ログイン ログアウト 登録
 言葉の森 | 作文国語教室【公式】
 
記事 385番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/11/4
作文教育の目指すもの(その1) as/385.html
森川林 2009/02/10 10:32 
修 削
 この話は長いので、これから3、4回に分けて掲載していきます。

 言葉の森は、私(森川林)が25歳のころ、つまり今から30年ぐらい前、初めて作文教室という名前で広告を出したのがその前身です。そのころは、もちろんそういう教室はどこにもなく、作文教室という名前を使って宣伝を出したのは、言葉の森がたぶん初めてだったのではないかと思います。
 しかし、もちろんこんなことは自慢にならないことで(笑)、これは、今後の計画を説明するために経過として書いていることです。
 なぜ作文教室を始めたかというと、理由は二つあります。一つは、面白そうだったからで、これがいちばん大きな理由です。作文教室の向こう側に、未知の世界があるような予感がしたのです(この予感は当たったと思います)。もう一つは、自分自身のニーズがあったからです。つまり、文章のよさというものは、自分自身では評価できません。私には当時、他人に文章力を評価してほしいという気持ちが強くありました。今ならブログなどの人気度で、自分の文章を評価してもらうチャンスはたくさんありますが、30年前はそういう機会がありませんでした。そこで、同じようなニーズを持つ人がいるだろうと思ったのです。
 このようにして、25歳で作文教室をスタートしましたが、最初は、マスコミ受験を目指す大学生対象の文章教室でした。その後何年かして、小学生を対象にした教室に発展させましたが、そのときの気持ちとして、作文教室を単なる国語教室のようなものにはしないという思いがありました。
 なぜなら、勉強というものは本来、独学でやる方が能率がよいもので、他人に教わるものではないという考えがあったからです。作文は、他人からの評価がないと、自分自身では評価できないということでスタートしたのです。
 しかし、小学生の子供たちを教えていると、国語力と作文力の相関が非常に高いことに気が付きました。国語力のない子は、同じ指導していてもやはり上達が遅いのです。
 そういう試行錯誤を続けているうちに、2000年ごろからインターネットが普及して言葉の森の通信の生徒が増えてきました。
 これも自慢することでありませんが、言葉の森のインターネットの取り組みはかなり早く、1996年から既にホームページを作っていました。言葉の森は、新しい技術革新を取り入れることについては柔軟です。今も、次々と新しい仕組みを取り入れています。
 例えば、今、言葉の森のホームページでいちばん人気があるのは、「ふりがな」のページです。海外からも毎日のようにアクセスがあり、言葉の森の表紙の何倍もヒットします(いいのか^_^;)。このページは、茶筌という日本語形態素解析ソフトとPHPを組み合わせて、学年別のルビ振りが自動的にできるようにしています。国語的なサイトで、こういうプログラミングを自前で作っているところはあまりないと思います。
(つづく)
(この文章は、構成図をもとに音声入力した原稿をamivoiceでテキスト化したものです)

マインドマップ風構成図
 記事のもととなった構成図です。


この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
作文教育(134) 

記事 384番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/11/4
国語力読解力をつける作文の新しい勉強法 as/384.html
森川林 2009/02/09 13:36 
修 削
■国語力は作文力に表れる
 国語の実力は、作文の力に表れてきます。作文が書けない子は、文章もあまりよく読めません。
 もちろん中には、本をよく読んでいるのに作文が苦手という子もいます。しかし、こういう子はコツがわかれば、すぐに作文を上手に書けるようになります。
 一方、あまり本を読んでいないのによく書けるという子もいます。しかし、これは、課題がやさしいからよく書けるということであって、難しい課題になるとだんだんと書けなくなります。
 大多数の子は、作文も書けるし文章もよく読めるか、作文もあまり書けないし文書もよく読めないかのどちらかです。

■読書力のエッセンスが音読の勉強
 では、作文力と読解力をつけるためには、どうしたらいいのでしょうか。共通の勉強法は、読む力をつけるということです。あたりまえのように思われるかもしれませんが、ここがいちばん大事なところです。読む力をつけるためには、読書をすることが最も効果があります。本をたくさん読んでいる子は、ほぼ例外なく国語が得意です。
 しかし、本をあまり読まない子は、どうしたらいいのでしょうか。
 読書には、いくつもの効用があります。感情が豊かになること、知識が豊かになること、読むこと自体が楽しいこと、そして、読むことによって読む力がつくことです。
 この読書の様々な効用の中で、読書によって読む力をつけるという部分を取り出したものが、音読の勉強法です。
 読書があまり進まない子でも、音読の勉強をすることによって読む力がついていきます。

