「中学生の勉強相談室」というグループで、作文や国語以外の勉強についてもアドバイスをしています。
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 中学生の勉強で、いちばん大きな差がつくのが数学です。
 学校で渡される教科書や問題集に出てくる数学の問題は、易しいものが多く力がつきません。
 市販の問題集で少し難しいものを1冊用意しましょう。その1冊を、解けない問題が1つもないところまで繰り返し勉強するというのが基本です。
 学習塾での数学の勉強業は、本人にとって既にわかっていることも時間をかけて聞かなければならないので、時間の能率がよくありません。
 学習塾の教材も、通信教育の教材も、薄手のものが次々と渡されるので、保管して何度も繰り返すという勉強ができない面があります。その結果、できる問題を何度も解いたり、できなかった問題を1回しか解かなかったりという勉強法になります。
 数学の勉強は、できなかった問題を繰り返し解くことによってできるようにすることですから、自宅で自分のペースでやるのがいちばんいいのです。
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 問題集を使った勉強が役に立つのは社会。
 穴埋め式の問題が多いのですが、教科書や参考書を読んでいるだけでは、何が重要かよくわかりません。
 社会の問題集で空欄になっているところにあらかじめ答えを書き入れて、それを読んでいきます。すると、どういうところが問題に出やすいかポイントがわかるので、それから、教科書や参考書を読むと能率がよくなります。
 歴史の入試問題は、ヨーロッパでこの事件があったころ、日本では何があったかという問題がかなりあります。これは、普通に勉強していたのではわかりません。
 日本なら日本の通史を学習漫画などで概略を把握するととともに、重要な出来事の年代を覚えておきます。
 すると、その年代によって、他の地域の歴史との関連がわかります。
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 学校の定期テストの国語で、いちばん差がつくのが文法問題。
 学校で軽く教わっただけでは、ほとんどの子ができるようになりません。市販の国語の参考書または問題集で、文法の問題が比較的多いものを選んでひととおりやっていく必要があります。
 学校は、成績に差をつけるためだけにこういう文法の問題を出しているのだと思います。
 国語で漢字の問題ができないのは、単なる勉強不足です。
 最後の方の問題で×が多くなる子は、速読力の不足です。
 記述式の問題は、中身が合っていても解答の欄に比べて答えの分量の少ないものは減点になるので、枠いっぱいまで埋めるようにするといいです。
 選択式の問題は、消去法で解きます。
 志望校の問題の難易度を知っておくことは重要です。国語が易しい学校で、難しく考えて解くと×になることがあります。
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