ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 4486番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/8
小学校高学年と中学生は、もっと説明文、意見文の本を読もう as/4486.html
森川林 2022/06/20 21:15 


●動画:https://youtu.be/dJYhDwedbCw

 オンラインクラスでは、どの講座のクラスも、ほぼ毎回読書紹介をしています。
 この読書紹介によって、誰でも読書量が自然に増えます。
 最近の中学生や高校生は本を読まなくなっていると言われますが、オンラインクラスに参加している生徒は、毎回よく本を読んでいます。

 しかし、気になるのは、小学校高学年から中学生の生徒が読む本の多くが物語文だということです。
 物語文の本は、いくら読んでも頭はよくなりません。物語文は、考える力がつく性質の本ではありません。

 もちろん、物語文の本によって、人の気持ちの微妙さを感じることや、いざというときに人間がどういう行動をとるかということを経験することもできます。
 何よりも、感動が伴うというのが、多くの物語文の魅力です。
 しかし、物語文の本では、考える力は育たないのです。

 また、今の流行の物語文の多くは、状況設定が面白いだけのものが多いので、その面白さは、テレビやYouTubeを見ているのと同じような面白さです。
 大事なのは、読書を通して深く考える力を育てることです。
 そのための読書が、説明文、意見文の本の読書です。

 説明文、意見文の本というのは、特に難しい本でなくてもかまいません。
 図書館などでは、ノンフィクションというジャンルに区分されているものです。

 例えば、昔、読書紹介の時間に、「クニマスは生きていた!」という本を紹介していた子がいました。
 小学生が、特に興味を持って読むような本ではないと思ったので、印象に残っています。
 こういう本をよく読む子は、学年が上がるにつれて作文が上手になります。
 それは、中高生の作文は、説明文、意見文が中心になるので、そのための語彙力が自然に身につくからです。

 ちくま書房は、かつて「ちくま少年図書館」という100冊のシリーズを出していました。今でも、図書館にはそろっているはずです。
 岩波ジュニア新書も、当たり外れはあるかもしれませんが、中高生向けのいい本を出しています。
 こういう本がもっと出てくるといいのですが、中高生が読むような説明文、意見文の本は限られています。
 しかし、小学校高学年、及び、中学生、高校生の人は、意識的にこういう説明文、意見文の本を読んでいくといいのです。

 ところで、物語文の本は、ストーリーに引かれて読み進められますが、説明文の本は、最後まで読み通すことが難しい面があります。
 この説明文の本を読み進めるための読書法が、付箋読書です。
 これは、読みかけのところまで、階段状に小さな付箋を貼りながら読む方法です。

 付箋読書をすると、わずか2、3ページずつでも読み進めることができます。
 数冊の本を並行して、数ページずつ読んでいくということもできます。
 面白さを感じたときは、ずっと続けて読んでいいのですが、面白くないときでも、数ページなら気軽に読み進められます。
 そうすると、いつのまにか、読みにくい説明文の本も読み終えることができるのです。

▽参考記事「付箋読書の仕方(何冊もの本を並行して読む)」
https://www.mori7.com/as/1367.html

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
読書(95) 

記事 4485番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/8
作文と国語読解と、どちらを受講すればいいですか as/4485.html
森川林 2022/06/19 07:02 


●動画:https://youtu.be/0Xhqib4Fv98

 保護者の方から、「作文と国語読解と、どちらを受講すればいいですか」と聞かれることがあります。

 第一は、作文です。
 なぜなら、作文はその生徒の実力に応じて、上達の限界がないからです。
 また、作文や記述が、これからの学力評価の中心になるからです。

 東大の現代文の入試は、読解の選択問題がなく、すべて記述問題です。読解の選択問題は、合格するぐらいの人はだれでもできると考えられているからです。

 国語読解は、答えという上限のある勉強です。だから、読解検定でほとんど100点が取れるようになった生徒は、国語読解の勉強をする必要はありません。

 そういう人は、時どき読解検定を受けて、80点以上がコンスタントに取れていれば、読解力は維持していると確認しておけばいいのです。
 受験のときに、国語の勉強をする必要がないというのは、かなり楽です。

 国語読解が完成している人は、作文に力を入れ、森リン点で高得点を取ることを目標にしてください。

 ただし、そのように、国語読解で常に80点以上が取れる生徒は限られています。ほとんどの人は、読解力が不足しています。
 それは、今の読書環境で、易しい本が多すぎるからです。
 そういう人は、国語読解で力をつけながら作文の練習をしておくことです。
 読解力がないまま作文の勉強をしても、作文力はなかなか上達しません。

