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読書感想文の書き方——中学生の感想文 as/539.html
森川林 2009/06/27 08:56 


中学生は、資料を中心にした書き方

 子供自身で資料を集めます。しかし、書きたいことがある→その資料を探す」という発想をすると、時間がかかります。「資料を集める→書きたいことを組み立てる」という発想で進めましょう。

▼感想文のお手本!

   「鶴の恩返し」を読んで 
▽1日目 
 ある日、若者は、わなにかかった鶴を助けてあげた。本の引用:一日目は、最初のほうの場面を書きます。
 ぼくは、野生の鶴を見たことがないので、日本の鶴について調べてみた。世界には三種類の鶴がいて、日本ではそのうちの七種類が見られるそうだ。タンチョウヅルは全長が一四〇センチメートルもあり、北海道の東部に生息している。このほか、冬になるとシベリアから渡ってきて、日本で越冬する鶴もいるそうだ。似た話:集めた資料は、データを正確に書くと説得力が増します。
 ぼくは、これらの情報から、この鶴は、シベリアから日本に来て、慣れない土地でわなにかかったのではないかと思った。思ったこと:一日目の最後に、簡単な感想を審きます。
▽2日目 
 助けられた鶴は、女の人に姿を変えて若者の家を訪ねてきた。そして、若者のために機を織リ、美しい布を作ってくれた。本の引用:二日目は、本の真ん中あたりの場画を書いていきます。本の引用を簡潔に書くのは意外に難しいので、大人がヒントを言ってあげましょう。
 ぼくは、鶴の機織りというごとから連想して、鳥を利用した産業を調べてみた。さすがに機を織る鳥というのはいないが、日本には、鷹匠や鵜飼いなど、鳥を利用した文化があるごとがわかった。また、羽根を使った製品では、羽根ペン、羽根飾り、赤い羽根、羽毛布団などがあった。似た話:関連のありそうな資料を幅広く集めていきましょう。集めた資料によって書く方向が変わってくることもあります。
 しかし、羽根を使って布を織るというのは、かなリ高度な技術を必要とするだろうと思った。思ったこと:感想は短くてかまいません。
▽3日目 
 若者は、女の人との約束を破って、機織りの様子を見てしまった。女の人は、最後の布を織ると、鶴になって飛んでいってしまった。本の引用:三日目は、本の最後の場面を書いていきます。
 ぼくは、鶴の値段と布の値段を調べてみようと思ったが、鶴をペットとして売っているとごろはなかった。また、布にもピンからキリまであり、簡単に値段を比較するごとはできなかった。
しかし、現代の人だったら、鶴の作った布をうまく工業化したかもしれない。
似た話:いい資料が見つからなかったときも、その見つからなかったこと自体が材料になります。
 若者も、鶴と協力して、機織りの仕事を発展させるごとを考えていけばよかったのではないかとぼくは思った。若者の好奇心は、約束を破る原因にもなったが、逆に社会を発展させる原動力にもなったはずである。全体の感想:さて、いよいよ締めくくりです。最後の感想は、本全体の大きい感想を書いていきます。感想は、「わかったこと」や「考えが変わったこと」など全体の感想を中心に書いていくのがコツです。現代の社会や自分の生き方などに大きく結びつけて書くとよいでしょう。



 1日で急いで書き上げようとすると、あらすじばかり長い感想文になってしまいます。1日400字のペースで、似た話をじっくり書いていきましょう。3日間で、1200字の充実した感想文が出来上がります。

学年別作文感想文の書き方

この記事に関するコメント
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ぽぽん 20130818  
めっちゃ、分かりやすいです(*´▽`*)
この書きかたを、お手本にしてみたいと思います( *´艸`)


森川林 20130818  
ぽぽんさん、ありがとう。
わかりやすくてよかったです。

わかよ 20150708  
今日、読書感想文どうしよぅ・・・と思っていたので助かりました。

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読書感想文の書き方——小学校高学年の感想文 as/538.html
森川林 2009/06/26 08:58 


小学校高学年は、実験や調査を中心にした書き方

 旅行に行ったり実験をしたり、親子のコミュニケーションを楽しみながら感想文を書いていきます。宿題とレジャーのコラボです。お父さんやお母さんも、本の中身を簡単に読んでおいてください。

▼感想文のお手本!


