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解く勉強から読む勉強へ as/1747.html
森川林 2013/02/19 18:26 



 経済学者の野口悠紀雄さんは、都立日比谷高校から東大工学部に進みましたが、中学生、高校生のときの英語の勉強の基本は、教科書を音読することでした。
 実は、これが、勉強一般に当てはまる最も能率のよい方法なのです。
 その要点は、
(1)1種類の教材に絞ること
(2)それを繰り返すこと
(3)読むことに徹すること
です。
 ところが、多くの小学生、中学生、高校生が、正反対の勉強をしているようです。
 それは、次々と目新しい教材をやってみる、1回かせいぜい2、3回やっておしまいにする、一生懸命に解く、という勉強法です。

 「1種類を」「繰り返し」ということはよく言われていますが、「解くのではなく読む」ということはあまり言われていません。
 読む勉強がなぜ大事かというと、解く勉強は、読む勉強の5倍から10倍ぐらい時間がかかるからです。例えば、文章の書き写しという勉強法があります。しかし、ある文章を1回書き写している間に、同じ文章なら5回は音読することができます。問題を解く勉強では、もっと差がつきます。
 これを、国語の勉強だけでなく、算数・数学にも、英語にも、理科、社会にもあてはめて考えることができます。普通、問題集というと、問題を解くためのものと考えがちですが、この問題集も答えと一緒に読めば読む勉強にすることができます。
 和田秀樹さんの数学の勉強法が、ちょうどこの勉強法でした。問題を見てわからなかったら解法を見て理解するという勉強の仕方ですから、問題を解く勉強ではなく、問題と解法をセットで読む勉強法です。
 この読む勉強法を家庭学習の基本にしていくことで、能率のよい勉強ができるのです。

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小学生のころは、勉強にがんばらせるよりも、創造的な遊びの機会を as/1746.html
森川林 2013/02/15 10:16 



 今日のfacebook記事に、「小学生はがんばらせすぎないこと」と書きました。

 実は、これまで子供たちを見ていて、小学校低学年のころにがんばっていた子ほど、中学生以降にやる気がなくなるように見えることが多かったのです。

 逆に、中学、高校と学年が上がるにつれて勉強に気合いが入っていく子もいました。
 そういう子供たちに共通しているのは、小学生のころにあまり無理をしていなかったことです。

 小学生のころは、親が手をかけてあげれば成績はすぐに上がります。
 だから、つい子供がもう満腹になっているのに、もう少しだけいいだろうと勉強を詰め込んでしまうのです。
 きりのいいところよりも少しものたりないくらいで打ち切っておくのがちょうどいいのです。

 そして、その分、子供が幸福に感じるような時間を増やしていくことです。
 だから、親の大事な役割のひとつは、子供に創造的な遊びの機会を作ってあげることではないかと思います。

====facebook記事より====

 小学生は、がんばらせすぎないこと。

 大人はがんばれば何とかなると思いがちです。
 しかし、それは、自覚した人ががんばる場合です。

 自分から進んでがんばるとき、人間は成長します。
 けれども、子供が本当の意味で自覚を持つのは、中学生の終わりから高校生の初めにかけてです。

 小学生のころは、がんばっているように見えても、それは、親や周囲の人が喜んでくれるからそうしているだけです。
 だから、この時期にがんばらせすぎると、中学生になってから反動が来るのです。(おどかすようですが)
 親の言うことをよく聞く時期こそ、親は子供の心の動きに敏感である必要があります。

 しつけについては、ある程度厳しくしても問題ありませんが、勉強に関しては、必要以上に無理をさせないことです。
 ときどき距離を置いて子供の様子を見ておくようにするといいと思います。

 ひとつの目安は、完璧を目指さないこと。
 ときどきずっこけるぐらいがちょうどいいのです。



 今日は、曇り空から、何だか雨か雪になりそう。
 春が近づいているのは確かですが、やはり一進一退しながら一歩ずつやって来るのでしょう。

 それでは、やがて来る春を期待しながら、今日もいい一日をお過ごしください。

====

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