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記事 2394番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/6/4
中1のころの作文は下手で当然。音読と問読で気長に作文力をつける as/2394.html
森川林 2015/08/05 14:29 


 小6から中1になると、説明文から意見文へと作文のジャンルが変わってきます(言葉の森で「作文」と呼んでいるのは、小論文も含めた幅広い文章作成とその文章のことです。人によっては「作文」と「小論文」をわざわざ分けて考える人がいますが、文章を書くという点ではどちらも同じです)。なぜ中1になると作文が下手になるかというと、意見文のジャンルの語彙がまだ十分に備わっていないからです。

 私立の有名中学に合格し、その後、東大や早稲田大や慶応大に進んだ人たちも、中1のころの作文は驚くほど平凡でした。
 しかし、その子たちのいいところは、定期試験のとき以外はほとんど毎週出席し、自分で長文を読んで自分なりに考えて書いていたことです。だから、高3のころはそれぞれ自力で立派な文章を書き、森リン点もほぼコンスタントに高得点を取っていました。

 家庭で子供の作文を見ていると、「長年やってきて、まだこんな文章しか書けない」とがっかりすることが必ずあります。しかし、そこでそのことを子供に言っても何の解決にもなりません。作文力は、体力と同じで、知識や理屈ではなく時間をかけることによってしか身につかないのです。
 では、何に時間をかけるかというと、それが音読です。課題フォルダの長文の音読を続けていれば、それによって次第に意見文の語彙力がついてきます。更に余力のある人は、問題集読書でやはり難しい文章に慣れておくといいのです。
 書く力は読む力に支えられています。ときどき、書くことがないとか、長く書けないとかいう子がいますが、その原因は読書をしていないことです。本を読んでいれば、自然に書くことが浮かんできます。本を読んでいないから書くことが出てこないのです。

 読書は食事と同じで、毎日読み続けていくことが大事です。3日分まとめて食べて、あとは食べないという食事のとり方をする人がいないように、読書も、昔たくさん読んだから今は読まなくてよいというわけにはいかないのです。
 読書は、易しい本をたくさん読むよりも、難しい本を少しでも読む方が力がつきます。しかし、難しい本を読むことだけに絞ると、全体の読書量が減り結局難しい本も読めなくなります。易しい本の多読を一方でしながら、問題集読書のような難しい文章の復読を平行して進めていくのがいいのです。

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コトタマ 20150805  
紹介

日本語の起源・言霊百神

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記事 2393番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/6/4
寺子屋オンエアの夏休みはウェブ講座で as/2393.html
森川林 2015/08/04 14:27 


 言葉の森の8月10日~15日は、休み宿題になります。
 寺子屋オンエアも、8月10日~15日は、休み宿題になります。
 先生からの話はありませんが、いつもと同じように家庭学習を続けていってください。
 先生の話がないかわりに、ウェブ講座を開催しますので、時間のあるときにごらんください。8月10日から、通常の寺子屋オンエアの入口になっている「生徒ページ」にリンク先が表示されるようにします。
https://www.mori7.net/teraon/seito.php
 youtubeの限定ページですので、その期間内であればいつでも見られるようにしておきます。

■夏休み
 いずれも15分ぐらいの短めの講座にする予定です。

●19×19の掛け算を覚える一九一九講座
 夏合宿でも行いましたが、九九を9×9=81で終わらせずに、19×19=361まで広げていく練習です。やる前は簡単そうに見えますが、実際にやってみるとこれがかなり難しい。しかし、やり方がわかれば誰でも必ずできるようになります。覚えているうちに、数字が友達のように感じられるようになります。

●中学入試から大学入試まで使える読解満点講座(保護者にもおすすめ)
 選択式の読解問題を解くときの考え方を説明します。例として取り上げるのは実際の入試問題で、それをどのように解いていくか理詰めで詳しく説明します。
 保護者の皆様もぜひごらんください。

●構成図の書き方講座(保護者にもおすすめ)
 作文を書くとき、複雑な問題を考えるとき、構成図の書き方を知っていると便利です。お母さんが子供に作文の書き方を教えるときにも使える構成図の書き方を説明します。

●読書がどんどんはかどる付箋読書講座(保護者にもおすすめ)
 1冊の本がいつまでも終わらないとか、読書がなかなか進まないなどという人には、付箋読書という方法が役に立ちます。付箋をつけて読んでいくと、難しい本もすぐに手にとって読めるようになり、長時間読んでいても読書に飽きなくなります。

●いいお話講座
 子供向けの心の洗われる話、勇気の出る話、明るい気持ちになる話を紹介します。

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寺子屋オンライン(101) 

記事 2392番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/6/4
夏休み自然寺子屋合宿終わる as/2392.html
森川林 2015/08/02 10:59 


 今年の夏休み自然寺子屋合宿は、7月29日から31日までの2泊3日で行いました。
 宿泊場所は、横浜市の野島青少年センターで、学年は幼長から小6まで合計24名の子供たちが参加しました。

 取り組んだ内容は、勉強面は、暗唱と作文でした。1日目の暗唱は、12×11=132、12×12=144、12×13=156と12の段の九九の暗唱。暗唱の内容そのものよりも、ただ繰り返せばだれでも暗唱できるようになるということを実感してもらうための勉強でした。2日目の作文は、遊びの記録を書いてもらうことが目的でしたが、海に行ったあとの2日目の夜の勉強だったので、みんなくたびれていたようです。

