 清書 | かせり | 85 | 1184 | 52 | 68 | 79 | 96 |
5位 | ●信念と協調 | 野球小僧 | 83 | 1216 | 52 | 60 | 78 | 83 |
6位 | ●勝負の時期 | はっピー | 82 | 925 | 62 | 69 | 76 | 86 |
7位 | ●笑うかどには福きたる | ゆりん | 82 | 992 | 54 | 70 | 75 | 84 |
8位 | ●清書 | うずら | 81 | 1374 | 46 | 63 | 75 | 84 |
9位 | ●集中する | ちな | 81 | 958 | 53 | 67 | 73 | 90 |
10位 | ●子供脱出計画 | きこう | 79 | 1471 | 49 | 84 | 103 | 90 |
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2月4週の清書の森リン大賞です。
2月の森リン大賞(小6の部126人中)
ドキドキ
バービー
『ドクン、ドクン、ドクン、ドクン』
私の心臓が鳴り響く。今日はバスケの決勝戦。今回で2回目のバスケの決勝戦だ。今回の相手はとても強くて学校も有名でレベルの高い人たちと戦うのだ。私はバスケの試合で緊張することは慣れているが、決勝戦だとしても、1位と2位が決まるのだから、いつになっても緊張はする。でも私はいつも『その立場にならなきゃわからないからそのときにやろう!』と思う。簡単に言うと『やっつけ』だ。笑 しかし、『やっつけ』でやるのは、ポジティブでもあると思う。なぜなら、『今緊張してクヨクヨしていたって、何も変わらない。それならなんで緊張をしているのだろう?』と思う。そのおかげで、最近はあまり緊張する事なく、スムーズにやれる。そして、どうしても緊張する時は、ゆっくり深呼吸を2、3回するといいみたいだ。
私は何でもやっつけでやるタイプだ。『やっつけ』と聞くと、なんだかあまり良く思わない人がいると思うが、私の場合、『やっつけ』のおかげで何でも上手くいっている。例えば1回しか行ったことのない場所。それを次からは一人で行くのだ。そういう時、私はネガティブに考えてしまうが、その後自分に『ポジティブに考えろ。ポジィティブに考えろ。』といい聞かせる。そのおかげで、毎回『ここら辺かな』と思った場所が当たっていたりするのだ。だから、『やっつけ』でやるのは意外といいのだと思う。(宿題や勉強など以外の場合)
母はこのあ前あった、補習校の授業参観で私がやるスピーチの時に緊張したと言っていた。まるで自分がスピーチをやるみたいに。私は小学五年生の体験入学でのキャンプのことについて話したが、とても心配だったという。私はこのときもやっつけでやっていたが、すこし緊張していた。だが、母は私はあまり緊張したようには見えなかったと言っている。それに、私はアドリブばっかり言っていたと緊張どころか恥ずかしかったと言っていた。私はこれを聞いて少しがっかりした。しかし、やはりやっつけでやるとあまり緊張しているようには見えないし、とてもいいことだという事を知った。でも、『一年の計は元旦にあり』というように、計画を立てて実行した方がより上手くいく可能性があると思う。
『ドクン、ドクン、ドクン、ドクン』緊張する時には色々なパターンがある。一つ目は大好きに思いを伝えたり、何かをしたり、する時。二つ目は人前で何かをするとき。三つ目は何かやってみたいものをやる時(つまり勇気が必要な時)、などなど。私はいつも勇気が必要な時に緊張をするタイプだ。
人間にとって緊張とは一段と成長するチャンスみたいなものではないのかと私は思う。なぜなら、これは補習校の先生に教えてもらった言葉だが、『ピンチはチャンス』。つまり、緊張してパニックになったり、ピンチになる。しかし、それを長い目で見ると、そのときのピンチは次の新しい自分に生まれ変わるチャンスだったりするのではないのかと。私はそう思う。だから、緊張したりすることはとてもいいことだと私は思う。
順位 | 題名 | ペンネーム | 得点 | 字数 | 思考 | 知識 | 表現 | 文体 |
---|
1位 | ●ドキドキ | バービー | 85 | 1258 | 59 | 55 | 72 | 86 |
2位 | ●身近な自然も、遠くの自然も | ことのは | 83 | 1629 | 53 | 91 | 96 | 90 |
3位 | ●雑草の良さ | りす | 82 | 1150 | 57 | 56 | 81 | 93 |
4位 | ●中身が一番大切 | さおりん | 82 | 1275 | 62 | 52 | 78 | 86 |
5位 | ●日本人の「美意識」 | はるかぜ | 81 | 1108 | 56 | 93 | 105 | 93 |
6位 | ●擬似自然から自然へ | 闇の女帝 | 81 | 1233 | 52 | 77 | 92 | 87 |
7位 | ●楽しんで走る | 織田信之助 | 80 | 1041 | 51 | 87 | 93 | 87 |
