ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 3128番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/8
稼げる大人になるというよりも、自ら仕事を作れる大人になる――「仮想通貨のあとに来るもの」のつづき as/3128.html
森川林 2018/01/09 08:15 


 先日、ホームページの記事で、仮想通貨のことについて書きました。

 今、仮想通貨の取引所の新規登録がかなり混み合っているようなので、仮想通貨はすでに多くの人の認識の上では市民権を得ています。
 そして今年は、実経済の中でも、法定通貨の現金や預金と同じような存在感を得るようになるのだと思います。

 もちろん、仮想通貨にはビットコイン以外にいろいろなものが出ていますから、ブロックチェーンの仕組みそのものが本質的に信頼できるものになるという意味です。

 こういう時代に何が起きるかというと、先日の「仮想通貨のあとに来るもの」の記事でも書いたように、世の中の経済的な価値を各人が作れるような時代が来るということです。

 昨年の2月に、NHKクローズアップ現代で、「稼げる大人になる」という教育に関する企画がありました。
 しかし、この「稼げる大人」の前提となっているものは、今の社会における「稼げる」という基準です。

 これからの時代に登場するのは、今の社会を前提にした稼げる力ではなく、新しく来る時代で稼げる力なのです。
 それは何かと言えば、稼ぐことではなく仕事を作ることです。

 しかし、今の大人はもちろん子供も、仕事を作るという観点からの教育を受けていません。
 だから、多くの人が、仕事を作るというと、これまでの経済の中心であった工業製品やあるいは工業的なソフトを作るというようなことで考えてしまうために、そのようなことは一部の人にしかできることではないと思ってしまうのです。

 ところが、これから来る時代は、多数の消費者兼労働者と少数の生産者に分離した社会ではなく、すべての人が消費者でありかつ生産者であるような社会です。
 それは、社会における消費の中心が、物財やサービスの消費ではなく、自分自身の向上や創造という教育と文化の消費になるからです。

 この教育と文化における消費と生産の多様性は、物財やサービスの多様性の比ではありません。
 本人が心から好きなものというのは、ある意味ですべての人がそれぞれに違うほど微妙に異なっているからです。

 例えば、スマホの多様性でどれが好きかという選択はせいぜい数十種類ですが、自分がどういう人間になりたいかとか、どういうことが本当に好きかという多様性は、文字どおり一人ひとり違います。

 その個性のロングテールをもとにして生まれるのが、消費と生産がともに一人の人間の中に存在するような社会なのです。

 そして、その多様性を生かすために、今の勉強の中心となっている学力ももちろん必要になるということです。

 学力は、いい学校に入り、いい会社に入るために必要なのではなく、自分の手でいい仕事を作るために必要なものになるのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20180109 1 
 これからの教育に必要になるのは、個性を育てることです。
 しかも、それは受け身の個性ではなく、創造する個性です。
 ところが、創造する個性は、受け身の個性よりもずっと時間がかかります。
 だから、はたからみると、それは無駄なことをしているように見えるのです。
 その無駄を許容することが、これからの教育に求められてくると思います。


nane 20180109 1 
 仮想通貨に投資することは、長期的に見れば、銀行に預金することよりもずっとよいと思います。
 しかし、もっとよいのは、そのお金を(もしあれば)使うことです。
 お金を価値あるものを育てるために使うというのが、お金の本当の使い方です。
 その第一は、自分に対する投資です。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
仮想通貨(0) 未来の教育(31) 

記事 3127番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/8
日曜日、20年前の生徒が突然訪問 as/3127.html
森川林 2018/01/08 05:58 


 日曜日、教室で仕事をしていると、玄関でチャイムの音が鳴りました。
 配達の人かと思って出てみると、30代半ばの女性が一人いました。

「どなた様ですか」
と聞くと、
「あ、やっぱり先生。こんにちは。○浦真由美です」
 名前を聞いてすぐに、ああと思い出しました。

 20年ぐらい前に、教室で教えていた小学生の子でした。(もう子ではありませんが)
 近くを通ったとき、言葉の森の看板を見て懐かしくなり、教室のある3階まで上がってきたそうです。