■音読で力のつく子とつかない子
 音読によって国語力をつけるということは、言葉の森が長い間提唱してきたことです。
 しかし、言葉の森でも、実際に音読をやって力のついた子と、なかなか力のつかない子がいました。それはなぜかというと、音読は、飽きやすい勉強だからです。読解力をつける勉強で大事なことは、同じ文章を反復して読むことです。ところが、音読の勉強は、反復の回数が少なくなりがちなのです。
 次々に新しい文章を音読するような形では、読む力はつきません。対象となる文章を空で言えるぐらいに何度も繰り返し音読をすることによって読む力がつきます。
 音読で力のついた子は、その文章を覚えるぐらいまで繰り返し読んだ子でした。

■音読の勉強を発展させた10分間暗唱
 そこで、言葉の森では音読の勉強をさらに発展させて、10分間暗唱という勉強の仕方を行うようにしました。
 暗唱の勉強というのは、今の親の世代の人たちはほとんどしていません。暗唱または暗記というと、自分は覚えるのが苦手だから難しそうだという発想する人が多いものです。
 しかし、10分間暗唱は、覚えるための勉強でありません。ただ10分間100字の文章を反復して音読することによって、いつの間にかその文章を覚えてしまう、という勉強法です。
 このやり方であれば、暗唱は例外なくだれでもできるようになります。また、10分間で100字の文章が暗唱できたということは、子供に大きな達成感を感じさせます。これが、達成感の感じにくい音読の勉強との大きな違いです。また、暗唱は、客観的にその達成度を評価することができます

■貝原益軒のすすめた暗唱法
 暗唱の勉強の効果は、すでに貝原益軒によって次のように述べられています。
 四書を、毎日百字づつ百へん熟誦して、そらによみ、そらにかくべし。字のおき所、助字のあり所、ありしにたがはず、おぼへよむべし。是ほどの事、老らくのとしといへど、つとめてなしやすし。況、少年の人をや。四書をそらんぜば、其ちからにて義理に通じ、もろもろの書をよむ事やすからん。又、文章のつづき、文字のおきやう、助字のあり処をも、よくおぼえてしれらば、文章をかくにも、又助となりなん。かくの如く、四書を習ひ覚えば、初学のつとめ、過半は既に成れりと云べし。論語は一万二千七百字、孟子は三万四千六百八十五字、大学は経伝を合せて千八百五十一字、中庸は三千五百六十八字あり。四書すべて五万二千八百四字なり。一日に百字をよんでそらに記(おぼ)ゆれば、日かず五百廿八日におはる。十七月十八日なれば、一年半にはたらずして其功おはりぬ。早く思ひ立て、かくの如くすべし。これにまされる学問の善き法なし。其れつとめやすくして、其功は甚だ大なり。わがともがら、わかき時、此良法を知らずして、むなしく過し、今八そぢになりて、年のつもりに、やうやう学びやうの道すこし心に思ひしれる故、今更悔甚し。又、尚書の内、純粋なる数篇、詩経、周易の全文、礼記九万九千字の内、其精要なる文字をゑらんで三万字、左伝の最(も)要用なる文を数万言、是も亦日課を定めて百遍熟読せば、文学におゐて、恐らくは世に類なかるべし。是学問の良法なり。


■国語力があれば入試も有利
 国語力のついている子は、国語のテストの前でも、直前の勉強が不要です。国語は一夜漬けのできない勉強なので、普段の実力があれば試験の前の勉強をわざわざする必要がないからです。
 言葉の森の生徒で、次のような子供がいます。小学校高学年から高校までの国語のテストは、いつもクラスでほぼ最高点でした。大学入試でも、受験したいくつかの学部の国語のテストはいずれもほぼ満点でした。国語力に余裕があるので、国語の勉強をする必要がないのはもちろんですが、英語の勉強も受験の後半になるほどぐんぐん成績が上がっていきました。
 国語力のある子は、文章を読んで理解する力があるので、新しい勉強を始めることが苦になりません。国語力は、社会に出てからも更に役立つ学力なのです。

■暗唱の勉強を支える電話指導と速聴ページ
 ところで、暗唱の勉強を通信教育で行うということは、通常はできません。言葉の森の通信教育で暗唱の指導ができるのは、毎週講師からの電話指導があるからです。
 また、言葉の森では、暗唱しにくいという子供たちのために、速聴のページを作り、速聴を10分間聴くだけでも暗唱に近い勉強ができるようにしています。このため、中学生高校生では、速聴のページをiPodなどにダウンロードして通学途中に聴くというような形の勉強もできます。
 暗唱の力をつければ国語力読解力がつくのはもちろんですが、作文力もつき、勉強力そのものもまたついていくのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。

