ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 3262番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/6
作文力は文章力ではなく準備力 as/3262.html
森川林 2018/04/01 08:47 

 「材料七分に腕三分」という言葉がありますが、作文の場合は、「準備七分に腕三分」です。
 これは、作文だけでなく、スピーチや対話や仕事にも共通することだと思います。

 受験に合格する作文を書く力も同じです。
 作文力は、上達するのにかなり時間がかかるので、実力で合格作文を書くレベルまで行くには最初からある程度文章力があることが必要になります。

 そこまでの実力がまだない人はどうしたらいいかというと、それが準備なのです。
 毎回の作文で、テーマに合わせて、自分で考えたり、調べたり、お父さんやお母さんに取材したりするのが準備です。

 準備をすれば、材料が豊富になります。
 その材料を組み合わせて作文を書くので、長くも書けるし、読み応えのある作文も書けるようになるのです。

 そういう練習を行っていると、作文の試験のときにも使える材料が蓄積されていきます。
 蓄積される材料の中には、実例だけでなく、表現や主題も含まれます。
 それらの実例や表現や主題は、そのテーマのときだけに使えるのではなく、ある程度応用範囲があります。

 受験作文コースでは、過去問に沿った課題で勉強しますが、過去問とそっくり同じ課題でやる必要はありません。
 例えば、ロボットの話がよく出る学校でも、科学技術一般の課題で材料を増やしていけばいいですし、音楽の話が出る学校でも、藝術一般の課題で材料を増やしていけばいいですし、歯科の話に絞られた学校でも、医療一般の課題で材料を増やしていけばいいのです。

 材料を豊富に持っている子は、受験作文のときも、課題に合わせた材料を自分の過去の蓄積の中からすぐに取り出せます。
 これが、合格する作文を書くコツです。

 この受験作文の準備と同じことを、小学校低学年からやっていくといいのです。
 小学校低学年の生徒には、実行課題集という教材があります。小学3年生から6年生までは題名課題と感想文課題に合わせた予習シートがあります。
 これらをもとに、子供が親に聞くだけでなく、親が子供によりよい材料を見つける機会を作ってあげるのです。

 この親子の関わりは、確かに親にとって負担になる面があります。
 しかし、その負担を楽しむつもりでやっていくといいのです。

▽関連記事
「子供は家庭の中で育つ」
https://www.mori7.com/index.php?e=2879
====
 子供が成長する場は家庭です。
 学校でも塾でも何かの習い事の教室でもありません。

 家庭でのお父さんとお母さんの関わり方が、子供の成長のエネルギーになっています。

 子育てに手がかかって大変だというのは、あとからふりかえればほんのわずかの時期です。
 そのわずかの時期に手をかけることが、あとで親にも子にも何倍にもなって戻ってくるのです。

 では、具体的にどうしたらいいかというと、それは、読書と対話と経験です。
 お金をかけてどこかのレジャーランドに連れていくようなことではなく、日常の生活の中で、子供が興味を持つようなことを一緒にやってみるのです。

 先日の小2と小3の思考発表クラブで紹介した話は、「ジグも釣り」でした。
 今日の新小4の思考発表クラブでで紹介した話は、「山菜採り」でした。

 こういう実際の自然の体験をもとに、親子でいろいろなことを話してみるのです。
「どうして、ジグモは土の中に巣を作るような生活を始めたんだろう」とか
「どうして、タラの木には棘が生えているんだろう」とかいう話です。

 今の社会には、答えのある質問にどれだけ早く答えられるかいう評価が溢れています。
 だから、家庭では、答えのない考える対話を親子でたっぷりしていくといいのです。

 では、答えのある問題に早く答える力はどう育てたらいいかというと、それは自学自習です。
 勉強の基礎と先取りは、自学自習でしっかり身につけ、その結果余裕のできた時間は、読書と対話と経験で充実させていくといいのです。
====

 「材料七分に腕三分」という言葉がありますが、作文の場合は、「準備七分に腕三分」です。
 これは、作文だけでなく、スピーチや対話や仕事にも共通することだと思います。

 受験に合格する作文を書く力も同じです。
 作文力は、上達するのにかなり時間がかかるので、実力で合格作文を書くレベルまで行くには最初からある程度文章力があることが必要になります。

 そこまでの実力がまだない人はどうしたらいいかというと、それが準備なのです。
 毎回の作文で、テーマに合わせて、自分で考えたり、調べたり、お父さんやお母さんに取材したりするのが準備です。

 準備をすれば、材料が豊富になります。
 その材料を組み合わせて作文を書くので、長くも書けるし、読み応えのある作文も書けるようになるのです。

 そういう練習を行っていると、作文の試験のときにも使える材料が蓄積されていきます。
 蓄積される材料の中には、実例だけでなく、表現や主題も含まれます。
 それらの実例や表現や主題は、そのテーマのときだけに使えるのではなく、ある程度応用範囲があります。

 受験作文コースでは、過去問に沿った課題で勉強しますが、過去問とそっくり同じ課題でやる必要はありません。
 例えば、ロボットの話がよく出る学校でも、科学技術一般の課題で材料を増やしていけばいいですし、音楽の話が出る学校でも、藝術一般の課題で材料を増やしていけばいいですし、歯科の話に絞られた学校でも、医療一般の課題で材料を増やしていけばいいのです。

