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記事 1691番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
文化の教育と科学の教育としての国語と数学(facebook記事より) as/1691.html
森川林 2012/12/23 06:54 



 大きな荷物を包むには、大きな風呂敷が必要であるように、
 地球規模の大きな問題が次々と起きている現代には、
 科学技術のより大きな発展が必要だ。
 兵器の開発などしている場合じゃない。


 地震にしても、噴火にしても、異常気象にしても、人類はまだ自然の猛威にただ翻弄されているだけです。
 それなのに、まだ国どうしの争いのために、科学技術の資源の多くが費やされています。

 豊かな消費生活をめざした時代のリーディング産業は、自動車や家電でした。
 これからのリーディング産業は、ひとつは物から心への文化産業で、もうひとつはより大きな地球と人類のための科学産業です。

 だから、教育の目標も、日本からより多くの創造的な科学者を生み出すようなものになるべきです。
 そのために、一方で文化の教育としての国語が、他方で科学の教育としての数学が、これから、もっと学びやすいものになっていく必要があります。

 つまり、重箱の隅をつつく国語や数学ではなく、本質的な国語と数学が求められているのです。



 今日はまだ曇り空ですが、次第に晴れ間が顔をのぞかせてくるでしょう。
 街は、もう年末のにぎわいで、なぜか自然に急ぎ足になってくるようです。

 この豊かな社会も、人類のこれまでの科学の蓄積で支えられています。
 そのバトンをうまく引き継ぐことがこれからの大人の役割だと思います。

 それでは、今日もいい一日をお過ごしください。

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記事 1690番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
作文の勉強と毎日の家庭学習の組み合わせ(facebook記事より) as/1690.html
森川林 2012/12/22 07:04 



 教科の勉強はひとりでもできます。
 教科書、又は参考書があって、問題集があって、詳しい解答があれば、
 どこかに出かけて人に教えてもらうよりも、
 家で自分のペースでやっていく方が実力がつきます。

 逆に、家で自分なりの勉強をしていなければ、学校や塾でいくら先生の話を聞いて勉強しても力はなかなかつきません。

 それと反対なのが作文です。
 作文は、解答がないので、自分ひとりで勉強しても、よくできたかどうかがわかりません。
 だから、ほかの人からの評価が必要になるのです。

 言葉の森の通学教室で今やっているのは、毎週の作文の勉強と、毎日の家庭学習のチェックです。

 家庭学習のいいところは、子供の勉強内容が把握できることと、ゆとりを持って勉強できることと、実態に応じて軌道修正していけることです。
 ただ難しいのは、教材の選び方も、勉強の進め方も、子供に応じた工夫が必要になることです。
 学習塾に任せるのでもなく、通信教材に任せるのでもなく、家庭で独自に勉強を進めていくためには、いろいろな情報交換が必要になります。
 その情報交換の役割が、これからの学習塾の仕事になるでしょう。

 これからそういう家庭学習のノウハウがだんだん蓄積され洗練されていくと思います。


 冬至が過ぎて、風が少し暖かくなってきた気がします。
 木の芽も春の準備中です。

 それでは、今日もいい一日をお過ごしください。

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記事 1689番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
人間にはもともと積極心がある(作文が長く書けないとき)(facebook記事より) as/1689.html
森川林 2012/12/21 05:24 



 みんな、自分が主人公。
 自分から進んでやることが好き。
 草の茎が太陽の方を向くように、
 人間にはもともとそういう積極心がある。


 作文が目標の字数まで書けないという子に、
「じゃあ、書けない分は、長文の書き写しでもいいよ」
ということにすると、ほとんどの子は書き写しをせず、何とか自分の文章で字数を埋めます。

 書き写しは楽ですがつまらないからです。
 自分で考えて書く方が苦しいけど面白いからです。

 人間には、みんなそういう自分の力で何かをやりとげたいという気持ちがあります。
 手本どおり上手にやるよりも、下手でも自分らしくやりたいという気持ちです。

 それは、人間が生まれつき持っている積極心です。



 今日は冬至の日。
 これから日がだんだん長くなります。

 春に向かってUターン。
 太陽にももともとそういう積極心があるのです。(ほんとかい)

 それでは、今日もいい一日をお過ごしください。

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コクハ 20141026  
まぁ参考になりました

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記事 1688番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
作文の勉強を生かした長文の音読と親子の対話(facebook記事より) as/1688.html
森川林 2012/12/20 09:13 




 親子の対話を大事にしよう。
 スズメの学校みたいににぎやかに、
 週に1回テーマを決めて、
 いろいろなことを話してみよう。


 このときに大事なのは、お父さんやお母さんができるだけ自分の体験から話をすることです。
 子供は、立派な説明や意見を聞きたいのではなく、親の経験を通した話を聞きたいからです。

 もうひとつ大事なことは、子供の発言に必要以上のことを要求しないことです。
 「もっとわかりやすく話さなきゃ」なんて言わないこと。
 いつも感心して聞いてあげることです。