 作文が苦手な人は、まず国語読解、そして毎日の読書、それから作文です。
 読書がなぜ重要かというと、国語のテストで時間がなくて解ききれないという場合、それまでの読書量が不足していることが多いからます。

 読書量は、一朝一夕に増えるものではありません。
 小学3、4年生までの比較的時間に余裕のある時期に、勉強よりも読書に力を入れておくことです。
 小学3、4年生までの勉強は、ほとんど知識の勉強なので、あとからでも十分に間に合います。
 しかし、読書量は、この時期でなければ増やすことはできません。

 国語読解クラスに入って勉強しているが、成績が上がらないという人は、問題集読書の不足です。
 問題集読書を本人任せで読ませるのではなく、お母さんが近くで、家事などをしながらでいいので、子供の音読を聞いてあげる中で読ませてください。
 ただし、聞いたあとは、必ず褒めるだけです。決して注意はしないことです。
 読み間違いがあっても褒めるだけです。このように言わないと、親は欠点を指摘する方向にすぐ向いてしまうからです。
 音読は、注意をすると下手になります。褒めていると、自然に上手になります。

 親の前で音読をするのを嫌がるというのは、これまで注意することが多かったためです。
 これは、もう手遅れですから、子供が自覚するまで待つことです。

 国語力を高めるコツは、難しい文章を繰り返し読むことです。
 それにつれて、読解力がつくとともに、作文も上達していくのです。

(次の記事は、「読書の質と量を高める方法」です。)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20220619  
 作文が苦手なら、まず国語読解、それから作文です。
 作文が得意で、国語読解も得意なら、上達に上限のない作文です。国語読解は、時どき読解検定を受けて80点以上が取れることを確認しておけばいいのです。
 その中間の作文が普通の場合は、読解検定を受けて、80点以上が取れるかどうかを見てください。読解力がまだ不十分なら、国語読解で力をつけながら作文です。


nane 20220619  
 親の前で音読するのを嫌がるのは、これまで音読を注意していたからです。
 これは、もう手遅れです、と書きましたが、手遅れを回復する方法はあります。
 それは、子供に、正直に、「これまで、お母さんは直すところを注意してばかりいたけど、これからはいいところだけを見ていくようにするからね」と約束して、それを実行することです。
 子供は、親が真面目に言ったことは理解します。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
国語力読解力(155) 作文教育(134) 問題集読書(33) 
コメント11~20件
コメントは24時間以内に表示
……前のコメント
【合格速報】兵 匿名
すごい 3/26
記事 5281番
新しい教育のビ 森川林
 この勉強の目的は、どこかいい大学に入るようなことではありま 3/17
記事 5309番
これからの学力 森川林
発表広場に発表作品を入れています。 (カメラオフの発表のみ 3/5
記事 5306番
暗唱のコツは早 音楽
本当にありがとうございました。 テスト合格できそうな気がし 3/3
記事 700番
優しい母が減っ 森川林
あきろあさん、コメントありがとうございます。 子供は、もと 2/13
記事 979番
優しい母が減っ あきろあ
森リン先生の投稿をみて、母は甘やかしていいんだと、初めて気付 2/7
記事 979番
中根の担当する 森川林
YKさん、ありがとう。 私が子供にさせたいと思っていたのは 1/27
記事 5267番
中根の担当する YK
創造発表クラス面白くなりそうですね!イギリスの私立学校のカリ 1/27
記事 5267番
これからの学力 森川林
 書き忘れたけど、ひとりの先生が全教科、全学年を教えるという 12/9
記事 5233番
読解問題の解き Wind
面白かった 10/11
記事 4027番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
画像送信テスト 森川林
回回回 11/2
森川林日記
Thunder 森川林
https://www.thunderbird.net/ja 10/29
森川林日記
この忙しいとき 森川林
この忙しいときに、というかいつも忙しいけど、今は特にというと 10/28
森川林日記
もう二度とGm 森川林
 Gmailが突然、大量のPOP3は受信できないようにした。 10/28
森川林日記
2025年10 森川林
△ミズヒキグサ ●紙ベースの勉強が基本。デジタルの 10/22
森の掲示板
3I/Atla 森川林
それは、いい結果になるだろう。 10/2
森川林日記
SDGsとかL 森川林
SDGsとかLGBTQとかいう新しい言葉を使う人は、考えの浅 9/27
森川林日記
千葉県立千葉中 森川林
受験生に点数の差をつけるためだけのテスト。 横浜市立南 9/25
森川林日記
2025年9月 森川林
●家庭学習の習慣を  小学生のうちから家庭学習 9/22
森の掲示板
OCRのオシロ 森川林
今からOCRのオシロンの作り直し。 これまでgoogl 9/20
森川林日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習