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記事 627番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/5
日本の文化力 as/627.html
森川林 2009/09/09 18:50 


 経済力、軍事力、人口力の大きい国が、世界に対する影響力を持ちます。しかし、その国が文化的大国であるとは限りません。むしろ、歴史的に見ると、領土を広げた国は、その国の文化を広げたのではなくその国以外の文化の交流を促したということも多いのです。

 では、文化とは何かといえばそれは言語です。ある言語のもとで営まれている、生活、思想、芸術の総体が文化にほかなりません。

 日本語が使われている地域の文化、つまり、日本の文化の特徴は、穏やかさ、清潔さ、正直さ、思いやり、知性、技術など、いくつかのすぐれた面を持っています。しかし、日本文化は、それらの特徴を事事しく自己主張するのではなく、静かに育んでいるといった風情です。それが、静かに世界に影響を与えているのです。

 しかし、日本は今後、少子化、高齢化、低成長下で、国力自体は長期的に低下する傾向にあります。この物理的な国力低下を補うものは、文化的な国力上昇です。

 それは、日本語の流通量が世界に広まることによって行われます。具体的には、出版物など流通する情報の量と質、ホームページやブログなど発信される情報の量と質、読書や作文など日本語的な教育の量と質、です。

 もし人口が2分の1になっても、日本語の本を読む量が2倍に増えるか、日本語のブログが2倍に増えるか、日本語の教育レベルが2倍になるかすれば、文化力は発展します。

 逆に人口が2億や3億になっても、本やブログや教育が今と同じ水準に留まるならば、日本の文化力は水増しされ衰退していくといえるのです。

 日本は、これまで技術力と経済力で世界に貢献してきました。これからはそれに加えて、文化力でも世界の平和と発展に寄与していく時代になっているのです。



(この文章は、構成図をもとにICレコーダーに録音した原稿を音声入力ソフトでテキスト化し編集したものです)

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子供たち、さまざまな批判をのりこえて進め as/626.html
森川林 2009/09/09 02:32 
 クマザサは いつでも空を 向いている

せっかく書いた自分の作文が、
他の人からけなされることもある。
しかし、それはそういう批判をのりこえて、
もっと上手に書く力を持てという天からのメッセージだ。

世の中には理不尽なことがさまざまに起きる。
それらを克服してよりよい社会を作るためには、
心のきれいな人間であるだけではなく、
あらゆる批判を消化する強い胃袋を持つ必要がある。

批判をした人をうらんだり、批判しかえしたりするな。
そういう人よりももっと大きな人間になれ。
君に孟子の言葉を送ろう。
「天の将に是の人に大任を降(くだ)さんとするや、必ず先ず其の心志を苦しめ、其の筋骨を労せしめる」

ひどく言われれば言われるほど、
大きな将来性があるということだ。
がっかりしたり、しょんぼりしたりしているときではない。
天の期待にこたえて更に前進するようにがんばろう。


※小学生の子供が、せっかく書いた力作を、先生に頭からけなされたと言う。
 その子とお母さんのために、励ましの詩を送ります。

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暗唱用紙で自習をやりやすく as/625.html
森川林 2009/09/08 21:54 

 ↑ カヤツリグサ

 昔、貝原益軒が百字暗唱を提唱したころは、テレビもゲームもない落ち着いた世界でした。シュリーマンや本多静六らが暗唱したときは、本人に燃えるような情熱がありました。また、戦前や戦中は、日本の社会に暗唱文化が残っていました。

 現代の子供たちには、それらの条件がいずれも欠けています。(情熱はある場合もありますが)

 このような事情があるために、音読や暗唱を家庭で続けるのは難しいのだと思います。

 そこで、暗唱用紙を作りました。これは、100字30回の暗唱と300字10回の暗唱が1週間の流れでできるようにするための用紙です。これによって、驚くほど暗唱が続けやすくなります。

 暗唱が苦手な低学年の子に、ただ「覚えるまで読みなさい」という言い方をしては、初めからあきらめてしまいます。また、タイマー10分で計る方法は、気が散りがちです。正の字を書く方法は意外と面倒で、もしそれを大人がやってあげるとなるとかなり負担がかかります。

 ところが、暗唱用紙なら子供がひとりで自然に進めることができます。これは、自分でやっていることを目と手で確認できるからです。

 今日、通学教室で暗唱用紙の使い方を説明しました。

 小1の子が最初はたどたどしく読んでいましたが、途中から自分でやるようになり、いつの間にか30回読み終えて、長文を空ですらすらと言えるようになりました。

 通学教室でスムーズにできるようになったら、通信教室でも導入していきたいと思います。

(この文章は、構成図をもとにICレコーダーに録音した原稿を音声入力ソフトでテキスト化し編集したものです)

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