ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 2313番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/27
国語力をつける作文指導は、長文を読んでの感想文の指導 as/2313.html
森川林 2015/02/16 21:08 


 言葉の森の作文指導の特徴は、長文を読んでその感想文を書くことを中心としていることです。ただし、感想文中心になるのは小5以降で、それまでは身近な題名の課題が中心です。

 なぜ感想文を書くことを中心にするかというと、学年が上がるほど読む力をつけることが必要になってくるからです。

 文章を読む力は、語彙力として表れます。受験の国語問題に出てくる文章は、その学年の子にとってはなじみのない言葉が多く使われています。
 語彙力のある生徒は、何とか内容を読み取りますが、語彙力のない生徒は、読解問題も当てずっぽうで解くようになります。
 国語の成績を上げるには、問題文を理詰めで読み取る必要があるのですが、語彙力がないと読み取る段階まで達しないことも多いのです。

 長文を読んで感想文を書く勉強をしていると、その長文を深く読み取ろうとするようになります。
 事前に長文の音読を何度もしていると、難しい内容の文章でも全体の内容がおおまかにわかります。更に、その長文音読をもとに、親子で似た話などをしていれば、文章を読み取る力は更についてきます。

 このように、感想文を書くために長文を読むという練習をするので、難しい長文を読む力がついてくるのです。

 長文を読む力は、一度つけばそれで終わりではありません。
 小学校高学年のときの難しい文章と、中学3年生になってからの難しい文章では、質が違います。また、中学3年生のときの難しい文章と、高校3年生になってからの難しい文章でも質が違います。

 言葉の森の作文の勉強は、小学生から高校生まで、それぞれの学年に応じた難しい文章を読み、感想文を書く練習を中心としているのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
作文教育(134) 言葉の森の特徴(83) 国語力読解力(155) 

記事 2312番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/27
12月の森リン大賞より(高校生の部) as/2312.html
森川林 2015/02/15 21:00 


意見を言おう!
ピット

 最近、日本ではあらゆる所で「国際化」の必要が唱えられている。世界で国際化を目指している国は日本だけである。しかし、欧米でさえも、開かれた民族とは言い切れない。むしろ日本人の方が、自分を閉ざされた国だと認識しているため、心理的に開かれている。日本が「国際化」をめざすのは、やむを得ず強いられているのであって、日本の特殊性を普遍化してくれる絶対善だからではない。私は、他人を基準とせず、自分の道を行くような生き方をしたい。
 そのための方法として第一に、自分の意見を持って、簡単に他人に流されないことだ。日本人は謙虚だ。しかし、それが裏目に出ることがある。空気を読んでしまうのだ。周りの空気を読んで自分の意見を持っていない、または、持っているが言い出せない人がたくさんいると思う。私は、絶対に他人に流される方だと思う。友達から何か頼まれると、ことわれないし、嫌なことでも、嫌だと言い出せないのだ。同じように考えている人は多いだろう。特に、女子。トイレに行くにも、どこに行くにも友達と一緒。友達が言ったことにすぐに同調してしまう。そんなことが多々ある。さすがに、私はトイレにまでついては行かないが、このように友達といつも一緒だと、自分の意見を言うことはないだろう。なぜなら、友達と同じ意見を言えばよいのだから。クラスの話し合いでも、ほとんど意見は出ない。意見を出したら、でしゃばっていると思われるのが怖いからだろうか。私はそんな日本は住みにくいのではないかと思う。しかし、そんな傾向から抜け出せない自分がいる。それがもどかしいのだ。
 第二の方法としては、歴史に残る人の生き方から学ぶことだ。伝記を読んでみると、歴史に残る人はんみな自分をしっかりもち、それを一生貫いている。かの有名なガリレオ・ガリレイは、地動説を唱えたために、法王の怒りにふれてしまい、もう二度と地動説を唱えないようにとサインをさせられた。しかし、ガリレオは自分の信念を曲げず、地動説を信じ続けた。そして、空想上の人物に、地動説を語らせた「天文対和」という本を出したのだ。しかし、それはやはり再び法王の怒りを買い、地動説は間違っているというように強いられてしまった。しかし、ガリレオはその法廷で、ギリシャ語で「それでも地球は動く」と繰り返していたそうだ。このように、どんな障害にぶつかっても、自分の信念を一生涯、貫いた人が歴史に名を残すようなすばらしい功績をあげているのだ。
 確かに、周囲と自分を比較することも大切だ、自分では見つけきれなかった、自分の意見の欠点が見えてくることがある。しかし、「自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう」という言葉があるように自分の意見を持って行動しなければならない。私は、自分の意見をしっかり持ち、それをきちんと発言し、行動に移せる人間になりたい。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
森リン(103) 子供たちの作文(59) 

記事 2311番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/27
12月の森リン大賞より(中3の部) as/2311.html
森川林 2015/02/15 20:57 


