ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 210番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/6
年齢とともに進む読書力 as/210.html
森川林 2008/01/29 10:34 
 これまでいろいろな生徒を教えてきた感じたことは、読書力と作文力と学力に深い関連があるということです。
 教えてきた子供たちの中に、小学校低学年から作文の勉強を始めて、途中中学受験のときに一時休み、その後再開し高校3年生まで続けたという子がかなりいます。その子たちの多くは大学入試で小論文を使いませんでした。理科系だったり、小論文のない大学を受けたりする子がなぜか多かったからです。しかし、小論文の試験があればみんなハイレベルの文章を書ける子たちばかりでした。
 それらの子供たちを見ていて、共通する特徴があるように思ったことがあります。
 まず、小学校低学年から作文の勉強をするぐらいですから、教育熱心な家庭の子供たちが多かったと思います。しかし、その熱心さは、知識の詰め込みをするような熱心さではなく、子供の本当の成長を考える落ち着いた雰囲気の熱心さでした。
 どの子も、小学校低学年から本をよく読んでいましたが、このころはほとんどの子が本をよく読むので、それは、それほど目立ったことではありませんでした。勉強はみんな普通によくできていましたが、作文も普通に上手という程度でした。
 その子たちが中学生になるころでも、作文は普通よりもよく書けるが、特に優れて上手だということはありませんでした。むしろ、教える私の方が、よく勉強をしているわりにものたりないと思うことも多かったのです。もちろん、字数も構成も表現も表記も全部できているので、欠点はないのですが、とりたてて光るものもないという感じの文章でした。
 それがやがて、早い子は中学生の途中から、遅い子は高校生の後半から、普通は中学生から高校生にかけて、ある時期からぐんぐん上手になっていくのです。この上手さというのは、ひとことでは説明しにくいものですが、書いている本人が書くことを楽しんでいるという感じが伝わってくるような文章です。
 そして、このように途中からぐんぐん上手になる子に共通しているのが、中学生や高校生になってもよく本を読んでいるということでした。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。


記事 209番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/6
1.4週は問題と清書(ただし清書はパソコン入力でも可) as/209.html
森川林 2008/01/22 07:56 
 1月から、毎月第4週の勉強は、読解問題+清書となります。ただし、清書については、パソコン入力で送っても結構です。両方やる時間が取れない場合は、読解問題の方を優先してください。
 問題は、課題フォルダにはさんである読解マラソン集から出します。第4週の「山のたより」に問題が書いてあります。
 読解問題の答えを作文の丘から送信する人は、作文の丘に答えを入れる欄がありますから、清書と一緒にそこから送信してください。
 読解問題の答えを作文用紙に書く人は、作文用紙に問題と答えがわかるように書いてください。書き方は自由です。バーコードシールは、清書の1枚目にはるので、問題の方にははりません。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。


記事 208番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/6
「未来の勉強」の補足 as/208.html
森川林 2008/01/21 12:36 
 1.2週の言葉の森新聞に掲載した「未来の勉強」について、ある保護者の方からコメントがありました。内容は、「未来の勉強に必要ないからと語学の勉強を軽視したり、生産性がないからと営業の仕事は必要なくなると言ったりするのは言い過ぎではないか」というものです。
 貴重なコメントをありがとうございました。これは、「必要ないからやめよう」ということよりも、「漠然と必要と思っていることを見直そう」ということに力点を置いて書いたものです。しかし、現在、多くの人が行っていることに対して、未来の社会ではその重要性は低下すると書いたので、ちょっと過激な文章になったと思います。そう思って、「先生という職業も、将来は重要性が低下する」と自分のことを書きました(笑)。
 現代は、世の中が大きく変化している時期だと思います。その変化の最も大きいものは何かというと、人類の生産力が発展して豊かな社会が可能になったということです。確かに、世界のほとんどの地域は貧困に苦しんでいます。それどころか、先進国においても貧富の格差がますます拡大しているように見えます。しかし、これらの貧困は、経済力の不足によって生まれたものではなく、政治力の不足によって人工的に作られているものです。
 と考えれば、今日の世界を支配しているように見える貧困と無知は、人間の知恵によって近い将来必ず解決するものだと思います。私たちが生きる未来は、それらの問題が解決した社会です。そして、私の予想では、そういう社会はもうすぐにでも来るように思えるのです。楽観的ですが。
 私たちの子供や孫が生きる社会は、現代の社会が抱えているさまざまな問題が解決した社会です。これまでの教育は、今ある多くの問題を解決するための教育でした。未来の教育は、それらの問題が解決したあと、新しい問題を生み出すための教育になるでしょう。その教育をひとことで言えば、勉強すること自体が楽しいという教育になると思います。苦しいことを我慢して勉強したり仕事をしたりするのではなく、うれしくてたまらないから勉強をしたり仕事をしたりするような社会がもうすぐやってくるのだと私は思っています。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。

コメント191~200件
……前のコメント
子供の頭をよく 森川林
 読書と対話が、子供を成長させます。  しかし、くだらない 1/13
記事 4614番
作文自動採点ソ 森川林
あ君へ  人間には個性がある。  その個性を活かすことが 1/10
記事 89番
作文自動採点ソ
今、僕が重要な悩みを抱えているのは、誰でもあるかもしれないが 1/10
記事 89番
意見文の書き方 じゃばじ
参考になりました 1/7
記事 1093番
低学年の勉強習 森川林
 お返事遅くなって失礼しました。  思索的な深い会話をする 1/5
記事 4605番
作文の書き方— 森川林
 お返事遅くなってごめんね。 「私の頑張りたいことは3つあ 1/5
記事 532番
低学年の勉強習 匿名
思索的な深い会話とは、どのような会話をすればよいのか参考に教 1/3
記事 4605番
作文の書き方—
小6です。作文で、今年頑張りたいことについて描きたいんですけ 1/1
記事 532番
大事なのは、ゼ 森川林
 欠点を指摘し直そうとすることは、誰でも思いつきます。   1/1
記事 4607番
低学年の勉強習 森川林
子供の学力の土台となるものは、勉強ではなく読書と対話です。 12/29
記事 4605番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
画像送信テスト 森川林
回回回 11/2
森川林日記
Thunder 森川林
https://www.thunderbird.net/ja 10/29
森川林日記
この忙しいとき 森川林
この忙しいときに、というかいつも忙しいけど、今は特にというと 10/28
森川林日記
もう二度とGm 森川林
 Gmailが突然、大量のPOP3は受信できないようにした。 10/28
森川林日記
2025年10 森川林
△ミズヒキグサ ●紙ベースの勉強が基本。デジタルの 10/22
森の掲示板
3I/Atla 森川林
それは、いい結果になるだろう。 10/2
森川林日記
SDGsとかL 森川林
SDGsとかLGBTQとかいう新しい言葉を使う人は、考えの浅 9/27
森川林日記
千葉県立千葉中 森川林
受験生に点数の差をつけるためだけのテスト。 横浜市立南 9/25
森川林日記
2025年9月 森川林
●家庭学習の習慣を  小学生のうちから家庭学習 9/22
森の掲示板
OCRのオシロ 森川林
今からOCRのオシロンの作り直し。 これまでgoogl 9/20
森川林日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習