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記事 5339番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/6
AIと共に学ぶ時代へ――「AIオリエンテッド教育」のすすめ as/5339.html
森川林 2025/05/17 07:24 


 いま、教育の現場が大きな転換点を迎えています。これまでの「教える」中心の一斉授業から、「学び手が主体」となる自律的な学びへとシフトする中で、AIの存在が急速に注目を集めています。

  「AIオリエンテッド教育」とは、AIをただの道具として使うのではなく、教育そのものをAIと共に進化させていこうという新しい考え方です。つまり、AIを学ぶことと、AIと一緒に学ぶことの両方を含む教育のスタイルです。

  この背景には、社会全体の変化があります。知識を覚えるだけでよかった時代は終わり、現代では「情報を使って何ができるか」が問われるようになっています。そんな時代に、AIは学習者の進捗に応じて学びを最適化し、即座にフィードバックを返すことができます。さらに、教員の業務負担を軽減し、より個に寄り添った指導を実現する力も持っています。

  実際に、言葉の森が開発した作文評価支援AI「森リン」や、読書感想文を評価する「図書検定」では、AIが生徒の書いた文章に講評や数値評価を返し、自分の表現を客観的に見つめ直す手助けをしています。生徒たちはAIと対話しながら、自分の考えを深め、言葉にしていく力を伸ばしていきます。これは単なる採点ではなく、「学びの伴走者」としてのAIの姿です。

  AIオリエンテッド教育を導入するには段階があります。まずは授業の補助的な場面でAIを活用することから始め、次に探究学習や作文などでAIと対話する活動へと進み、最終的にはカリキュラム自体をAI前提で設計していくことが理想です。教員は情報提供者からファシリテーターへ、生徒は受け身から能動的な学び手へと変化します。

  もちろん懸念もあります。AIに頼りすぎて考える力が育たないのでは、という声もあります。しかし大切なのは、「使い方を教える」だけでなく「どう使われるかを自分で選ぶ力」を育てることです。AIを使って表現し、考え、対話する経験を積むことが、これからの社会を生きるうえでの力になります。

  未来の教育は、AIと競争するものではありません。AIと共創し、人間にしかできない創造力や思考力を育てる教育です。今こそ、教育のあり方を根本から見直し、AIと共に歩む「学びの未来」を考えるときです。

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AIと教育――全科学力、創造発表、作文、推薦図書 as/5338.html
森川林 2025/05/14 09:57 


 AIの発達によって、今後の教育は大きく変わります。

 第一は、人間の先生が教える時代ではなくなるということです。
 子供は、AIで自ら学ぶことを選ぶようになります。
 そのときに大事なことは、ただ、勉強をするだけではなく、同年齢そして同レベルの友達との人間どうしのコミュニケーションがあることです。
 友達とのコミュニケーションを通して、勉強するために、言葉の森では、基礎学力クラス、総合学力クラス、全科学力クラスを開いています。

 AIによって、教育が変わる第二の面は、知識の吸収を中心としたこれまでの教育の見直しが必要となることです。

 知識は基礎的な学力の知識だけでよくなり、むしろ創造と発表が教育の中心になっていきます。

 知識の土台になる基礎的な学力は、学習の前提として、誰もが身につけておく必要があります。
 その中心は、日本語を読む力と、数学の基礎学力です。

 知識の上に成り立つのは、論理力と思われていますが、単純な論理力ではなく思考力が必要になります。

 思考力の基盤は、難しい文章を読む力をつけることです。
 言葉の森では、難しい文章を読む力をつけるために、推薦図書検定の仕組みを現在作っているところです。

 思考力を発展させるものは、作文力です。
 そのために、言葉の森では、森リンで作文の自動採点ができるようにしています。

 しかし、作文を通して考えるためには、手書きで書く練習をしていく方が効果的です。
 手書きOCRは、まだ発展途上ですが、将来は、手書きOCRで作文をテキスト化して、森リンが採点するという仕組みになっていくと思います。

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記事 5337番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/6
【重要】OCRオシロンのその後 as/5337.html
森川林 2025/05/12 08:24 


 OCRオシロンに、縦書きの原稿を横に読み込んでしまう問題が発生しました。
 これは、GoogleのAPIが、まだ日本語の縦書きに対応しきれていないためです。
 また、ChatGPTのAPIは、2024年5月に開始されたばかりなので、まだ日本語に十分対応できていなかったためです。

 いろいろ修正をしましたが、根本的には直りませんので、今後は、GoogleやChatGPTのAPIが改善されるのを待つしかありません。

 しかし、現在でも、ChatGPTに直接画像を読み込ませると、かなり精度の高いテキスト化をしてくれます。
 OCRオシロンでテキスト化がうまくいかない場合は、ChatGPTに直接画像をアップロードしてテキスト化をしてくださるようお願いします。
https://www.mori7.com/osiron/

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