言葉に愛を
ぎんぎつね

 日本では、欧米人の名前をカタカナでそのまま読むが、中国や朝鮮人の名前は漢字で書き、日本の読み方で読む。これは何も日本に限ったことではない。中国でも、日本と同じように欧米人の名前はそのまま読み(漢字の当て字になるが)、日本人や朝鮮人の名前は自国の読み方をするのだ。たしかに、自国の読み方だろうが相手の国の読み方だろうが、本質的には変わらないのかもしれない。しかし、人は大切な人には「私」の属する国、文化を認めてほしいと願うものだ。それは相手に対する尊重が伴うものだからだ。私は、言葉に感情を込められるような生き方をしていきたい。
 そのための方法としては第一に、相手の名前など、言葉に対して愛情を持って接することだ。生まれた子供に名前をつけることはその両親にとって一大イベントである。世の中にはいろいろな名前があるが、命名される名前はその年によって一定の傾向があるらしい。近年、人気な名前は音の響きが重視される傾向にあるそうだ。名前の意味だけでなく、読み方まで気を配ることに、私達がどれだけ「音」を気にしているのかがわかる。つまり、それは逆に言うと、私達が相手の言葉を大切にした時、初めて私達は相手とより良い関係を築くことができるということだろう。
 また、第二の方法としては、国同士の間でも、相手の言葉や文化を尊重しあうことだ。かつて、アジアからヨーロッパ東部に至るまでの広大な領土を有したモンゴル帝国はチンギス・ハンを起源として、実に20世紀まで中央ユーラシアの各地で君臨し続けたそうだ。途方もなく巨大な帝国を長く存続させられたのは一体なぜなのだろうか。それは、フビライ・ハーンの、支配した各地域の文化や言語を尊重した政策のおかげらしい。モンゴル帝国の一部に取り込まれても、その生活はほとんど変わらなかったことが人びとの抵抗を少なくし、それが帝国の維持につながったのだろう。
 たしかに、合理的に物事を進めるためには、言葉を記号のように扱うほうが便利な場合もある。もし、みんながみんな自分の名前の読み方にこだわっていたら、自分も相手も疲れて、関係も悪化してしまうだろう。しかし、「家とは、外から見るためのものではなく、中で住むためのものである」というように、名前などの言葉もまた、外から見るための符号ではなく、その中で生きている人間と密接に結びついているのである。それを否定するということは、その人を否定することにもつながり、決してプラスにはならないはずだ。私は、言葉というものを感じ取ることができる感性をもって、生きていきたいと思う。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
子供たちの作文(59) 森リン(103) 

記事 2310番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/27
12月の森リン大賞より(中1の部) as/2310.html
森川林 2015/02/15 20:51 


行列の利点
らみわ

 行列というものは、日本ではもう当たり前の現象になっている。スーパーや駅、さらにはトイレまで、いたる所に行列が存在する。そのため、私は行列をつくらず、バラバラと人が散らばっているところをあまり見たことがない。外国ではそれが当たり前だと聞いたときはおどろいた。テレビのニュースで、頭がキーンとならないふわふわのかき氷行列を見たことがある。ものすごく長くて、四時間以上並ぶものもあった。だが、それでも横入りをせずに並ぶのは日本人の長所だと思う。私は行列に賛成だ。
 その理由は第一に、ルールを守ることによって物事がスムーズに進むからだ。例えば、スポーツがそうだ。私は三年生のとき、体育の授業でキックベースをした。キックベースというのは、野球とサッカーを組み合わせたような遊びだ。しかし、一人の男の子がルールを破ってしまい、試合がなかなか進まなかった。例えば、もうアウトになっているのにそのままホームに走って点を入れたりして、試合を中断させていたのだ。結局、いつもその男の子がいるチームと相手チームは、試合がいつも授業内に終わらず、引き分けになってしまっていた。だが、それを何人かの男の子が注意し、しっかりとルールを守るようになった。私はそれを見て、流石に悪いと感じたのかな、と思った。それからは、どのチームも授業内に試合が終わるようになった。スポーツはプレイヤー全員がルールを守らなければ、スムーズに行うことができないのだ。電車やバスでは、降りる人が降りてから乗ることで、スムーズに乗り降りすることができている。私は中国に行ったことがある。日本と中国では、やはり文化が違うようで、中国人は降りる人も乗る人も同時に乗り降りしていて時間がかかっていた。関西の人も、そのような傾向があるらしい。だが、降りる人を優先にすれば時間を短縮できるだろう。
 その理由は第二に、ルールを守らないと混乱が起こるからだ。最近話題になった東京駅百周年記念のスイカを得るためになんと一万五千人ほどの人が並んだそうだ。私は電車などには興味がないのだが、ニュースで知った。どうやら、夜からは並んではいけない決まりだったのだが、ルールを破った人がいて、駅員が注意しなかったらしい。それが原因で、しっかりとルールを守った人がスイカを買うことができないという事態が発生してしまったらしい。中には九州から来た人もいたそうだ。それで、しっかりとルールを守ったのに、スイカを買えなかった人たちが怒って東京駅の模型を壊してしまったらしい。一部の人がルールを守らなかったせいで混乱が起こってしまったのだ。空港でもそうだ。日本の海外旅行者数は、千百五十万人を突破した。海外からの日本旅行者数は三百万人台だ。それだけの人が集まるのだから、行列をつくらなければ空港は大混乱してしまう。
 確かに、個々の事情を考慮しないことには問題があるが、「悪いことそのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるのである。」という名言があるように、行列本来の良さを認識するべきだ。東日本大震災のときも日本人は行列をつくり、外国人をおどろかせた。そのときも、行列の長所はきっと生かされただろう。私は、それを知り、日本人に生まれて本当によかったと思った。私は、これからも行列の良さを認識していきたい。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
子供たちの作文(59) 森リン(103) 