   「因幡の臼うさぎ」を読んで 
▽1日目 
 沖の島にいたウサギが、因幡の国へ行くために海をわたろうとしてワニに並んでもらった。しかし、ワニをだましたウサギは、皮をはがされてしまった。本の引用:一日目は、最初のほうの場面を書きます。
 わたしは、因幡の国を見るために、父といっしょに鳥取県に行った。鳥取県のとなりの島根県にある出雲大社には、オオクニヌシノミコトと白ウサギの銅像があった。
 わたしは、ワニの背中に乗って海をわたるというようなことが本当にできるかどうか、学校のプールで試してみた。ビート板を並べてプールのはしからはしまでわたろうとすると、一枚目でそのまま水に落ちてしまった。
似た話:「似た話」として、謂査や実験をしたことを書いていきます。文字の数を合わせるのは、感想文を全部書き終えてからでいいので、作文似た話と同じつもりでたっぷり書いていくとよいでしょう。たとえや会話を入れると、「似た話」が長く書けます。
 わたしは、ウサギは、ちえもあるし、体もびんしょうだったのだろうと思った。思ったこと:一日目の最後に、簡単な感想を審きます。
▽2日目 
 お兄さんの神様たちは、皮をはがされたウサギに、「塩水で体を洗って日に干すといい」と教えた。本の引用:二日目は、本の真ん中あたりの場画を書いていきます。本の引用を簡潔に書くのは意外に難しいので、大人がヒントを言ってあげましょう。
 わたしも、ケガをしたときに、塩水につけて日に干してみたらどうなるのかやってみたい気がしたが、考えるだけでも痛そうなのでやめた。よく虫歯のときに塩水がしみるというのと同じではないかと思った。似た話:「似た話」は、作文のように長く書きましょう。
 ウサギは頭がいいのに、そのときは痛みで深く考えられなかったのだろう。思ったこと:感想は短くてかまいません。
▽3日目 
 弟の神様であるオオクニヌシノミコトは、ウサギに、「体を真水で洗って、ガマの穂の上にねると治る」と教えてくれた。本の引用:三日目は、本の最後の場面を書いていきます。
 わたしは、ガマの穂を見たことがない。そごて、父が子供のころに遊んだという田舎の田んぼに行ってみた。しかし、まだ穂は緑色だった。帰りに園芸店に寄ると小さなガマのなえが売られていたので、それを買った。秋になったら、このガマがどんな穂をつけるか楽しみだ。似た話:「似た話」の実験や調査かうまくいかときも、そのうまくいかなかったこと自体を話の種にして書いていきましょう。
 ウサギはいろいろ苦労した分、多くのことを学んだ。もし、ウサギが沖の島でのんびり暮らしているだけだったら、災難もなかったかわりに進歩もなかったと思う。わたしは、出雲大社でとってきた銅像のウサギの写真をちょっと感心してながめた。全体の感想:さて、いよいよ締めくくりです。最後の感想は、本全体の大きい感想を書いていきます。感想は、「わかったこと」や「考えが変わったこと」など全体の感想を中心に書いていくのがコツです。この感想も、お父さんやお母さんがいくつかヒントを出してあげるとよいでしょう。


 1日で急いで書き上げようとすると、あらすじばかり長い感想文になってしまいます。1日400字のペースで、似た話をじっくり書いていきます。3日間で、1200字の充実した感想文が出来上がります。

学年別作文感想文の書き方

この記事に関するコメント
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潤李 20100806  
やり方を教えてください

森川林 20100807  
 こちらがわかりやすいと思います。

http://www.mori7.com/kansou.php" target="_blank">http://www.mori7.com/kansou.php

夕菜 20100817  
書き方が分からないのですが
どうしたらいいですか。

森川林 20100817  
 このあたりのページを参考にするといいですよ。
http://www.mori7.com/kansou.php
http://www.mori7.com/as/537.html
http://www.mori7.com/as/538.html
http://www.mori7.com/as/539.html

俊明 20100821  
子供の感想文の参考になりました。
このサイトいいですね

森川林 20100822  
> 俊明さん
 ありがとうございます。
 感想文の説明を最初に具体的に書いたのはこのページです。
http://www.mori7.com/pr/index.html#pr20070901
(画像のページで重いので、いつかテキストに変えておきたと思っています)

光成 20100822  
子供が一昨日までできなかった感想文ができました。
森川林さん、このサイト参考になります。
ありがとう。

由美 20100822  
子供が、これを見て作文できました!
ありがとう。
あと、「さよならワックス」さんは意味がわからないのですが
荒らしですか?