 テーマはどうするかというと、子供が普段読んでいる長文をもとにするのがいちばんです。
 毎日音読していれば、子供の頭の中で内容が整理されているからです。

 こういう対話は、子供がまだ小さいうちから始めておくことです。
 そして、決して勉強的にやらずに楽しくやっていきます。
 だから、脱線も大いに結構。

 そうすれば、学年が上がって長文の内容が人生や社会の話になっても、親子で同じように話をしていくことができます。

 こういう大人との対話が子供の頭をよくしていくのです。



 言葉の森の作文の勉強は、長文の音読と親子の対話がセットです。
 セットと言っても、自分でやらないといけないので(笑)、軌道に乗せるまでがちょっと大変です。

 しかし、音読や対話を単独で続けるのは難しいのですが、作文という目的があれば続けやすくなります。
 作文という外圧を利用して、音読や対話をするのです。(何だか日本の政治みたい。(^^ゞ)



 今日は寒い風の一日になりそうです。

 教室に来るスズメたちも、丸くふくらんでエサを待っています。

 それでは、今日もいい一日をお過ごしください。

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漢字音読集で読みを先取りする新しい漢字の勉強法 as/1687.html
森川林 2012/12/19 19:47 


 小3の子のお祖父さんという方から相談の電話がありました。
「漢字が書けないので、担任の先生に注意されたらしい。どうしたらいいか」という内容です。

 漢字が書けないという学習障害もあるかもしれませんが、そういうケースはごくまれで、漢字が書けないのは単に漢字の練習をしていないからです。

 ところが、漢字の勉強というのは簡単そうに見えますが、確実に力をつけるためにはかなり時間がかかります。
 そのため、たいていの子は、少し漢字の勉強を始めてみたものの、いつの間にか飽きてやめてしまうのです。

 それは、今の漢字の勉強法が、漢字ドリルを解くような形で進められることが多いからでもあります。

 江戸時代の寺子屋での漢字の勉強は、往来物と呼ばれる手紙形式で書かれた一種の教科書を音読する形で行われていました。この教科書には、生活に必要な難しい漢字がぎっしり盛り込まれていました。まずそれらを読めるようにして、そのあと書く練習をしていたのです。

 この勉強法は現代にも生かせます。
 学校で習う漢字は、教科書に出てくるつど、その漢字や熟語だけ取り上げて勉強するのではなく、文章の形である時期に集中して読めるようにしてしまえばいいのです。

 漢字の勉強のいちばんの目的は、漢字が書けるようになることではなく、その漢字で書かれた文章が読めることにあります。
 漢字の書きは、パソコンで変換すれば誰でもできます。漢字の意味は読みがわかればすぐに調べられます。しかし、漢字の読みだけはあらかじめ知っていないと、手も足も出ない感じがしてしまうのです。

 中国には、千字文という千字の漢字を一文字ずつ使った詩があり、これが漢字を学ぶ教科書になっていました。
 日本でも、いろは47文字(「ん」を入れると48文字)が、日本語のかなを習う教科書のような役割を果たしていました。

 同じように教育漢字を学年ごとにつなげ、ひとまとまりの文章にして音読できるようにするという試みも、既に何人かの人によって取り組まれています。

 しかし、これらの試みの多くは、意味が通じる文章ということを優先しているため、文章のリズムとしては必ずしも読みやすいものにはなっていないようです。

 そこで、言葉の森では、意味よりも読みのリズムを優先した漢字音読集を作りました。
 これなら、小学校で習う教育漢字だけでなく、中学校で習う常用漢字もすぐに作れます。

 言葉の森では、毎日の自習として1日10分ほどの暗唱で1ヶ月で約1000字の文章を暗唱する練習をしています。同じ要領でこの漢字集の音読をやれば、小1から小6で習う約1000字の漢字も、わずか1ヶ月で全部読めるようになります。
 同じように、中学校で習う約1000字の漢字も、約1ヶ月で読めるようになります。

 このように漢字の読みが学年よりも先取りしてできるようになると、今度はふりがなのふっていないちょっと難しい文章も読めるようになります。

 また、漢字の暗唱ができるようになったら、暗写をすることによって、漢字の書き取りも学年を先取りしてできるようになります。

 今、日本には、両親が外国人である子供も増えていますが、これらの子供たちのいちばんの学習上の障害は難しい文章が読めないことにあります。日常会話では不自由しないのに、文章の読み取りが苦手なために、勉強が難しくなる小5あたりから勉強についていけなくなる子が多いのです。
 文章が読めないというのは、日本語の場合、ふりがなのついていな漢字が読めないというところから来ています。

 だから、漢字の読みの先取り学習を、この漢字音読集で行えば、学習上の困難は大きく緩和されます。

 日本には、江戸時代の教育遺産から学ぶものがまだかなりあるのです。

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