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日本発の未来の教育――オンエア特別講座、寺子屋オンエア、オンライン作文、森林プロジェクト(10) as/2549.html
森川林 2016/03/15 20:42 


 アジアとともに、日本が目を向ける先はアフリカです。なぜなら、アフリカは地球の貧困の最後の焦点であり、アフリカが豊かにならないかぎり、世界に平和が訪れたと言える状態にはならないからです。

 アフリカに必要なのは、その地域の特性を生かした経済の建設です。しかし、そのもとになるものは、そこに住む人々の知恵と工夫です。だから、経済の建設と並行してアフリカの子供たちの教育を進めていく必要があります。
 この点でも、日本の寺子屋教育は、アフリカの教育に貢献することができます。

 これまでの世界の教育は、明治以降の日本の教育も含めて、学校での一斉授業形式の教育が中心でした。この教育方法は、短期間に全員を一定のレベルに持って行くには有効でしたが、その有効性は主に教育の初歩的な段階に留まるもので、教育の内容が高度になると、一斉より上のレベルの生徒にとっても下のレベルの生徒にとっても不十分なものになるという面を持っていました。
 また、一斉授業は、校舎とそこで教える先生を必要とするために、普及させるための費用と時間がかかるという面も持っていました。

 これに対して、ネットを使った少人数の自学自習形式の寺子屋オンエア型の教育は、生徒個人に教材と情報端末さえ渡せば、短期間のうちに比較的低コストで学習できる環境を広げることができます。

 義務教育の期間の勉強は、解説の詳しい教材があれば、特に先生が工夫して教えなくても本人の独学と同級生や上級生のアドバイスでほとんどがカバーしていけます。
 もちろん、経験の豊富な先生が教えた方が能率がよいという面があるかもしれませんが、幅広い範囲に点在する生徒に短期間に教育を普及させるためには、先に学んだ生徒があとから学ぶ生徒を教える仕組みを活用していく必要があります。
 それは、子供たちの遊びの世界では既に行われていて、それらの遊びの中には、勉強に似た複雑なものももちろんあります。

 ネットを使った寺子屋オンエア形式の学習は、この上級生が下級生の質問や相談に答えるという形の自学自習の教育を可能にします。
 ネットを使っているので、上級生にわからないところだけ先生が登場して質問に答えるという形も取ることができます。

 このようなやり方で教育を普及させていくことが、アフリカの人たち自身の手による経済建設の最初の土台になるのです。

 以上、10回にわたって、個性の教育、実力の教育、創造性の教育、教育の起業、世界の教育と話を進めてきました。
 言葉の森は、これまでに述べたような展望で、これからの教育を進めていきたいと思っています。(おわり)


 アジアとともに、日本が目を向ける先はアフリカです。なぜなら、アフリカは地球の貧困の最後の焦点であり、アフリカが豊かにならないかぎり、世界に平和が訪れたと言える状態にはならないからです。

 アフリカに必要なのは、その地域の特性を生かした経済の建設です。しかし、そのもとになるものは、そこに住む人々の知恵と工夫です。だから、経済の建設と並行してアフリカの子供たちの教育を進めていく必要があります。
 この点でも、日本の寺子屋教育は、アフリカの教育に貢献することができます。

 これまでの世界の教育は、明治以降の日本の教育も含めて、学校での一斉授業形式の教育が中心でした。この教育方法は、短期間に全員を一定のレベルに持って行くには有効でしたが、その有効性は主に教育の初歩的な段階に留まるもので、教育の内容が高度になると、一斉より上のレベルの生徒にとっても下のレベルの生徒にとっても不十分なものになるという面を持っていました。
 また、一斉授業は、校舎とそこで教える先生を必要とするために、普及させるための費用と時間がかかるという面も持っていました。

 これに対して、ネットを使った少人数の自学自習形式の寺子屋オンエア型の教育は、生徒個人に教材と情報端末さえ渡せば、短期間のうちに比較的低コストで学習できる環境を広げることができます。

 義務教育の期間の勉強は、解説の詳しい教材があれば、特に先生が工夫して教えなくても本人の独学と同級生や上級生のアドバイスでほとんどがカバーしていけます。
 もちろん、経験の豊富な先生が教えた方が能率がよいという面があるかもしれませんが、幅広い範囲に点在する生徒に短期間に教育を普及させるためには、先に学んだ生徒があとから学ぶ生徒を教える仕組みを活用していく必要があります。
 それは、子供たちの遊びの世界では既に行われていて、それらの遊びの中には、勉強に似た複雑なものももちろんあります。

 ネットを使った寺子屋オンエア形式の学習は、この上級生が下級生の質問や相談に答えるという形の自学自習の教育を可能にします。
 ネットを使っているので、上級生にわからないところだけ先生が登場して質問に答えるという形も取ることができます。

 このようなやり方で教育を普及させていくことが、アフリカの人たち自身の手による経済建設の最初の土台になるのです。

 以上、10回にわたって、個性の教育、実力の教育、創造性の教育、教育の起業、世界の教育と話を進めてきました。
 言葉の森は、これまでに述べたような展望で、これからの教育を進めていきたいと思っています。(おわり)


 創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

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●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
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●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
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●いろいろな質問に答えて

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