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効果のある読書法、作文法(その4) as/780.html
森川林 2010/02/15 09:05 



 前回までは、作文の中身をよくする方法について説明しました。

 今回は、作文の表現をよくする方法です。まず速くわかりやすく書く方法として音声入力法の説明をします。

 文章というものは、あれこれ推敲を重ねたものよりも一気に書き上げたものの方が読みやすいということがあります。読むスピードは書くスピードの10倍以上あるので、書いているときは、同じ言い回しがあるなど不自然な箇所があってもなかなか気づきません。あとから自分の書いたものを読むと、不自然なところがよくわかります。

 書くことと読むことではスピードに差がありますが、話をすることと話を聞くことは、同じスピードで行われるので、こういう問題は起こりません。音声入力は、読むスピードと同じ速さで書いていくことができます。このために読み手にとってわかりやすく書くことができるのです。

 この音声入力の方法に欠かせないのが構成図です。つまり、音声入力をする前に、考える過程があらかじめできあがっている必要があります。これがもし構成図なしで考えながら音声入力をするのであれば、スピードはそれほど速くなりません。


 ただし、日本語は音声入力には向かない言語です。それは、日本語は他の言語に比べて音素数が少ないために同音異義語が多くなるからです。将来、文脈で理解して漢字を変換する機能が充実すれば、音声入力はもっと使いやすくなると思います。


 言葉の森で現在使っている音声入力のハードとソフトは次のとおりです。

 amivoice(音声を文字に変換する有料ソフト)

 voice-trek(ICレコーダー)

 ヘッドセット(300円程度の安いもの)

 unitemovie(複数の音声ファイルを結合するフリーソフト)


 将来、インターネットで利用できるフリーのソフトがもっと増えてくれば、パソコン1台でだれでも音声入力が利用できるようになると思います。


 音声入力の欠点は、誤変換の編集が必要になることです。同音異義語の編集などをしていると、正しく変換するのに時間がかかるので、パソコンに直接入力するのと時間的にはあまり変わりません。

 では、音声入力は何が利点かというと、急いでいるときにとりあえず10分もあれば1200字程度の文章を書き上げることができるという点です。これは、直接入力であれば、まず不可能な速さです。しかも、文章の流れが自然なので、書いたあと読み返す必要のほとんどない文章ができあがります。


 言葉の森の通学教室では、中学生以上の生徒に音声入力の方法を教えています。

 しかし、これはやり方さえわかればだれでもすぐにできます。


 音声入力ソフトなどを使わずに、ICレコーダーだけを使った簡単な方法は次のとおりです。

1、まず構成図を書きます。これは必須です。構成図を書かずに、考えながら音声入力をしたのでは、音声入力の利点は出てきません。

2、構成図を眺めて、文章に書く順番の見当をつけます。

3、音声入力に慣れないうちは、構成図の中に、接続語、助動詞、段落の有無などを書き込んでもよいでしょう。

4、ICレコーダーに文章を音声で入力していきます。一気に入れることもできますが、迷ったときはいったん停止して考えを整理してから続きを入れます。

5、入力が終わったら、ICレコーダーを再生しながら、文章を書いていきます。誤変換を直す必要がないので、音声入力ソフトを使うよりも速いかもしれません。


 1200字程度の文章を書くのに、構成図が10分以内、音声入力が10分以内でできます。

 勉強に忙しい中学生以上の生徒のみなさんは、ぜひこの音声入力法を試してみてください。


 なお、ICレコーダーがあると、ほかにもいろいろ利用できます。

 暗唱する文章を録音しておき何度も聴くということもできます。ふと思いついたことを録音してメモ代わりにすることもできます。

 枕元に置いておき、面白い夢を見たときに、それを忘れないように録音しておくこともできます。



 前回までは、作文の中身をよくする方法について説明しました。

 今回は、作文の表現をよくする方法です。まず速くわかりやすく書く方法として音声入力法の説明をします。

 文章というものは、あれこれ推敲を重ねたものよりも一気に書き上げたものの方が読みやすいということがあります。読むスピードは書くスピードの10倍以上あるので、書いているときは、同じ言い回しがあるなど不自然な箇所があってもなかなか気づきません。あとから自分の書いたものを読むと、不自然なところがよくわかります。

 書くことと読むことではスピードに差がありますが、話をすることと話を聞くことは、同じスピードで行われるので、こういう問題は起こりません。音声入力は、読むスピードと同じ速さで書いていくことができます。このために読み手にとってわかりやすく書くことができるのです。

 この音声入力の方法に欠かせないのが構成図です。つまり、音声入力をする前に、考える過程があらかじめできあがっている必要があります。これがもし構成図なしで考えながら音声入力をするのであれば、スピードはそれほど速くなりません。


 ただし、日本語は音声入力には向かない言語です。それは、日本語は他の言語に比べて音素数が少ないために同音異義語が多くなるからです。将来、文脈で理解して漢字を変換する機能が充実すれば、音声入力はもっと使いやすくなると思います。


 言葉の森で現在使っている音声入力のハードとソフトは次のとおりです。

 amivoice(音声を文字に変換する有料ソフト)

 voice-trek(ICレコーダー)

 ヘッドセット(300円程度の安いもの)

 unitemovie(複数の音声ファイルを結合するフリーソフト)


 将来、インターネットで利用できるフリーのソフトがもっと増えてくれば、パソコン1台でだれでも音声入力が利用できるようになると思います。


 音声入力の欠点は、誤変換の編集が必要になることです。同音異義語の編集などをしていると、正しく変換するのに時間がかかるので、パソコンに直接入力するのと時間的にはあまり変わりません。

 では、音声入力は何が利点かというと、急いでいるときにとりあえず10分もあれば1200字程度の文章を書き上げることができるという点です。これは、直接入力であれば、まず不可能な速さです。しかも、文章の流れが自然なので、書いたあと読み返す必要のほとんどない文章ができあがります。


 言葉の森の通学教室では、中学生以上の生徒に音声入力の方法を教えています。

 しかし、これはやり方さえわかればだれでもすぐにできます。


 音声入力ソフトなどを使わずに、ICレコーダーだけを使った簡単な方法は次のとおりです。

1、まず構成図を書きます。これは必須です。構成図を書かずに、考えながら音声入力をしたのでは、音声入力の利点は出てきません。

2、構成図を眺めて、文章に書く順番の見当をつけます。

3、音声入力に慣れないうちは、構成図の中に、接続語、助動詞、段落の有無などを書き込んでもよいでしょう。

4、ICレコーダーに文章を音声で入力していきます。一気に入れることもできますが、迷ったときはいったん停止して考えを整理してから続きを入れます。

5、入力が終わったら、ICレコーダーを再生しながら、文章を書いていきます。誤変換を直す必要がないので、音声入力ソフトを使うよりも速いかもしれません。


 1200字程度の文章を書くのに、構成図が10分以内、音声入力が10分以内でできます。

 勉強に忙しい中学生以上の生徒のみなさんは、ぜひこの音声入力法を試してみてください。


 なお、ICレコーダーがあると、ほかにもいろいろ利用できます。

 暗唱する文章を録音しておき何度も聴くということもできます。ふと思いついたことを録音してメモ代わりにすることもできます。

 枕元に置いておき、面白い夢を見たときに、それを忘れないように録音しておくこともできます。


 創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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