ログイン ログアウト 登録
 日本発の未来の教育――オンエア特別講座、寺子屋オンエア、オンライン作文、森林プロジェクト(10) Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 2549番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/12/11
日本発の未来の教育――オンエア特別講座、寺子屋オンエア、オンライン作文、森林プロジェクト(10) as/2549.html
森川林 2016/03/15 20:42 


 アジアとともに、日本が目を向ける先はアフリカです。なぜなら、アフリカは地球の貧困の最後の焦点であり、アフリカが豊かにならないかぎり、世界に平和が訪れたと言える状態にはならないからです。

 アフリカに必要なのは、その地域の特性を生かした経済の建設です。しかし、そのもとになるものは、そこに住む人々の知恵と工夫です。だから、経済の建設と並行してアフリカの子供たちの教育を進めていく必要があります。
 この点でも、日本の寺子屋教育は、アフリカの教育に貢献することができます。

 これまでの世界の教育は、明治以降の日本の教育も含めて、学校での一斉授業形式の教育が中心でした。この教育方法は、短期間に全員を一定のレベルに持って行くには有効でしたが、その有効性は主に教育の初歩的な段階に留まるもので、教育の内容が高度になると、一斉より上のレベルの生徒にとっても下のレベルの生徒にとっても不十分なものになるという面を持っていました。
 また、一斉授業は、校舎とそこで教える先生を必要とするために、普及させるための費用と時間がかかるという面も持っていました。

 これに対して、ネットを使った少人数の自学自習形式の寺子屋オンエア型の教育は、生徒個人に教材と情報端末さえ渡せば、短期間のうちに比較的低コストで学習できる環境を広げることができます。

 義務教育の期間の勉強は、解説の詳しい教材があれば、特に先生が工夫して教えなくても本人の独学と同級生や上級生のアドバイスでほとんどがカバーしていけます。
 もちろん、経験の豊富な先生が教えた方が能率がよいという面があるかもしれませんが、幅広い範囲に点在する生徒に短期間に教育を普及させるためには、先に学んだ生徒があとから学ぶ生徒を教える仕組みを活用していく必要があります。
 それは、子供たちの遊びの世界では既に行われていて、それらの遊びの中には、勉強に似た複雑なものももちろんあります。

 ネットを使った寺子屋オンエア形式の学習は、この上級生が下級生の質問や相談に答えるという形の自学自習の教育を可能にします。
 ネットを使っているので、上級生にわからないところだけ先生が登場して質問に答えるという形も取ることができます。

 このようなやり方で教育を普及させていくことが、アフリカの人たち自身の手による経済建設の最初の土台になるのです。

 以上、10回にわたって、個性の教育、実力の教育、創造性の教育、教育の起業、世界の教育と話を進めてきました。
 言葉の森は、これまでに述べたような展望で、これからの教育を進めていきたいと思っています。(おわり)



同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
オンエア講座(41) 森林プロジェクト(50) 寺子屋オンライン(101) 言葉の森のビジョン(51) 

コメント欄

コメントフォーム
日本発の未来の教育――オンエア特別講座、寺子屋オンエア、オンライン作文、森林プロジェクト(10) 森川林 20160315 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
まみむめ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「まみむめ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
オンエア講座(41) 森林プロジェクト(50) 寺子屋オンライン(101) 言葉の森のビジョン(51) 
コメント1~10件
作文コンクール 森川林
 子供たちの教育で大事なのは、知識の詰め込みではなく、読書と 12/10
記事 5395番
読書と作文が子 森川林
 小学生時代は、勉強よりも読書。  中学生以上は、勉強と同 12/9
記事 5394番
子どもの文章力 森川林
今の受験は知識の詰め込みの勉強になっています。 考える問題 12/8
記事 5392番
作検研究。森リ 森川林
作文は、褒められても注意されても、そこに客観的な基準がなけれ 12/7
記事 5391番
「作文検定」「 森川林
 今は、AI社会の前夜。  昔は新聞やテレビが中心だった。 12/7
記事 5390番
AI時代に子ど 森川林
AI時代には、先生の役割は「教えること」ではなくなります。 12/6
記事 5389番
【合格速報】順 森川林
Rさん、合格おめでとう!! よくがんばりましたね。 受験 12/4
記事 5387番
森リン大賞9月 森川林
 従来の作文評価は、小学校低学年では「正しい表記ができている 11/9
記事 5382番
作文の学習で大 森川林
 「何でも自由に書いてごらん。いつでも褒めてあげるから」とい 11/7
記事 5381番
【合格速報】日 森川林
K.Aくん、おめでとう!! 小学生のときから、時どき脱線を 11/6
記事 5380番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
Re: 11月 森川林
 これは、解き方の問題ではなく、読む力の問題です。  読解 12/5
国語読解掲示板
Re: ICレ 森川林
 ChatGPT、あまり文章うまくないなあ(笑)。  音声 12/5
森川林日記
ICレコーダと 森川林
AI時代に子どもが伸びる――全科学力クラスという新し 12/5
森川林日記
noteのペー 森川林
https://note.com/shine007 12/4
森川林日記
11月分 4  あういと
問題7と問題8が分かりません。 キーワードはわかるのですが 12/3
国語読解掲示板
Re: 森川林
 字がきれいだったのは、そのあとの日記の内容を見ると、弟が葛 11/30
国語読解掲示板
Re: 11月 森川林
 お返事遅れて失礼しました。  易しい国語問題は、「同じ言 11/30
国語読解掲示板
ともとも
小5の11月の読解検定のBの問題が誕生日だから字が綺麗だと思 11/28
国語読解掲示板
2025年11 森川林
△ムラサキシキブ ●作文検定スタート  学校 11/26
森の掲示板
11月中2読解 すみひな
問1のBについて解釈の仕方が分からないです。 「賢いようで 11/22
国語読解掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習