 遊びの企画は、1日目はいかだ作り、ナイトウォーク、2日目は荒崎海岸で海遊び、バーベキュー、カニ釣り、スイカ割り、3日目は教室に戻って自己紹介ゲームでした。

 1日目のイカダは、子供たちが作り方を工夫して面白い形のものを作っていました。
http://www.youtube.com/watch?v=nKAQkY9GhMs&feature=youtu.be

 2日目の荒崎海岸は、ちょうど大潮だったので普段なら行けないような沖まで潮が引き、ウニやカニやタコが取れました。
https://youtu.be/0lLBamgKKAI

 言葉の森は、通信の生徒が多いので、普段はなかなかリアルな接触ができません。
 今回、2日間一緒に寝泊まりしたことによって、親しくなった子供たちも多かったと思います。

 寺子屋オンエアに参加している子は、画面でお互いの顔がわかりますから、このあと寺子屋オンエアの中で、交流の続きが始まる子もいると思います。

 今回参加したのは、ほとんどが関東地方の子供たちでしたが、今後は関西地方でも合宿を企画していきたいと思っています。


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合宿(14) 

記事 2388番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/6/4
「褒める子育て」の経済学の向こう側 as/2388.html
森川林 2015/07/24 08:24 


 「褒める子育て」と「高い学力」に相関関係はありますが、それは単純な因果関係ではありません。むしろ、短期間で言えば、「叱る子育て」の方が学力の伸びは高い傾向があります。
 しかし、「叱る子育て」を基本にしていると、勉強はだんだん暗い雰囲気になってきます。

 競争も同じです。競争のない状態よりも競争のある状態の方が、学力の伸びは高くなります。しかし、競争を基本にしていると、物事や人間に対する視野が狭くなるのです。

 だから、「褒める子育て」は、経済学として考えるのではなく、人間の生き方や社会のあり方として考える必要があります。
 江戸時代の教育は、叱ることや競争を煽ることを極力避けて、子供の本来の自然を伸ばすような教育でした。しかし、それで学力が低下していたかというとそういうことはなく、当時の世界最高水準の教育が実現していたのです。

 子育ては、学力の面だけで考えるのではなく、人間の成熟という面で考える必要があります。
 大人でも、不満や愚痴をよく言い、世の中を批判し、機嫌のいいときよりも悪いときの方が多いような人は未熟な人です。そういう大人に「叱る教育」をされて学力が伸びたとしても、その子が望ましい成長をしているとは言えないでしょう。

 教育に関する客観的な調査や研究は、もっと進められる必要があります。しかし、同時にその客観的なデータの向こう側を見る人間観を持つことは、もっと大事なことなのです。

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子育て(117) 

記事 2387番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/6/4
子供のころから生き物のいる生活を as/2387.html
森川林 2015/07/23 10:41 

 子供たちは、生き物が大好きです。言葉の森の港南台教室には、犬が1匹と鳥が4羽いて、最近はメダカもいます。教室の階段を登ってくるところには、スズメがいつも飛んでいます。教室の外にある電気メータの中に巣を作っているのです。
 こういう生き物を見ると、子供たちはすぐさわりたがります。犬や鳥は迷惑そうにしていますが、子供たちは生き物が大好きです。

 さまざまな動物と人間との交流が描かれている「ソロモンの指輪」という本には、動物と一緒の生活をしたことのない人には人生の喜びの半分が隠されている、というようなことが書かれています。犬や猫や鳥を飼っている人には、こういう言葉は実感を持って感じられると思います。

 この動物と接する喜びの感情というのは、人生の初期に形成される気がします。
 私(森川林)の場合は、物心ついたときから、家には犬とチャボとアヒルがいました。それらの動物が家族と同じような感じで暮らしていました。
 また、昔は野良犬がよくいたので、小学生のころは、近所の友達と一緒に近くの野原で野良犬を半分飼っていました。飼うといっても、野原で一緒に遊びときどき餌をやるという程度でしたが。
 中学生になると、親に頼んでジュウシマツを2羽買ってもらい、生まれた雛を何羽も手乗りにして遊んでいました。
 そういう小動物が近くにいると、それだけで何となく幸せな気持ちになるのでした。

 そこで、自分の子供が生まれたときにも、できるだけ早く動物を飼おうと思いました。
 幸いというか何というか、子供が小学校に上がる前のころ、近所の公園から野良猫を1匹連れてきました。そのうち、その野良猫が家に居つくようになり、やがて子猫が何匹も産まれました。
 同じころ、ゴールデンリトリバーの子犬を飼うようになり、猫と犬と人が共存する不思議な暮らしになりました。ゴールデンリトリバーは温和な性格で躾もよくできたので、海や山に遊びに行くときもいつも一緒に連れていきました。海では子供たちと一緒に泳ぎ、山ではテントで一緒に寝るという生活が、ちょうど子供たちの成長に合わせて十数年続きました。

 人間になつく動物というのは、一緒にいるだけで幸福な気持ちになれます。
 今ふりかえると、自分が子供にしてあげた中でいちばんのプレゼントは、この犬を飼ってやったことではないかと思うのです。


※現在の住宅環境では、犬を飼える家は少ないと思います。そういう家では、文鳥やオカメインコなどを手乗りにして飼うといいと思います。(ただし、オカメインコはコードをかじったり、パソコンのキーボードをはずしたりします。)

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