 材料を豊富に持っている子は、受験作文のときも、課題に合わせた材料を自分の過去の蓄積の中からすぐに取り出せます。
 これが、合格する作文を書くコツです。

 この受験作文の準備と同じことを、小学校低学年からやっていくといいのです。
 小学校低学年の生徒には、実行課題集という教材があります。小学3年生から6年生までは題名課題と感想文課題に合わせた予習シートがあります。
 これらをもとに、子供が親に聞くだけでなく、親が子供によりよい材料を見つける機会を作ってあげるのです。

 この親子の関わりは、確かに親にとって負担になる面があります。
 しかし、その負担を楽しむつもりでやっていくといいのです。

▽関連記事
「子供は家庭の中で育つ」
https://www.mori7.com/index.php?e=2879
====
 子供が成長する場は家庭です。
 学校でも塾でも何かの習い事の教室でもありません。

 家庭でのお父さんとお母さんの関わり方が、子供の成長のエネルギーになっています。

 子育てに手がかかって大変だというのは、あとからふりかえればほんのわずかの時期です。
 そのわずかの時期に手をかけることが、あとで親にも子にも何倍にもなって戻ってくるのです。

 では、具体的にどうしたらいいかというと、それは、読書と対話と経験です。
 お金をかけてどこかのレジャーランドに連れていくようなことではなく、日常の生活の中で、子供が興味を持つようなことを一緒にやってみるのです。

 先日の小2と小3の思考発表クラブで紹介した話は、「ジグも釣り」でした。
 今日の新小4の思考発表クラブでで紹介した話は、「山菜採り」でした。

 こういう実際の自然の体験をもとに、親子でいろいろなことを話してみるのです。
「どうして、ジグモは土の中に巣を作るような生活を始めたんだろう」とか
「どうして、タラの木には棘が生えているんだろう」とかいう話です。

 今の社会には、答えのある質問にどれだけ早く答えられるかいう評価が溢れています。
 だから、家庭では、答えのない考える対話を親子でたっぷりしていくといいのです。

 では、答えのある問題に早く答える力はどう育てたらいいかというと、それは自学自習です。
 勉強の基礎と先取りは、自学自習でしっかり身につけ、その結果余裕のできた時間は、読書と対話と経験で充実させていくといいのです。
====


 対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

コメント欄

森川林 2018年4月1日 8時56分 1 
 新聞のコラムで、いろいろな識者が持ち回りで書くようなものがあります。
 職業を見ると、文章のプロであるような人が書いたものは意外と面白くなく、かえって科学技術者や経営者のような文章を書くことがプロでない人の書いたものの方が面白いことが多いのです。
 その面白さの差は、文章力の差ではなく材料力の差です。
 子供の作文も同じです。
 表現を工夫するよりも、材料を工夫する方がずっといい作文が書く近道なのです。


nane 2018年4月1日 9時1分 1 
 子供の作文課題についても、子供から聞かれてその場で考えて答えるというのでは、あまりいい話はできません。
 課題は、ウェブで見ることができますから、お父さんやお母さんは子供に聞かれる前に、ある程度その課題について考えておくといいのです。


コメントフォーム
作文力は文章力ではなく準備力 森川林 20180401 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
となにぬ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「となにぬ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
受験作文小論文(89) 家庭で教える作文(55) 対話(45) 
コメント24~33件
……前のコメント
夏期講習でのデ 森川林
 国語の勉強の方法としていちばんいいのは、ディスカッションで 2/25
教育論に欠けて 森川林
 ボタンの掛け違いは、最後になるまでわかりません。  最初 2/18
教育論に欠けて 森川林
 しっかり勉強して、いい学校に入り、成績を上げて、目指す大学 2/18
創造発表クラス 森川林
創造発表の勉強は、知識的にやるのではなく、実験的にやることが 2/5
齋藤孝さんへの 森川林
私は、ブンブンどりむのようなレベルの低いものは誰もやらないだ 2/4
作文力の土台は 森川林
齋藤孝さんは、「齋藤孝先生が選ぶ 高校生からの読書大全」など 2/4
言葉の森は、オ 森川林
今、小123年生対象の基礎学力クラスと、小456年生対象の総 2/4
言葉の森の作文 森川林
私は、人を批判するのは好きではありません。 大事なことは、 2/3
自習室の利用を 森川林
ごめん、ごめん。 うっかりブレークアウトルームの設定を忘れ 1/29
自習室の利用を aeka
ブレークアウトルームが表示されないです^^;確認お願いします 1/28
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
競争から創造へ 森川林
競争で勝つということは、負ける相手がいるということだ。 大 5/6
人はみな、未来 森川林
人は皆、未来に生きている。 親がレールを敷こうとしている未 5/4
Re: 読会検 森川林
 千個というのは、立方体のことなので、例えば、1辺が1ミクロ 5/3
なぜ、作文クラ 森川林
なぜ、作文クラスを作文個別より優先するのか。 それは、言葉 5/3
釈迦は言った。 森川林
釈迦は言った。 ――自灯明(じとうみょう)―― 人間は、 5/3
読会検定4月  あかそよ
問題3 Bが〇だと思いました。なぜなら、五段落目の一番最後 5/1
近所のローソン 森川林
毎日新聞を見たけど、記事はまだ載っていまでした。 4/25
毎日新聞に言葉 森川林
 しばらく前に、毎日新聞の人が取材に来ました。  そのとき 4/24
4月保護者懇談 森川林
シラン ●今後の「森からゆうびん」の学習デ 4/22
マスクにしても 森川林
マスクにしても、ワクチンにしても、消毒にしても、 自分たち 4/21

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習