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構成図とOリングテスト as/902.html
森川林 2010/05/15 21:35 


 構成図は、作文を書く前に、自分が考えついたことを全部並べてみるという方法です。

 考える分野が未知のものであるほど、途中でいろいろな仮説が出てきます。どのような理由や方法や原因や対策があるかという仮説です。

 ここでいくつかの仮説の候補が出てきたときに、Oリングテストを使えるのではないかというのが、今考えていることです。

 以前、「パワーかフォースか」(デヴィッド・R・ホーキンズ著)という本を読み、アメリカにキネシオロジーという手法があることを知りました。

 Oリングテストは、あるものが身体によいかどうかということを、筋肉の反応に聞くという手法です。ホーキンズのキネシオロジーは、これを身体だけではなく、社会現象にまで拡張したものです。

 しかし、社会現象まで広げると、恣意的な要素が出てきます。現に、ホーキンズのキネシオロジーは、アメリカ文化の影響を強く受けています。つまり、アメリカ人の価値観や集合意識に、結果がかなり影響されているのです。

 しかし、そういう限界を見きわめた範囲で使えば、これらの手法は、思考の無駄な遠回りを減らすことができるのではないかと思いました。つまり、間違った仮説で考えを深めることが少なくなるのではないかということです。


 ところで、Oリングテストやキネシオロジーがなぜ可能なのかというこは、まだ立証されていません。Oリングテストは、米国で特許を取得するなどその効果は実証されていますが、仕組みは実はよくわかっていません。科学として考えるためには、物理的な因果関係が必要になりますが、物理的な媒体がまだ見つかっていないのです。

 そこで、ここは発想を変えて、これらの手法を、科学の問題としてではなく、哲学と工学の問題として考えていけばよいのではないかと思います。つまり、理屈はまだわからないが、何しろ役立てばよいという考えです。


 では、具体的にどうするかというと、あることを考えるために構成図を書いた場合、途中で仮説がいくつか出てきます。すると、それらをOリングテストやキネシオロジーでチェックします。そこで、いちばん妥当性が高いものを中心に考えを進めていくということです。

 また、自分ではよい考えだと思っていても、Oリングテストやキネシオロジーなどでチェックをすると、それほどの結果が出ないことがあります。それは、まだ考えを深める余地があると見ることができます。

 Oリングテストやキネシオロジーは、ひとりでものを考えるときのよい相談相手になるという感じで使っていけるのではないかと思います。

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構成図(25) 

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読書指導を計画中―付箋読書、問題集読書を中心に as/901.html
森川林 2010/05/14 09:30 



 今年の3月に、小5以上の希望者を対象に問題集読書と四行詩の練習を1週間分だけしました。

 2011年度用の問題集は、全国で6月前後に発売されます。それが発売されるようになってから、本格的に問題集読書の指導に取り組むことを計画しています。

 通学教室では、現在、教室にある問題集を貸出方式で読んでいます。小学校高学年や中学生以上の生徒は問題集読書ですが、小学校低中学年の生徒は、教室にある本を貸出して、普通の付箋読書をしています。小学校5・6年生は、普通の読書でも問題集読書でもどちらでもいいというようにしています。何しろ、毎日本を読むということが大事だからです。


 今、読書の大切さが再認識されるようになり、学校でも読書指導に取り組むところが増えてきました。しかし、子供たちの中には、「本は学校で読んでいるから、家では読まない」「家では勉強が忙しいから、本を読んでいる暇がない」というようなことを言う子がいます。これは、実は、さかさまです(笑)。学校は勉強するところで、家は本を読むところです。

 読書の結果がはっきり表れるのは、中学生になってからです。家で本を読む習慣のある子は、国語、数学、英語とも成績が上がります。本を読む習慣のない子は、その反対です。この傾向は、もちろん小学校時代からも表れています。

 しかし、家で本を読む習慣と、学校での本を読む指導との間に、相関関係はありません(特に中学生以上の場合)。本を読む習慣をつけるためには、家で独自に本を読む家庭の文化を作っていく必要があるのです。そのためには、親が日常生活の中で折に触れて本を読んでいるということが大事です。

 図式的に言えば、親が本を読まず、子供も本を読まず、勉強ばかりに力を入れている家庭の子は、次第に成績が下がります。逆に、親も子も本を読み、勉強は普通にやっているという子は、学年が上がるにつれて次第に成績が上がってきます。

 家庭で本を読む習慣をつけるためには、最初は、毎日の時間を決めて、家族全員が一斉にそれぞれ好きな本を10ページ以上読むというような意識的な取り組みをしていく必要があります。家庭の文化を変えるというのは、それぐらい気合いを入れないとできません。


 本を読む力のある子は、小学校高学年以上になると、問題集読書のような歯ごたえのある知的な文章を読むことに喜びを感じるようです。子供たちの書いた四行詩を読んでいると、そういうことが感じられます。

 しかし、本は毎日読んでいても、四行詩は二、三日しか書かないという子もかなりいます。それは、本読みは気楽にできるが、ノートを取り出して何かを書くという作業はなかなか気楽にはできないからという理由によるものだと思います。

 そこで、今考えているのは、本を読むときは読むことだけに徹底させて、付箋を貼りながら読むだけにするという方法です。そして、1週間たったら、付箋を貼った箇所をもとに四行詩をまとめて書くという形です。付箋を貼ること自体は、全く負担はありません。かえって、読んだ結果が残るので、読書がはかどるようになります。付箋を貼ってある箇所を見れば、四行詩はすぐに書くことができます。

 通信教室の場合は、先生が本を直接チェックすることができないので、小学校低学年の場合は、読んだ本の記録をシールなどを貼る簡単な形でお母さんに見てもらうことを考えています。小学校中学年は、付箋読書を中心に四行詩を書いて提出する形というです。小学校高学年、中学生、高校生は、問題集読書を中心に四行詩を書くという形です。

 以上のような読書指導の計画を現在考えています。

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