 名前を聞くと、昔のことを自然に思い出しました。
 その子が小学6年生のころに書いていた作文に、お父さんの話があったことを思い出し、そのことを話すと、
「先生、そんなことよく覚えていますね」
と笑っていました。

 作文を教えている先生は、共通の経験があると思いますが、子供の書いた作文は結構細部まで覚えているものなのです。
 もちろん、子供も、自分の書いたものをよく覚えています。

 しばらく話をしたあと、
「それじゃあ、今度Facebookページに来たらいいよ」
と言うと、そうしますと言って帰っていきました。

 自分は、当時、決してよい先生の役を果たしていなかったと思うのですが(今も)、このように懐かしく思って訪ねて来てくれる人を見ると、感謝をしたい気持ちでした。

 言葉の森には、最近、昔の生徒のお母さんが、子供を習わせに来るようになりました。
 人によっては、そろそろ孫が登場するころかもしれません。

 今度、Zoomか合宿所で同窓会を開き開きたいと思っています。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20180108 1 
 20年ぶりの昔の生徒というと、顔を見ただけではわかりません。
 しかし、名前を聞くと、思い出します。
 たぶん、道を歩いているときも、そういう生徒が結構いるのでしょう。
 そういう生徒が、森プロのメンバーになって、いろいろ一緒にやっていけたら面白いと思います。
 とりあえず、今年はもっと交流や研修に力を入れていく予定です。

nane 20180108 1 
 作文に、子供はときどき自分の内面的なことを書きます。
 作文の先生は、いいところを見る指導をしているので、そういう微妙なことも肯定的に受け止めます。
 子供にとっては、それが信頼のきずなになるようなのです。
 だから、作文を教える人は、冷たく表記のミスなどばかり注意していたらダメなのです(笑)。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
同窓会(0) 教室の話題(26) 
コメント1~10件
コメントは24時間以内に表示
【合格速報】日 森川林
K.Aくん、おめでとう!! 小学生のときから、時どき脱線を 11/6
記事 5380番
ゆとり教育、フ 森川林
今はやりの探究学習も、生徒のレベルが高いところではうまく行く 10/20
記事 5372番
「この世」と「 匿名
温かいコメントをありがとうございます。 ゆめもあの世で読ん 8/21
記事 5359番
「この世」と「 かささぎ
ゆめちゃん 亡くなられたのですね。 ゆめ日記好きでした。お 8/18
記事 5359番
昔テレビで一億 森川林
最近の研究では、ゲームは頭をよくするということが言われていま 7/17
記事 2968番
昔テレビで一億 匿名
最新の医学研究でYouTubeを筆頭としたスマホコンテンツが 7/10
記事 2968番
掛け声だけでな 森川林
 あおさん、ありがとう。  読書会、確かにいいですね。 6/12
記事 5344番
掛け声だけでな あお
読書会っていいと思います。私は2年ほど前から地域の読書会に入 6/10
記事 5344番
【合格速報】東 ののはな
東北大学へのご入学、おめでとうございます。 晴れ晴れとした 4/10
記事 5324番
【合格速報】東 とうこ
Yちゃん、ご入学おめでとうございます! 嬉しいご報告を、あ 4/10
記事 5324番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
画像送信テスト 森川林
回回回 11/2
森川林日記
Thunder 森川林
https://www.thunderbird.net/ja 10/29
森川林日記
この忙しいとき 森川林
この忙しいときに、というかいつも忙しいけど、今は特にというと 10/28
森川林日記
もう二度とGm 森川林
 Gmailが突然、大量のPOP3は受信できないようにした。 10/28
森川林日記
2025年10 森川林
△ミズヒキグサ ●紙ベースの勉強が基本。デジタルの 10/22
森の掲示板
3I/Atla 森川林
それは、いい結果になるだろう。 10/2
森川林日記
SDGsとかL 森川林
SDGsとかLGBTQとかいう新しい言葉を使う人は、考えの浅 9/27
森川林日記
千葉県立千葉中 森川林
受験生に点数の差をつけるためだけのテスト。 横浜市立南 9/25
森川林日記
2025年9月 森川林
●家庭学習の習慣を  小学生のうちから家庭学習 9/22
森の掲示板
OCRのオシロ 森川林
今からOCRのオシロンの作り直し。 これまでgoogl 9/20
森川林日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習