8位 | ●緊張って | R&Y | 80 | 1222 | 51 | 77 | 92 | 83 |
9位 | ●清書 | きしけん | 80 | 1049 | 43 | 69 | 85 | 84 |
10位 | ●緊張するとき | ペンしろう | 80 | 1037 | 47 | 53 | 71 | 83 |
2月の森リン大賞(中1の部77人中)
空間
ひよこ
私は、行間と余白の読み手であるのかも知れない。新聞を、毎日たつ縁日のようなものであると見ているふしぎがある。論説記事は終わったらホッとするものであり、経済記事は読み手がひやかす存在である。ということになると一番楽しいのは、やはり広告欄ということになる。それでは、執筆する文化欄•学芸欄の類は何であるか、それはいうまでもなく縁日にたつ見世物であろう。これらは全て、内容の当否は別として目を楽しませてもらえる。縁日であるから、やはりそこには、日常生活の時間の流れと異なった、さまざまな偶然の介入があった方がよい。新聞の中にそうした偶然がある空間を探すとすれば、それはやはり、あちこちに散らばっている情報である。私は主体よりも、たまには余白にも目を向けるべきだと思う。
その理由の一つは一目のつかないところに重要なことがあるからだ。最近は芸能人という職にとても人気がある。それは自分の得意なことを見てもらえるということと、みんなのヒーローになれると思っているからだろうと思う。しかし親からみると、必要以上に自分自身をさらけださなくては行けないし、収入は不安定であるから子どもに芸能人という職をあまり望んではいないと思う。
だが、もしこのような人がいなければ私たちを楽しませてくれる人が少なくなってしまう。意外と芸能人の存在は価値があり、楽しませてくれるのだ。
また、どこの学校にも事務の人が入ると思う。しかし一度もそのような人を見かけたことがない人もいるくらい人目につかない仕事だ。私の学校では、事務の人が掲示板を飾ったり、パンの注文を取ってくれたり、壊れたものを直してくれたりといろいろと活躍している。しかしこれ以上にも、もっとしんどい仕事をしているのだと思う。今日も学校がきれいで清潔なのはこの人たちのおかげなのだ。社会や日常生活で重要視されなくても、日本人が豊かに暮らせているのはこのような影で支える人たちのおかげなのだ。
その理由の二つ目は、人生も完璧よりも面白みがあった方がよいからだ。授業というものは勉強する時間だ。しかし、退屈な授業では頭が活性化しない。最初の五分ぐらい先生の雑談があった方がその後の授業も楽しくなり、習ったことが頭に入りやすい。雑談があることでその教科が好きになったり、勉強が楽しくなる。
また、新聞には余白があるから他の記事も引き立って新聞を読むことに楽しみが生まれる。しかし新聞を取っている数(NHK)のデータをみると1995年は52パーセントで半数を超えていたが、2005年には44パーセントで半分以上の人がとっていない。これはコンピューターが普及し、大まかな情報を得られるようになったからだ。しかし新聞にある余白は、新聞紙面で読むことのみ味わうことができる。新聞と同じように、人生にも遊び心があった方が充実するのだ。
確かに、主体がしっかりしていなければことは始まらない。しかし「雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことである。」という名言もあるように、余白がなければ、目立つものも目立たず、何もかもが中途半端になってしまう。しかし余白があれば全体がまとまって、また心がいやされるのだ。
順位 | 題名 | ペンネーム | 得点 | 字数 | 思考 | 知識 | 表現 | 文体 |
---|
1位 | ●空間 | ひよこ | 89 | 1334 | 59 | 73 | 86 | 96 |
2位 | ●言葉を厳密に | たけたけ | 89 | 1567 | 66 | 82 | 79 | 83 |
3位 | ●コトバ | hikari | 88 | 1367 | 64 | 80 | 95 | 89 |
4位 | ●先に進むための余白 | ハオハオ | 85 | 1144 | 63 | 73 | 93 | 86 |
5位 | ●空気を読む | かまむ | 84 | 1432 | 53 | 90 | 91 | 87 |
6位 | ●ヨーロッパにおけるりんごの | みゆあ | 84 | 1128 | 53 | 69 | 70 | 90 |
7位 | ●偉大な人間 | なまず大使 | 84 | 1257 | 51 | 62 | 69 | 86 |
8位 | ●科学は記述から始まる | 文鳥 | 83 | 945 | 64 | 62 | 81 | 86 |
9位 | ●躾 | ハッピー・クローバー | 82 | 1075 | 53 | 58 | 68 | 95 |
10位 | ●人間の学習 | パダワン | 82 | 1025 | 62 | 62 | 67 | 89 |
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