記事 2309番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/27
主観的感覚的な作文指導ではなく、客観的科学的な作文指導 as/2309.html
森川林 2015/02/13 21:12 


 「言葉の森とほかの作文教室の指導とはどう違うんですか」という質問をたまにいただきます。
 ひとことで言えば、言葉の森の作文指導は、客観的科学的な作文指導です。そこが最も大きな違いです。
 だから、子供も、作文に何が求められているのかがわかり、その結果努力する目標がわかるので、熱心に取り組むことができるのです。
 言葉の森の作文の体験学習をした子が、普段とは違って驚くほどよく書けたということがよくあるのはそのためです。

 言葉の森の指導の特徴は、褒める指導です。なぜ褒めるのかといえば、それは、先生が優しいからというだけでなく、科学的な目標のある指導をしているからです。目標があって、それを達成したから褒めるのであって、ただ漠然と褒めるのではありません。

 客観的で科学的な指導と評価のひとつの例が、森リンによる自動採点です。森リンは、言葉の森が開発した自動採点ソフトで、特許を取得しています。
 (特許庁の検索のページで(http://www2.ipdl.inpit.go.jp/BE0/)、「言葉の森」と検索すると表示されます。)

 機械による自動採点というと、味気ないと思う人がいるかもしれませんが、機械は、文章の客観的に評価できる面を中心に評価します。文章の内容面の評価は、機械にはできません。
 文章の内容面における個性、共感、感動を人間が十分に評価するために、機械による客観的な評価が必要になるのです。

 2月2週と3週の言葉の森新聞に、学年別森リン大賞の小5、中1、中3、高1の4人の生徒の文章を載せました。
https://www.mori7.net/mori/

 森リン大賞というのは、毎月4週めの作文の清書で、学年別に森リン点の最も高かった作品に与えられる賞です。これらの森リン大賞の作文を見ると、機械による評価といっても、人間の評価とほとんど一致していると感じられると思います。
 機械が評価しているのは、簡単に言えば、語彙の多様性、高度性、バランスです。しかし、多様で高度でバランスのとれた文章は、自然に優れた内容を伴っているのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
森リン(103) 言葉の森の特徴(83) 
コメント11~20件
……前のコメント
【合格速報】東 森川林
 T君、いつも椅子に腹ばいになってずっと本を読んでいたものね 3/11
1月の森リン大 森川林
 小1から高3までの作文が並ぶと、学年に応じて、みんなの考え 3/11
未来の子育て、 森川林
 「今は、勉強が大事なのだから、自分のしたいことは大学に入っ 3/8
未来の子育て、 森川林
 かつて、三井三池炭鉱は、日本のエネルギー産業の花形で、安定 3/7
未来の子育て、 森川林
幼児期や小学校低学年のころは、何でも吸収できます。 しかし 3/6
未来の子育て、 森川林
 今の日本の受験勉強は、清朝末期の中国の科挙に似てきています 3/5
朝の10分間読 森川林
 読書は、読む力と理解する力です。  草野球とプロ野球では 3/4
低学年の作文の 森川林
低学年の作文でいちばん大事なことは、題材選びです。 その題 3/3
作文における書 森川林
 作文で大事なのは中身です。  しかし、中身はなかなか進歩 3/2
これからの新し 森川林
 今はまだ、勉強のゴールは、大学入試になっています。  大 3/1
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
近所のローソン 森川林
毎日新聞を見たけど、記事はまだ載っていまでした。 4/25
毎日新聞に言葉 森川林
 しばらく前に、毎日新聞の人が取材に来ました。  そのとき 4/24
テスト送信 森川林
https://www.mori7.com/za2024d0 4/24
4月保護者懇談 森川林
シラン ●今後の「森からゆうびん」の学習デ 4/22
マスクにしても 森川林
マスクにしても、ワクチンにしても、消毒にしても、 自分たち 4/21
イエスも釈迦も 森川林
イエスも釈迦も、理想の社会を築きたいと思っていた。 しかし 4/21
日本復活の道筋 森川林
 工業製品を経済発展の原動力をした資本主義は終わりつつある。 4/17
メモ 森川林
https://www.mori7.com/za2024a0 4/16
単なる作業 森川林
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったので、ある人から夜中だけ辞 4/8
勉強は、人に教 森川林
勉強は、人に教えてもらうのではなく、 自分で学べばよい。 4/7

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習