コメント1~10件
【重要】在籍生 森川林
各種検定リストを追加しました。 暗唱検定 https 11/3
記事 5599番
音声をテキスト 森川林
ICレコーダーで文章を書く人のためにアドバイスすると、 u 11/1
記事 5596番
勉強なんて、誰 森川林
四行詩という新しいジャンル。 何か考えたいことがあって、文 10/31
記事 5591番
10月から読解 森川林
読解検定は、生徒の書いた解説に対して、もっと詳しいコメントを 10/31
記事 5592番
2026年10 森川林
「アオキ差すトド」って覚えやすい(笑)。変だけど。 10/31
記事 5593番
読解力、思考力 森川林
言葉の森は、作文というマイナーマーケットから、国語というより 10/31
記事 5594番
音声をテキスト 森川林
自分の場合、テキスト温泉は、nottaと同じかそれ以上の性能 10/31
記事 5596番
作文、読書中心 森川林
印刷については次のようにされるといいと思います。 問題文の 10/26
記事 5590番
作文、読書中心 NU
先生ありがとうございます。 会場検定はなくなったとのこと、 10/26
記事 5590番
作文、読書中心 森川林
 NUさん、ご連絡ありがとうございました。  10月から、 10/22
記事 5590番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
推薦図書リスト 森川林
推薦図書リストに「佐賀のがばいばあちゃん」を追加しました。 11/2
読書の森
Re: 万年筆 森川林
SMART-CLIP スマートクリップ (パイロット PIL 11/1
森川林日記
帰り道 森川林
 夕方、日限山から野庭団地に上り、  坂道を下って港南台に 11/1
森川林日記
万年筆 森川林
 ふと昔を思い出して、パイロットの万年筆を買った。(PILO 10/30
森川林日記
Re: 題名( 森川林
届いているメールアドレスをご連絡ください。こちらで消去いたし 10/28
森の広場
登録解除 スギモト
【承認待ち】 10/27
森の広場
メールまたはお 森川林
メール登録の解除は、届いているメールアドレスをお知らせくださ 10/27
森の広場
Re: 題名( 森川林
登録解除しました。 お手数をおかけしました。 10/27
森の広場
登録解除はお名 森川林
登録解除はお名前かメールアドレスをご連絡ください。 > 10/27
森の広場
登録解除 スギモト
【承認待ち】 10/27
森の広場

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
■小1から高3まで、年間の作文指導と結びついた作文検定
●評価サンプル
●知識偏重の教育から思考力重視の教育へ
AIと独自アルゴリズムを組み合わせた「日本語作文検定」がリニューアル


●【重要】7月の新学期から作文用紙と封筒用紙の配布を廃止します――手書きの人は作文ノートの利用をおすすめします
●森からゆうびん2026年2月
●思考力を育てる作文教育

●本で最も進んでいるオンライン教育――少人数の対話と個別指導 無料体験学習 受付中。
●詰め込む学習から、創造する学習へ。小1から高3のオンライン少人数教育。小1から高3のオンライン少人数教育。
●担任制で対話のある、5人以内の少人数オンライン教育

●小学1、2年生は作文を始める適齢期です
●小学3・4年生は、作文がいちばん伸びる時期です
●小5・小6から、作文は「考える作文」に変わります。

●高校入試につながる作文力を、中学生から
●入試小論文に対応した作文評価を提供する作文検定(高校向け)
●入試小論文に対応した作文評価を提供する作文検定(塾高校向け)

●学校のための日本語作文検定(学校向け)
●学年ごとの「書く力」が一目でわかる(学校向け)
●総合型選抜・小論文評価業務に関するご提案(大学向け)

●学習塾のための日本語作文検定(塾向け)
●「書ける」ことが塾の強みになる(塾向け)
● 小1からのオンライン作文で、「読む力・書く力・考える力」を一生ものにします(生徒向け)

全国初の本格的な日本語作文検定作文の客観的評価で、誰でも作文が好きになり実力がつく。特許取得の独自のアルゴリズムとAIによる対話型600字講評。(学校塾向け)
●担任制で対話のある、5人以内の少人数オンライン教育 言葉の森
●詰め込む学習から、創造する学習へ。小1から高3のオンライン少人数教育。

●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習