ピモバムプ 20120730  
自分が気に入ったところ、作者の言いたかった事。の次は何を書いたらいいんですか


森川林 20120730  
 由美さん、ありがとう。
 「さよならワックスさん」は削除しておきました(笑)。

 ピモバムプさん、こちらのページを参考にすると、わかりやすいと思います。

http://www.mori7.com/index.php?e=1586
 

???? 20120809  
読書感想文の書き方を教えてください(小学6年の親です)

森川林 20120809  
 このページを参考にしてください。
http://www.mori7.com/as/1586.html

 具体的な文章の例は、今発売中の「プレジデントファミリー9月号」の特別付録に載せています。
http://www.president.co.jp/family/backnumber/2012/20120900/

ヾ(@⌒ー⌒@)ノ 20120817  
始めは、どうしてこの本を読もうと、思ったきっかけや、理由を、書くと良いですよ‼


うさぎ 20120817  
私は、小6です居間感想文をやっているとある本があって森のことなどが書いてあるんですが書き出しの文がどう書いていいのかわかりません誰か教えてください

うさぎ 20120817  
今という字を間違えました

森川林 20120817  
 下書きはパソコンで書くようにして、まずいちばん書きたいことを先に書いて、どんどん進めていって、最後に手書きで清書する前に書き出しを決めるというような感じです。
 書き出しで悩まないことです。

ゆう 20120818  
書き方が分からないです。教えてください。

森川林 20120818  
 このページが参考になると思います。http://www.mori7.com/as/1586.html

 「プレジデントファミリー9月号」の特別付録に学年別の例が載っています。
http://www.president.co.jp/family/backnumber/2012/20120900/


ここ 20120824  
どうがはありますか

森川林 20120824  
これは、動画はありません。

かんかん 20120830  
ファンタジーが好きなのに、
なかなか書けません。
小6にして、読書感想文が初めてで・・・

森川林 20120830  
 かんかんさん、こちらのページで手順どおりに書くと、たぶん無理なく書けると思います。
http://www.mori7.com/as/1586.html" target="_blank">http://www.mori7.com/as/1586.html

JS5リンリン 20130803  
まったくわかりません

森川林 20130803  
電話で聞いてね。

匿名 20130806  
今日までに読書感想文を終わらせないといけないんですが、
どうすればいいですか??

森川林 20130806  
がんばってねー。

ゆっち 20130829  
すごくいいと思います。

森川林 20130829  
ありがとう。

OM 20150331  
中学校の課題で作文があったのですが、(読書感想文)とても参考になりました‼︎もう一つ課題で夢についての作文を書かなければいけないのですが参考になるものはありませんか?

森川林 20150403  
 お返事遅れて失礼。
 名前が本名だったので、イニシアルに変えておきました。
 「夢」は、中3の構成の仕方で書くとよいと思います。でも、まだその課題をやっていないので、受検コースの次のヒントを参考に。
====
【やさしく書くのなら】
 未来の話は、説明と感想だけになることが多いので、必ず過去のエピソードを入れること。そのエピソードも、できるだけ友達や他人との関わりのある話や、自分が何かをしたという話を書いていきましょう。
 第一段落は、夢の説明。「私の夢は、船乗りになることだ。」
 第二段落は、その夢を持つようになった過去の実例。「小学校のころ、船に乗った。そこで、こんな船を自分で操縦して世界を一周してみたいと思った。」
 第三段落は、その夢を実現するためにどんなことをしてきたかという実例。「そのためには、英語を勉強する必要があると思い、毎朝ラジオ英会話を聴くことにした。これは今でも続いている。」
 第四段落は、まとめ。「夢というものは人間にとって、生きる目標となるものだ。確かに、現実をしっかり見つめることも必要だが、私は夢を持って生きていきたい。」
【難しく書くのなら】
 第一段落は、「大きな夢を持ちたい」
 第二段落は、方法1。「そのためには、現実の問題を大きくとらえる力を持つことが大切だ。人は自分の力の範囲でしか問題を見つけることができない。まず、現実をしっかり学ぶことだ。例えば……。」
 第三段落は、方法2。「また、現実に埋没しないことだ。いろいろなことを知れば知るほど、人間は臆病になる。現実に妥協しない勇気を持ち続けることが大切だ。例えば……。」
 第四段落は、まとめ。「夢と現実は対立するものではなく。大きな夢を実現するために、深く現実と関わっていきたい」


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